Home過去の開催記録一覧 >第134回旨い酒の会開催記録
第134回旨い酒の会開催記録 2005.06.15
今回は三重伊賀の純米蔵森喜の酒、るみ子の酒を頂きました。新酒、熟成酒、古酒と飲みました。
本日の酒
@ 純米吟醸るみ子の酒無濾過あらばしり生
16BY仕込第7号、平成17.2.26上槽、杜氏は蔵元兼任、協会9号酵母、麹米:50%精米山田錦、掛米:50%精米八反錦、アルコール分16.8%、日本酒度+6、酸度1.9、アミノ酸1.0、槽の圧力を加えない状態で、重ねた酒袋に入ったもろみの自重でしみ出る一番酒で、無濾過、無加水、無添加、無炭素で生原酒です
A すっぴんるみ子の酒無濾過あらばしり純米生原酒
16BY、仕込第14号、平成17.3.12上槽、協会7号酵母、麹米:60%精米阿波産山田錦、掛米:60%精米長野産ひとごこち、アルコール分17.8%、日本酒度+6、酸度1.7、アミノ酸1.2、槽口酒
B るみ子の酒特別純米活性濁り生原酒
16BY、仕込第14号でAとまったく同じタンクの生滓が詰まっていて、瓶詰め後も瓶内醗酵をしている酒、醗酵するということは炭酸ガスを出し、アルコールを生成し続けるということです。開栓時注意の酒
C すっぴんるみ子の酒無濾過あらばしり純米生原酒
11BY、仕込第2号、平成12.1.13上槽、杜氏は蔵元兼任、協会7号酵母、麹米:60%精米伊賀産山田錦、掛米:60%精米伊賀産右近錦、アルコール分17.6%、日本酒度+9、酸度1.7、アミノ酸1.6、熟成5年槽口酒
D 純米酒るみ子の酒7号酵母燗上がり
6BY、火入れ、日付1996.3月、但馬杜氏 村尾訓一氏、協会7号酵母、60%精米山田錦、アルコール分15.7%、日本酒度+5、酸度1.6、アミノ酸1.2、入荷時より冷蔵熟成
E るみ子の酒純米熟成原酒
5BY、火入れ、日付1998.2月、7号酵母、アルコール分17〜18度、入荷時より冷蔵熟成
本日の肴
冷奴、鰯の酢の物、枝豆、蓮根と里芋の煮物、鶏つくね、赤魚煮付、アジフライとひとくちカツ
皆さんの感想です
@はフルーティ。るみ子さんは新しいものがいい、新しいものがいい。
@、爽やかでおいしい。A、いや、@のほうがいい。B、最初飲んで、これは荒い、辛口。温度上がると味が膨らんでおいしい。CDは中途半端に老ねてた。Eおいしい。ここまで熟成させるといいのかな。
古酒苦手、全体的に酸味立ってる。今日はフウ。前半良い。私甘いの好きだから、今日はぼうっという感じで飲んでた。
前半はそれなりによかった。全体的においしかった。Eはいいな、Eは特にいい。
@ABは今年のもの、Aすっぴん、どしっとしてた。@よりAがしっかり、酸味あるけどどっしりでいい。A味いい。B醗酵してて、すっきり。CDEは熟成のもの、DEの違い、Eは古酒っぽいけど、味が厚くていい。Cは5年ものとは思えず、新鮮な感じ。
今日が初めて、Gさんの紹介で、ジョウジです。今日ここに来て、人生観が変わりました。剣菱、高清水が最高の酒と思ってたが、今日は変わりました。Gさんがお米を作って、私がお酒を造る気持ちです。娘が二人いますが早く退職してGさんと醸造する、酒を造る、酒をつくるぞ。そして、この酒の会は月に2回、できれば月4回やれ。やれっ、ヤレッ。
るみ子は燗で頂いてよかったな。十年十一年、DEはとくによかったな。おいしい燗酒を飲みたい人が増えるのはうれしいな。あとは好き好き、皆さんおっしゃってるから、あとはいいな。
新酒の生は好きでない。活性にごりBの滓なしの方は酢の物に合ってる。CDEって年数経ってて、どうかな?Dは燗してどうかな?常温での味の変わりを見たかった。熟成期間の中間位の酒の火入れのものも飲みたかった。
昔はDやEのような酒は嫌いだと皆が言ってたものだが、今回はみんながEがいいなどと言っていて、私は何も言えない。Cは飲みやすい。最後に@を飲んだら、おいしい。すごく、とってもおいしい感じだ。普通の酒飲みに戻りつつあるなと思った。
@、おいしい。A、@のほうが甘くていい。でもAはしっとりでよい。B、不得意科目です、はい。C、酸っぱくて旨い。Cはいい。D、冷やでは苦い、温燗では味わいが分離する。燗冷ましが旨い。E、熱燗だけだったが、久しぶりにおいしいの飲んだ。Cが酢の物と合う。
今日意外だったのは、熱燗CEをおいしく飲んだこと。私は冷酒派なのに、熱燗呑めた。@Aはおいしかった、@Aよし。
Cの燗が私のベスト。
るみ子は正直言って、苦手。@は割りと飲める。割りと若い酒は飲める。Cは酒の味せず抜けた感じだったが、燗したらおいしくなった。冷酒だめだと思ったら、燗したらいいのかな。
私の感想です
@、吟醸の香りもあり、フレッシュでおいしい。香り、味わい、色も良く、おりがらみのちょっと濃口だが、バランスいい。
A、割りとまとまりよく入ってくる、酸味が気持ち良い。すっぴんのイメージからすると、でもなんか軽いなあ?
B、上澄みはすっきりきりっとシャンパン風、切れあり。にごり混ざれば豪快な活性濁り酒、ガスも楽しい位にあり、結構辛いが味もあっていい。開栓から3ヶ月近く経ち、ガス抜けた味見ようとしたら、まだ炭酸ある。辛く辛く沈んだ味わいだった。
C、最初そんなに老ねてないのかなと思った位の飲み口。じゅっくり飲むと旨口に老ねている。飲みやすい。これを燗せいとしたLさん、さすが。るみ子をよく知っている。
D、老ね強い酒、温度によって変わる。「一口目も後口もどうもと言う感じの辛い酒、ちょっとえぐみあっておいしくない」との印象だった9年前、では燗上がり?というと?でした。前年の5BY7号酵母ものが秀逸でした。独特のるみ子香、青冴えのする透明感、凛とした余韻、その年一度飲んだら誰もがるみ子の酒にはまったのです。次の醸造年度もの、期待してまとめて仕入れたものの、外れました。そんな思い出ある酒で、だから、今も在庫は結構あります。今回、でもるみ子らしくなってきたなと納得してます。
E、すごい黄色です。どっぷりの飲み応え、じわぁ〜ん、ずっしり。
最後にBさんより自ビールを頂きました。ブラウンエール、ちょっと焦げ目のモルトを使い、ホップ多少苦めで香り立つビール。有難う御座いました。以上

Copyright © 久保の井酒店 All Rights Reserved.
Powered by Studio-seira.