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環境問題を考える
〜絶滅動物がわたしたちに教えること〜

                                                  TOSS湘南 鈴木隆夫
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現在、すごい勢いで生き物たちが絶滅している。同じ生き物の一種である私たちにとって見過ごせない大きな問題である。おもな原因は人間の社会活動に起因する。この授業を通して、私たちにとって切実な環境問題に取り組むきっかけとしたい。

◆パワーポイントの画面
◆「日本最後のトキ キン」
説明1 2003年10月10日、ついに死んでしまいました。
    日本産最後のトキ、「キン」です。
  「キン」の死によって、日本産のトキは絶滅してしまいました。

    ◆「今までに絶滅した動物」
説明2 このトキのように、今までに絶滅した動物たちはたくさんいます。
   (マンモス・ドードー鳥・ジャイアントモア・エゾオオカミ・リョコウバト)

◆「どのくらいの速さで?−植物を含めた生き物の絶滅−」
説明3 植物を含めた生き物の絶滅は、どのくらいの速さで進んできたのでしょうか。
    ・恐竜時代  1000年間に1種
    ・一万年前   100年間に1種
    ・一千年前    10年間に1種
    ・百年前      1年間に1種

発問1 ・30年前は1年間にどれくらいだと思いますか。 
    (3人指名する。)

説明4 ・千種

発問2 ・10年前は?     
    (3人指名する。)

説明5 ・なんと4万種にもなりました。
    そして現在は、10万種、5秒間に一種とも言われています。

発問3 ではなぜ、こんなに速いスピードで生き物が絶滅していくのでしょうか。

◆「原因は何か?」
指示1 その原因と思われることをできるだけたくさん箇条書きにしてごらんなさい。
   みんなはスーパー5年生なので時間は20秒です。
   (20秒後4人に聞く。)

説明6 大きな原因として次のようなことが考えられます。
    ・すみかの消失・破壊
    ・狩猟や採取
    ・外来種の侵入
   ・自然による災害。最近は地球温暖化による人災とも言われています。
   ・空気の汚れ・土の汚れ・水の汚れ。
    どれも人間が深く関わっているね。

◆「絶滅の危機にある動物たち」
説明7 みんながよく知っている動物たちです。
   (ライオン・トラ・サイ・キリン・クジラ・クマ・オラウータン・パンダ・日本ざる・西表ヤマネコ・メダカ)
   これらの動物たちも絶滅の危機にあります。
    そして?。

発問4 ある動物もこのままいくと絶滅するかもしれません。その動物とは何でしょうか?
    ヒント。地球上のいたるところにたくさんいます。
(3人指名する)

◆人が映っている写真
説明8 私たち「人間」です。
   ひとつの生命は、あらゆる生命とつながり、多くの生命によって支えられています。生き物を絶滅させるということは、自然のバランス、つまり生態系を壊すということです。生態系破壊のつけは生き物の仲間である私たち人間にもいつか返ってきます。
   わたしたち人間も、絶滅の危機にあるのです。


<参考資料>
○ミュージアムブックレット4
   『地球 SOS〜地球環境を考える〜』 新井田秀一・山下浩之著
                       (神奈川県立生命の星・地球博物館) ○地球環境ファミリーシリーズ4
   『滅びゆく生物』 高木義之(栄光教育文化研究所)
○HP http://www4.ocn.ne.jp/~ibis/  「佐渡トキ保護センター」
 ○HP http://www.iucn.jp/kids/  「IUCN日本委員会★KIDSページ」
○HP http://contents.kids.yahoo.co.jp/zukan/  「Yahoo!きっず 図鑑」
○HP http://www.tbs.co.jp/seibutsu/zetsumetsu/ 「絶滅の危機にある動植物たち」
○HP http://ja.wikipedia.org/wiki/ 「フリー百科事典『ウィキペディア』」