常盤木門
とぎわぎもん
江戸期小田原城の中でもっとも堅固な門で、本丸正面に位置します。
多門櫓と渡り櫓から構成される枡形構造の門で、
江戸時代初期の古地図にも描かれています。
現在の常盤木門は昭和46年に市政30周年を記念して再現されました。
原型は元禄16(1703)年の大地震で崩壊した後、
宝永3(1706)年に再建されたものです。
こちらは櫓門を正面から見たところです。
門を潜り本丸から見たところです。
小田原城は江戸時代だけでも地震や火災で3度大きな被害を受けています。
常盤木とは常緑樹の意味だそうで、
門の傍らに植えられている松が何十年も生長することになぞらえ、
小田原城が永久不変に繁栄することを願って、
常盤木門と名付けられたといわれています。
この常盤木門の内部はガラス美術館『小田原城ミューゼ』となっています。
平成14年にオープンしたそうですが、1階部分はガラス製品の販売店、
2階は美術館となっており、入場料は800円となります。
常盤木門と楓の組み合わせも美しいですね。
引用・参考文献
小笠原清ほか小田原市編さん委員会 1995 小田原市史 別編 城郭 小田原市
常盤木門説明板