日本の宝!55年式AZ。

(H19.5/22)

クルマにお化粧をしたのは今日の予定があるから・・・。

午前中にグリスアップ。これから中距離移動です。症さんちの55年式AZを訪ねる予定だったからなのです(なあ、そういうわけでもないといえばないが・・・?)。

大磯を出発したのが午後2時半頃。ゆっくり高尾方面をまわって行くことにしました。一人旅なの〜♪私気ままにハンドル切るの〜♪と行きたい・・・。

だからあ!グリスアップ!!

ちょっと早めにつきそうだったので、サマーランドのあたりで休憩。このあたりも昔とは様変わりですね。高速道路が着々と。来月には八王子までつながるのだそうです。

そして、ほぼ指定時刻に症さんのお宅に到着。なんと、タチウオさんがいらっしゃいましたあ!初対面?でもネット上で昔住んでいた三多摩の町のお話で盛り上がったことがあります。早速、ガレージのシャッターをジャガジャガジャ〜ンと開けて頂きました。

ほらね。国宝です。

屋内保管の完璧な空間に鎮座する、この神々しいお姿は〜。55年式2CVAZ、フランスでおこなわれた「第8回インタナショナル2CVミーティング・62年式以前の部」優賞車。

またそれをこの国で14年間、コンディションを保ちつつ、そしてナンバーも取得し、維持しているのが症さんです。

先日、「環8お茶会」にて一度拝見致しました。その時釘付けとなったのが、このリアビュウです。ウインドウが小さい、そして、その下側のトランク部分までキャンバスで覆われたお姿・・・。今はシックなグレーですが、ベージュのキャンバス時代もあったそうです。詳しくはこちら。

これから、おおいそなりに、秋葉原萌え系カメラオヤジスペシアルになり、撮りまくることにします(笑い)。

やはり一番の特徴はボンネットがボディパネルと一体型であることでしょう。このタイプは1960年12月までつくられたんだそうな。12本のスリットつきのサイドパネルはボンネットと一体になって、びょ〜ん、と開く。フェンダお外しが楽よね。

そしてボンネットはオープナーをひねって開けると、セルフロックがちゃんとついていて、ウチのようなボンネットステーで固定する(これは横風でボンネットが「しなる」とステーがはずれて、エンジンルームのぞいていたら、「食べられちゃう状態」になる・・)タイプとは異なるし、剛性が高いですよ〜。なにやら山本監督のようになってきた・・。

さ、車内へゴーですね。シート、背もたれが低い感じがします。だから、ルーミーな室内、ヘッドレストがついているウチのと比べると、広く感じます。そして、このミラー!!「純正ではない」とのことで、純正も見せて頂きましたが、またそれがカワイイ。

大ぶりな鉄ステアリングの向こうには、ボルテージメーター※注)症さんより間違いのご指摘、これは「アンメーター」です。間違えました。ご容赦を)を中心とした、メーターパネルが。メーターの左上のノブが「セルスイッチ」、左のノブが「チョークノブ」パネルの右側側面にメインキーがありますが、ちょうど僕らの車のドアキーと同じ大きさです。ハンドル左上にはスピードメーター。その下にあるつまみがワイパーのノブです。素晴らしい!

ねっ?国宝でしょ?

当然6ライトではないんで、リアドア後ろのピラーにサイドマーカーがあります。これまた70年代の“こりぶりさんち”の物とは異なるサイドマーカーがついています。
このゴム?これがまた、面白い。ゴムのブッシュがついていますが、この真ん中の穴にウインドウのピンを差し込んでロックするのだそうです。「この穴が、全くセンターについているのではなくって、ちょっとオフセットされている」のだそう。それにより、ブッシュ自体を少し回転させることで、ピンとのミューを変化させて、止めやすさ、はずしやすさの微調整を行うのだそう。うへ〜!

こっちがウインドウのピン側。ちょっとお下品な表現ですが、「カリが立っていますね〜」(恥ずかしいな・・・)ちょっとフランス的なんだろうか?ウチのクルマのは日本仕様なのか?(う〜ん、このピンの自己主張こそ、おフランス的なんざま〜すっ)

ちなみに、おおいそは、日本仕様が何故か心が和みます・・・(笑い)。

表に出してもらいました。リアビュウの素敵さは上の写真で。こちらは70年式より2割ぐらいでかいのではないかと考えられる「イナーシャーダンパー」。ストックのダンパーを持たせてもらいましたが、重たいの。そして、、上下に振ると中のバラストがブニュンブニュん、と動きます。
エンジンルーム内にプレートが。プレートには「ANDRE CITROEN」と 書いてありました。お〜アンドレ、アンドレ〜!!と。ま、言ってみたりして。フライホイルの上方に鎮座しているのはホーンのユニットなのです。

症さんから教えて頂いた、興味深いお話。この頃の2CVはトラクシオン・アヴァン(11CV)のパーツを利用していた部分が多分にあるのだそう。例えばホーンスイッチ。ホーンスイッチはトラクシオンのそれは接点が2つあり、微妙にずれているので、高音側、低音側の独立したホーンが微妙に遅れてなり始めるのだそう。2CVにもそのスイッチが流用されているけど、ホーン自体が1個しかついていないのだそう。他に、ライトスイッチなども共用しているンだそうです。

そいうえば、GS、CXと、ペダルのゴムなんか一緒だったよね。DSの後期ものではGSの同じドアノブ?だったんじゃなかったっけ?

生き字引ですな〜。症さんっ!!

エンジンの上部です。手前から来ているのがガソリンホース。お〜、ウチのと逆から来ているぞ。しかも、キャブがカワイイ!エアクリーナーもね。そして、オイルキャップの固定用部品なんかも、とても凝った作りになっています。

マニアは下からのぞきたくなる・・・(嘘)。フロントのイナーシャーダンパーを見ようとアタマを下げてみると・・・・ん?ピボットの下側に、なにやら出っ張りが。そして、ウチのについてるグリスニップルがないですね。下側にピンっとついているのが、

「キングピンキャップ内蔵グリスニップル」なのだそう。そして、このキャップなら、スパナがかけられます。なんだ、こっちの方が交換が簡単じゃんよ。

いや〜、あまりに興奮してしまいました!

興奮している僕に、

「ちょっと乗ってみますか」っと、お〜!☆◎×+→★(どう表現出来るというのっ!)

そんなわけで、乗ってみた動画をどうぞ〜。こちら。

(音声が入っています。ご注意下さい)

やっぱりね。宝物でした。

末永く、大切にしてくださいね。

次に続く

やっちゃったことリストっ。

ETC装着幌交換内装張り替え、バックランプ交換ハイマウントストップランプ間欠ワイパーフロントベンチレーションシャッターパッキン交換ハイマウントストップランプベース作成排気漏れ対策ミラー調整、レギュレーター交換&移設オイル交換ルームランプ掃除、ウインカーレンズ修理! 仮免許練習中プレート(前後)作成、「すだれトップならぬ2CVなのにアミ仕様」加工、キングピン交換(左。69382km時)、センダーユニット結線絶縁修理。

やりたいことリストっ。

シート調整、ラジオ交換、さび対策、定期的なフッ素コートロールバー保護対策、フェンダーキャッチラバー交換、トランクパネル中古探し、リアデフォッガー(ファン式)&ユニット製作、・・こんなにあるの?(笑い)シフターダストブーツ交換 、ロールスクリーンの遮光アミ取り付け、オイル漏れ探索の旅・・・もやりたい事に。

やらなきゃいけないことリストっ。

次回オイル交換は71720kmあたりです。ミラー締め増し、右キングピン交換 つきることが・・な・・い(笑い)

 

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