EMICO
  

  エミコちゃん。ふぅ〜、ムダな労力使ってしまった・・・。体裁上の
  命名に過ぎないからなんでもいいのに、なんかシンプルでしっくり
  来るものがまったく浮かばず、たっぷり10分費やすハメに・・・。
  結局EX(エクスプローラー)型でMINI・ACOってのを略しての
  ジツに説明臭い名前になりました。虚しい一人遊びね・・・。

  さて、コイツはワテがハタチくらいのときに作ったインチキなミニ
  アコギ。インチキってもサイドはしっかり木板曲げて作ったし、
  当然ナカも空洞で、その点は正真正銘のアコギではあるけど、
  トップ材裏にはブレイジングを配したものの、バック材には少々
  厚めの板材使用し、ブレイジングを省略してあるのよねん。まあ
  そういう意味じゃあ、オラが持っとるヤマハの
「APX−T」と一般
  的なアコギとを折衷させたよなボディ構造ってカンジですかね。

  ネックもこんなサイズだしトラスロッドこそ入れていないものの
  自作のモノだから、よくよく思えばインチキなどと卑下することも
  なく、今まで作って来たもののなかでも自製度率が高いギター
  ですな。ただ、そのハタチ頃に作ったときにはブリッジその他は
  現行のものとは違うもっとチャチいヤツが付いていて、塗装も
  それを付け替えるのと同時にリペイントしたので、そこら辺の
  クオリティ(とかいうほどのモンじゃなけど)は多少は向上して、
  皆様に失笑されないギリのカンジには収まっているかと。

  で、このボディ、エクスプローラーというよりはサンダーバード
  の方がどちらかといったら近いシルエットかも知れないけど、
  ワテとしちゃあ前者をモチーフにしてこのカタチにしたのです。
  なんていうか、ゴジラとミニラのミテクレの相関の如く、親の
  精悍な感じをさっ引き、ちょっとおマヌケでキュートな感を強く
  出しましたみたいなノリでエクスプローラーをミニギター化した、
  そんなアンバイってトコなのです。

  とはいえ今見て思うと、それにしたってもうちょっとディテール
  詰めれたやろって箇所も多く、なかなかに気恥ずかしさも感じる
  けど、それは下書きでの甘さもあるものの、サイド材の曲げの
  ムズさのせいで思い描いた形状に持っていけなかった部分も
  あるのよねん。それであとからトップとバックを削り直してそれに
  泣く泣く合わせた、なんてトコも確かあったような気が・・・。

  そんなこんなで完成したコイツ、自分でフレット打ったせいも
  あって(しかもお初だったし)、フレット音痴もいいとこだった
  けど、なにせ初めてのミニギター、そんなことはお構いなしに
  割とジャカジャカ掻き鳴らしてたなあ。なにせ当時友達と二人
  してクルマで北海道行った時にも旅のお供に連れて行ったし。
  ただしテント内でソレやったら不穏な空気が流れたので、以後
  活躍の場ないままに家路に着いたけど(涙)。まあそこら辺を
  思い返すにつけ、のちにオラがギタレレにハマるのも当然の
  帰結というか、コイツがその布石になってたのかもっ。

  そんなワケでギタレレはじめパブーズ等のミニギターLOVE
  になると、コイツもリニューアルしたい訴求が芽生え、先に
  記したような改良を施すことになるワケです。ブリッジは右の
  画像にあるようにベースをウェンジで作り、サドルはアコギ
  なのにナゼか金属性、アルミをチョイスし、オマケにブリッジ・
  ピン代わりにエンドロックスのようにヘキサ・レンチでクランプ
  出来るようにもしちゃいました。これでボールエンドをペグ側に
  っていけるので、ペグポストに弦を何周も巻かずに済みます。

  ていうか、エレキにゃ殆どこの方法に改造しちゃってるんで、
  ワテってばホントにノーマルな弦の巻き方が恐ろしくヘタッピ
  なのよ。もうかれこれ20数年もギター弾いて来てるクセに。
  未だに任意の巻き数にピシャっと決まらないし、あの例の
  結んで巻くみたいなやり方も苦手。だもんで既に諦めてて、
  出来る限りこの仕様に改造しちゃうってなワケです。とはいえ
  コイツ、フツーに弦を通して、ボールエンドをブリッジ側に
  持って来る張り方もチョイス可だけどね。

  そうそう、あと指板も取り替えたんだっけ。スケール変更を
  兼ねての。本来はブリッジ位置、アコギの常識的な場所に
  設置してあったんだけど、それでは余りにショート・スケール
  に過ぎるし、多少でもスケール伸ばした方が、まあ五十歩
  百歩とはいえフレット音痴も多少は解消するかと思ってね。
  で、ブリッジ位置をベースの如く後方へ移動し、それに伴い
  フレット間隔も変更して、新たな指板を貼り付けたと。また
  ポジション・マークのドットは木ネジで、もちろん指板接着も
  しているけど、その固着の補助も兼ねてるっていうか、接着
  する際の位置決めとか、圧着の為のクランプの補助に中々
  有効でした。我ながらヤラしい手口ね。

  ほんで最後に色塗りは、
「オレンジ2号」塗ったとき調色した
  塗料が残ってたんで、ソレそのまま流用という横着カマしま
  した。だもんで手持ちのギターのオレンジ色率が、他色に
  比べけっこう高い気が・・・。ホントはボディのエッジ部分に
  マスキングで「なんちゃってセル巻き」でも施せば、たいぶ
  締まって見えるだろうし、特にブラックで入れればボディ色と
  相まってコントラストくっきり、イイカンジになる気もするけど、
  そんな手間掛けるくらいだったらハナからボディとネックを
  同色でツブシに塗るなんて横着はしてませんわなぁ。

  それにアコギなら木地を出した塗装の方がキブンではある
  ものの、ナニせ実はコイツ、モトが昔に作ったヤツなんで、
  パテとかで結構ゴマかし作ってたりもするし、よってそれは
  ママならんのです。けど、その作った当初のカラーリングと
  いえばネック真っ青、ボディはピンクっていう、ジツにイタい、
  あの当時のオラって分裂症?ってくらい理解に苦しむ配色
  だったので、それを思えばこの今の姿がだいぶマシって
  いうのも解るでしょ!?



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