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JGC’99のこと

作成:1999-10-01
修正:2000-05-21
作成者:たまねぎ須永

 今年は、昨年と違い、自宅から直接会場へ向かったので、持っていくゲームは昨年より多かった(註1)。というわけで運び込んだゲームのリストは下記の通り。

【持ち込んだゲームリスト】

【プレイしたゲームリスト】

【わしの過ごしたタイムテーブル】

【イベント印象】


 この項では、タイムテーブルにあげられたイベントの中で、特に別項を持って記しておきたい印象を記していく。

8月27日

『開会式』
 鈴木銀一郎氏、安田均氏、メディアワークス社長佐藤辰男氏、メディアワークス所属宮野氏の挨拶。
 鈴木銀一郎氏の話では「ここ数日痛風で体の調子が悪かったが、JGCを迎えて本日の朝から急に体の痛みが無くなった。やはり私はゲームが好きだということのようです」といった内容で皆を盛り上げていた。

『物販スペース』
 今年は物販スペースは、昼間しか開かれていないため、それを理解しきっていない人々が開会式終了と同時に押し寄せ、スタッフが大変な目にあっていた。私も開会式前にカタログチェックしているときにようやく気づいた身なので、あんまり彼らのことは笑えないが。
 昨年のほぼ24時間経営のイエローサブマリンブースが懐かしい。

『HTTセッション』
 プレイヤーは昨年のJGCのときの人だった 。昨年の思い出は無いのでどうだか忘れたが、今年も若い2人組のプレイヤーにより気苦労を受ける。
 以下の項は、シナリオ集(註2)にボリュームアップして収録してあります。

「シナリオ1 解放」
 PCすべてが人間以外だったため、せっかく2つ考えていた導入のうちの1つが使えない。まぁ、普段のセッションだったら人間のいない異種族のみのパーティーは認めなかっただろうけれど、今回はお祭りだから、まぁいいか。
 のぞき穴からコカトリスが覗いてきている金銀財宝のある部屋に若い2人組のプレイヤーは必死に入りたがる。任務達成して、ミスリル貨幣800枚(=80000GP!!、ちなみにシナリオに10000GPまでと書いてあるのを夜の眠たい時間帯のセッションで見逃して渡した金額)を入手して満足すれば充分なのに、そのあとしぶとく入ろうと試みる。のぞき穴から覗かれた時点で数回〈魔法抵抗〉の判定をさせているというのに、石化も気にせず入ろうとする。どうにか他のプレイヤーが止めてくれたけれど。
 任務は無事達成。

「シナリオ2」
 前回、金をたくさん出し過ぎたので、シナリオの「引き」に一苦労。協力的なプレイヤーがいて一安心。シティ・アドベンチャーで私の出すヒントが少ないのか、何となくプレイが停滞的だったような。客観的に思い返してみると、そんなに停滞していないのだが、う〜〜ん。

「シナリオ3」
 テーブルの時間が足りず、慌ててストーリィをなぞってしまった。もう一回別の時間帯にスペースを取って、続きをやるべきか、プレイヤーに尋ねるべきだった。プレイの数時間後に、分けてやるべきだったのでは? と言われたしね。

8月28日

『ガンダムデュエル』
 バトルテックのGMを主にやっている人に誘われて、やってみる。もう少しHTTのプレイヤーさんと余韻を楽しむべきだったが、ゲームに飢えていた私は、とっととガンダムデュエルをやりに移動してしまった。
 『ガンダムデュエル』とは「RPGマガジン」に一時期、入門記事が連載されていた、簡単なボードウォーシミュレーションゲームである。
 ルールの説明を受けつつ、ボードのセッティングを手伝っていると、朝の3時だというのに暇な人間がガンダムの駒に引き寄せられ集まってくる。ということで、最終的にプレイヤーは言いだしっぺの背の高いせっかちな人を含め6名。
 せっかちな人、曰く「連邦とジオンどっちやりますか? 言っておきますが、連邦はむっちゃ強いです」
 私はこたえる「んじゃ、連邦やります」
 というわけで我が連邦(なぜか、連邦は私含めて誰もやったことない人間3名集まった、で私に戦術を訊いてくる、なぜだ?)の戦力はガンダム量産型、プロトタイプガンダム、ガンタンク(射程の化け物、動く砲台)となる。対するジオン(言いだしっぺの人、ルール知っててやってる人、ルール知らない人の2人)は 高機動型グフ、ドム、アッガイ*2となる。このシミュレーションゲーム、毎ターン必ず1体移動しなくてはならず、有利な地形で待ち伏せというのが案外やりにくい。結局、最後はダイス勝負となった。で、二戦して連邦、ジオン双方とも一勝一敗となったところで、午前5時。ちなみに、わしの愛機は毎回連邦サイドで一番先に墜ちていた。
 言いだしっぺの兄さんが、せっかちに「どんどん動かしてください」とかやたら言うので、せかせかした勝負で疲れたゲームだった。ルール知らない人にスピード求めるなって。片付けながら、夜バトルテックやるので良かったらどうぞ、とか宣伝していたが、当然私は行かなかった。

 気になったこととして、保育設備の欠如というか、そんな感じのことである。ガンダムデュエルをしている隣りのテーブルのTRPGの女性プレイヤーさんが乳母車でお子さんを連れているんですわ。しかも午前3時〜5時といった時間帯の話……。子供は眠たいでしょうが、あんなそこら中でゲームしまくっている空間で眠れるわけがない。テーブルの上にはクロスが引いてないので、ダイスの音もあるし、他にまぁいろいろと。というわけで、お子様は母をしょっちゅう泣いて呼ぶんですよ。で、その度に母さんはゲームから抜けてあやすんです。これはいくら母さんがゲームやりたいからって、お子さんに悪いし、また他のプレイヤーにも悪いし、さらにこういうことがあった、ということで問題になったら、JGCという存在的にも問題ではないでしょうか。
 その場では、隣りのテーブルということで何も言わなかったが、あんまりいい風景ではありません。
 日本の主婦というか子持ち女性(どっちが 適当な表現なんだろう?)の社会参加につきものの問題といえ、子供の問題はむずかしい。特にTRPGなどは時間がかかる遊戯なだけに、昼間プレイするときでも子供をどうするか、悩むプレイヤーも多いと聞く。安価なベビーシッターや保育所が必要なのか、というと遊ぶために子供を預けるのか、と母親の自由行動権を否定するかのような発言もあるだろうし……。というわけで筆者悩み込んでこの話題打ち切り。

『部屋』
 今年は個室だった。早めに申し込んだのがよかったのかと思っていたら、私より申込み番号の早い方で相部屋の人がいたり、とよくわからん。
 早朝5時ころに部屋の風呂に入ると、隣の人がうるさいと感じるだろうから、11時に起きて入浴する。

『物販スペース』
 10時開店だが、開店すぐに行くと、トレカ買い漁り組で混んでそうなので、昼ごろ行く。すると、もぅぜんぜん混んでいない。モンスターコレクション先行発売のエキスパンションはもう売り切れ。30冊だけの小学館の『魔獣の絆』(サイン入りしかない)もない。別に消耗品であるルールブックにサインいらないからもう少し準備しておけばよかったのに。
 十中八九使わないだろうが、資料として『ルナル【完全版】』を購入する。ぜったい発売延期と思っていたので、驚きながらの購入である。
 冷やかしで『トレインレイダー』を購入する。大学のサークルで、後日、やってみると案外面白い。メイフェア社の「〜〜レイルズ」シリーズよりプレイ時間が短く抑えられていて日本人向きかも。
 田口順子女史のイラストに引かれて『ブレイブ・オブ・アルカナ』を買う。F.E.A.R.で『NOVA』や『アルカナ』のタロット収納缶が売られていたが、さすがに1000円は高いので中止。
 スザク・ゲームスやF.E.A.R.のようにデザイナー自らが運営しているメーカーの売場は、作り手自らが売っていて、非常に見るのも購入する際も微笑ましく感じた。いうなれば、コミケの雰囲気に近いものがある。

『ギア・アンティーク新作発表会』
 12月3日発売予定の『ギア・アンティーク 〜ルネッサンス〜』の発売宣伝イベントである。私は昨年冬に先輩から旧版を譲ってもらったが、ギア・アンティーク自体やったことがない。イベントに来た人々でも旧版をやったことがない、ブルフォレや伏見健二氏ファンが多数訪れていることが判明。
 司会は遠藤卓司氏、主役は伏見健二氏、ゲストにこいでたく氏、藤浪智之氏、佐々木亮女史、鈴吹太郎氏で行われた。入場時には、M2で今度行われるレターゲームのギア・アンティークのチラシが配布されていた。このゲームのスターティング・マニュアルが力入っていて、レターゲームの時代については、旧版・新版のルールブックよりも詳しいものになっている、と宣伝していた。
 イベントはステージで伏見健二氏などのトークショー、後方で新版のキャラメイクをやってもらうというスタイルで行われた。
 新版の特徴としては、キャラメイク時に寿命で死ぬまでの伝記を作ってしまうというものである。これにより、FF8のように、青年期の冒険の後、幼少期の冒険なども簡単に行うことができ、年代記的なキャンペーンもやりやすくなるという。そういうわけで、キャラクター用紙はもはやシートではなく、冊子となる。今回のイベント用のキャラクター冊子は32頁だが、正式版では64頁になるそうだ。
 というわけで、後方では時間の都合上20歳までの人生をどんどん振っていってもらっている。主催者側では、イベント聞いている人もキャラメイクしている時間があるだろうと思っていたようだが、1組目(1卓3人で12卓くらい)で時間は終了してしまった。
 で、キャラメイクが終わると、主役とゲストの皆様にできたキャラクターを預けて品評会。数奇な人生を送ったキャラクターのプレイヤーさんに豪華な賞品が送られた。恋愛関係の表が充実しているせいか、悲劇的な恋愛や病的な恋愛をしたキャラクターたちが選ばれた。賞品は、外園先生(ギア・アンティークのワールドイメージかつメイン絵描き、漫画家)の色紙、サイン入り最新「アフタヌーン」、今は絶版のギア・アンティークまんが、藤浪氏(旧版サプリメント『スチーム・シティ』の兵隊関係の執筆者)のサイン、こいでたく氏(「ゲーマーズ・フィールド』リプレイの挿絵描き)の色紙、佐々木亮女史の色紙、といったものだった。
 キャラクター審査終了後、余った賞品を賭けてジャンケン大会。私は2戦目でひきわけ で負ける。あぁ、あぁ、残念。
 私は2組目のキャラメイク組で初等教育を振り始めるところで、時間切れ。キャラクター冊子を貰っただけである。
 発表会を聞くだけでは、新版は面白そうだが、わしはGMしたくないな〜〜。時間軸の動きが特にとっつきにくそうだ。

『ライブRPG』
 ライブRPGの予習として一月前に『創聖記エルジェネシス2』を購入して何となく世界観を予習してきた。そういうわけで、世界観をまったく知らないよりは、フレーバーは楽しめた。世界観を知らないと、「エルジェネシスの写本を上げよう」とか言われても、何がすごいのかわからないからね。
 プレイヤーは各国家ごとにいくつかのテンプレートがランダムに配布される。バランスよい能力値でパーティーを組むよう、システム的に要求されている。
 ゲームシステムは能力値はジャンケンの「グー」「チョキ」「パー」になっており、技能が「戦闘」「捜索」「交渉」の3種類。「戦闘」(グー3、チョキ1、パー0)というキャラクターが「戦闘」で「グー」で勝つと達成値3となる。なんどもスタッフとジャンケンを して達成値が目標値に達成できると成功。達成値が目標値まで達成する前に、一度でもジャンケンで負けるとその判定は失敗となる。
 とりあえず、所属国家内でパーティ決め。昨年プレイした人の話から話を聞いていたHTTのプレイヤーさんから「大事なのはパーティーの順位です。国家の勝利も大事ですが、国家内の順位で賞品が変わりますから」と聞いていたので、いろいろ考える。出遅れて、残ったプレイヤーの間でパーティーが組まれる。私は、同じテンプレートでパーティーを作って、苦しいバランスを楽しんでみよう、とか提案するが却下される。
 結果、数値は低いものの、「グー」に強い者、「パー」に強い者、「チョキ」に強い者が揃ってパーティーは組まれた。
 会場内を早歩きで移動し(走るのは禁止!) 、どうにか5つほどのクエストを達成し、どうにかポーカーの役を作るだけのトランプを入手。クエスト探索時間1時間半が過ぎ、所属国内でカードのトレードが行われ、各国間の戦いにそなえ、各パーティーの役を作る。私をひどくしたようなかなりずれた仕切りたがり屋がいて、うちのパーティーが提案してみんなが実行し始めたことを、大声で提案し始める。そういえば、その方は、パーティー組みのときも仕切ろうとしていたなぁ、もちろんずれたことしか言ってなかったが。昨年もその方は、ずれたこといって目立っていたような気がするが……、どこでもいるんだなぁ。
 というわけで、我らがパーティーはクローバーのフラッシュを入手し、6戦闘中の3番目となる。で、戦いの結果、我がパーティーは4国家中2位となる。まさかフラッシュよりフルハウスのほうが強いとは知らなかった(ただの無知です)。それでも我らがレーゲンベルク帝国は2位。うちらは帝国内で3位くらいについていたので、総合順位9位といったところ。優勝パーティーは各人に『創聖記エルジェネシス2』ルールブック。間は忘れて、7位、8位は『創聖記エルジェネシス2』テンプレート入りクリアファイル(JGC'99で1000円近い製品、同TRPGはプレイしないが、なんか無性に欲しかった製品)。9位も同じかなぁと思ったら、アスペクトの『武蔵伝TCG』。こんなTCG1ボックス(標準価格ならば5000円近いが)貰ってもやる相手いないぞ。GMの山北篤氏が「遠藤卓司がコンプリートまであと1枚、とか嘆いておったからきっと高く買ってくれるぞ〜〜」とかいっていた。あと12位くらいまで『武蔵伝TCG』で、他に「電撃Gマガジン」マウスパッドとかで、3位や4位の国家のプレイヤーは「コミックガム」に連載の藤浪智之氏&佐々木亮女史の『マンションズ&ドラゴンズ』のA4版ポスターとなっていた。
 今回のゲームで感じたのは、優勝した国家は統制が取れていて、賞品はプレイ終了後に山分けしていたことだ。パーティーが順位で貰っていくのでなく、国家内で賞品の分配をするというのは、このゲームシステムで優勝するためには有効だ。自国内での順位上げにこだわり、みんながストレートなどの強い役にこだわるといったことがなくなり、他国に勝つための役配分ができるからだ。また、優勝国は、自国が買っても負けても最後まで、他のプレイヤーに拍手が絶えなかった。やっぱりマナーがいいプレイヤーは、交渉ごとのあるゲームは強いな。
 はっきりいって、とっても面白かった。

8月29日

『Australian Rails』
 フリープレイ プレイヤー募集チラシだけはやはりプレイヤーが集まらなかった。
 『Australian Rails』とはボードゲームである。オーストラリア大陸の白地図がボードで、そこにクレヨンで路線を描き込んでいく、鉄道経営ゲームである。グループSNEの「 トレインレイダー」の参考作品の一つである。
 ボードを持って、ふらふらさまよっているプレイヤーを捕まえに行く。どうにか大阪からやってきたプレイヤーさん2名を獲得する (註3)
 で、ルールの説明を行う。プレイ開始、彼らは東の大都市圏を抑えて、線路をある程度引いた後、車両の改造を行う。わたしは西の田舎を抑えて、線路を東西連結線路を真っ直ぐではなく、北周りに引く。列車の改造も終盤に行った。
 結果、私の3着というかビリ。う〜ん、やはり大都市の集中しているところで、スピード優先で貨物運搬しているほうがもうかるんだなぁ。つい、このゲームをやると国鉄のように非能率ながら、全国を網羅的に線路を引きたくなるんだよなぁ。

『きくたけドナドナトークショー』
 「きくたけドナドナ計画」というものがある。『セブン=フォートレス』といったTRPG関係の製品についてくる応募券を10枚集めて応募すると、毎月1件、日本中のどこに でも菊地たけし氏というデザイナーを召喚でき、GMをしてもらえるといった企画だ。北海道に行ったり、福岡に行ったり、といった企画である。
 で、このイベントはその企画の際、出かけていった先でしてくる暴露話をJGC'99会場内でもしてしまおう、といったものだ。
 今回、私は遅れて入っていったので、20分ほどでイベントは終わった。HP版リプレイのイカアーマーのスケスケねーちゃんの話だとか、鈴吹社長のファラウス(当時、連載中の リプレイのキャラクター)の演技で疲れるといった話(これで読者は満足してくれるんだろうか? といった悩み)、『超女王様伝説  第3部』はいつやるんですか? などの質問を聞いて終了。

『物販スペース、再び』
 暇なので、再び物販スペース。昨年買った『深淵』サプリメントの『龍王教典』が今度シナリオ付きでも売られている。そういうわけで、また買ってしまう。開けてみると、乱丁版と製本しっかり版の2冊入っていた。これで教典自体が3冊になった。なにかに使ってみないとな。
 さらに『深淵』がらみで「別冊FSGI」2号、3号を購入。これだけ投資しても、多分『深淵』はやる機会ないんだろうなぁ。というか、『深淵』をやりこむだけの気合いが最近ない。いかんな。

『ブレイブ・オブ・アルカナ』(註5)
 イベント参加するより、フリープレイ卓でゲームやっていたほうが当たりはずれが少ないので、TRPGをする。いいタイミングで新しいプレイヤー募集チラシが貼られ、わたしらがあっという間に取る。とはいっても、出たばっかりのシステムなので、私でも予約できたようだ。これがSWだったりしたら、私が予約チケットを取ろうとする頃にはもうなくなっていたことだろう。
 一番遅れていってみると、先日のライブRPGで目立っていた仕切り屋くんがプレイヤーでいた。何やら中途半端にルールブックを読み込んでいるらしく、やたら主導権を握ろうと一人つっ走る。
 GMはゲーマーズ・フィールド コンベンションでブルフォレのGMをよくやるという長原氏。プレイヤーは大阪のサークルの渡辺氏と中西氏(註3)と東関東の人とわしと仕切り屋くん。
 ルールブックは各人買ったが、3人が鞄の中に入れて預かり所に預けてしまってある。というわけでGM含めて、テーブルのうえにはルールブック3冊。GMもとりあえず軽く読んだだけでマスタリングを行っていた。そういうわけで、仕切り屋くんとGMでルール解釈でときどきもめていた、というか仕切り屋くんが論争を挑んで、GMがさらりと流すといった構図だった。
 はっきりいって、ルールブック読み込んでなくても、やる気さえあれば、とりあえずマスタングできるんだ、という当たり前の事実を再認識させられ新鮮だった。セッション中は、ときどきロールプレイを忘れてお馬鹿なことを言ってしまったが(「森に魔物がいるのならば、森を切り払おう」)、皆はじめてのシステムだというのになかなか盛り上がって、非常に満足、満足。

『6ニムト』
 『ブレイブ・オブ・アルカナ』が終わった後、まだテーブル予約時間が済んでいなかったので、GMさんは「時間までご自由に使ってください」といって立ち去っていかれたので、とりあえず私がルール簡単な「6ニムト」をスタートする。とりあえず、他の人に仕切られたのが気にいらないのか、仕切り屋くんは去っていく。4名じゃ、ちょっと寂しいので、暇そうにしている人間を2名くらい捕まえてくる。
 で、2ゲームして閉会式近くなってきたので、部屋追い出されて終了。勝ち負けが記憶にないところを見ると、多分負けたと思われる。
 とりあえず、わしも楽しかったし、他のプレイヤーさんも楽しんでくれたようなので満足。負けるのはいつものことだしね。

『閉会式』
 前のほうが空いていたので、一番前のテーブルに座る。あったことがない人ばっかりだったが、閉会式が始まるまで暇だったので、話しかける。一番暇そうにしていた娘さんに話しかけるが、今回はじめてGMしたんですよ〜、といった話の後会話が途切れる。私は、そんなに回答に詰まることは言っていないんだが……、と詰まっていると暇そうな他の方も話に入ってくる。結局、娘さんではなく他の方との会話で盛り上がってしまった。う〜ん、暇そうな娘さんはわしと話したくなかったということなのか?
 メディアワークスの佐藤辰男社長、グループSNEの安田均社長、F.E.A.R.の伏見健二企画部部長、スザクゲームズの朱鷺田祐介社長、といった人々の話が終わり、翔企画社長の鈴木銀一郎社長の話。他の人々が言わなかったスタッフへの謝辞のあと、JGC'2000で会おうという気合い入れ(「JGC2000で会おうぜぇ!」「おー!」)を行い終了。
 しかし、今回の運営会社のアークライトの人間は、全然前に出てこなかったが、一体どんな会社なんだろう?

 そして昨年と同様、鈴木銀一郎氏が出口で握手して来年の再開を皆と誓って下さった。その隣りでは、スタッフが限定150着のJGC' 99記念Tシャツを必死に売り切ろうと叫ぶ。 銀一郎氏の与えてくれた余韻と、スタッフの与えてくれた「イベント運営」という現実。この2つを胸に私は会場から帰っていくのだった。
 しかし、なんで150着が売れないの? イラストレーターの選択(註4)と、いちいちカラー印刷にして\2,000にしてしまった価格設定が誤っているぞ。また、参加者が出終らないうちに、閉会式会場隣りの慰労会スペースを開けるスタッフも間違っているし、銀一郎氏以外出てこないでとっとと慰労会スペースに入っていくゲストたちも何か違うんじゃないかなぁ。


(役に立たない註釈)
1:昨年:当時は新横浜近郊の会社を午後8時に出発した。今回は長い長い夏休み中だったので、自宅から。
2:シナリオ集:オニオンワークスから発行の『将軍KKの置き土産』。
3:大阪:東京までわざわざ出向いて下さる大阪のプレイヤーさんは、みんな好奇心旺盛で愉快な方々ばかりだと思いました。わしみたいに平塚から出てくるのでヒーヒーいってちゃだめですね。
4:イラストレーターの選択:青木邦夫氏のファンの方々には申し訳ない。私は、「夏のTRPG祭り」の佐々木亮氏のTシャツが印象に強すぎるのだ。
5:ブレイド・オブ・アルカナ:同書126頁のヒルダ王女の微笑みに魅了されて買ってしまった。
6:個室:昨年はツインルームで、お互いに1時間以上扉の前に立っていた記憶がある。

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