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紀行文シリーズ

JGC2002のこと

作成:2002-09-09
実施:2002-08-30〜09-01
作成者:たまねぎ須永

 なんだかんだで、今年も懲りずに行ってきました、JGC2002。プレJGCである「夏のTRPG祭り」から行っているというのに、未だにホテルの相部屋参加をしてくれるような知人ができない己にげんなりしながらの参加です。
 去年に続き、今年も開会式に出ることかなわず。今年も去年もイベント初日に他の行事を入れていないのに、何でこうなるのやら。
 次のようなスケジュールで行動してきました。次のJGCなどの参考になれば幸いです。なお、本記事は、基本的に敬称略で固有名詞をあげています。

2002/08/30
  • 17:30 出発
  • 19:40 現地着
  • 20:00 ソード・ワールド・ライブRPG
  • 23:00 ライブRPG終了
  • 23:10 物販コーナーにて、「ULTIMATE STORIES」購入
  • 23:30 夜食+入浴など
2002/08/31
  • 00:30 コンビニまでコピーへ
  • 02:00 「RPG蛇行道! 4と5号」製本作業
  • 04:00 就寝
  • 09:00 起床、朝食、セッション前ルール確認
  • 10:00 「モンスター! モンスター!」セッション(GMモード)
  • 18:00 セッション終了
  • 18:20 物販スペースにて「ウォーハンマー」のシナリオ購入
  • 18:30 夕食、翌日の卓予約、翌日のルール確認
  • 20:00 「ブレイド・オブ・アルカナ2nd」セッション(PLモード)←eb! F.E.A.R.45時間耐久TRPGセッション6周目
  • 23:50 セッション終了、サークルコーナー申込み
2002/09/01
  • 00:00 夜食、入浴
  • 01:00 サークルコーナーにて物販開始
  • 04:00 サークルコーナー引き上げ、就寝
  • 09:00 起床
  • 10:00 近くの公園で朝食
  • 11:00 「お城と街とご令嬢」セッション(GMモード)
  • 14:30 セッション終了後、雑談モード
  • 16:00 「ニューヨーク・チェイス」(ボードゲーム)
  • 17:30 閉会式

2002/08/30の部

【17:30 出発】
 サークルコーナーで発表予定の「RPG蛇行道! 4+5号」の印刷が終わらないまま気づけば、こんな時間。18時からの開会式は欠席しても問題ないのですが、SW(ソード・ワールド)のライブを欠席するのは勿体ないです。というわけで、自宅のプリンターでの印刷を断念し、現地へゴー。
 カードゲームや謎原稿を鞄に詰め込んだものだか数分悩み、結局断念。
 時間がないので、JRでの移動です。私鉄との差額で1食分のお金が消えていく〜〜。

【19:40 現地着】
 都内の混雑具合にハラハラしながら、どうにか目標時刻に到着。
 あぁ、みんなゲーマーだねぇ、と奇妙な感覚に襲われます。フリープレイスペースを見ると……、例年よりもガラガラです。今年はゲームデザイナー/ゲームライターたちのセッションが多いからそちらに人が流れたようですね。
 受付で鍵を受け取ると、個室でした。心の中でガッツポーズです。これで、同室者に気兼ねせずに、深夜の製本作業ができます。

【20:00 ソード・ワールド・ライブRPG】
 参加PL100名でお送りする、ソード・ワールドです。会場ホテルの2階フロア全体(他の企画で使用中の空間除く)を使ったものです。各パーティーが受けた依頼(ミッション・シナリオ)を、足とサイコロでガシガシ解決していくゲームです。
 TRPGユーザーの中で一番メジャーなルールシステムである「ソード・ワールドRPG」のルール・世界観を使っただけあり、カツカツ皆が進めていきます。
 今回の企画のために、グループSNEの若手陣が準備した250のミッション・シナリオが、さすがにすべて消化できずにプレイ時間は終了です。
 この企画の待機室に入ってまず思ったことは、「北沢慶さん、夏のTRPG祭りのころと違って、髭伸ばしたりなんかして、全体的に若親父って感じになったなぁ」といったところ。

〜〜流れ〜〜
a) 挨拶
b) ルール・世界観/イベント説明
c) ミッション・シナリオ見ながらパーティ調整
d) ミッション探索・冒険
e) ミッション解決
f) 成長・買い物
d)〜f)は制限時間のあいだ、ひたすらに繰り返し。
j) 最終ミッション
h) 終わりの挨拶

「a) 挨拶」
 北沢慶氏が司会進行役、清松みゆき氏の挨拶で、この企画は始められました。例年の企画より準備を行っていた〜〜と力説されていました。

「b) ルール・世界観/イベント説明」
 企画の進行に関する説明です。なによりもルールが分からないと楽しめないものね。
 参加者は、入り口でキャラクターシートと初期所持金などが渡されています。
 私の場合は、シャーマン技能2レベルと書かれたキャラクターシートと、1000ガメル、そしてミッション・シートでした。
 ミッション・シートは、全員に配られたわけではなく、20〜30名くらいに配布されたものです。ミッション・シートを持っているキャラクターは、既に仕事を見つけてはいるものの、ともにパーティーを組んでくれる仲間を見つけられていないという存在です。そういった存在をつくっておくことで、パーティー結成を円滑に進めようというデザインサイドの思惑でした。
 たいていのキャラクターは、ミッション・シートを持っていません。仕事を見つけていない、普通の新米冒険者というわけです。

「c) ミッション・シナリオ見ながらパーティ調整」
 第一の冒険では、一部のキャラクターが持っているミッション・シートの冒険を行います。シートを持っているプレイヤーが中心となり、パーティーが次々とできていきます。パーティーは3〜6人で構成されることになります。
 とはいえ、パーティー結成は円滑にいきませんでした。技能バランスの関係上のせいか、パーティーを結成できなかったミッション・シート所持者が十数名残ってしまうことになりました。
 初期ルールでは、1パーティーにミッション・シートが複数あってはならないことになっていましたが、急遽ルール変更です。というわけで、なんとか私もパーティーに加わることができたのでした。

 第1の冒険のあいだに、〈貴族の館〉〈冒険者の店〉〈魔術師ギルト〉〈盗賊ギルド〉と見立てられたホワイトボードに、ミッション・シートが次々と張り出されていきます。
 第2の冒険からは、それらのシートを取捨選択して各パーティーは依頼を果たしていくのです。

「d) ミッション探索・冒険」
 引き受けることを決めたミッション・シートを持ち歩き、指示された地点をプレイヤーの足で移動していくことで、冒険は進んでいきます。
 ミッション・シートの張り出されていたホワイトボードの側のテーブルに待機するスタッフに、まずは冒険の背景説明と、移動先を教えてもらいます。
(例)貴族のなんたらさんが、酒の席で化け物の卵を披露する! などと言ってしまったので、それをとってきてちょうだいな。←背景説明
 山脈の側に行ってね。←移動先

 移動先で、また新たな背景説明と移動先を教えてもらい、スタッフに「任務達成」と言われるまで、移動を続けます。とはいえ、1〜3つくらいの地点をまわるだけなので、サクサクと冒険は進みます。
 とはいえ、ソード・ワールドです。冒険の障害も準備されています。ゾンビが出てきたり、綱渡りをしなければならなかったり、巨大な酒樽を運ぶ羽目になったり……。  というわけで、判定です。スタッフの指示以上の値を、2D6に技能レベルを加えて出すことができれば成功です。失敗しても、技能に基づいて決められた有限のポイントを使うことで振り直しができました。

「e) ミッション解決」
 移動先の地点のスタッフに「任務完了」という言葉をいただければ、冒険は成功です。急いでスタート地点に戻り、北沢慶マスターらからミッション終了処理を受けることになります。

「f) 成長・買い物」
 経験点とお金を得たキャラクターたちは、技能を伸ばしたり、アイテム群の購入に励みます。
d)〜f)は制限時間のあいだ、ひたすらに繰り返し。

「j) 最終ミッション」
 企画の締めとして、全体で共通するミッションが展開されました。物語の部隊となる王国内での内戦です。様々なミッションで確保してきたポイントにより、何勢力かに分かれての戦争です。
 みんなの任務の受け方により、最終ミッションの雰囲気は変わったようです。今回は2勢力による戦争となりました。
 1兵卒となった各キャラクターの戦いが、各プレイヤーによるじゃんけんで繰り広げられます。今年もじゃんけんに弱い私はあっという間に戦場離脱となったのですが。
 とりあえず、勝ち組の1兵卒だったので、勝利の心地よさを味わうのでした。勝ち組に入ったのは、えらく久々というか、はじめてのような。

「h) 終わりの挨拶」
 時間が余ったので、技能レベルを5レベルまで上昇できた人の頑張りなどを祝してみたり。そんなかんなで雑談後、企画終了の挨拶がされるのでした。

【23:10 物販コーナー】
 今年は、初日深夜に特に予定を入れていなかったことと、会場に遅刻してきたため、物販コーナーをまだ覗いていなかった、というわけで、物販コーナーです。
 ゲーム・フィールドのスペースにて、「ULTIMATE STORIES」を購入です(JGC2002限定らしい)。今回の「45時間耐久セッション」という各3時間のセッションを9回やる企画で使用するシナリオが収録されたシナリオ集です。収録されたシナリオはともかくとして、おまけのキャラクターシートがいい感じです。
 1〜2時間かければ、イエローサブマリンなどのホビーショップまで出かけられる位置に住む私にとっては、イベント限定以外のアイテムをここで買う必要もないわけなので、今年は購入を強く控えるのでした。いろいろ買い漁ることができるほど鞄に余裕がないというのが実の理由なんだけれど(苦笑)。

【23:30 夜食+入浴など】
 みんなゲーム好き、ゲーマーだといっても、やはり3日間汗だくでずーっとゲーム三昧というわけにはいきません。日本などに住む常識人としていかがなものでしょうか? というわけで、風呂に入ったり、食事をしたり、買い出しに行ったり、そういった時を過ごすのでした。
 イベントのカタログを見て、これからの予定を考えたり、ワクワクドキドキの時間帯です。

2002/08/31の部

【00:30 コンビニまでコピーへ】
 ホテルの真横に最寄りのコンビニがあります。とはいえ、ここで同人誌の印刷(コピー)をすると迷惑な話です。多くて10部くらいのキャラクターシートのコピーをとる他の参加者から恨みを買う羽目になります。
 というわけで、会場に来る途中で見かけたコンビニまで400mほど歩くことにします。さすがに8月も終わりだけあって、秋の風が河口近くの川の流れとともに吹いています。夏の嫌らしい、ねっとりとした空気はあまり感じられません。というわけで移動も苦にはなりません。
 コンビニに入ると、ここまで来るJGC参加者は少ないのか、通常の空気が漂っています。というわけで、1時間近くコピー機に陣取り、同人誌、「トンネルズ&トロールズ」、「ブレイド・オブ・アルカナ2nd」、「お城と街とご令嬢」の図表のコピーを行います。翌日のサークルコーナー用に持ってきた100円玉がどんどんと消えていきます。
 しかし、コピー機は早いねぇ。なんで、自宅のプリンターでの印刷にあんなに固執してしまったのやら、と反省。
 帰りにセッション用の筆記用具、製本道具、朝食を買って帰るのでした。

【02:00 「RPG蛇行道! 4と5号」製本作業】
 切って折って、折って留めて〜〜と、手作業が続きます。たかだか28頁の本を20部発行するだけですが、さすがに眠いです。NHK総合テレビの深夜番組を聞きながら、単調作業を行っていくのでした。

【09:00 起床、朝食、セッション前ルール確認】
 普段とほぼ同じ時間帯に起床です。部屋のクーラーで冷やしてある弁当をもぐもぐ食べながら、シナリオのおさらい。といっても、「モンスター! モンスター!」にシナリオなんてものはあってなきがごとし。
 冷や飯が喉を通過するのに手間取り、食事時間が予定超過。いささか焦る羽目に。
 おまけに、電動髭剃りの充電を忘れてきたため、ちょいとパニック。

【10:00 「モンスター! モンスター!」セッション(GMモード)】
 8/17に本厚木で開催されたTOS-CON(主催:東海大学シミュレーションゲーム研究会)と同じ導入で、セッションスタートです。
 昨年以前に「ハイパー・トンネルズ・アンド・トロールズ」で私のテーブルに来てくださった方が2名、今年はじめてお会いする方が1名、計3名のプレイヤーさんでお送りします。午後からですが、TOS-CONで同じゲームの卓に来てくれた方が、やってきてくれました。
 プレイ開始時、「プレイヤー3名は少ないんじゃない?」といわれたため、プレイヤー勧誘のために、フリープレイの告知用ボードへ行ってみました。
 ――が、例年だと「やることなくて暇だぎゃ〜〜」という人々が群れているはずのボード周りには、ほとんど人がいなかったのです。オフィシャル側(パブリッシャー/出版サイド)のTRPG卓の数が今年は多いのも一因でしょうが、客足が落ちているのかもしれません(根拠なし)。
 今回は、ルール的説明が必要ない方々が集まったおかげで、円滑にサクサクプレイがすすむのでありました。

 次は、フリープレイ プレイヤー募集用紙に掲載した内容です。これさえ読めば、「モンスター! モンスター!」をご存じない方も、大丈夫ですね。下のシナリオメモが拡張されたかたちで、冬コミに発表予定です。

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シナリオ名:モンスター図印Q
 トンネルのむこうは、
 怪物の町でした。
 ありえないことがあった。
 
「モンスター図印」をもつ怪物達が住む町。
 ここの怪物達は、レロトラー様の支配から逃げてきた自由を愛する怪物達です。怪物としての衝動に従うことをよしとしない、ヒト以上に人間くさい怪物達の住む町。
 レロトラー様のおさめるカザンからの使者がきたことが物語の始まりだったのです。
 
 PCは、ふつうのTRPGでいうところのモンスターです。腹が減れば、周囲を壊す。暇ならば、周囲を壊す。なにかが動けば、襲いかかる。
 モンスターになって、破壊欲を満たす。それを再現するシステムとして、「モンスター! モンスター!」(社会思想社刊)は発行されました。今回はT&Tの亜種である「モンスター! モンスター!」にハイパーT&Tを導入して遊んでみましょう。
-------
 今回のゲームは、公平にトランプを引いて、担当するモンスターを決めました。
  • ズグール(種族:イエティ/雄/戦士)
  • アクト(種族:スフィンクス/雌)
  • ヘビ(種族:ヒドラ/雄)
  • ガル(種族:トロール/雄/戦士)←アクト死亡後作り直しのキャラクター
  • ハイド(種族:シャドゥジャック/雄/魔術師)←途中参戦
 といった感じです。TOS-CONのときのキメラ、バルログ、イエティ、ジャイアントと比べれば実に与しやすい、素敵な種族の方々です。

 〈モンスター図印〉を持つ「〈監修者〉であるウォーロック」の指示のもと、一行はひたすら連戦を繰り返します。GMが攻撃ヒットの計算を100ほど間違えることもありましたが、どうにかカザンの侵攻をしのぐのでした。
 今回の目玉は、森の樹を抜いて投げつけるヒドラ、バルログに謎かけを挑まれるスフィンクス(逃げたけれど)、黙々と戦う雪男、岩そりに乗って特攻をかけてくるゴブリンたちといったところでしょうか。

 とにかく豪快さに楽しんでいただけたようで、ほっと一安心。GMとしても悩みが薄れました。

【18:20 物販スペースにて】
 グループSNEのスペースを覗くも、「ウォーハンマー」のシナリオとT&Tのソロ・シナリオ、真ウィズ小説しか置いてありません。今年、版元の社会思想社が書店流通に本を流せない状況になってしまった以上、そろそろ買い控えていたウォーハンマーのシナリオも買っておくべきかもしれません。というわけで、ずばっと購入するのでした。
 イエローサブマリンのスペースでスノーボードのレースものに惹かれるが、我慢我慢。

【18:30 夕食、翌日の卓予約、翌日のルール確認】
 最終日の昼間に、「ブレイド・オブ・アルカナ2nd」「お城と街とご令嬢」のどちらのGMをしようか、悩んでいました。さすがに両方は難しい。う〜ん。
 いろいろと小道具の準備をしてきた「お城と街とご令嬢」のマスターをする決意を固めます。
 別室でデザイナー集団が同じゲームのマスタリングをしてくれている時間帯に、わざわざフリープレイスペースに「ブレイド・オブ・アルカナ2nd」のプレイヤーが流れてくるか、という疑問が一つ。「TRPG蛇行道!」(本サイトですね)の入道3000番の称号を得た たかそらさんのデザインされたシステムだということが二つ目。こういったコンベンションでこそ、触れたことのないシステムと接触すべきだという思想が三つ目。
 以上の3点により、今回は「お城と街とご令嬢」に決めたのでした。
 で、卓予約。「プレイヤー募集はされますか?」とスタッフさんに尋ねられました。募集しない人いるの? などと心の中で一瞬思うのでした。
 が、よくよく考えれば、時間の関係で終わらなかったセッションの決着編を行うなどの理由で、改めてプレイヤー募集を行わないことはあり得るんですねぇ。

 その後、コンビニで夕食購入。夕食を行い、ぎりぎり「エンターブレイン F.E.A.R.45時間耐久セッション」へ出かけるのでした。

【20:00 「ブレイド・オブ・アルカナ2nd」セッション(PLモード)←eb! F.E.A.R.45時間耐久TRPGセッション6周目】
 当選発表を見間違えて、ほかの卓だと思っていて、今回プレイ予定のシナリオをうっかり覗きそうになったのは内緒だよ。
 第2版がでてからはじめてのブレカナ(←ブレイド・オブ・アルカナの略称。プレイヤーとしてやり慣れていないので、PC作成大いに悩みます。
 で、プレイヤー席を見回すと知った顔がありました――先々週のコンベンションの運営スタッフMr.Hです。GMは田中天氏。ブレカナ初版所収の(マイ評価の悪い)シナリオを書いた人ということでちょっとげんなりしたのは内緒。
 プレイ時間についての説明がなかったため、イベントカタログにある時間20:00〜01:00の計5時間のつもりでプレイしていたため、シナリオのすすむ早さにびっくりです(3時間)。というか、今までデザイナーたちによって発表されていたシナリオは、ここまで束縛の強いものだったのね……とある種、感じ入るのでした。
 しかし、まぁ、ほかのプレイヤーさんたち、がんがん発言されていきます。「妹萌え」という概念で始まったセッションに、ひきっぱなしの私でした。
 けれど、まぁ、私のロールプレイはなってないなぁ。同席者の興を削いだだろうな、と反省。楽しめたとは言い難いものの、いい勉強になりました。

【23:50 セッション終了、サークルコーナー申込み】
 私の予定よりも、1時間ばかり早く終わったセッションの場を立ち去ります。イベント受付で、サークルコーナーの申し込みです。前回、開催時間の1日くらい前に申し込みに行ったら「申し込みに来るの早すぎ〜」という反応を受けたような気がするので、今年は直前申し込みです。
 今年もサークル数は去年と同じくらいかな?

2002/09/01の部

【00:00 夜食、入浴】
 サークルコーナー終了後に風呂に入るのでは、隣室の方を起こしてしまうかもしれません。というわけで、サークルコーナーに出展前に入浴です。

【01:00 サークルコーナーにて物販開始】
 今回の新刊は、「RPG蛇行道! 4+5号」です。web掲載記事いろいろに、書き下ろし記事が1本です。書き下ろしは、JGC2002でプレイ予定のシナリオに関するメモ3本です。おまけとして、「神倭騒乱TRPG」の原作メイルゲームを運営されているグループ梁山泊さんの次期メイルゲームの体験版を収録です。
 各サークルさんを眺めてみると、力の入った作品を持参しているところが多いです。といいますか、うち以外はみんなカラーな表紙ですわ。白黒コピー本はうちだけ? 圧倒されっぱなしです。来年は、見栄え的にも劣らない新刊を準備してくるぞ、と心に誓うのでした。
 このコーナーは、去年より訪れる人数は減ったものの、コミケよりも上質のお客さんが来てくれます。参加サークルが多くないだけに、1点1点の作品を丁寧に評価してくれるお客さんが数多いのです。
 のんびりと自サークルスペースで、昼間にやるシステムのルールブックを復習しようと思うものの、寝ぼけた頭が内容を理解してくれないです、とほほ。

今年の入手物

「ウィッチクエストRPG マスタースクリーン」
魔女の会
A4変形版
マスタースクリーン
\1500
http://www.incl.ne.jp/soudd/WQ/
 実用的なサイズのマスタースクリーン。通常のB5判、A4判縦置きサイズのスクリーンでは、椅子に座ってプレイすると、GMの視線が通りにくいなどの弊害がありました。そういうことを打開できるよう、横置きA4判サイズという画期的デザイン。

「白い獣の凱旋歌」
月下工房
A6判/50頁
小説
貰い物
http://shibuya.cool.ne.jp/gekkakoubou/
 お隣のサークルさんと作品の交換をしたもの。装丁の立派さには頭が下がります。TCGモンスターコレクションの小説だそうです。

「らいとなTRPG」vol.26
らいとぶりんがぁ
A5判/72頁
機関誌
無料配布
http://www.gld.mmtr.or.jp/~kokage/
 愛知で熱血活動中のサークルさんの機関誌です。いつも思うけれど、これだけのものを無料配布できるというのはすごいことです。内容の質、財政面、しっかりしているんですねぇ。

【04:00 サークルコーナー引き上げ、就寝】
 スタッフとしてがんばっている たかそらさんやほかのサークルさんに挨拶して、眠りの世界へ。

【09:00 起床】
 菓子パンを食べ、荷造りして退室。10:00までしか宿泊室は使えないのです。このチェックアウトの時間はちょっとばかり厳しいと思うのですが。

【10:00 近くの公園で朝食】
 プレイ時間まで時間があるので、ぶらぶらと炎天下なのに、会場の周りを散歩。日陰にいい風の流れる公園でのんびりした時間を過ごすのでした。

【11:00 「お城と街とご令嬢」セッション(GMモード)】
「デザイナーさん(←予想)もGMもプレイヤーが集まるんかいな?」などとめちゃくちゃ失礼なことを心に秘めながらも、会場のテーブルへ。なお、「お城と街とご令嬢」の略称は「おしごれ」です。1994年にルールブックがひとあそかいさんより発行され、現在版元品切れ中です。
 「ソード・ワールド ライブRPG」で、ハッピー法被(ん? ホッピー市民だっけ?)がきらりと目立ったFさんが座ってらっしゃいます。プレイヤーさんがいてよかったよかったと思いつつ、プレイヤーの勧誘へと向かいます。プレイヤーHさんにどうにか承諾してもらえました。
 というわけで、計2人でプレイです。GMとしても初のシステムなので、少数のプレイヤーが望ましいので一安心です。
 プレイヤーFさんは、「パラノイア」(未訳)をプレイしちゃうくらいの猛者さんです。「おしごれ」ももちろん既読です。むろん、このシステムをJGCでやる機会があるなんて誰も予想していないので、ここにはルールブックは持参されていません。
 プレイヤーHさんは、TRPGプレイ暦1年前後の若手の方。タロットカードを用い、他のシステムでは見られない「お嬢様」をプレイするということを楽しまれたようです。
 では、買ってきたばかりのタロットカードを使い、キャラメイクです。
 神秘的なカードのお告げの結果、次のようなキャラクターができました。
  • テレザ・ベル(町娘/踊り子/12歳/自宅住まい)←Fさん
  • ティムナー・サンデュール(お嬢様/宮廷魔術師の娘/14歳/魔術学校寮寄宿)←Hさん
 このシステムでは、PCはご令嬢になります。この世界では、20歳までに結婚できなければ「行き遅れ」です。それまでに素敵な出会いを迎え、素敵な旦那様を得るのがPCの大目的となります。
 この世界は、いわゆる西洋ファンタジーの世界です。そこを舞台に、ご令嬢は幾多の事件を解決するのです。なぜって? 素敵な旦那様を得るためには、町の人々からの支持が不可欠だからです。支持を得るため、事件を解決して人気を高めるのです。
 ご令嬢は、皆、魔術学校の生徒さんです。

「導入」
 ティムナーさんはお父様から1つの指輪を贈られます。スレンダーな胸に悩むティムナーさんは、この祝福のかかった指輪を戸惑いながらもはめるのでした。(GMは玩具の指輪を取り出し、PLに渡します)
 テレザさんは、下町で一人の男性と出会います。彼は冒険者のニコルソンでした。ニコルソンは「指輪を見かけたら教えてほしい」と告げ、去っていきます。

「本編」
 ティムナーさんは、指輪をはめてから生傷が絶えません。その日も、階段を歩けば手すりが崩れてきます。彼女は悲鳴をあげてしまいました。
 このゲーム、ご令嬢は悲鳴をあげることができます。悲鳴をあげると、素敵な殿方(など)が助けにきてくれ、目前の危機からとりあえず助け出してもらえます。
 ティムナーさんが床に転がり込むその瞬間、日焼けした顔の男性が受け止めてくれました。船乗りの男性は、「学園に妹の入学手続きにきてよかった。あなたの無事を救えたのだから」なんていいながら立ち去っていくのでした。
 さらにティムナーさんの不幸は続きます。
 テレザさんはティムナーさんの指輪が、ニコルソンの探している指輪そっくりだと気づきます。学園内を走って、ティムナーさんのもとへ向かいます。その結果、彼女たちはコケッテン先生(礼儀作法/40代/未亡人)のねちねちしたお小言を堪能する羽目になるのでした。

 そのあと、2人はニコルソンに会うために学校の抜けだしをはかります。彼に会えば、この不幸を呼ぶ指輪のことを知ることができるでしょうから。
 庶民の出のテレザさんは難なく抜け出すことに成功します。が、問題はティムナーさんでした。宮廷魔術師を父に持つことが幸いし、学校側のマークが厳しいのか、抜け出すという概念が乏しいのか、なかなか抜け出すことができません。結局、門番に「美的交渉」をしかけて、通してもらうのでした。

 ばらばらに抜け出した2人。落ちあうのも大変です。しかも、ティムナーさんは不幸でした。蜂の群れに襲われつつも、それでも、親切な商人の助けで待ち合わせ個所であるニコルソンの泊まる宿へ到着するのでした。
 もちろんテレザさんは下町っ娘。問題なく宿へ到着しています。ニコルソンは外出中なのか、酒場で待つことに。
 遅れて到着したティムナーさんとともに、どたばたがいろいろ発生しましたが、それはさておき。隣室でティムナーさんのお父様と占術師が話をしているのを、テレザさんは漏れ聞きます。

 その後、ニコルソンと合流です。
 GMは短めのシナリオを想定していたので、ニコルソンにより、指輪の外し方が説明されます。「翡翠のイヤリング」をつけた人物が指輪に口づけすればいいそうです。
 というわけで、ティムナーさんの財布を持って、テレザさんが買い物に出かけます。性格の悪い細工職人と接触できましたが、なかなか譲ってくれません。「美的交渉」に持ち込み、どうにか購入に成功。
 宿に戻り、指輪とイヤリングは互いの力を打ち消しあい、消滅です。ですが、指輪に宿っていたモンスター:シャドウが登場し、ご令嬢たちを襲います。テレザさんは悲鳴をあげ倒れますが、ニコルソンのおかげで2人は助かるのでした。
 その後、隣室から現れた占術師が元凶だったことが明らかになり、ニコルソンと一騎打ちを行い、死亡してしまいます。

 というわけで、テレザさんとティムナーさん、この2人の活躍は人々に知れ渡ったのでした。大活躍(誰かのトラブル解決)とご令嬢らしからぬ行為(いかがわしい酒場に入る)のおかげで、2人はちょこっと人気が上がったのでした。

【14:30 セッション終了後、雑談モード】
 早めにセッションが終わったので、のんびり雑談。プレイが終わったら早めにテーブルを解放すべきなのですが、フリープレイのテーブルも余っているようなので、のんびりと時を過ごします。プレイヤーFさんは疲れて寝ちゃったり、プレイヤーHさんはブレカナのルールブックを読み始めます。
 そのあいだに、物販スペースに行き、ある商品を購入すべきか悩むのでした。

【16:00 「ニューヨーク・チェイス」(ボードゲーム)】
 例年通り、この時間帯は暇です。
 というわけで、物販コーナーのイエローサブマリンスペースで「ニューヨーク・チョイス」を購入です。消費税サービスが心憎いばかりです。
 このゲームは、日本語版がツクダプリスクールから出ている、ラベンスバーガー社の「スコットランド・ヤード」のニューヨーク版です。1年以上も前に出たために、ニューヨークのあの大きなビルもマップに記載されています。
 で、暇そうなプレイヤーさんを集めてレッツプレイ。はじめてのプレイということで誰もミスターXをやりたがりません。「アンタの目線素直すぎ」という評価を「スコットランド・ヤード」で得たことのある私が、を担当です。
 30分のプレイ結果。13ターン、ブラックチケット5枚とダブルムーブ2枚を駆使して、逃げ切りました。ヤードよりもマップが狭く感じられ、逃げるのは大変です。今回の刑事側には、「ヘリコプター」と「封鎖マーカー」という便利道具が増えており、かなり大変です。
 7ターン目前後はもう冷や冷やしまくりでした。
 ……ヤードじゃ逃げ切れたことほとんどないのになぁ(嬉)。

【17:30 閉会式】
 メイジナイト(TCG+フィギィアシミュレーション)関係のゲストが海外から招かれていて、その人の挨拶の時に思ったことがちょっと。
 通訳の人の顔と鈴吹太郎氏の顔を見比べながら、話を聞くと何となく面白いですねぇ。笑いのタイムラグの発生が。聞き取りやすい親切な英語でした。寝ぼけた頭の私には、ほとんど意味が理解できませんでしたが(苦笑)。
 菊池たけし氏、友野詳氏、伏見健二氏、深沢美潮氏、鈴木大司教、安田均氏、鈴木銀一郎氏といった面々の話で終了です。

【おまけ】
 帰りに新宿のヨドバシで見たPS2の「アタック25」いい感じですねぇ。ポリゴン技術(??)の無駄遣いって感じです。このソフトのためだけにPS2を買ったものだか……。PS1向けの「アタック25」はパーフェクト達成するくらいまでやりこんだんだけれどねぇ。


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