のどにものを詰まらせたら!

今年もあと僅かになり、正月がやってきます。正月と言えば、餅。お年寄りの方が、餅をのどに詰まらせる事故が発生する時期でもあります。
お年寄りが食事中に、急にのどに手を当てて苦しがったら、窒息のサイン!
そこで、餅など(異物)をのどに詰まらせたときの手当の方法(異物除去)について話したいと思います。
●口の中の異物は、指でかきだす
●口の奥に詰まったものは、誤ってさらに奥へ押し込んでしまったり、のどを傷つけることもあるので注意しましょう。
●咳をすることができれば、まず、咳をさせて吐き出させる。
●咳が弱くなったり、できなくなったり、意識がなくなったりしたら、頭より低くなるように上体を曲げさせ、後ろから支える。
●肩甲骨の間を平手で力強く4回、素早く連続して叩き、異物を吐き出させる。
(背部叩打法といいます。)
●異物が確認できないときは呼吸を確認し、呼吸をしてないときは、人工呼吸を試みます。
●餅のほか、のり巻き、おでんのはんぺんやこんにゃく、里芋の煮物、サイコロステーキなどがあります。特に、2cm角を超える大きさの食べ物は注意が必要です。
●食物をのどに詰まらせないために
 ・食物は、小さく切り、ゆっくりとよく噛んで
 ・慌てて飲み込まない
 ・お茶などの水分を取りながら食べるのもよい
*異物を取り除く方法(異物除去)には、ほかにもハイムリック法などがあります。日赤や消防署などで実施する講習会を受講されるのも良いと思います。   
        

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