オイル漏れ撲滅作戦2(不都合な真実?編)。

バルブカバー交換&プッシュロッドチューブダブルジョイントシール交換の巻

 

(H19.8/22)

 

さあ、休診日です。

いよいよ決行の日がやってきました。この仕事はどこでやる?かんかん照りの露天車庫では死んでしまいそうです。特に予約はしていなかったが、ピットイン青木さんに行ってやろうか?とオープン時間を待ちます。その間にお買い物。マフラーパテ、ペーパータオル(オイル拭き用)を購入。

おや?電話にでんわ・・・。

どうも、お盆休み?特別休暇?なのでしょうか?ダメです。さあ、困ったので、いろいろとレンタルピットをサイト上から探しました。近場は本日休み、一件は閉鎖・・・・やっと見つけました。

ガレージ斉藤製作所さん

横浜にあります。こちらは一時間1000円(税別)。こちらにおじゃま致しました。驚いたのは初代サニー、スバル360デラックス、ヨタ8、サンビーム、etc.etcのドンガラ(レストア中車体)があちらこちらに。そして一番奥にはシトロエンCX(初期型)が。エンスーの作業場です。こちらの空きスペースにおじゃま。

さ、作業をはじめましょ。フェンダーはずしてと。オイルの滲みというか噴霧されたような跡ですね。バルブカバーのナット付近から霧状に出ているのか?

ここいらへんのいろいろな物を取り外し、バルブカバー、シリンダーヘッドをはずそうとしているのですよ。道のりは長い。

ホント。

オイルがこぼれるのでアンダーカバーをはずします。
ハイ、オルタネーターはずしちゃいました。オルタベルトテンショナーのナットがころりと落ちて行方不明・・・。マグネットキャッチを使っても出てきません。どこ行ったんだろ?
 

さらに作業は続く。

オイルパンの横側、シリンダーの下側です。よくみると後ろのチューブパッキンあたりから流れた痕が・・・・。ブレーキクーリングダクトはすぽんと取れます。

エキゾーストマニフォールドと1STマフラーへの継ぎ目をはずします。
ここはカーボンの付着が結構あるんですね。
インテークマニホールドのボルトをはずします。
エキゾーストマニフォールドのナットをはずします。この写真は反対側もはずしてあるのでシリンダーから持ち上げることが出来ています。これで、クーリングカウルへのアプローチが可能となりました。
これはガスケットですね。インテークとエキゾーストのガスケットは内側の形状が異なりますからわかりやすいですね。

さらに仕事は続く。

斉藤製作所さんにお願いして、木っ端を借りました。4c角材をキャブ下に入れ込んでしまいます。マニホールドを持ち上げればチョークワイヤー、スロットルワイヤーは手をつけずにシリンダーヘッドにアプローチ出来そうです。
シリンダーにゴミが入らないように詰め物をしておきます。
クーリングカウルの+ネジをはずして上側の樹脂製カウルをはずしてしまいます。これは隙間が狭いので樹脂製だったウチの車ではラッキーでした。シリンダーフィンにはじめて出合いました。お〜、カワイイ。
下側のカウルも樹脂製でよかった。ひねりながら引っ張ればはずれました。下カウルの内側にはオイルなどがぎっしり付いて、樹脂の表面が崩壊。パーツクリーナーとドライバーでカスを剥がしてしまいました。冷却効率が悪かったのではないでしょうか?すべてはオイルが溜まったことから発生と考えられます。
12mmのスパナでバルブカバーナットをゆるめます(マウスを乗せてね)。はずしても前回液体パッキンを使っているので、バルブカバーは取れてはきません。オイルがだ〜っとこぼれるので、シャシーにウエスを、床にオイル受け(新聞紙を敷いて)を用意。思い切ってやりましょう。
落ちました(笑い)。シリンダーヘッドに到達。まだまだ先は長い。
シリンダーの前方、クランクケースの脇にオイルフィードパイプコネクターがあります。これを丁寧にはずしましょう。幸い、ここからはリークはないようでした。
次にシリンダーヘッド側のオイルフィードパイプコネクターをはずします。11mmのソケットでぽんっ!あ、ここはシリンダーヘッド側、バルブ側の双方に銅製のリングを使っています。エンジンガスケットキットの中に新品が入っていますから、交換するつもりでいて下さい。プラグをはずし、クランクを回して両方のバルブが閉じたところにしてから・・・・
それ〜、プロセスの写真がない!ですが、シリンダーヘッドを両手で持ち、引っ張ると〜。あ、プッシュロッドもひっついてはずれましたあ!

トコロガッ〜!!

シリンダーヘッドにシリンダーがひっついたまま〜!スッポンという音と共にっ!寂しくピストンがはずれてしまいました。いやあ、想定外の出来事です。ピストンリングコンプレッサーなんて持ってないし。でも、斉藤製作所の親爺さんが捜してくれました。皆さん見に来ていろいろとアドバイスをくれましたが、結局、自分で丁寧に3本のリングをシリンダーに戻し、組み付け成功。こりぶりさんからアドバイスをもらっていた通り、「ピストンリングがだんだんと回転し、リングの隙間が上側でそろう」状況になっており、それを修正して戻すことが出来ました。感謝。
シリンダーの内側の状態です。きれいで驚き&感激。オイルの潤滑にもムラがなく、焼け付きらしい跡も見られませんでした。

さ、プッシュロッドチューブパッキンの交換です。エンジンから離れ、シリンダヘッドをじっくり見ていると・・・。インテーク側のパッキンサイド、スプリングにオイルがあがっているのがわかります。そして、古いパッキンは、カチコチに硬くなっていて、柔軟性が全く違う状態。なるほど、手前が前方ですから、後ろ側のパッキンの方が熱の掛かり具合が強く(冷却風が弱い?)熱変化が激しいのでしょうか?以前、タチウオさんとGSの4気筒では後ろ側のシリンダーの冷却が弱くなるとのお話しを聞きました。同じような状況なのかも。

燃焼室の状態です。カーボンがやや付着。いや、7万キロの車にしては上出来!カーボンを除去して組み付けです。
ピストンの位置を移動しましたら、オイルフィードパイプコネクターの部分からオイルがだらりと。オイルポンプからこちらを通ってヘッドに向かうわけですね。なるほど。
終盤に近づいてきましたよ。シリンダーヘッドのナットは下側1個、ロッカーの上側に2本あります。マニュアルには最初の締め付けトルク、最終締め付けトルクが記載。あと、下側のナットから閉めるようにとの指示が。守って取り付け。そしてタペット調整です。クリアランスは0mmとなっていました。0.2mmに調整。
さ、新しいバルブカバーをつけましょう。ゴムパッキンオンリーで挑戦。ただ、なにか・・・ナットがピンとこないなあ・・・規定トルク値にきません。あれれ、一応、組み付けまして・・・・。
クーリングダクト、エキゾーストマニフォールドを取り付け、ここでひとまず始動確認です・

かかった!

あ〜、やっちゃいました。オイルだらだら!バルブヘッドカバーの下から尋常ではない量が!

ん〜?何か変です。バルブカバーをもう一度はずしましてチェック。あれれ、ナットを止めるボルトがシリンダーヘッド側に入っているオスネジがゆるゆるです。あ〜、これか?ねじ込むと・・・結構入っていきます。そして、止まりました。プライヤーで挟んでシカッと止めて・・・、

ちょっと残念なんですが、液体パッキンの力を借ります。〜ん〜っ、残念っ!!

さ、エキゾーストマニフォールドとセンターマフラーの取り付け部を固定します。クランプにもパテを盛りつけ、こてこてに。左右とも終わりまして。ちょっとエンジン始動。シュッポンとパテが飛び散り、シュッシュシュ〜と汽車ぽっぽです(笑い)。もう一度漏れているところからパテ盛り。そして、フェンダー取り付けて、パテが硬化するのを待ちましょう。

終わった・・・・。

まあまあ満足です。

いや〜、その後結局“つまいそ”を東京に迎えに行きまして、マフラーパテから排気漏れになっちゃいました。

パテが乾くまで、高速道路はやめましょうね(当たり前ジャン)。

※後日談。パテは修復完了。オイル漏れはクーリングダクト下側に結構こぼしたオイルが今は出ていますが、止まっているでしょうっ!エンジンが非常に静かになりました〜。

次に続く

やらなきゃいけないことリストっ。

次回オイル交換は74070kmあたりです。ミラー締め増し、触媒対策、つきることが・・な・・い(笑い)

やりたいことリストっ。

シート調整、さび対策、定期的なフッ素コートロールバー保護対策、フェンダーキャッチラバー交換、リアデフォッガー(ファン式)&ユニット製作、・・こんなにあるの?(笑い) 、ロールスクリーンの遮光アミ取り付け、オイル漏れ探索の旅・・・「左フロントキングピンキャップ締め直し」、エンジンミッション降ろしたら、ステアリングラックのあちこち部品交換。もやりたい事に。雨漏り補修。

エンジン欲しいのです・・・。分解・勉強・組み上げ・再搭載(笑い)

やっちゃったことリストっ。

ETC装着幌交換内装張り替え、バックランプ交換ハイマウントストップランプ間欠ワイパーフロントベンチレーションシャッターパッキン交換ハイマウントストップランプベース作成排気漏れ対策ミラー調整、レギュレーター交換&移設オイル交換ルームランプ掃除、ウインカーレンズ修理! 仮免許練習中プレート(前後)作成、「すだれトップならぬ2CVなのにアミ仕様」加工、キングピン交換(左。69382km時)、センダーユニット結線絶縁修理。グリスアップ、ジャッキアップ用「かませ」づくり、バタンコ騒音修理?。アンテナ調整、ハイマウントストップランプ球交換。ステアリングラックグリスアップ。中間ジョイントグリスアップ、ガスリタンバックホースのフロントアーム干渉の解消。定期的なフッ素コート(6月)、トランクパネル中古探し。前ナンバープレート位置調整、ショックを改造・ふわふわに。ハンドブレーキ調整、ブレーキラインのエア抜き(プロにおまかせ)、シフターダストブーツ交換&プラグ交換、ラジオ交換、助手席サンバイザー取り付け、右キングピン交換、ボールピン分解と組み立て、アジャスタスクリュー調整、トランクパネル塗装&交換。

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