「今だから言えます。」
来日してからの約8ヶ月間。身を寄せる場所は3カ所あったのですが、なぜか転入届けの記録は一切ありませんでした。
   つまりその間私は、住所不定者でした。

  「言われて一番嬉しかった一言」
 『色々と苦労をされた分、これからは、うんと
 幸せになって下さいね。』と言われた事でした。
 有難うございます。私は今、とても幸せです。
 家族みんなが健康ですし、子供たちも元気に
 学校に通っています。これ以上の幸せは、
      ほかにはありません。

   「一人の人間として」
 私は、一人の人間として納税者として、
 胸を張って生きています。

         「新聞勧誘」
念願のマイホームに、引っ越しした直後の出来事です。
某新聞社営業マンのお兄さんに『奥さん、ウチの新聞はどこよりも”チラシ”が多く入ってるよ!』と言われました。
”外国人だから、字が読めないだろう”とでも思われて
いるのでしょうか。
 失礼ね!こう見えても、カンボジア恋しさに私は
  毎日欠かさず、”国際欄”に目を通していますよ。

         「ロマンス」
子育てに奮闘していた頃。3歳になる息子と1歳になる
娘を、自転車の前と後ろに乗せて近所の奥さんと公園に
出かけました。
私『こんな姿、昔のボーイフレンドには絶対に見られたく
ないですね。』
すると近所の奥さん『あなたでも、そんなことがあった
 のですか?』と、びっくりした顔で言われました。
     私にだって、ロマンスの一つや二つは
                  ありましたよ!

     「親子で毛染め会議?」
サッカー少年で、スポーツ刈りがとても似あう中学1年生の息子とのある日の会話です。
テレビで、サッカーのワールドカップを観戦した後、息子は突然は私に『オレ、髪を染める時、何色に染めよう
かなー?』と言いました。
あまり急なことを言われたものですから、『染めるなら、お母さんが白髪になった時に、一緒に染めよう!』と
 返事をしました。(今頃息子が、早くお母さんが
     白髪になりますように!と祈って
        いなければ良いのですが・・・)

    「たわいの無い娘の会話」
私『マキはお母さんの子供で良かった?』
娘『うん!だって、お母さんがマキの学校に来て、
皆にカンボジア料理を教えてくれたから。今度は、
カンボジアの踊りも皆に見せてあげてね!』と言われました。
 もちろん”ボランティア”でしたが、とても嬉し
    かったです。

      「純粋な心の持ち主」
息子『今日ボク、保険証を拾ったから交番に届けに
行って来たよ。』と誇らし気に言ってくれました。すると娘『私もこの間、公園で10円を拾ったから交番に
届けに行って来たよ。』と嬉しそうに話してくれました。
  私はこの子達のお母さんになれて、世界一
     幸せ者です。

          「変な日本語」
私は、カンボジアのことわざも、日本のことわざも大好きです。しかし、日本のことわざでどうしても理解し難いことがひとつ
あります。
『結婚は人生の墓場』です。
そんなことはない、と思いますよ。
ただし「色のない空」にも書きましたように、「石の上にも三年」ならば、結婚生活の場合は「10年」は辛抱する覚悟が
  必要であることだけは、確かのようです。

      「カンボジアからの贈り物」
『私は、とってもカボチャの絵を描きたかったです。
なぜかと言うと、カボチャはカンボジアから来た贈り物
だからです。
それに、私のお母さんはカンボジア人でもあります。』
(上の文は、この夏休み応募作品として娘が描いた、
カボチャの絵の題名とミニコメントです。嬉しさのあまり、  私は思わず娘をぎゅっと抱きしめてあげました。)

        「神様は十人十色」
ある日、タイ王国在住の日本人読者から一通の手紙が
届きました。
てっきり「色のない空をぜひタイ語で出版しませんか?」
とのおさそいかと思いきや、「今あなたの信じている神様は
偽者で、私の信じている神様こそが本当の神様です。」
  と書かれていました。
     ちなみに私にとっての神様は、永遠に私の
        心に生き続けている両親なのです。

      「長男とのコミュニケーション」
  「色のない空」を何度も繰り返して読んでくれた、長男からの感想です。
 長男『お母さんの生命力はすごいね!死んでも全然おかしくなかったのに、よく生き延びたね!』
 私『ありがとう!君はそんなお母さんの子供だから、まず
   “ぐれる”ことはないだろう!』
 長男『いや!そんなお母さんの子供だからぐれる、
    かもしれないよ!』
       私『どっちにしても、お母さんはずっと
           君の味方だからね!』

        「ブラックユーモア」
    アウトドア派の知り合いがおります。
その方『自然の中はいいですよ!空気がおいしいし、日頃の
   疲れをほぐしてくれますよ!今度家族ぐるみでご一緒に、
   キャンプでもしませんか?』
私『ゴメンナサイ!キャンプでの不便な生活なら、長いこと
   体験しましたので、・・。でも、河原でのバーベキュー
   なら喜んでお供します♪ 
   (ちなみに、私が一年ほど難民キャンプに居た頃
       の生活は、“毎日がからすの行水”
            でしたよ!)