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JGC2001のこと

作成:2001-08-29
修正:2001-09-08
修正:2002-07-11
作成者:たまねぎ須永

 今回は、会場運営は手慣れきていましたが、人の量が減ったような……。スタッフマニュアルができているのはいいのですが、柔軟さが減ったような。

【会場】

 ほぼ昨年と同じです。
 東京ホテル浦島(東京都中央区晴海)の2階と晴海客船ターミナルホール(東京都中央区晴海)の4階を使用して開催されました。また、宿泊参加者はスタッフ、招待者などの関係者を含め3階より上階の宿泊施設を利用していました。
 今年は私の割り当てられた階に、一般のツアー客などが親子連れなどで泊まっていたのが印象的でした。それでも、豪快に朝の3時、4時にユニットバスでシャワーを浴びたり、風呂桶にお湯を注ぎまくるのでした。
 東京ホテル浦島の会場は、菊の間、虹の間、あやめの間、梅の間、松の間、竹の間、高砂の間、萩の間が使用されました。
 萩の間は物販スペースとして、各参加出版社、(株)書泉などにより、TRPG、TCG、ボードゲーム関連商品やイベント限定品、先行発売商品などが販売されました。
 虹の間は34卓の6人掛けテーブルが展開され、JGC開催期間中ずーっとフリープレイがなされていました。今年も、例年のフリープレイスペースに対する苦情を受け入れて、スタッフが頑張ってGMのドタキャンに対応しようと壊れながら頑張っていました。今年はイベント前にマスター1人につき1卓しか予約できないようにしておいたので、例年よりも当日テーブル予約しやすかったのかな?
 菊の間は東京ホテル浦島で一番大きな部屋で(普段の宴会場としての使用では、半分ずつ使用されることが多いようです)、いくつかの企業イベントが同時に開催されることが主です。メーカーによるデザイナーをGMに迎えてのセッション、TCGのレクチャー会などです。テーブル数は48卓を超える量が展開されていました。夜間など、企業イベントが少ないときには、スタッフが柔軟にフリープレイスペースとして貸し出していました。
 26日早朝1時から、菊の間の一部を使って、サークルさんにスペースを貸していました。20スペース準備されましたが、申込は10サークルほど。7サークルが同人誌を販売し、1サークルがTRPG関連物の古物販売を行い、1サークルがチラシを配っていました。あれ? 1サークルは最後まで姿を見なかったね。
 その他の部屋は、10卓前後のテーブルを展開できるような大きさで、企業イベントなどが行われていました。
 25日昼間は、あやめの間で(株)ホビー・データがプレイ・バイ・メイル ゲームの体験会を行い、リアルタイムにリアクションを発行していたようです(たぶん)。

 晴海客船ターミナルホールは、25日昼間(9:00〜18:00)だけの使用で、TCGの大会が開かれていました。そちらにはまったく足を運ばなかったので、なんともコメントのしようがなかったりします。


 今年は、例年より遊ばず、寝ていたような気がしていましたが、よくよく思い出してみると、それなりに充実した時間を過ごしたような気もしたりします。とりあえず、運び込んだゲームのリストは下記の通りです。

【持ち込んだゲームリスト】

【プレイしたゲームリスト】

【わしの過ごしたタイムテーブル】

【特記事項】

 この項では、タイムテーブルにあげられた事項の中で、特に別項を持って記しておくべきと考える内容を記していく。

8月24日

『会場着』
 17時過ぎ。新宿に到着。バスターミナルをさまよいながら、今年はバッチリ開会式に間に合うな、と思っていました。ですが、乗ろうと思っていた新宿発「晴海埠頭行き」のバスは、昨年12月に廃線となっているのでした。
 途方にくれ、慌ててイベントカタログを眺め、交通手段を確認します。見事に、「晴海埠頭行き」のバスに出発点が昨年カタログより減っていました。あぁ、カタログから「新宿発」の記載事項がなくなっています。もっとしっかり確認しなければいけないなぁ。
 東京発の記載を見つけ、慌てて、中央線快速で東京駅へ。そして現地着は18:05。近くのコンビニで夕食を買って中に入ると……、開会式は終わっていました。スタッフさんからルームキーをもらって、部屋に入り、カタログを確認すると17:30から開会式だったようです……。あうー、新宿からバスが出ていても間に合わなかったのね……。
 出がけにキャラクターシートを室内で探していたのが敗因ですね。
 近くのコンビニには、スポーツ飲料のペットボトルの側に、「デュエルのためにエネルギー補給!」というコメントとともに「遊戯王」の主人公の手書きイラストのポップが貼られていました。う〜む、JGCあわせなんでしょうけれど、遊戯王をイベント中にやっている人はいませんでしたねぇ〜〜。
 入場時にルームキーと一緒に、エンターブレインさんから「トゥルーラブ・ストーリー」トレカの収納用バインダーが配られました。なかなかいい品質のファイルのようですが、いかんせん、美少女ゲームのカードのものということで、なかなか、人には見せたくない品物ですね。先日買ったポケモンカードでも入れるかな?

 富士見書房の「モンコレ2」のブースターパックの先行発売ということで、開会式終了後すぐに物販スペースに長い列ができていましたが、昨年と比べると、いささか少な目だったりします。

『物販スペース』
 トレカ売場の前には人だかりがそこそこできていました。一般玩具店とは違い、コナミのトレカはまったく見かけられません。あれは所詮ガキ向けなのさ(偏見)。
 先行発売の天羅万象・零サプリメント『天上天下』、新作TRPG『ドラゴンアームズ』が売られていました。が、昨年のJGCで買った『天羅万象・零』をまだ読み終えていない私は買うわけにいかないのでした。
 アトリエサードのスペースで『深淵』のテンプレート集を眺め、とても欲しいと思ったものの、今回は見送ることに。金がないときに買うほど、すぐ使うアイテムではないですから。
 この日は、アトリエサードの『TRPGサプリ』の定期購読を申し込んで、物販スペースでの消費はおしまい。

『サークルスペースの予約の仕方』
 カタログに申込は「当日受付」とあった「サークルスペース」。私の知らないところで人気が急上昇して、気が付いたら参加受付終了という事態になっていると悲しいので、受付に聞きにいってみるのでした。
 申込はいつからなのかを聞きにいくと、スタッフさんは混乱してしまいました。販売物のサンプルなどが必要なのか尋ねると、スタッフさんは、申込書を手渡してくれて、申込方法を教えてくれます(必要なのか教えてくれない)。半分くらい書類を書き終わると、いろいろ知っていそうな偉いスタッフさん登場。「申込時間はインフォメーションボードに貼っておきますので……」といわれるのでした。結局、サンプル提出が必要なのかどうかわからないまま、戻るのでした。なんといっても、1部しかない作品も持ってきているので、死活問題なのに……。ま、何も言わないということはいらないのでしょう、と自分に言い聞かせるのでした。

『機甲幻想ライブRPG』
 今年は原作の勉強をまったくせず参加。TRPG『エルネジェネシス』シリーズのスタッフが作ったということなので、買ってもプレイしないことは必至だからであり、プレイしないものを買うほど財布に余裕はないのです。
 イベント前に予約した100名が開場30分くらい前から並びだします。私は、というと夕食と夕寝の関係で、開場10分前から並ぶのでした。
 今回は、F.E.A.R.の新作TRPG『ドラゴンアームズ』が原作です。謎の敵により、人類の大部分が死に絶えた世界で、謎の敵に対抗する人々の活躍を描く作品らしいです。テーマだけを聞くと、あえて新作で出す意味があるのかな? などと思ったり。
 さて、入場時に配られたキャラクターカードによれば、私はヴァイツグラード帝国の機甲士さんだそうです。ルールの説明のあと、6つの国別に別れると機甲士さんは、帝国では私一人です。レアな職業のおかげで、比較的自分の好みで探索パーティを選ぶことができました。あれ? 自分でパーティを選んだはずなのに、去年、一昨年と私が仮想敵として捉えていた人物がいるのでしょう? まぁ、彼も成長したでしょうし、私も成長している(と思う)ので、問題なくゲームは進むことでしょう。

 ゲームは、各パーティが50近い数のミッション(TRPGのシナリオのようなもの)に挑戦していくことで進んでいきます。ミッションをクリアすることで、パーティには構成員と同じ数だけのカードが渡されます。カードには「あ」「゛(濁点)」などの平仮名または記号が1文字書かれています。最終的に、手に入れたカードを使い、高得点の単語をつくることができれば、このゲームに勝つことができるのです。
 ミッションは、開場のホテルの2階廊下をひたすら歩き回り、チェックポイントでキーワードと判定を使って話を進めていきます。キーワードで、ミッションの進行度を管理し、判定でシナリオの分岐を行います。判定はTRPGの行為判定と同じ概念で行われ、〈じゃんけん〉します。各キャラクターの得意分野ならば、グーでもチョキでもパーを出して勝っても、その行動を成功することができます。ですが、苦手な分野ですと、何を出して〈じゃんけん〉に勝っても、成功することができません。まぁ、ここらへんは昨年、一昨年のライブRPGと同様のシステムです。

 で、今年はバランスのとれた5人パーティでした。というわけで、数打ちゃ当たる方式で、ひたすら時間の許す限り、ミッションに挑戦しまくりです。8ミッションをクリアできたことはなかなか誇っていいと思っています。
 ミッション挑戦時間は2時間。それが終わると各国で集まって、カードの交換をしながら、強い単語構築時間です。強い単語の条件は、〈長い〉と〈原作にでてくる固有名詞〉ということです。
 我々の国は制限時間いっぱい考えた結果、強い単語は特にできなかったのでした……。
 結果、6国中5位に。
 上位3国の方々には、以下のようなものが配られました。
 エンターブレインより

 角川書店・富士見書房より  井上純弌氏より  ゲーム・フィールドより が提供されました。

8月25日

『柳川房彦TRPG復活記念「TRPG百物語 第一夜」』
 (有)エルスウェアの柳川房彦社長、板東真紅郎氏、高崎とおる氏、百木幸七郎氏、TRPG『ゼノスケープ』スタッフから藤浪智之氏、海法紀光氏、司史生氏、速水螺旋人氏、佐々木亮氏、中村哲也氏などにより、定員の半数以下の入場者で(盛り上がらない)トークショーは行われました。
 このイベントは、『蓬莱学園』『狗狼伝承』シリーズで知られている柳川房彦(新城カズマとも)氏が久々にTRPG新作『特命転攻生』を出したぞ、という記念のものです。
 藤浪氏とエルスウェアの面々のつきあいは、「F・ローズ」の頃から顕在化しています(当時は株式会社遊演体にエルスウェアの面々は属している方が多かったです)。遊演体のネットゲーム『勇者110番』などではシステム関係でかなり重要な立場に入っていたとも聞いています(同ゲームにはTRPGルールが存在していたという伝説も)。
 そういうわけで、今回のトークショーに『ゼノスケープ』スタッフは、ゲストとして、呼ばれたのでした。

 でもって、会話の弾まないこと、弾まないこと。どうにか、進んでいった内容は、『ゼノスケープ』サプリがアトリエ・サードから出ます、とか、『特命転攻生』のエッセンスである〈学園漫画〉〈番長漫画〉などについてのマニアックな会話には、漫画に詳しくない私としては、なかなか。10年前のTRPGバブルな時代の話は分かったものの、それについてもわからない人々が聴衆にだいぶいたらしいです。私も年をとったものだな、と再認識とともに奇妙な不安感。
 トークショーのおまけとして、『特命転攻生』『ゼノスケープ』のクロスオーバー+α企画の資料が配付されました。『ゼノスケープ』で新城カズマ作品のキャラクターをできるといった資料でした。
 質疑応答も素敵なまでに盛り上がりません。というわけで、エンターブレインの編集の方(?)が質問にたつくらい。終了時には、私の後ろ座席の人はいびきをかいていましたとさ。

『起床』
 08:50頃からNHK BS1をなんとなく眺めながらうとうとニュースをチェック。テレビ朝日で特撮やアニメを見ようとして、土曜日だからやっていなかった……ということをやったのは内緒。
 朝食を食べ、10分ほどでどうにかHTTのシナリオの再確認を。それから09:50から再度ニュースを見るのでした。

『HTTセッション失敗』
 数時間前、寝掛けにHTTプレイヤーの予約状況を確認したときと同じく、予約者0。フリーテーブルのプレイヤー募集用紙を眺める暇そうな人々をHTTに誘いますが、どうにもつれないお答え。イベント前予約の一覧を眺めてみると、同じ時間帯にもう1卓HTTがありました。そちらはPLどころかGMの姿も見られません。もう今回のセッションを諦めたようです。
 この日は、別会場でTCG(トレーディング・カード・ゲーム)の大会などのイベントがいくつかあるせいか、それとも不況の影響か、ホテル浦島会場はかなりガラガラです。というわけで、私の他にも数人のGMが必死にあえいでいました。「メックウォリァー」「D&D」などの方々です。
 「メックウォリァー」のGMさんが諦めてボードゲーム「アクワイア」に切り替えてみました。私も諦めて、スタッフさんにテーブルキャンセルの旨を伝え、「アクワイア」の呼び込みに協力します。が、立卓失敗。
 1995年の「夏のTRPG祭り」から7年目にして、HTTの立卓失敗した事実に、呆然となるのでした。株式会社グループSNEのウェブサイトでのリプレイ連載好評というのは何の役にもたたないのか……。自分のやったことのない未知のシステムにチャレンジする心を人は持たなくなったというのか?(→そこまでいうなら、君は未知なるシステムにチャレンジしているのかね?)

『各種予約と整理券』
 「アクワイア」の方と別れて、フリーテーブル予約受付で、明日の10時から16時半という同じ時間帯(1時間半減っています)を予約しました。明日も潰れるだろうなぁ、と半ば思いながら。
 それから暇になった土曜日をどう過ごそうか、インフォメーションボードを見ます。夜に開催されるグループSNEの面々によるHTTセッションの整理券配布時間は未だに決まっていません。
 それからフリープレイのプレイヤー募集用紙を眺めます。すると、昨晩トークショーを聞いた『ゼノスケープ』のスタッフによる卓が1人分空いていました。司史生氏の名前でテーブルは予約されていました。うまくHTTに入れるかどうかわからないことを考えれば、ここでスタッフ卓に入って、今年3月に出たばかりの新作TRPGを体験したほうが得というものです。
 というわけで、予約用紙を入手しました。
 さて、日中の暇は結局解決していません。廊下に出てみると、スタッフさんが「恐怖のぬいぐるみ 整理券最後尾」という看板を抱えて一人で暇そうに立っていました。誰も並んでいないところに一人「最後尾」の看板を抱えているスタッフさん……、お疲れさまです。13時から16時まで時間をつぶせれば、いい感じです。グループSNEのウェブサイトでの今までのJGCレポートでも楽しそうに書かれていたイベントなわけですし、楽しいゲームを味わうことができるでしょう。
 そんな感じで並び出すのでした。

『整理券』
 11:00ちょっと前。定員32名のイベントの入場整理券配布の列は、10人前後までのびていました。そんな状態で配布は始まりました。列の戦闘にいる私は当然1番目のカードですね。

『昼寝』
 その後、夜の『ゼノスケープ』プレイの予習のために、エンターブレインスペースでサイン入りルールブックを買うのでした。すごいや、6人もサインしてくださっているよ〜〜。SNEスペースで『ウォーハンマーFRPG』のシナリオ集に心惹かれるも、財布の神様から許可をもらえず断念。
 その後、昼食を買い、昼寝。

『恐怖のぬいぐるみ』
 25人という参加者になりました。隣で「ガープスいろいろコンベンション」なんて企画があるんじゃなぁ、と清松みゆき氏は愚痴ります。そちらにSNEの若手労働者をとられ、清松氏ともう一人若手女性の2人で本イベントは運営されることに。
 各人はTRPG『ソード・ワールドRPG』の“混沌の地”に生きる怪物をうまく強くし、トーナメントで勝ち抜かなければなりません。見事、最強の称号を得たのならば、粗品と名誉が進呈されるのです。
 というわけで、怪物の特徴を表す12枚の強化カードとカードリストがまず与えられます。その後、カード交換の時間が1時間ほど。
 強化カードには「頭」「口」「体表」「前肢」「後肢」「尾」「特殊」といった種類に分けられます。各怪物は「頭」「口」「体表」「前肢」「後肢」「尾」にそれぞれ1枚ずつ強化カードをつけることができます。「特殊」は条件さえあえば、何枚でもつけられます(例:「毒」をつけられる、といった「口」カードを持っている)。
 各人は、初期手札とカードリストを見比べ、最強の怪物をつくるためにカード交換にふけるのです。

 私は、「器用な鼻(頭)」「嘴(口)」「器用な手(前肢)」「爪(後肢)」「毛皮(体表)」「切り離し可(尾)」「水棲(特殊)」「棍棒(特殊)」「投石(特殊)」「迷彩(特殊)」「恐れ知らず(特殊)」「家畜(特殊)」という形に育て上げました。攻撃力を捨てた、完全防御型のデータです。
 交換時間が終わると、トーナメントです。姓名の「名」の「いろは順」にトーナメント表の端から埋められていきます。残念ながら、私の怪物〈こうもりやそすけ〉はシード枠を得られませんでした。
 早速、対戦が始まりました。他人の戦いぶりを見ていると、私の怪物はあっという間に敗れそうな気がしてきます。そうです、こういったトーナメントで完全防御型怪物をつくって、勝ちあがれるわけがないのです。
 やがて、私の対戦番です。互いの強化カードの比較を行い、最終判定値の確認が行われます。……あれ? お互いにダメージほとんど通らない……。それでも対戦開始。十数ターンやっても勝負はつきそうもありませんが、計算によればあと50ターンほどやれば、相手が勝つようです。相手がこちらを攻撃すると、私の攻撃数発分回復する能力を持っています。というわけで、こちらは20ターン連続で攻撃できなければ、相手を倒せません。こうなると複雑な計算をしなくても、相手のほうが優勢です。というわけで、私は残念ながら投了するのでした。みんなの時間もったいないからね。
 敗退後、他人の試合を楽しく眺めるのでした。

『ゼノスケープ』
 ルールブックの予習と、明日のHTTのシナリオの予習を終え、さらに夕食・夕寝を終え、完璧なモードに入って、予約していたテーブルに出発です(18:55)。指定された机につくと、司史生氏の姿ではなく、百木氏の姿が。あれ? 卓番号を確認しますが、ここのようです。
 テーブルには、すでに残りの3人の姿がありました。なんでも、昨晩「ファースケープ」という最近制作中のTRPGをプレイした面々だそうです。話っぷりからすると、TCGの先行販売を狙ってきたような輩とは違う、D&Dに近い世代の方々のようです。

 今回のプレイは、『ゼノスケープ』と『特命転攻生』のクロスオーバーものだそうです。といいますか、簡単にいえば、『ゼノスケープ』のルールで『特命転攻生』をやろうという話です。昨晩のイベントで配られた『特命転攻生』からのコンバートの学生データを選び、それから柳川氏作品のキャラクターから前世を選びます。私は悩んだ結果、
 以下のようなキャラクター構成になりました。括弧内は「特命転攻生」に出てくる出身学園名/ピース名/前世となります。

 舞台は山梨。葡萄が名産の学校へ。
 そこで起きる異変をもたらしている《震龍》の謎を突き止めるのだ! という話。『ゼノスケープ』の演出・セッション運営方法で、『特命転攻生』のシナリオをプレイするという感じです(たぶん)。
 サイコロの出目のせいなのか、特にこれといった派手な危険もなく、事件は解決されたのでした。私のキャラが世間ずれしたところを見せつけて、幾度か場を乱したものの、物語内時間で1日経たずにシナリオは終了するのでした。いや、ね、前世の散歩男爵の「業」が「散歩する」というわけなので、物見遊山に励まなくてはいけないわけでして。
 しかし、まぁ、テンポいい展開ですな。

『サークルスペース申込』
 プレイが終わったので、昨晩書き終えた申込書をもって、受付へ。やはりサンプルを要求されない。ふぅむ、完全に販売者を信用しているということなのかな?
 さて、申込を終えるといささか眠いです。このまま部屋に戻ると大変なことになりそうな。というわけで、何か参加できるイベントはないか、廊下を見渡します。
 すると、廊下に長い列が。なになに「TRPGシナリオをつくろう」? ふぅむ。確か友野詳氏のトークイベントだったはず。新しい収穫はないでしょうけれど、とりあえずプロ(?)の話を聞いてみるとしましょうか。
 てなわけで、並ぶことに。
 

『TRPGシナリオをつくろう』
 F.E.A.R.の鈴吹太郎氏、伏見健二氏、スザク・ゲームズの朱鷺田祐介氏などがゲストで登場。予想以上の並んでいる人々のために、急遽大きな部屋に会場を移し、10分ほど遅れで開始。まずは、各人にどんなことを考えてシナリオをつくっているか、何か尋ねてみたいことはあるか? といったアンケートが配布されました。
 アンケート記入時間にジェンコンレポートなどが話され、場が途切れるの必死に繕っています。そういった時間も過ぎ、23:30頃からトーク開始。そうこうしている間に、清松みゆき氏、菊池たけし氏なども加わり、話は弾んでいきます。
 とはいうものの、各雑誌などで何度か語っている内容+αな感じの話の内容です。中では、伏見氏の「プレイヤーの経験したことのないことを感じさせたい」というコメントが印象的でした。
 ゲストの数の多さに助けられ、あっという間に1時間は経ち、最後の質問「シナリオをつくる際の各人の〈座右の銘〉は?」。回答は下記の通り。

8月26日

『サークルスペース』
 コミケよりも人通りは少ないものの、財布、やる気ともに充実している、良質の購買層がここにはありました。これだけ、良質の購入者が来るのならば、サークル〈オニオンワークス〉宣伝ペーパーをつくっていくべきでした。
 というわけで、予想以上の売り上げがあったのでした。とはいうものの、やはりHTT関連は2部しか売れなかったけれど、ね。  創作TRPGシステムが3部売れたのは、さすがJGCと思います。コミケでは0部でもおかしくない作品ですからねぇ。
 「らいとぶりんがぁ」さん、「魔女の会」さんなど、「ひとあそかい」さんなどコミケで熱心に活動されている団体さんから、ひっそりと創作TRPG1本を抱えて参加の団体さんまで素敵な面々です。
 最初の1時間の売り上げは、私を驚喜させます。隣のサークルさんは、『真・ウィザードリィ』など昔の名作を売られていました。最初「ワースブレイド」セット¥9000という話が、2時過ぎには、¥5000まで値下がり。売り上げに驚喜している私は、帰りの荷物を考えずにセットを買ってしまうのでした。いや、でも、「ワースブレイド・スタートマニュアル(ブック版)」、リプレイ・ソースブック2種類、西方編サプリメント2種類、東方篇の美品セットでこの値段は買いなのさ。各本、箱に帯までついているし。
 2時過ぎ、うとうとし始めた頃、SNEの方に話し掛けられました。話しぶりからして、ウェブサイトの投稿欄担当の方のようです。いくどか、JGCのレポートを送ったからねぇ。ゲームマーケット2001で安田氏にはHTT本を買っていただいていますし。いやはや。
 「今年はHTTの卓立てられましたか?」という質問に潰れた旨を正直に伝えてみました。夜のSNEのセッションは盛況だったようなので、明日再度やれば大丈夫のようです。不況のせいか、土曜の午後からの参加が多かったのかな? そのわりには、みんな2泊3日参加者の名札ばっかりだったような。
 3時過ぎ、再度うとうとし始めた頃、撮影取材の方に話し掛けられます。ビデオカメラの収録は「らいとぶりんがぁ」さん、「魔女の会」さんで十分だったのか、口頭取材のみです。偉そうに、TRPG界の現状を語ってみるのでした。
 4時過ぎ。さすがに、眠い。昼間のHTTセッションにプレイヤーが来るかどうかあやしいものの、マスタリングが楽しみなので、寝ることに。
 戻りがけに、フリープレイ卓のプレイヤー登録用紙を見に行くと、私のHTTの紙がありません。当日参加者のために、朝張り出すのかな?

『チェックアウト そして、HTT』
 「仮面ライダーアギト」「も〜っとおじゃ魔女ドレミ」を見ながら起床。玩具店勤務の身では、これらの作品を見るのも仕事のうち……。しかし、まぁ、アギトの人間形態の性格いいなぁ。
 ルームキーを返却し、手荷物をスタッフさんに預け、フリープレイ部屋に到着したのは09:50。ギリギリで鍵を返却する慌ただしさは過去に1度味わえば十分なのです。しかし、まぁ、(欲望的に)眠くて眠くてプレイヤーいなければ、もう帰ろうとか思いながらプレイヤー募集用紙を捜します。あれ? やっぱり見あたりません。
 テーブルにいってみると、プレイヤーさんが揃っています。みんな男性なのが、さすがHTTとか思いつつ。
 昨年のナナイというPCのプレイヤーさんも来られています。みんな2泊3日のようです……? なんで、昨日潰れて、きょうは定員満たしているわけ? 昨日はメーカーイベントの魅力を勝てなかったということかなぁ?

 今回は精神的余裕がなかったため、JGCの前身「夏のTRPG祭り」で角川書店からHTTのGMに配布された統一シナリオをプレイしました。いぜんやったときよりもプレイ時間が少ないので、ちょっと不安の中プレイ開始。とはいうもののキャラクター作成時間1時間というのは贅沢だったかな。1回以上プレイしたことのある皆さんの完成させたキャラクターは以下の通り。

 このシナリオは前半シティアドベンチャー、後半はダンジョンという構造なのですが……、ダンジョンにたどり着いたのはプレイ終了2時間前。昼食をみんな抜きにしてこの勢い……。
 まぁ、眠気に勝っていたプレイヤーさんにとっては十分楽しんでいただけたようで、ちょっと嬉しかったりします。眠気に負けたプレイヤーさんにとっては、ちょっと寂しい時間だったようですが。
 キャラクター作成前に、「最終日で眠いでしょうから、眠かった容赦なく寝てくださいませ。私も眠かったら寝ますので」と宣言しておいたものの、PLの眠気に勝てないマスタリングをちょっと悔しがるのでした。
 『ブレイド・オブ・アルカナ』でPCの分裂行動に慣れたせいか、シティでのバラバラな行動でも戸惑うことが減りましたね。やはり、様々なシステムに触れることは大事ですね。

 自分の著作物のシナリオ(「夏のTRPG祭り」時にHTTのGMに配布されたシナリオ)をプレイしたわけでないので、プレイレポートはあまり書けないですが、ちょこっと書いてみましょう。

「導入」
 依頼人を登場させて、報酬の話を跳ばして、なし崩しに依頼内容を説明します。プレイヤーさんの一部には、すっかりやる気になって詳しい話を聞きだし始めますが、報酬のことを忘れていないプレイヤーさんもいるのね〜〜。
 報酬の話のあと、詳しい話を聞こうとしないので、依頼人は帰っていくのでした。
 序盤からいい感じで、シュラフさんはとばしてくれます。絶好調ですね。依頼人を締め上げようとするし……。

「展開」
 いきなり、まず、盗賊組合に行かされるサーナ。依頼人から事件の背景情報を完全に聞き出せていないうちなので、あまり有益な情報を得られないまま金と時間を失うのでした。
 そのあとの聞き込みは、順調に進みます。ここぞというところで、みんなで判定に失敗して、キーワードをことごとく聞き逃すという点を除けば。いいタイミングで自動失敗を出しすぎ。
 シュラフさんは、事件の容疑者の館に強引に押し入ろうとして失敗するし……。

「解決」
 前半の「シティ・アドベンチャー」と後半の「ダンジョン」は別シナリオ扱いで特殊ポイント(ハイパー・ポイント)などが回復する、と思っていたサーナさんは、前半とばしすぎで後半ついに戦死されました。シナリオに仕掛けられていた救済策で復活することができましたけれど。
 時間の関係でダンジョンは1/4まで縮小され、その分獲得できるお宝も減少。おまけに昼食休みに、パーティ戦闘力を計算して、戦闘バランスの修正をしようと思っていたGMの思惑は崩れていました。なんといっても、計算するつもりの昼食休みを取り忘れたのですから……。
 どうにかこうにか、かなりいかさまくさい決着で、依頼は解決できたのでした。

『閉会式』
 友野氏、菊池氏、大貫氏、清松氏、安田氏、鈴木銀一郎氏が話して終わり(順番違うかもしれません)。
 銀一郎氏が「JGCウエスト2で会おうぜ!」と言い、それに皆が「オー」と唱和しました。その後、「みなさん約束は守らなければいけない、と教わりましたよね」と宮野氏が言い「みなさん参加ですね」と去年と似たような流れを見ることができました。

『閉会式後』
 出口で鈴木銀一郎氏が今年も握手しながら一言ずつ参加者と言葉を交わしてくれていました。みな、銀一郎氏と握手したいので、出口がちょっと混み合っていました。今年は初めて、安田均氏も握手していました。6年目で安田氏が参加するようになったので、あと6年たつとF.E.A.R.の中島氏も参加するようになるのかな?

 ホテル浦島から600mほどの距離に、都営地下鉄大江戸線の勝どき駅ができていました。今年開業したばかり(だっけ?)の新路線です。わくわくどきどきです。おまけに東京駅経由で都営バス+JRで新宿まで行くまで数十円安くすみます。
 というわけで、10分ほど歩いて、地下へ。さて、大江戸線は新宿区の都庁を端にして都内を循環するような線路がしかれていますが、ぐるぐると回って運行していません。というわけで、どちらまわりの列車に乗ればいいのか、ちょっと悩みます。
 ホームに着くと、列車が来ました。いまいちよくわからないまま、築地市場方面行きの列車に乗り込みました。JGC2001の参加者たちのながれで駅に来たのに、ほとんど誰も乗り込んできていません。広々とした1車両に数人しかいない、のんびり空間でくつろぎます。2駅ほど過ぎたところで、車両内の都営地下鉄路線図を眺めてみると……、遠回りコースです。しかも、新宿駅にはつながっていません。まぁ、新宿西口駅から新宿駅に乗り換えられるようなので、問題はありませんが。
 帰宅後、乗り換え調べソフト「ハイパーダイヤ」で調べてみると、今回利用した遠回りコースだと32分、みんなが利用したと思われるまっすぐコースだと18分だそうです。
 というわけで、都内地下を半時間旅します。新しいだけあって、駅も線路もホームもみんなピカピカです。利用者もぜんぜんいなくて、車両内もガラガラ快適です。総武線、中央線、山手線が地下鉄よりも安価な値段でほぼ同じコースを運行しているせいか、それとも日曜日の18時から19時という時間帯だったせいか、新宿西口駅まで吊革を利用する姿はまったく見られないのでした。おまけに、荷物まで座席に置いて3人分のスペースを使っても、ぜんぜん問題なしだったし。

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