11 「 駒 ・ 馬 」  雑  学


(1) 「 駒 」 と 「 馬 」

                   新村 出 編 「 広辞苑 」  第二版補訂版 によると、次のように説明している。 


「駒」

  �@ 馬の子。 小さい馬。 和妙抄11「 駒、和名、古万、馬子也 」

  �A 馬。 特に乗用の馬。 万14「足の音せずゆかむーーもが」

  �B 双六に用いる具。 象牙・水牛角で編円形造り盤上に運行させるもの。

  �C 将棋に用いる山形に尖らせた五角形の小木片。 名目を記し盤上に配置・運行させ

   て勝負を決する具。

  �D 三味線・バイオリンなどの胴と弦との間にはさんで弦をささえるもの。

  �E 刺繍用の糸を巻くに用いるエ字形のもの。

  �F 物の間に挿み入れる小さい木。 「 ーーをかう 」

  �G 紋所の名。 将棋の駒や三味線の駒を描いたもの。



「馬」 うま 「馬 」( 朝鮮語マルと同源か。 また、「 馬 」の字音による語という。 )

  �@ 奇蹄(きてい)目の獣。 アジア・ヨーロッパの原産。体躯巨大で頭部に鬣(たてがみ)

   を有し、単蹄で力強く、走ること速く、人を乗せ、荷物を曳くなどに用いる。 ヨーロッパ産

   の外来品種の数も多く、競馬用のサラブレッド品種は最も有名。 こま。 むま。 推古紀

   「ーーならば日向( ひむか )の駒 」

  �A 四方に開いた脚を有し、物を支えるに用いる具。 脚立( きゃたつ )。

  �B 双六・将棋の駒。 枕134「 ーーおりぬ双六 」

  �C 将棋の駒の竜馬( りゅうま )の略称。

  �D 遊興費の不払いを取り立てるため客に同行する者。 つけうま。「 ーーを引く」

  �E 同類中で大きなものの意を表す語。「 ーー虻 」