雨に降られた分を取り返さなきゃ。 |
キングピンは抜けました。教訓。 プーラーは動き出すまではヨカッタ!でも動き出したら、ハンマーで叩く方がよっぽど効率的です(直はダメ。鉄柱を使って丁寧に)。 |
ピボットをはずしたら、ワッシャが取れてきます。キャップの中には3枚。お勉強のところで見ましたが、真ん中のワッシャにはグリスが移動しやすくなるように(たぶん)、溝が切ってあります。ウチの個体は69000km走行、17年目。このワッシャの溝はゴミで半分ぐらい埋まっていて、グリスの巡りは悪そうでした。 | |
さあ、上のスリーブ(ブッシュ)の取り外しにかかります。ドリフトは太い方。こちらはブッシュのうちのりより太く、外周より細い。そうしないとピボット自体が削れてしまいます。プーラーも考えましたが、叩く方が早そうです。いや、ブッシュはずしは叩く方が早い。これはブッシュ自体の接触面がキングピンほど広くないからなのでしょう。ひと叩き2mmは動きます。意外と簡単にはずれました。 |
|
問題は下側です。これはプーラーをかけているところ。ちょっとやってみたが、なかなかむずかしい・・・。 |
|
途中まで押し込みました。下側はネジ山を崩さずアプローチ出来ます。 |
|
だいぶ出てきたところ。ネジ山がぎりぎりなのがわかります。心配でした。 | |
無事に抜けました。ネジ山もセーフ。ヨカッタ。ここで休憩。一服アンド・・・・・です。あ〜、最後まで我慢出来ず(笑い)。 |
|
ここで、下キャップのネジ山チェックを・・・締め上げると、グリスニップルからグリスが送り込まれる溝が全然違う方を向いていることがわかります。意味ないじゃんよ。でも溝がなくてもニップルからのグリスの供給は出来ることが判明。一安心。 |
|
さあ、一息ついたので、組み付けに入りましょう。ここは慎重に。まずは上側(これはピボット側が上下逆になっています)から。古い方のキングピンをガイドにして、新しいブッシュを打ちこみます。。古いブッシュもあてがって。 | |
ちょっと小さい画像ですが、キングピン(古い方)をガイドに、ブッシュを打ちこんでいるところ。上に見えているのはブッシュ用の鉄棒です。叩いた変形が見て取れます。 | |
ハンマーもヘッド近くを持って慎重に。タタンタン、という感じでしょうか。ずれると入らなくなります。キングピンをガイドにしていると、キングピンを左右から刺激して、まっすぐな位置で押し込めるようです。続いて下側の長い方のブッシュも。キングピンがストンと落ちるぐらいのアライメントを出しましょう。無事にいきました。 | |
上の写真と違う方向からです。ブッシュはきれいに収まりました。パーツクリーナーで切り子などに注意し、洗浄。そしてスプレーグリス(モリブデンいり)をくれておきます。いよいよ組み付けです。ブッシュがきれいに収まったのはこちらの動画でご覧下さい(別画面で開きます。新しいブッシュが上下ともしっかりセンター出し出来ているので、スムーズに通ります。これでもガタは出ていません。精密な作りなんですね。 | |
まずは、ワッシャセットを組みます。それぞれパーツクリーナー&スプレーグリスで仕上げていきます。特にセンターのワッシャ(溝有り)はグリスをまんべんなく。 | |
組み付けてみました。この写真の前に、新品のワッシャを組み付けたら、どうも、引っかかりがあって、「お勉強」のところでチェックしたサスアームとピボットの上部の隙間(0.1 ̄0.4mm)が出来ません・・・。いろいろ検討し、今回はこれまで使っていたワッシャを一枚、新品と組み合わせて利用しました。結果、スムーズな動きになり、隙間aは0.1mmのゲージがするりと。オッケーです。 | |
さあ、本日の一番の緊張。キングピンの挿入です。あわてず、下側のブッシュ、ワッシャセットには「新しいキングピン」をあてがい、上からは「古いキングピン」を打ちこみます。ハンマーはじかに当てると、キングピンの耳が出っ張り、傷をつけます。そこで。古いキングピンが入ったら、その上から新しいキングピンを打ちこみます。 | |
11mmのソケットに「バタンコキット用幌のピン」を利用。このバタンコのピンはキングピンの内側にぴったり。11mmソケットはキングピンの外周よりちょっとだけ細いので、キングピンの耳に傷をつけることはありません。 |
|
こんな風に打ちこみます。 | |
下から古いキングピンが出てきました。これで位置決めは成功です。このまま、新しいキングピンと交代ですね。この辺はグリススプレーをくれながら送り込みます。大体,一叩き1mm〜1.5mmぐらいは入ります。 |
|
古いキングピンは下のブッシュにかかると、落ちてしまいます。そうなるともしもワッシャがずれると切り子が出たり、キングピンの下側の耳に傷が入ったりするので、「ハチマキ」をくれてやります。古いキングピンの落下防止策。このタオルが古いキングピンと新しいキングピンの通り道を確保してくれます。 | |
キングピンの位置は、下側の面は7.1 ̄7.25mmの位置にならなければいけません。勉強の時に作った治具で寸法を測ります。ぎりぎりで一回測ってヨカッタ。ほんの少し叩いてピッタリコでした。 | |
隙間aも0.1mmでばっちり確認。これでキングピンの挿入は完了です。9時半にはじめて、昼に1時間半雷雨&ラーメン中断、この段階で4時でした。 ちなみに、ハブベアリングはガタもなく、スムーズな動きで安心です。次のチャンスで交換もあるのかな・・。 |
|
下キャップの取り付けにかかります。これは大きなとるくは必要としません。後日、締め増しチェックをしましょう。グリスもれがあれば液体パッキンも視野に。 | |
最後の山場、上キャップです。これは鉄のアーチ状の部品ですが、枠にぴったり収まりません。ちょっとだけ、鉄ヤスリで・・(2回ぐらい)、そしてフィッティングです。今度はぴったり収まりました。大きめのソケットレンチ、その次に小さめのソケットレンチで叩きます。もちろん直には叩きません。鉄棒を使います。 | |
グリスニップルにグリスガンをつないで、グリス供給です。ほどなく隙間aからグリスがあふれてきました。一回拭き取り、もう一度グリス供給。2回目のあふれ方は均等で、中の状態がよいことを教えてくれます。 |
|
ふぅ〜。めどが立った・・・ |
|
動きを確認しました。実にスムーズに、且つがたつきは感じません。ある意味、こんなにしっかりとしていた物が、6万km程度走るとあんなにガクガクになるなんて・・・。驚きです。早く反対側もやりたいですね。そしてステアリングロッドを固定です。トルク、ゆるみ止めをしっかりと。 |
|
ドライブシャフトをさしこみ、ハブナットを出来るだけ締めて。あ〜、フェンダーも元通りにして、スタンドにGo! ハブナットをインパクトレンチ止め。そしてロックピンを挿入です。無事につきました。 |
|
タイヤを締め付けておしまい。思えば長い一日だった。お昼の夕立がなかったらもっと早く終わったのに・・・。 | |
でも満足!成し遂げました〜。右もやらねば。 |
ETC装着、幌交換、内装張り替え、バックランプ交換、ハイマウントストップランプ、間欠ワイパー、フロントベンチレーションシャッターパッキン交換、ハイマウントストップランプベース作成、排気漏れ対策、ミラー調整、、レギュレーター交換&移設・オイル交換、ルームランプ掃除、ウインカーレンズ修理! 仮免許練習中プレート(前後)作成、「すだれトップならぬ2CVなのにアミ仕様」加工、キングピン交換(左。69382km時)、 |
シート調整、ラジオ交換、さび対策、タンクのセンダーユニット交換、定期的なフッ素コート、ロールバー保護対策、フェンダーキャッチラバー交換、トランクパネル中古探し、リアデフォッガー(ファン式)&ユニット製作、・・こんなにあるの?(笑い)シフターダストブーツ交換 、ロールスクリーンの遮光アミ取り付け、もやりたい事に。 |
次回オイル交換は71720kmあたりです。ミラー締め増し、右キングピン交換 つきることが・・な・・い(笑い) |