タペットクリアランス調整の巻。

(H19.12/18)12/19更新

 

今日は休診日。今日またいろいろやりますよ〜。

エピソード97から項目ごとに。その2 エピソード98です。

このところエンジン音がうるさいかな?

エンジン音がうるさくなったのが気になり始めて10000kmぐらい走りました。

今日は80000km超えたので…

エンジンオイル、ミッションオイル交換してついでに。

タペットクリアランスを調整しましょう。

今日の仕事のお供は、デジタルマルチメーターです。これ一つで、DC/AC電流、電圧、抵抗、コンデンサ、ダイオード、回路連結、周波数、DUTY、温度、湿度、音量、輝度の測定が出来る優れもの。以前、リレーの構造を見て下さったI先生からいただきました。置いておいてもなんなので、今回は騒音値を対象にして、タペットクリアランス調整前後(オイル交換含む)の騒音値を比較するのが楽しみです。

まずはエンジンをアイドリングして、ボンネットの前から測定。グリル前で82.3dBという数値となりました。とはいえ、騒音値ですから、盛んに数値が変わるの。デジカメ瞬間記録ということでよろしくどうぞ
まずは、エピソード97のプライマリマフラー、ボルト交換、エアダクト詰め物発見などあって、とりあえず、フェンダーを外しまして、左右のバルブカバー近辺の騒音値を測定しました。右(助手席側)バルブカバーでは98.1dBですね。
左は購入時からタペット調整はしてません。バルブカバーもおそらくは新車時からの物でしょう。防音?断熱の樹脂がついていますから、ちょっと低めの97.9dBでした。
ミッションオイル交換は次のエピソードにします。これはエンジンオイルドレンプラグ抜き。前回76660km時に行いました。今回80359kmですから3699km。結構黒々としたオイルが出てきました

タペットクリアランス調整にはピストン上死点をさぐるために、プラグも抜いておかなければなりません。前回、締め込み不足だった右プラグ。今回は排気漏れはありませんでした。プラグの状態はまあまあですね。やや薄いか?

次に左側です。バルブカバーの形状が異なるのはやむを得ず。こちらの方がプラグの状態はいいような気がする・・・。
右バルブカバーから取り外します。それ〜。あ、前回、エピソード74で取り付けたとき、初めてで自信がなくて、液体パッキンを大量に使ってしまっていて、恥ずかしい。マイナスドライバーでこじって、はずれました。

ごきげんよ〜ぅ!

まあ、前回と同じような感じですね。反対側にかかりましょう。

こっちの12mmナットはするっとゆるみました。トルクはゆるめでしたが、オイル漏れはこちらはほとんどありませんでした。いつから調整していないんだろう?
こっちはインテーク側。0.2mmのシグネスゲージはまったく入りません
ハイ、エキゾースト側です。こちらもまったく入りません。う〜ん、だんだんとバルブシートが減ってきているのかな?プラグの穴に細長いドライバーなどを入れて、クランクを回すと、ピストンが上がってくるのがわかります。バルブが吸排気共に閉じて、ピストンが上がってきて最上位に来たとき、この時は吸排気ともバルブが閉じていなければ爆発した威力がピストンに行きませんね。その位置でクリアランスを調整。

調整は矢印の調節部分をマイナスドライバーで固定して、根本の10mmナットをメガネレンチでゆるめ、マイナスドライバーで位置調整、10mmメガネで固定というプロセスで、どなたでも出来ると思います。これだから楽しい。

そんなわけで。

左右のタペットクリアランス調整をすませ、ドレンプラグを差し込んで固定。その後エンジンオイルを入れます。プラグを入れる前にクランクで少々駆動。エンジンオイルをシリンダーヘッドに行き渡らせます。何しろ、バルブカバーを外すと300ml程度はバルブカバー側からオイルが失われてしまいます。ゲージで計ると、いったん入れたオイルレベルが下がるのがわかりますから、ふたたび補給です。そして、オイルもれがないことを確認。

※バルブカバーには少量のシリコンガスケットをごく薄く伸ばして使用しました。パッキンは新調。どうやら、コツははめ込んで、、バルブカバーをひねりながら固定されるトルクまでセンターナットを締め込み、そこからプラハンでカバーの縁をコンコンと叩いて、ゴムパッキンを馴染ませます。その後、もう一度、センターボルトを締め込みます。センターボルトのネジ山の力でねじ込むとバルブカバーの変形をまねき、交換の憂き目となる、というのが今回の作業の印象。「ゴムのパッキンには少量のエンジンオイルを塗るなどもよい」と症さんから教わりました

バルブカバー無事装着!

エンジンをかけて、しばらくアイドリングします。冷えていたので、チョークひいてしばらく。そして、チョークを戻して安定したところで測定です。

左バルブカバー前  調整前:97.9dB、調整後:90.8dBですから結構いいみたい(あくまで、シャッター時の数値です。これよりも小さい数値も、大きい数値もありましたことをお知らせ)。

右のバルブカバーです。

調整前:98.1dB、調整後:91.2dBです。こちらの方が音が大きいのは、カバーの樹脂の影響もあるのかもしれないなあ。

満足しました!

グリル前は如何か?フェンダーその他を組み上げましょう。そして測定です。

ボンネットを閉めると、非常にいい感じ。測定値は

調整前:82.3dB、調整後:77.6dBですから、いい感じ。しかし、あくまで瞬間記録。そして、オイル交換も考慮に入れないと。まあ、ちょっとだけ静かになったということで。

静かになり、サイドブレーキ調整もすんだ我が2CV。“つまいそ”の運転も許可がおりまして、大船まで遊びに。帰りは渋滞。なにか、途中からあんまり静かな感じがしなくなってきた。打撃音がするのですよ。帰宅後、再測定。
81.5dBですがっ!(笑い)、意味ないじゃん。いや、明らかに大きいのは右バルブカバー付近です。気になるなあ・・・。うちに帰ってから何でか考えて、絵を描いてみました。

通常のタペットクリアランスの意味合いはこんな感じかなあ・・。プッシュロッドが熱膨張することを見込んで、0.2mmに設定。エンジンが暖まると、ぴったりになって打撃音がなく、静かにスムースにまわるはず。摩耗しそうなのは、カムとカムフォローワー、カムフォローワーとプッシュロッド、プッシュロッドとタペットアジャスターのあたるところ、そして、バルブとバルブシートのあたるところです。

バルブとバルブシートのあたるところは、爆発ごとにぶつけられる部品ですね。バルブスプリングで無理矢理押しつけられ、爆発によっても圧がかかる部分。タペットクリアランス調整の度に、0.2mmに調整したクリアランスが、0.0mmに減る傾向・・・・。これは?   そんなに簡単にバルブシートが減るかあ?

もう一つはプッシュロッドの単縮、そして、タペットクリアランスが不足して、プッシュロッドが曲がるなどすると、エンジンの回転中にクリアランスが大きく変化する・・・。

悩んでいたら、タチウオさんからお電話、質問してみたら、上記のような話を教えてくれました。絵は昨日描いたんですけど、なるほど、プッシュロッドの曲がり、バルブシート摩耗などは考えたけど、あまりないと思ってた。

勉強になります。タチウオさん、感謝です。

 

いや〜、アドバイスをくださった方々。ありがとう。

いや〜、勉強になりました〜。

今後、また再チャレンジだ(笑い)。

2CV分解するのが快感になってきている・・・

オドメータ80357kmでした。

次に続く

やらなきゃいけないことリストっ。

次回オイル交換は80160kmあたりです。ここでエアフィルター掃除もね。次回ドライブシャフトグリスアップは80000kmぐらいかな?次回キングピングリスアップは85000kmぐらいかな。ミッションオイル交換は81000kmあたりです。ファンベルト交換は次回の車検前です。エンジンマウント交換は120000kmぐらいかな?つきることが・・な・・い(笑い)

やりたいことリストっ。

シート調整、さび対策、定期的なフッ素コートフェンダーキャッチラバー交換、リアデフォッガー(ファン式)&ユニット製作、・・こんなにあるの?(笑い) 、ロールスクリーンの遮光アミ取り付け、オイル漏れ探索の旅・・・「左フロントキングピンキャップ締め直し」、エンジンミッション降ろしたら、ステアリングラックのあちこち部品交換。もやりたい事に。雨漏り補修。窓のスキマにウレタンを貼りたい。クラッチ交換

エンジン欲しいのです・・・。分解・勉強・組み上げ・再搭載(笑い)買っちゃいました!

やっちゃったことリストっ。

ETC装着幌交換内装張り替え、バックランプ交換ハイマウントストップランプ間欠ワイパーフロントベンチレーションシャッターパッキン交換ハイマウントストップランプベース作成排気漏れ対策ミラー調整、レギュレーター交換&移設オイル交換ルームランプ掃除、ウインカーレンズ修理! 仮免許練習中プレート(前後)作成、「すだれトップならぬ2CVなのにアミ仕様」加工、キングピン交換(左。69382km時)、センダーユニット結線絶縁修理。グリスアップ、ジャッキアップ用「かませ」づくり、バタンコ騒音修理?。アンテナ調整、ハイマウントストップランプ球交換。ステアリングラックグリスアップ。中間ジョイントグリスアップ、ガスリタンバックホースのフロントアーム干渉の解消。定期的なフッ素コート(6月)、トランクパネル中古探し。前ナンバープレート位置調整、ショックを改造・ふわふわに。ハンドブレーキ調整、ブレーキラインのエア抜き(プロにおまかせ)、シフターダストブーツ交換&プラグ交換、ラジオ交換、助手席サンバイザー取り付け、右キングピン交換、ボールピン分解と組み立て、アジャスタスクリュー調整、トランクパネル塗装&交換。バルブカバー交換&プッシュロッドチューブダブルジョイントシール交換(右肺)、ドライブシャフトグリスアップ、ウインカーリレー交換、レギュレーターベース取り付け。ユーザー車検。ミッションオイル交換。キャブコンバート、オルタベルト交換、オイルクーラー掃除、エンジン&ミッションマウント交換、ダクト交換、タペットクリアランス調整。

2CVに戻る     “つまいそ”TOPに戻る