エレガントな車のはじまり・・・それはトラクシオンアヴァンから・・・・。

1920年代も終わりの頃、既にパリの町並みは多くのシトロエンの文字に埋め尽くされていました・・・。エッフェル塔はシトロエンの広告塔として数年を経て輝きを失うことはありませんでした(見たことないけど・・・)。


まあ、実際の話、それまでラダーフレームにリジッドマウントされていたエンジンが当たり前、木骨格のボディの時代、シトロエンはラバーマウントを使ってたというんだから、やっぱり「20年先をいって」いたんだよ。ってえことになる(あ、ここはphotosのページだった・・ご隠居の出番ではないの〜)。

で、そのころの車って、個性もなにもなかったんではないか?って思ってしまいますね。だって、多分ばかり。メッキのパーツが金か銀、そんな感じでしょう?「馬車」の延長線なんだよねえ。それがかわりはじめるきっかけとなったところに「トラクシオンアヴァン」は現れた・・・。そういう意味でアンドレ・ザ・ジャイアントじゃなかった、アンドレ・シトロエンは先見性があったと言うこと。既に20年代の半ばにジャイアントいや違ったアンドレは何でも会議でいったらしい・・「おいこらっ!!これからは鉄ダよテツ〜!!工場を改装しろって〜!」そしてB12という車が完成、その名も「全部鉄号(直訳するとね。Tout Acier)」なるほど鉄ならいろいろと違いが出てくる・・・作りやすさの向上、その代わりに重くなることの弊害・・ブレーキが4輪についたのがその時代だったそう・・・・。でもそのころ、飛行機は飛んでたんですよ〜。何か僕らには分からない世界だね〜。ま、いわゆるクラッシックカーの時代・・・。

その後、Cタイプを世に問うのだが、これはエンジンマウントがはじめてラバーブロックの上に置かれた車だったそう。エンジンをぶら下げたり、支えたりするのに振動を吸収しようと考えたのはクライスラーだったそうな。へえ、クライスラーの特許を導入したCタイプはシトロエン最後の「FRレイアウト」の自動車だった。これは、う〜ん、アメリカ車と勘違いしそうだ。

で、Cタイプは4,6,8,10,15と、どんどんでっかくなった。「大きいことはいいことだ〜♪」といったどうかは不明だが、最後は随分と洗練されたデザインになってきたわけ。あっそうそう、Cタイプは今、3,5,のラインナップですね。4,6,8は永久欠番なのでしょうね。


さ、そしてついにデヴュウするのが「トラクシオンアヴァン」です。

これはホント!!大好きなデザイン。ワンちゃんもビックリ!!見てください。これは34年3月3日にデビュウ!それまでフロントグリルってまっすぐ立っているものだった・・・。だって、それ自体がラジエターだったんだから。でもトラクシオンアヴァンの前にロザリー最終型(35年頃)で、ついに「ラジエターから独立したフロントマスクとしてのグリル」が出来た!!この自動車のグリルっていうのは機能がデザインに歯止めをかけていたんだと思います。グリルはずぅ〜っと後(20年後)のDSに至ってデザインの中に埋もれてしまうのですが、車が造形芸術の対象となった重要な事件ではなかったか?と思うのです。ここ数年レトロブームというのか?軽自動車やコンパクトカーでフロントグリルをモチーフにしたデザインが出ているのは、回顧主義の現れなのかも知れませんね。

そんなわけで7CVは世界初の量産FF車として自動車の歴史にくわえられることになったのです。ラダーフレームとシャシーによる構造ではなく、モノコックを採用して、エンジンの後ろ、キャビンは非常に頑強に出来ているようです・・・。だから・・・

崖からも、落っことしてみました。

まあ、おおむね大丈夫・・。でもキャビンがしっかりと守られている。これは実は落ちたのではなく、急斜面を滑り落ちたのではないか?とも思える映像です。


さてさて、7CVからの発展型は34年になって11CVとなります。馬力アップです。税金も高くなったの。でも一説によれば「このクルマがギャング、警察の双方に好んで使われた名車」だったそうなのです。何か、ファントマ危機一髪のようだ。お嬢さんは付属していなかったと思います(当然じゃ。)。当時のファッションと車が非常に似合う!!ちなみにこの11CVはツートーンカラーです。配色表が絶版の本にあったと思うので、いずれアップしますね。車が色で個性を主張しはじめたのもこのころからなのか?と思います。ところで、この車。FFですから、前輪は独立懸架が必要でしたね。トーションバーを使っていたのですから立派です!!そして!!

11CV黄金時代・・・・

フロアパンのしっかりしたモノコックボディにはいろいろなバリエーションが作られました。

驚き!!どんどん見ましょう。

おお、カブリオレ〜。ホントに・・

クーぺ〜。最高っ!!

ファミリアーレ〜。おお、3列シート、ロングキャビン。

commerciale(コメルシアル〜)!!※これはブレークだ!!5ドア!!どうやってこの重たいテールゲートを開けるんだろ?当時のカタログに材木を乗せた写真が出ているのだそう。Xantia Breakのひい爺ちゃんのような車です!!カッコイイ〜。

11CVはその後、エンジンを二つつなげたV8エンジンを載せた22CV(20台しか作られず一般販売はなかった・・どうやらエンジンがダメだったそう・・・いつもエンジンだ・・・ガンバレエンジン開発チーム!!)、今迄のエンジンに2気筒つなげた(またかよっ!!)2867ccの15CV-six(これはホント!!かっこいい)、と第二次世界大戦をはさんで生産され、1955年まで生産。最終年式ではついにハイドロを採用するに至った、というわけ。

スフィアの色・・・塗っちゃいました(真実かどうか?定かではない)。

DSのデビュウ・・・それは自動車の革命だった(と思いたい)・・・そしてトラクシオンアヴァンの役目は新しいDSに引き継がれ、ついに・・・1957年7月に生産ラインから離れます・・・作ってきた工員さん、ごくろーさんっ。アリガト〜。トラクシオンアヴァン。な、な、ナンバーがFINだと〜ぉ?カッコよすぎるぜぃ。

自動車界のハンフリー・ボガードのように、忘れられない車です(ボクは数回しか見たことない・・のってみたい!!)

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