本ばれん当て皮 製作工程

上段は貼りこみ中の当て皮、中段は仕上がった当て皮下段は木型。

当て皮の材料となる和紙は、古文書などの和紙のほうが枯れて紙質も良質です。

木型と本ばれんの当て皮

木型に和紙を一枚一枚貼りこんでいきます。

 

 

純粋な柿渋入りワラビ糊で、10種類以上のサイズの異なる和紙を約45〜50枚前後一枚一枚貼り重ねていきます。

和紙の目を考慮しながら、ヘラを使い丁寧に貼りこんでいきます。

 
 

 
 

貼り重ね途中で、カンナを使用して角を削り、滑らかな面に修正します。

滑らかな角になった当て皮。その上からさらに和紙を貼り重ねていきます。


 

 
 

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和紙を全て貼り終えた当て皮。

その上に絽(絹の布)をワラビ糊で貼り込みます。

 

 

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絽を貼り込んだ当て皮。

その上に防水と下地調整のために柿渋を塗ります。

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摺漆塗り技法で、生漆を幾重にも塗り重ねる。

漆塗りを終えた当て皮。

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木型からはずす。

仕上がった当て皮と木型。

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当て皮の内側に防水と剥離防止のために、柿渋と漆を塗り重ねます。

内側に化粧紙を貼り込み、仕上げます。

 
 

 
 

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