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冬コミに行ってきたぞ! の巻

作成:1997-01-20
実施:1996-12-29
修正:2001-09-08
作成者:たまねぎ須永

『朝』

 去る1996年12月29日のことである。朝、そう午前6時40分頃の平塚発の東海道線に乗り、私は有明へと向かった。今回こそ6時20分頃の電車に乗ろうと思っていたのに。結局前回とたいした違いもなく出発である。さて、今回の問題の一つはサークルスペースの場所の確認を忘れているというところだった。後輩のW軍団がきっと先に行っているからぜんぜん平気なはずであった。
 7時50分頃、新橋駅から出ている都営バスの臨時便を今回は利用する。いい感じで8時10分頃には会場前の交差点に着く。しかし、前回の夏と同じようにそこで15分ほど待たされることになる。なんだかなぁ〜〜。
 8時半頃どうにか会場に入る。が、さっそく迷う。来年からはカタログを買おうと誓う私がそこにはいた。どうにか、TRPGなどのある電源なしゲームの分野にたどりつく。さまようのだが、どこにもサークル入場をしたはずのW氏もF氏の姿も見当たらない。私にとっては運のいいことに、M先輩がブロック担当だったので、シミュ研(東海大シミュレーション研究会)の場所をきく。出店票や見本誌の回収をはじめていたので尋ねてみると、シミュ研はまだ出していないということを聞いた私は急いでシミュ研のブースへと向かう。うん? 私は前回のコミケでTパパ先輩を同様のことでやきもきさせたような気がするぞ。
 とりあえず9時になってどうにかW氏とF氏が来る。売り物が今回は量的に充実していることに愕く。数年ぶりだなぁ〜〜。私の代の連中はS氏が自分で独自にやっているくらいだし、I氏が独自のグループでやっているだけだしなぁ〜〜。今回でようやく勝手に作品を作ってくるだけの人材が集まったということですか。単に私が人を使うのが嫌いだったから今まで集まらなかったともいう。M先輩は原稿をあげたが、コピーする暇がなかったといっていた。スタッフやっていて、開催日の早朝にあげたのではコピーするところもあるまい。
 今回の売り物は以下の通り。ちなみに題名は忘れたものが多い。

『昼』

 ブースに椅子は2つ。サークルの売り子用のチケットは2枚。開場して別にまわりたいところのないW氏とF氏を置いて、私はいきなり電源無しゲーム分野をひたすらまわり続ける。そのおかげで、saigo氏に渡すように頼まれたI先輩のおかし達を渡し忘れる。saigo氏は一回しか立ち寄ってくれないんだもん。しかし、今回はひたすらまわった。カタログで自分の欲しい本のサークルの当落だけを確認する身としては、やっぱりひたすらまわるだけだった。買った本は後述する。
 今回も各サークルの出版傾向は変わらない。取り扱ったゲームでは、やはりSW、ガープスの順であろう。天羅が発売されたというのに、天羅関係は減ったように思えたのは気のせいだろうか。HTTもいくつかあったが、全てリプレイ系だった。本文のパターンとしては、リプレイ、小説がほとんどであった。シナリオ集、データ集はほとんどなかった。シナリオ集やデータ集はGMしか買わないからやっぱり少ないんだろうなぁ。商業パターンと同じであった。しかしメーカー サイドでのサポートの続いているシステムの本ばっか出してどうするんだろう。私としては、サポートのとまったゲームの資料のためにここに来ているような感じであるというのに。
 さて、リプレイが売れるのは、ライトノベルの延長なのではないだろうか。最近、ようやくこの考えを支持する気になった。リプレイを読むけれども、TRPGを実際プレイしてみたいとは思っていないという人にあったからである。最近は、TRPGの入門ということを目的としないリプレイの出版も多く、何ともいえない。商業的にもリプレイしか売れないということはよくきく。あのSWでもシナリオとリプレイでは売行きが桁違という噂である。GMを増やしてシナリオとかを売ろうというから、雑誌ではGM入門講座ばっかりやるのだろうか。

 今回は3時頃セシリア氏と食事に向かう。握り飯を持ってきたのだが、暖かい味噌汁を飲みたかった私は飯屋に行くことにした。今回は、日清系のセルフサービスの店に入る。セルフサービスのわりに安くない。その代わり、早かった。親子丼(味噌汁付)で700円なら、今日のランチサービス(味噌汁・御新香付)800円にすべきだったろうか。ちなみに御新香は150円なり。

『夕』

 今回はST氏、W氏、F氏、S氏、K氏、成星氏、りんてつ氏、I氏、セシリア氏、オミ氏などとがんばって片付けを手伝う。今回は夏とは違い、ST氏たちも不平そうな顔ではなかった。前回はやけに不服そうな顔だったなぁ。私はコミケのあとは片付けることは当り前と思っているが。優先封筒をくれるシミュ研内のスタッフの方のためであるが。ま、何万人の中をもまれながら帰るということが耐えられないと思うからでもある。
 そういえば最近は筋肉を使うのは、学祭の搬出搬入とコミケの片付けのときだけのような気がするぞ。そんなに私は筋肉を使っていないということか。あぁ情けない。
 どうにかシミュ研のほうは、S先輩から封筒を貰うことになった。次回は抽選の予定だっただけに幸いである。きっと次回からはまたシミュ研からスタッフが増員されるだろう。

 しかし、今回は八木氏から1800円借りる羽目になって情けない限りである。「パラッパラッパー」というプレステソフトを買ったせいだけに情けない。

『今回の購入物』

 前回と同じような凡例であるが、今回は購入価格を追記してみる。〈「題名」(著者)、発行団体、発行日、購入価格、私のコメント〉という順に並んでいる。
 ちなみに、本の紹介順序は今回は書物の大きさ順である。購入価格の多くは記憶に頼っているので違う場合もある。

「空明美 11 カナン ジャングルの神々」
(田中桂、杉村麦太、植田清吉)
 電光舎
 300円
 田中桂氏らが作成している「カナン」というTRPGの本。ネットゲームは4月頃から開始されるし、システム自体も今年発売されるだろう。ゲムルという団体に属するネットマスター。「カナン」のシステムを知らない私にとっては掌編小説が楽しめただけの本である。

「空明美 12 カナン 女神さまの初恋」
(田中桂、植田清吉)
 電光舎
300円
 今回は「女神さまの初恋」というポルノ小説(著者はそう書いている)が大勢をしめている。それなりに面白い。ゲーム・システム的なことは触れられていないので読みやすい。

「空明美 13 カナン 男たちの女神」
(田中桂、中山かつみ、坂東いるか)
 電光舎
 300円
 「女神さまの初恋」という小説の続きが載っている。そんなに珍しいストーリー展開ではないが、それなりに筋を追う楽しさは表現されている。結末が待たれる。「カナンの娼館」というのには、目新しいものを感じる。そのようなファンタジーの娼館というものはなかなかサポートされていなかったわけなので。

「ふぁずのとっぱつ」
(ふかざわみしお、めるへんめーかー)
 300円
 めるへんめーかー先生の絵に、深沢先生の本ということで置いてあるのに驚いて購入してしまった一品。深沢先生のファンクラブも会費を払うのが嫌だから入らないという私にとってなかなかの良書。そういや、ライトファンタジー作家のエッセイ集ってないね。ちなみに本書は掌編集という感じで、童話風のものも嬉しい。メルヘンタッチの作品って最近読んでいないなぁ。

「GURPS UNISSIAN Assist Book」Preview Version[C51 Limited]
 奈落のゲームマスター
 1996年12月30日
 100円
 今までは「GM's Pack 」としてまとまっていたチャート類が今回からは本の形態に変化してみたようだ。しかし小さくなったから持ち運びしやくなったけれど字が小さくなった。だから、キャラクターシートは拡大コピーせねば。

「GURPS UNISSIAN 4th Edition Rel.2」
 ゆにし庵
 1996年12月30日
 2100円
 ついに2000円の大台になったGURPSの独自展開を進めるサークルのサプリメント。どんな世界かは、ホームページを開設しているので見るといい。私は第3版から買い始めたが、絵がうまくなったなぁ。というのが最初の印象だった。1996年夏に発行されたAnnex03 で追加された「歪み」に関する項とかも追加されて、第5版といっていい内容である。ま、第3版から第4版への改正とくらべれば改正点は少ないから第5版にしなかったんだろうが。1996年後期はこれでキャンペーンを一回やらせていただきました。

「RPGふっく袋 ’96 1/2」
 Adventurers' House / Grey Hound Game Labo.
 500円
 今回は「ランダムメーカー大全 書の6」が付録。本誌はシステムや替歌やTRPGに関する考察記事などから構成されている。本誌も面白いが、付録も面白くて買っている。最近はアドリブ セッションに使えるランダムメーカーが載っていなくて寂しい。

「HTTリプレイ “Boy Meets Girl”」
(森久保光一、大和つばさ、T.Sasaki)
 Cromlech
 1996年12月29日
 300円
 神奈川大学平塚キャンパスにあるサークルによる発行である。この前、そこのサークルの開催するコンベンションにプレイヤーで応募しておいて無断欠席したので買ってみた。可もなく不可もなく、といった内容である。それだけにやっぱりコミケでリプレイは買うのは間違いと感じられた。独自展開された世界でHTTをやっているわけでもないし、やっぱり買う気にはなれない。コミケでリプレイを買ったことがない我輩としてはそう思ったが、リプレイ好きなら買ってもいい内容だろう。丁寧な作りだが、それだけにパッとする盛り上がりに欠ける。

「番長学園!! リプレイ本 壱」
(名犬ぢょにい)
 愛好推進振興普及後援会
 1996年12月29日
 200円
 とりあえず、番長学園!! のリプレイは私は買っている。それなりにおもしろいのだが、いまいちよくわからない表記もある。半角仮名の多用などはちょっと見苦しい。

「番長学園! リプレイ 第二話」
(ローランド)
 愛好推進振興普及後援会
 1996年12月29日
 200円
 前回買った続き、ということだが今回からでも充分読める。それなりになかなか面白い。編集もうまいわけでもないし、それが好感がもてていい。私も編集やレタリングがうまいわけでないということである。今回は特製キャラクターシートもついていて、笑える。特製キャラクターシートをつけるくらいの工夫がリプレイ本にあると嬉しい。

「ゲーマニズム宣言」
(御矢慈庵)
 0円
 私の在籍するシミュ研の発行物。プレイヤーよ、立ち上がれ! という漫画である。「ゴーマニズム宣言」とかいう本は読んでいないのでそれとの関連はわからない。リプレイ集の弊害については賛成である。続きが楽しみ。インターネットでも楽しめるようになるといいなぁ。文書版を作ることになったら私も書きたい。

「地球は狙われている」ANI-MAYHEM  ルール&カードリスト
 100円
 アメリカ産のトレーディングカードゲームのルールの訳。たぶん、ルールブックの訳だろう。「らんま1/2 」「エルハザード」「天地無用!」「バブルカムクライシス」を題材にしたゲーム。日本のアニメファンにも売れそうな内容なのか? 本書のルールではゲームの実行はなかなか難しい。とりあえず、カードを5枚くらい貰ったが購入してみるとしよう。ゲームの評価はそれからだ。本書の作りはいい評価は無理である。

「愛天使伝説ウェディングピーチRPG」Ver 1.23
 T.V.Wizards.
 1995年12月17日
 200円
 とりあえず、4頁ほど抜けているのでそこの内容を貰わないとプレイは難しい。システム的に見ると、「熱血専用!」などで最近流行りのお約束プレイのシステムである。私としてはあまりお約束プレイは好きでないので、本システムはあまりやる気にならない。これを読んで、OVAの「ウェディングピーチDX」にも対応したシステムを独自に作る必要を感じてきた。しかしこういうアニメもののゲームができる知り合いはいないしな〜。

「GURPS X−MEN」
 サークル「緑の広場」
 600円
 原書のガープスのサプリメントを意識した構成。それは好感が持てた。文庫判を真似するのは別段面白い結果はうまんだろうし。原書版サプリをだいぶいろいろと翻訳して使用しているので今回は買ってみた。昨年の冬から見かけたような気はしていたけどね。「GURPS TIMETRAVEL」にも掲載されていた「ガシェット発明」(私は実用小道具発明と訳す)のルールも載っていてありがたい。

「非公認 ガープス・ルナル キャラクターシート作成 不完全版」Ver. 1.0
 東海大学シミュレーションゲーム研究会
 300円
 自分の属するサークルの発行物なので手厳しくいこう。とりあえず、キャラクターを作るさいに複数の書物にあるデータを見なければいけないガープス・ルナルのデータを一冊にまとめてみたもの。発想はいいが、それぞれのデータにどこからの引用かを示すくらいの配慮が欲しい。キャラクターシートなどは自家製をつけるべき。どれがオリジナルなデータなのかの区別もほとんどないのも難しい。

「いきいきばんちょ専科」
(寺田智宜)
 茶店のお店
 1996年12月29日
 500円
 「番長学園!!」の本。さすがに原作デザイナーだけあっての豪快な本。リプレイが中心だが、やっぱり他の同人リプレイと比べてパワーがある。やっぱりプロになるにはパワーがなければ駄目ということか。有名人も自分でデザインしただけあってうまく動いているしね。

「ソードマスター13号」
 ゲームサークル「あすたりすく」
 1995年4月2日
 500円
 前々回に「真・チャチャTRPG」を買って存在に気付いたサークル。前回は14号を買った。そして、今回は13号の購入。あれ? 今回は「GURPS・ゲートボール」と「キミのプレイは大丈夫!? RPGプレイヤーの自己判断テスト」にひかれて買った。いやはやこれだけの内容はなかなか書けないよな〜。

 あと、本ではないが情報ペーパーでよかったものが一つ。カルナヴァルというサークルである。昨年3月に開催された「ゲームマスターセミナー」と、夏に開催された「JGC’96」のレポート記事である。自分も参加していただけに気になる内容だった。出版社とデザイナーたちと、消費者層の思惑の違いが見えるような内容であった。
 あと「ぽわぽわ」というトレーディング・カード・ゲームもスターター・セットを一つ購入した。これでようやく二つになったところだ。このゲームは「ねこ耳」という生物を育てて、どっちが先に成長させきるかを競うものだ。見た目よりも時間のかかる手強いゲームである。1試合に30分〜1時間はかかるなぁ。

『今日のまとめ』

(ちなみに書いているのは1997年1月20日)

 今回は回っていたサークルで落ちたところは「不確定名わーうるふ」「ひとあそかい」というところで、原稿を落したところが「ADWIZ保存会」である。やんばる氏のリプレイを楽しみにしていたのに。で、コミケに行くようになって5回目となった今回。ようやく回るサークルというのができてきた。「ゆにし庵と奈落のゲームマスター」「茶店のお店」「ARTEMIS 」「Adventurers' House / Grey Hound Game Labo.」「あすたりすく」「愛好推進振興普及後援会」といったところである。しかし、今回は金を使ったわりに冊数が少ない。夏より減っていると思うのだが。今回は18冊。夏は24冊も買っている。夏の購入費用は11100円、冬は9100円(ぽわぽわを抜くと7100円)。4000円も違うんだし、6冊も減って当然か。
 〈私自身の大学1年の冬からの課題「SW薬草本」もどうにかしなきゃいけない〉とDX2では書きました。
 ところで、現在は「卒論計画書」をどうしようか、悩んでいます。就職課への提出書類も悩みのたねです。そういうわけで、現実を逃避するためのエネルギーは増加しつつあります。ということは、夏は期待できます。同人誌の奥付けみて手紙が来た、という状況が来るように頑張りたい限りです。ん? 全プレでもやればいいのか。でもそれじゃなぁ〜〜。


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