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第115回旨い酒の会開催記録 2003.11.12
今回は石川県鶴来町の菊姫の特別限定酒をとりあげてみた。菊姫酒造では、かねてより日本酒のエージング(熟成)を重視した酒造りをしている。 エージングによる味の深みが出ることで、はじめて「菊姫」の酒として完成された味になるものと考えているのだ。 その年毎の個性や熟成の変化をそのままに楽しめる醸造年度が記された酒が入荷したので、それをいろいろと飲んでみたい。
本日の酒
@ 加陽菊酒10BY酒
(瓶に平成10年度の肩張りがしてあります。)
A 山廃吟醸原酒8BY酒
B 山廃純米11BY酒
C 本仕込純米8BY酒
@BCは4度から15度の温度帯にてタンク貯蔵の熟成です。Aは瓶貯蔵冷蔵庫管理のものです。 以上4種類の酒と、菊姫さんの仕込み水も合わせていただきました。
本日の肴
湯豆腐、自家製山女の燻製、烏賊の丸焼き、けんちん汁、牡蠣フライとヒレかつでした。
皆さんの感想です
ライトな@の酒を最初に出して、順番としては良かった。Aはふくよかで余韻が長く残る。
菊姫は苦手だと思っていたが、@は飲みやすい。吟醸でフルーティで飲みやすい。これはおいしいと思ってたら、Aはこれを超えたおいしさ。 8BYでも老ね香は感じないし、おいしかった。Bは山廃純米、山廃は苦手だったけど、お燗をしたら甘みが出て少し飲めた。Cは苦手、お燗をしてもやはり苦手。
久しぶりにお酒を飲んでおいしい。@はおいしい、でもAを飲んだら、こっちが上かなって思った。 @はアマ、Aはプロか。BCはあまり好きでないな。酔っ払って12時すぎに飲めって言われたら呑む。お燗したとき、BCには違いがあったけど、興味なし。
@はちょっとアルコールがピリッと来た。香りを重視するとそうなっちゃうのかな。Aは一番おいしかった。味のバランスが良くて好きです。 BCは老ねてるにしては飲みやすく、あまりひっかからない。Bは日なた燗がいい、あんまり温めすぎてもだめ。Cはお燗しても変わらないのは不思議。
@とAと、こんなに高い酒は普段飲まないからな。菊姫らしい酒だ。山女の燻製がでた、こういうしっかりしたつまみに合う、負けない酒で、いいぞ@。 A出来のよい高級メロンの香りする、100人のうち5人は好きでない。私はCみたいな酒を、昨日の晩に煮たおでんといっしょにやりたい。 老ね香が気にかからなくなってきたら、旨い。高い温度はあまりよくないのでは。
私は色が濃くても、味がしっかりが好き。今回@を飲みすぎちゃったかな。温度が上がってくると老ねが強くなりすぎ。 Aの値段からいって、私の酒でない。Bは牡蠣フライで冷やが合う。Cのぬる燗は最高。山女の燻製のような香り強いものにも合ってしまう。料理に合う菊姫。
@はお米のおいしさをギュッと詰めたお酒。Aは@をさらに洗練した酒。Bの老ねが、牡蠣フライとおいしく飲めた。CはBをまるくした感じ。 お燗ではBにまるみが出た。Cの燗はあまり変わらない。菊姫は好きだ。
@Aはおいしい酒ですね。最後のCの酒もおいしいと思った。
Aがおいしいと感じた。素人においしいと思った。瓶詰めの時期の話で、 @BCはタンク貯蔵で、Aは瓶貯蔵で違うとのこと、ただ私にはまだ、老ねたというイメージがつかめていません。
今回の老ね特集のなか、Aはひとくち、ふたくちはおいしいけど、BCのほうがいい。Bが大好きです。Cの古さ、よくわからない。 ビンテージという意味で私も老ねたいと思います。エージングではないです。
今日は菊姫らしいすべての酒が出た気がする。私は山廃仕込の酒は苦手だが、@Aの酒はいままでのイメージ、山廃のようなくせ、重さがなく、飲みやすくなっている。 ビンテージによるのか?@、飲みやすくおいしい。A、飲み応えがあるなか、おいしい。B、山廃としては年が経ってて飲みやすい。Cは自分にとって重たい。燗にすると、Bは通常の酒より飲みやすくなる。 C、燗しても味わいは変わらない。吟醸で買うなら@です。
私の感想です
@、熟成感たっぷりで、豊満かつやわらかで旨い。余韻が長い。きれいな色調。Aの山吟原のあとに飲んでも飲める。旨さに力あり。 A、冷蔵管理で色はあまり着いていない。分厚い吟醸、クリーミーな味わい。酸味は以外に強く、渋みもあり、命が長い。B、色、力強い黄色である。 酸味ががっちりあるのに、まるくて甘みすら感じる。芳醇辛口でいいのかな、味わいは充分。お燗すると、ぐっと甘みが出てきた。 C、色、ものすごいお茶色、緑がかった澄んだお茶色。お燗してもそんなに変わらず、冷やのときと同じよう、単刀直入にすっと入ってくる。 口に入ってすとんと落ちる感じが、仕込み水を飲んだときとダブル。これを旨いと感じてしまう時が怖い。だいぶ酔っている。

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