鍛冶曲輪

鍛冶曲輪旧町名保存碑
小田原高校向かいの城山庭球場は鍛冶曲輪と言われる曲輪でした。
甲冑師や刀工が集団で住んでいたと言われています。



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場所は小田原駅から西に向かって歩いて10分程度の距離です。

城山庭球場
テニス場としてはかなりの広さです。
小田原で製造された兜を小田原鉢、刀剣を小田原物と呼ばれ、
戦国時代では貴重なものとして有名だったようです。
ですが、ここで製造されたかどうかは定かではありません。

天守閣近くの『ホト石』
この画像は城址公園の天守閣の石段下になりますが、
画像ほぼ中央の窪みのある石は『ホト石』と言われ、
元々鍛冶曲輪にあったものです。
熱せられた鉄製品を水で冷やす為に使われたのではないかと言われます。

小田原高校
又、小田原高校を西側を含めこの近辺を藤原平と呼ばれていますが、
江戸初期の小田原城主稲葉正則に抱えられた刀鍛冶、藤原清平が移り住んだとされ、
『相州八幡山住藤原清平』の銘がある刀も残っているそうです。

小田原高校
小田原高校には許可が無い限り入る事ができませんが、
この場所で名刀が作られていたのでしょうね。

八幡山大堀切
小田原高校の裏の道ですが、丁度この道路は八幡山大堀切という掘にあたります。
藤原平と鍛冶曲輪の違いははっきりとしていないので、
当サイトでは区別しないことにしました。

小田原高校南側の土塁
小田原高校の南側には土塁が残されています。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、かなりの大きさの土塁です。


引用・参考文献

小笠原清ほか小田原市編さん委員会 1995 小田原市史 別編 城郭 小田原市
田代道彌、山口隆、平井太郎 2011北條氏の小田原城めぐりイベント配布資料及び解説
旧町名保存碑


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