まずこのプロト・タイプは、個人でプラの射出成型なんて金型云々以前に
  無理だし、さりとて木材で作るのも自分で謳っていることから大きく離反
  してしまうので、その折衷案てワケでもないけど、FRPで制作しました。
  町のクルマ工房で作ってるリプレイスのバンパーやフェンダーとか、
  ロータスはじめイギリスの少量生産スポーツカーのボディに使用されて
  いる、自動車業界ではお馴染みのアレね。

  クルマ好きの人には説明不要と思うけど、いちおう概要書いとくとガラス
  繊維をマトリックスと呼ばれるポリとかエポキシの樹脂で固めたモノ
  (カーボン繊維使うとCFRP)。その行程を何回か重ねて強度増して
  いくんだけど、ソレを手作業で行うことをハンド・レイ・アップっていうの。
  もちオイラもこの方法。基本4プライで場所によっちゃ5Pにしたのかな。
  おかげで大きさに反してけっこう重くなっちゃった。

  プラで製品化の場合には当然そんな重くはならず、材質の違いに加え、
  プラ製品分解するとお約束で見受けられるリブを巡らせれば、更に
  強度と軽量化図れるし。強度といえば、ネックとボディの接合面は(って
  も同体化してるけど)、12F位置に設定してあるものの、ご覧のように
  徐々にネックがボディになっていくデザインなので、ハイ・フレットも
  そんな弾きにくくならずに且つ強度も稼げると。

  それに純粋なネック形状の部分も短いので当然ソリにも強く、前述した
  リブをネック内に巡らせとけば強度的にも問題ないと思うけど、より
  以上の強度を求めるなら、アルミのチャンネル材でもインサートしときゃ
  もうヨユーでしょ。アジャスタブルのトラス・ロッドは、このテの製品には
  不要かと(入れてもいいけど、それよかコスト・ダウンよ)。

  それからコンパクト化を求めるなら、ヘッドレスは外せません。小型
  ギターも様々あるけど、アコギはともかくエレキもけっこう多数がヘッド
  付なのね。ユーザーの方もそんなにヘッド付好むのかしら。ステージで
  使うギターならともかく、このテの持ち運びギターなら首チョンパした
  方が黙って10センチ15センチ短く出来るのにね。

  もちろん、ヘッドレスにしてテイル側にチューナー持って来たヤツも
  世にソコソコ現れたけど、にも関わらず通常ペグを使用したモデル
  っていうのも個人的にはどうなんだろって思う。場所も喰うし、見た
  目もナンだし。やっぱその点スタインバーガーは高度にデザイン
  されててスマートです。それに敬意を示しつつ拝借するも全く同じ
  じゃ申し訳ないので、テイルチューナーを縦置きにして、更に
  ギターの全長を詰めさせる設定に。

  結果ストラトでいったら、シンクロ・トレモロ以降はもうボディが切り
  落とされてるってな具合。コイツはショート・スケールで作ってある
  んだけど、そんなこんなでトータルの全長は67センチ(スケール
  610ミリだし、殆どソレ分よね)、コレならそれこそテニスのラケット
  持ち運ぶよか気軽にギター連れ回せるでしょ、ってそんなコンセプト
  だったの。もちろん冒頭示したようにお値段極力お安くっていうね。

  木材以外のギターだと途端に拒否反応示す人もいるけど、価格を
  はじめ、こういうある種トイ・ライクだったり、道具に徹してガシガシ
  使うエレキだったら、その点もけっこう不問にしてもらえるかなって
  いうヨミもあったんだけど。音もこのテのギターじゃそんな拘らない
  だろうし、でもプラ・ボディのミニアンプが極端にヘンな音ってことも
  ないから、それがギターになったようなモンだし、音も大丈夫でしょ。
  自分ではけっこうイケてると思ったけど、やっぱ世の中は思い通りに
  ナランというか、アマくないのね。座りで弾く際のアタッチメントとか
  フレット装着工程のアイデアとか、色々考えてたんだけどさっ。

  さて、そんなワケでこのプロト・タイプにハナシ戻しますと、ただの
  ドンガラではなく、ちゃんと音も出て弾けます(但し少々フレット音痴
  ではあるけど、ソコラ辺はご愛嬌というコトで)。電装はミニ・アンプの
  方のZO−3の回路とSPソックリ頂いて取っ付けました。なので、
  ノーマルとOD音がミニSWで切り替えられます。PUはシングル
  形状で中身ツインバーのハム。

  ヨコっちょに見える黒い突起はVOLで、GAINってワケじゃないけど
  MAXレベルを設定する為のモノ。ボディ上面の方はマスターVOL
  扱いっていうか、まフツーのギターのVOLと同じ使い方ね。因みに
  そのヨコっちょ設置のVOLの前方には、解りにくいけど電通視認用の
  LEDが付いてます。同じく側面の反対側に単純極まる穴っぽこが
  開いてるけど、それは位置的にもトーゼン、外部アンプに繋ぐ為の
  シールド・ジャック。

  実際にモチロン繋げられて音出し出来るけど、けっこうスゴイっていう
  か面白い音がする。歪み音の方は素材から来る想像通りメタルにイケ
  そな、金属音は言い過ぎだけどエッジの効いたザクザクしたカンジ。
  それよかナニよりクリーン音が気に入った。例えるとパキッパキッの
  ロバート・クレイみたいな音。レスポンスもいいし、けどアタックだけが
  強いんじゃなく、しっかりサスティンもあるしね。コレ弾いて、再度FRP
  エレキ作ろうとココロに誓ったのさ(それが
「WEEVIL」)。

  あ、そうそう製品化の場合はプラに顔料混入で塗装ナシとは書いたけど、
  それはこの試作じゃ当たり前だけどムリなんで、当然色塗ってます。
  プラ製品化の場合、キズが目立ちにくいように表面梨地仕上げがヨイ
  だろと考えてたので、そのカンジ出す為に普段は行う仕上げ作業ヤメて、
  スプレー吹きの柚子肌敢えてそのまま残し、梨地っぱく見えるように
  してます。柚子が梨とはちょっとキビシイけど(ってもそれは業界内での
  例え名じゃい)、だから手抜きしたワケじゃないよっ!

  さてそんなカンジで、お金もーけは残念な結果に終わり、いつまでこの
  HPにビンボビンボと綴らねばならんか解らんけど、ジツはこのラケット、
  当初より露払いみたいな役ドコロに考えてて、コレよりももっと大勢の
  皆様にお買い求め頂ける楽器のアイデアをワシ、持っとるの。ラケット
  ちゃんはギター弾ける、もしくは弾こうとしてる人しかターゲット・ユーザー
  にならないけど、ソッチの方はお子様からじーちゃんばーちゃんまで、
  手軽に演奏出来る楽器。ビギンの一五一会よりもっと手軽に、しかも
  お安くね(アレもよく考えてはあるけど、やっぱギター始めとした弦楽器
  からの派生系だし、過去にも類似機種あったしね)。

  最近はWiiとかケータイでも楽器演奏っぽいこと出来たり、バンド・ライク
  なことも出来るけど、やっぱ楽器嗜むオイラにとっちゃ、遊びとしては
  否定しないけど、電子音ではない、実際になんらかの仕組みで音の
  出るリアルな楽器の面白さも知って欲しいっていうの、あるのよね
  コレはギター弾きとしてだけでなくメカヲタとしての想いも入ってるけど。

  そんなワケでこのHP立ち上げた裏テーマの一つでもあるし、ドコか
  ご興味を示して頂ける企業サマ、よろしかったらばコンタクト下さり、
  茶飲みバナシ程度でもヨイので致しませんか?ダレでも簡単に演奏
  出来て、且つ自然の法則に則った音出しする構造なんで、マスター
  しきって飽きるってコトもないし、普及すればサークルやお稽古教室
  とか、そんな発展性なきにしも・・・、如何でしょ?(そんな風呂敷広げ
  ちゃって大丈夫かね?いやいやこういうのはハッタリが大事やんっ)。


 ※追記: そうは思うも、やはり時代はデジタルの電子音にスゴイ勢いで
       席巻されてるし、それに遊びや余暇に嗜むレベルだったら、
       普通の人はそんな音の違いとかには拘らないか〜。色々な音
       出せたり使い勝手もいいしね。なにより電子音ったって大昔の
       ピコピコ音でなく、今日び恐ろしくリアルに様々な音出せるし。

       う〜、この先アナログなエレキ機器なんか、記録メディアで
       いったら、いわゆるレコード、ドーナツ盤って立ち位置に追い
       やられそう。一部マニアのみ支持されるような。まあエレキ
       ギターに関しちゃ、その歴史とファッション性で、カセット・
       テープやMDみたいに後は消えゆくのみ、ってことはない
       とは思うんだけどねっ。




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