清閑亭土塁
せいかんていどるい
天神山尾根筋の先端に位置する清閑亭には三の丸の土塁が残されています。
この清閑亭は明治39(1906)年黒田長成侯爵の別邸として造られました。
黒田長成は豊臣秀吉に仕えた軍師、黒田官兵衛の子孫にあたります。
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場所は小田原駅より南に向かって歩いて15分程度の距離です。
城址公園のすぐそば、報徳博物館の近くの旧城内高校へ抜ける路地沿いにあります。
画像手前の石垣は庭園が造営されてからのものになります。
途中削平されておりますが、
土塁は手前の石垣から画像奥へ下るように続きます。
この土塁は戦国時代に北條氏が築いた三の丸の土塁にあたります。
途中階段と灯篭ありますが、
早川口同様に土塁を庭園の一部として取り入れられています。
土塁南側には深さ10m近くありそうな堀があります。
堀としては標高の高い場所に位置するので、
当初は空堀と考えられていましたが、後の調査で水堀と解りました。
土塁上から清閑亭に向けて撮影しました。
画像奥が左に折れ曲がり横矢折れの構造となります。
画像ではわかりにくいですが本当に深い堀です。
引用・参考文献
田代道彌、山口隆、平井太郎 2011北條氏の小田原城めぐりイベント配布資料及び解説
平井太郎 2011 小田原まちあるき指南帖4庭園めぐりの巻 小田原まちづくり応援団