WEEVIL       
ALUMINIUM & FRP MATERIAL BODY’S GUITAR
        《TOPICS》     
     ● 
昨今のLotus carsのよな、エポキシ接着による     
         アルミ・フレームにFRP外皮のホロウ・ボデー
         そして成金趣味丸出しの金ピカ、ブラス製セル巻〜

  
     ● ご覧の通りのペグなし小頭ヘッド&テイル・
         チューナー形式。そのトレモロ部を無可動に
         する、ロック装置も付いてるのっ
 
     ●  PUの高低調整は、ドライバーその他の工具
          必要ナシ。オノレの指で出来るのよ〜  などなど〜

       
  ・・・持ち運び便利な小型ボディ&ヘッドレスのエレキを、アルミとFRPで作ってみました・・・

   WEEVIL。その姿態からゾウムシかアリクイどっちかの英語名にしようとしたんだけど、
   辞書引いたら後者はアーントイーター。って、まんまじゃんっ。カッコよくないし、なので
   前者のウィ−ヴィルに決定。

   けど響きこそカッコいいけど、出来ればゾウムシは避けたかった・・・。何故ってこのテの
   コンパクト・エレキのベストセラー、ZO−3にカブっちゃうし。アレをイメージして作製
   したのならリスペクト含めてヨイけれど、初めはエクスプローラーのケツを切り取った
   ような形状の(そう、クラプトン初来日時の「アレ」のカンジ)コンパクト・エレキを作ろうと
   してて(左下の画像参照)、そこから流れ流れて辿り着いたボディ・デザインなモンで。

   他のワテの自作エレキをご覧になって下さった方ならお解かりかと思うけど、割に
   ヘッドレス系のモノが多く、それは持ち運びに便利なのが最たる理由で、コイツは
   それらの集大成、的に作製しようとしたものなの。
イカギターは重宝したものの
   トレモロレスだったんで、その次に
半自作トレモロ・ユニット搭載のエレキを作るも
   上手く作動せず涙、それの捲土重来もあって、再びトライってなアンバイです。

   また、これも以前に作製した、
ボディ&ネックをFRPで一体成型したエレキ
   エラく音の立ち上がりヨカッタので、再びFRPでいくことに。但し今回はボディ
   だけね。コイツは完成したら実用にガンガン使いたいんで、となると音程面に
   不安あるネック自作はNGということで・・・(というか指板&フレットの溝切りね。
   いい加減なB型には向かん作業だ・・・)。当然、上記の音の立ち上がりは望め
   ないかも知れないけど、コンパクト・サイズのボディ、フツーに木材で作ったら
   質量足りなくて薄っぺらい音になりかねないし、まあ悪くないチョイスでしょ。

   そんなトコが基本コンセプトで制作開始したものの。余計なこと思い付き、その
   せいで大幅に時間食うことに。それはセル巻(バインティング)を真鍮/ブラスで
   巻いてみよ〜、というもの。普通セル巻ってばその名の通りセルロイド製、色も
   白・黒・クリームってなとこが一般的だけど、それをビカビカ金色にしたらエグイ
   んでないかい?と考えトライしてみたものの、これがまたテーヘンで・・・。

   なにせ普通セル巻(つーかホントはセル巻というよりか、ブラス巻と記する方が
   正しいのだけど。略してブラ巻。少しエッチだ・・・)なんて粗方ボディが出来て
   から貼り付けるモンだけど、これは殆ど製作開始のドショッパナに手を付け加工
   したもので、だもんでまずはコイツでボディを形作ったってなカンジ。

   左下画像に写ってるけど、木材でそのブラスの棒曲げるジグ的なもの削り出した
   ものの、実際はコレに当てて曲げても上手いこといかず、結局シコシコ地味に
   地道に曲げていきやした・・・。ステンよかヤワイとはいえ、ブラスも金属、そら
   曲げるのテーヘンさぁ。セルロイドみたく熱持たせて曲げていくなんて芸当も
   出来ないし(イヤ、出来ないことはナイのだが、それやったらボクチンの指が
   溶解してしまう・・・)。

   そんなこって、上の『TOPICS』欄にはロータスのよなボディ構造なんて謳っ
   ちゃってるが更に言うならば、ボディ内のアルミ・チャンネル材だけでなく、この
   ブラスのセル巻部分も充分応力受け止められる箇所なんで、ランボルギーニ・
   カウンタックのような、スペース・フレーム構造的でもあるのだっ(ああ、ここで
   クルマに興味ない人は読み止めるな・・・)。まあそんな風にでも自賛せんと
   やってられんくらいメンドかったってことです。特に、上下共にバインティング
   這わせたんで、それらのカーブ具合を同様に揃えるカッタルさったら・・・。

   ほんでもって出来上がったブラスのセル巻にプラ板はめ込みボディ・トップに。
   そんで前述のアルミ・チャンネル材をアレコレ組み合わせ骨格作り、そこに
   FRP張り込んでいったと。まあボディのコンストラクションはそげなカンジ
   だす。ちなみにFRPは箇所によってプライ数変えているけど、3〜4プライ
   ってなトコ。1弦側ホーン内部の根元に、角チャンネル斜めに3つ並べて
   配したそのサマはエアファンネルみたいで(またクルマネタ・・・)お気に入り。
   まあ完成し裏ブタはめちゃえば見えなくなる部分ではあるけど・・・。

   そんなこんなでボディをやっつけ、さあ塗装、と相成るワケだけど、実はこの
   画像にある青銅色のよな色は再塗装で、当初はこれまたド派手な紫ラメの
   フィルム貼り付けたの。なかなかにお下劣なカンジに仕上がり、ご満悦気分で
   最終のクリア塗装したら、そのフィルムがクッチャクチャ・・・。そうならない
   ように細心の注意を払い実験もし、またそのフィルムには中々上手く塗装が
   のらなかったんで、ソレの実験もサンザ重ねた挙句、の大失敗・・・(因みに
   ミッチャクロンというプライマーをみっけ、その上に2液のウレタンを吹いて、
   結果バッチリ強固にクリア塗装のったものの、仕上がりがそれでは・・・)。

   そのショックたるや相当なモノで、本来このHPは自分の作ったギターを
   載せていくのが最たる目的だったのに、立ち上げてから今まで、1本も
   製作せずという有り様。ホントはこのギター完成させ、目玉にしてHP
   作ろうという目論見も果たせないまま失意のなかHP立ち上げ、そして
   暫く工作ライフから離れ、すっかり飲んだくれ遊び呆けて約1年半、てな
   カンジだったのでござ〜る(ワテのブログもどきをご覧になればお解かりの
   よ〜に。けどそれはソレで楽しい毎日だったけどねっ)。

   で、ようやく最近になって工作熱が戻り、どうにかコイツを完成させる気力も
   チャージされたと。まあ、その失敗した紫ラメに対抗出来るような塗装を
   なかなか思い付けなくて、なかなか手を付けなかったとい理由もあったん
   だけど、以前がラメなら再びキラキラ色で対抗して敵討ち、今度はパール
   塗装で勝負じゃい、という結論に至りました。パールの方が断然お上品な
   輝きだし、それならかつてのお下劣な姿にも勝るでしょ〜。

   ほんならパール塗料買いにレッツゴーだぁ、と模型屋に走ったものの、
   愛用してたMrカラーに今まであった、彩色の付いたパールが廃番に
   なっておる!(ついでにフタのカタチも以前の特徴的な一文字から、
   フツーの丸型に変わっていた。ワシャが飲んだくれている間に、世の中
   そんなに動いておったのか・・・)。ホントならブルーパールとグリーン
   パールを混ぜて、うっすらピーコック・グリーン掛かったホワイトパール
   系色に仕上げようとしていたのに・・・。

   仕方ない、未経験だけど、粉末のパールに手を出すかと覚悟を決め、
   色々買い漁ってみましたよ。そして以前のようにまた実験。ホント、
   ワシャの工作って実際の作業3割、残りの7割の時間は研究というか
   実験・体験に費やされるなぁ。んで、パールにも先のMrカラーの様に
   塗っても何々色掛かったホワイト・パール色系にしかならないものや
   ハッキリと色彩が付いたモノもあって、でもホワイト・パール系色でも
   クリヤーカラーに混ぜて使えばしっかり彩色付いたパールカラーに
   なるし、一口にパールといっても種類や調色の選択肢多いのよ。また
   パール塗装する前のベースカラーでも仕上がり全く変わってくるしね
   (塗装のプロやマニアには当たり前の既存ネタだろけど)。だもんで
   シコシコ実験重ねたってワケ。もう失敗はコリゴリだし。

   でまあ実際本体に色をのせるときも労力・時間ともメッチャ掛かった
   のだけど、その甲斐あってどうにか満足得られるカンジに仕上がり
   ました。ホントはそれも紆余曲折あって、割愛するけど『今世界で
   イチバン絶望してるのはオレだぁ〜』とベッドにうつ伏せ倒れ込んだり、
   色々もんどり打ちながら、やっと完成に漕ぎ着けたってトコです。
   Mrカラー使おうとしてたときは、前述のようにうっすら色味が付いた
   ホワイト・パールでいこうとしてたんだけど、色々パール粉買って
   実験・研究した結果、しっかり色彩付けた仕上げも可能だという
   結論に至り、画像の様な青銅色に調色したってなアンバイです。

   ただねぇパール塗装、ネットで参考にさせて貰ったトコでも何度か
   見掛けたけど、そのキラキラ感、画像には上手く写り難いとのことで、
   事実ワテのこのウィ−ヴィルちゃんも写真自体はそこそこキレイに
   撮れているとは思うけど、そのパールのキラキラ感はもうひとつ
   バッチリ写ってないのよね〜。画像では割にお上品に写っては
   いるけど、太陽光の下では、もうパール粒子がギランギランの
   イアン・ギランってなエグイ輝きを放つんだけどねぇ。それを写真
   ではバッチリ伝えられないのがちょっと残念。

   けど、それだけキラキラ輝こうとも、以前の紫ラメの派手さには
   負けるけど、でもアレだと余りにもギラギラ過ぎるから、折角の
   オリジナル・ボディのラインが見え難い感があるし、同様に苦心
   して曲げた黄金色の真鍮セル巻もだいぶ存在感薄くなちゃうし、
   だからきっと神様はコッチの仕上げにしなさいと、あの時失敗の
   試練をお与え下さったのでしょ〜。うん、そうに違いない。ワシも
   結果的にはコッチの仕上げにしてよかったと思っておるぜよっ。

   さて、そんなワケで以前までは長らくこの段階で時間が止まってた
   ワケだけど、ようやくソコを通過し、配線、組み立てに漕ぎ着け、
   そして遂に完成致しやした。いや〜〜〜、長かった。

   では、下にその完成品のアレコレを紹介してみませう。

  本文冒頭にZO−3にインスパイアされてこのボディ形状を
  デザインしたワケじゃないって記してるけど(事実そうなんだ
  けど)、こうやってZO−3アンプと並べてみると、う〜ん近似
  性を否定出来ない、かな?色も最終的には、結局手持ちの
  ソレと似たカンジになっちゃったし・・・(ちなみに画像にある
  アンプは内部回路を入れ替えた非オリジナルの改造品ナリ)。
  ま、ハジメはこんなお絵描き、そしてソレ切り取った紙ギター
  からスタート。しかし立案・製作開始から大分時間経ったんで
  紙は既にクチャクチャ、セロハン・テープも黄ばんどる・・・。
  
  左が最終決定した形状・サイズ・仕様を書き記した型紙。右は
  本文中にもある、ブラスの棒を曲げる為に削ったジグもどき。
  結局役立たずだったけど・・・。で、真ん中に横たわってる
  のが、そのブラス棒。くすんでるけど、瑠璃も針も真鍮も
  磨けば光るのだっ。
  これは、上側のセル巻にプラ板はめ込み天板にし、そこに
  チャンネル材積み重ねていった、製作過程のショット。しかし、
  一目見てもナニがナンやらよ〜解らんとは思いますが・・・。
  でも、ポッド位置にもアルミ平板配して配線ナシでもアース
  取れるようにとか、ナニゲに一応考えているのよん。
  これがかつての、その紫ラメの艶姿。左はクリア塗装の前。
  右が塗装のっけて、トホホになってしまった状態。画像小さい
  けど、大きなモノや他の写真は、コイツを完成させないままに
  書き記したコーナーも載せていたので、詳しくは
コチラで。
  左は買い漁ったパールのアレコレ(この後更に粉末パール
  買い足した)。はじめはひなびた模型屋行脚して、売れ残っ
  てるMrカラーのパール買い占めに走ったのだけど、刻既に
  遅かった・・・。左画像はベースコート塗った本体と、手前に
  見えるはペットボトルのフタに色変え塗りまくった実験の数々
  (でも写ってるのはその半分くらい。う〜んヲタクだね〜)。
  本文中にあるパール粒子のキラキラ感、この画像では
  多少写ってるけど、でも太陽光の下、肉眼で実際目の
  当たりにしたものとは大違いなんで、残念だなあ(ホール
  内のことじゃなくてボディ塗装のことね念の為)。因みに
  そのホール形状、ゾウムシ型に象ってマス。虫なら6本足
  片方3本やん、とツッコミ入れる御仁も居られるでしょうが、
  そのシルエットだとちょっちキモチ悪いんで・・・(上から
  3つ目の画像に写る型紙に、うっすらとソレ描いてます)。

 ← 上の『TOPICS』欄に書き込んだ、工具ナシでもPUの高低調整が可と
   いうのは、左の画像に写る白のノブがフロント用、黒のノブがリア用で、
   ソレを指で回せばPUが上下に可動する、というモノ。

   同じく、『TOPICS』欄のトレモロ・ユニットのロック装置というのは、
   ボディのお尻から突き出た黒いバーをストラップ・ピン側に押し込めば、
   それに固着されたL字の鉄板が、トレモロ・ブロックに設けた切れ間に
   挿入され、よってトレモロが固定されるという、至ってシンプルな
   構造っス。

  ※下の小画像左側が、そのL字型鉄板がトレモロ・ブロックに挿入され、
    トレモロ・ユニットが無可動のロック状態になったところ。

  ※下画像右は、黒バーの作動具合を明確にする為に設けたクリック
    装置、の製作過程の写真。黒バーには穴が開いており、ソコに
    トイガンのBB弾みたいな(実際はもっと柔らかい材質でソフビ系)
    タマっころが入り込んで固定しまっす。またバーがアンロックの
    上側位置にあるときは、不用意にバーが下がらないようにする
    役目も果たしまっす。

 ←シールド・ジャックの収まる部分は、ご覧の様にザックリ窪ませ設け
  ました。その上の部分はバインティングの厚さのみになるという大胆な
  造形が、ワテ的にはジマンなトコね。

  また、トーンポッドのノブが浮いてるけど、コレはリア・ハムのタップ・
  スイッチなのだ。個人的にタップ回路にポッドSWはあんま好みでは
  なくミニSWの方がヨイのだけど、なんせボディが小さくスペースが
  限られている為、ね。使い勝手としても、視覚的にもヨロシクなくなる
  だろし(ミニSW一個だけでもボディ上がゴチャゴチャして狭苦しく
  見えるので。よってPUセレクターもサイドに追いやってしまったのだ
  同様理由で、PUの高低調整のビスもボディ・トップに露出させな
  かったの(だもんでソレの手動ノブなんて、その後からのアイデア)。

  まあ、元々のPUサーキットがそういう造りで、ポッドにオンオフSW
  付いてたんで、それをそのまま流用したってなコトもあるのだけどっ。
  で、いかにもアクティブPUっぽくみえるマイクだけど、実際は
  パッシブ。ヤマハの定価5〜6万のに付いてたヤツっす(でも
  ジャンクで本体丸ごと3000円で購入。う〜んお得だ)。けど
  そのままは使わずに、本来は表面梨地だったPUカバーを耐水
  ペーパーとコンパウンドで磨き込み、鏡面仕上げにして候〜。

 ↑  お絵描きの紙ギター段階で書き込まれているポッド・ノブの配置は、
   ストラト等でお馴染みのTONEがVOLの斜め後方に位置するモノ
   だったけど、製作段階ではボディ形状によりマッチさせる為と、使い
   勝手を配慮してVOLよか前進させた配置位置に変更。これならぱっと
   見でも視界に入るし距離近いから触り易いし、そのときアームバーが
   邪魔になることもない。ナカナカなデザインだと我ながら思っとりやす
   (まあストラトにこの配置じゃカッコ悪くなっちゃうけど)。

   ってもワシャ、弾くときはTONEノブなんて殆どシカトだけど・・・。けど、
   このVOLよかTONEが前進斜め位置に来る配置、なんか個人的には
   グラマンX−29(アメリカの試作戦闘機ね)の前進翼を想起してしまう
   ので(?)、けっこうお気に入りなのだ。

  
 ↑  どうですこのネック・ジョイント周り。よく言えば複雑で凝ってる、悪く言やあ
   シツコクてめんどくさいミテクレ。けどもこれはネックとボディをより強固に
   結合するようネック・ポケットを大きく設ける為と、また通常ソレに重きを
   置くと、ハイフレットでの演奏性が悪い形状になりがち・・・、になるのを避け
   両立させるが故のモノなのです。ちなみにポケット面積は、フェンダー系の
   1,3倍はあるかな。コッチのがボディ小さいのに。またストラップ・ピンの
   スクリューは、ネック結合のスタッドも兼ねてるので、変則5点留めなのだ。
    
   またボディのホーンは、ナリは小さくとも座りでの演奏性も、そしてハイフレ
   での演奏性も犠牲にならぬよう、けどもボディ・マスはなるだけ小さくという
   複数条件を満たす為に、このようにやたら細い、正にツノ形状なのだ。木材
   じゃポッキリ逝きかねないし、アルミ&FRP素材ありきでのデザインなのさっ。


  
 ↑  裏ブタと、それを外したウィーヴィルちゃんのバック・ショット。しかし・・・、
   本体よりも裏ブタの、しかも内部側の方が派手とは如何なものか・・・。
   まるで学ランの裏生地のようではあるまいか(ってか、今日びの
   中ボーはそんなモン着ないか・・・)。
   
   そのド派手な金ラメは、ワシャを失意のどん底に突き落とした、以前
   ボディに纏わせていた紫ラメのフィルムと同じモノ、の色違い。う〜ん
   こう見ると、やはりこれを表皮にしたエレキは一本、作りたいのぉ〜。

  
   ↑  電装は、小さなボディだし、シールド・ジャックもポッド類にごく近いんで、
     タイトかと言えば確かにそうなんだけど、殆どひと固まりに纏まってる
     んで、割にまだスペース残ってて、ポッドの前側に006P角電池の
     ひとつやふたつ、入りそう。アクティブPUに変更も、ブースター回路
     搭載も思いのままですな。まあホロウ・ボディなんで、ボディ全体が
     ザグられているようなモンだし、内部空間は豊富っス。
     
     またご覧のようにシールド・プラグも格納されたように収まるカンジで、
     ヨサゲでしょっ。


  ← パッと見ではツルシのゴールド・パーツの
    ように思われるかも知れないけど、実は
    ワレがオノレで塗ったモノ。新品買うなどと
    いう、ムダに金掛けるのはキライなのだ
    (ケチ?)。その際、ポッドの可変位置を
    認識する為の、ドット(丸ポチ)彫りつつね。  

    下の小画像は、なかなかにメッキも
    かくやと思わせるコガネの光沢出てる
    けど、これはMrカラーの特殊な塗料の
    ゴールドに、ボディの塗装と同様、更に
    ゴールドのパール粉末を混ぜて塗った
    のだ。

    で、その特殊なMrカラーというのは、
    塗布後に擦ると、更に金属感が出ると
    いうモノ。隣りの画像の左側のノブが
    擦った方のモノなのだけど、確かに
    金属感は高まったものの、個人的には
    左のフラットな金色の方が好みだった
    んで、結局塗り直し・・・。で、その後
    ドットにボディと同色塗料流し込んで
    クリア吹いてようやく完成と、全くぅ、
    時間と労力がやたらムダに掛かるぜっ。


 ↑  先に触れたようにコンパクトなボディ故、トップには必要不可欠なモノ
   以外なるだけ付加物を排除し、ゴチャゴチャしたよなミテクレを避ける
   コンセプトで作製したので、よってPUセレクターも脇に追いやる配置
   にしたのだ。けど、この側面配置はワシャのオリジナル・アイデアでは
   なく、大昔にカワイから出てた三角定規みたいなボディ形状のエレキ
   (が同仕様の配置だった)からのイタダキ。CHARモデルの、ESPの
   ファニチャーも確か、側面にセレクターを配置してたっけ、かね。

   そのPUセレクターの前にある2本の黒い棒は、ヘキサ・レンチ。1本は
   ネック・ヘッドにある弦留めパーツ(ワシャがブラスの板から削り出して
   作った自作部品ぢゃ)に弦を張り付けるとき使う為のモノ。もう1本は
   裏ブタの留めビス用のモノ。もっとも、ワスの余りの工作精度の高さ
   故(フフッ)、現状留めビスなしでもピタッと固着するんで、今のところ
   わざわざビスはハメてないけど。ボディ側にはそのビスの受けナット
   埋め込むという手間の掛かるシゴトしたのに、ソレ活用していないと
   いう事実には、幾ばくかの虚しさを感じるが・・・。でもそのレンチは、
   オクターブ調整のときサドルを稼働&固定するのに必要なサイズの
   モノだから、宝の持ち腐れにゃならんのだっ。

   そんなレンチ・ホルダー機能も持たせた(?)このボディだけど、
   完成後に「そうだっ!」と思い付き、即興的にチュィ〜ンと電ドリで
   穴開けたワケではなく、製作当初から思案していたのだ。それが
   証拠に内部には、レンチの通る部分にシリコンのガイドを設け、    →
   アルミで囲い、FRPで覆って埋め込むという、これまたムダに
   時間と手間掛けてるのだ。右画像のその部分のなかにうっすらと
   見える、黄色いのがシリコンのパイプで、これがあることにより
   適度な締め付け感を保って挿入、抜き差し出来るのだ。まるで
   大人のオモチャの如く・・・(って、使ったことナイど・・・)。
   
 
 ↑  こちらは裏ブタはめたバック・ショット。ホーンの根元に見える銀色の
   半月は、指というか爪を入れて裏ブタ外すときの為のモノ(もっとも完成
   してみたら、ゾウムシ型ホールから指入れてパコンと外す方が簡単
   なんで、殆ど活用してないが・・・)。

   この画像では割にボディ色が暗く映っているけど、ホントこの色(と
   いうかパール塗装は)、明かりの加減に因ってかなり異なった色の
   ように見え、単純に日向・日蔭だけでなく朝日・昼日(夕日は赤が
   強くなるから言わずもがな)、蛍光灯下・白熱電球下等、それぞれに
   違って見えるのよ。だもんでどれを基準に色決めしていいか大いに
   悩んだし、またパール塗装、キャンディ・カラー程ではないにせよ、
   下地の隠蔽性が弱いので塗れば塗った分だけ、色がどんどん
   変化していくの。その二重苦のせいで、どれが正解の色か、自分が
   ホントはどの色にしたいか仕舞いにゃよく解んなくなって来て、
   精神分裂起こしそうだったぜっ!


 ↑  割と似たよなボディ形状を持つ(と思われる)、手持ちの3本大集合、ってな
   ショット。「お兄ちゃ〜ん」ってトコですか。本文冒頭にも記したように、当初は
   エクスプローラーのボディ・シルエットをベースにコンパクト・エレキ作ろうと
   してた筈が、お絵描き段階で派生に派生を重ね、このよなボディ・デザインに
   なりました。そういやこれら、総てナット(付近含む)でのストリング・ロック
   前提のトレモロ・ユニットが付いてまんな。ワシャギター50本近く持ってる
   けど(アホや)、この他に持ってるロック式エレキは1本だけなのよ。う〜ん、
   変形エレキのロック・トレモロ率、異様に高し・・・。ギターのキャラのせい?

   上はイバニーズのデストロイヤーUで、本来黒色トップだったのを剥離し
   シースルー・ブルーに塗ったモノ、下はモッキンバード型の無塗装ボディ
   2000円でゲットし、自分流にアレンジして組み立てた1本。モッキンと
   エクスプローラーの合いの子ちゅーことで命名したのがモップローラー。
   掃除用具の名前だ・・・(画像見て思ったが、どれも青を含んだ色相だ。
   ワシャの好みが露骨に表れ、分かり易過ぎる・・・)。
   
《おと/SOUND》 
 
   よく、超合金(オモチャね)のようなトレモロ・ユニット載ってたり、ポリ・
   ウレタン塗装がポッテリ覆ってると、無機質な音で且つマグロな反応の
   エレキになりがちとワシ、他のページにもチョコチョコ記したけど、実は
   コイツもそんな音になりやしないかという、大いなる杞憂があったのだ。
   同様なトレモロ搭載しちゃったし、ボディもポリ塗装ではないとはいえ、
   金属とガラス繊維とプラで構成されているのだ。如何にもそんな音に
   なりそうでしょ。

   で、ちょい蛇足だけどこのトレモロのチューナー部分は、本来ペグで
   粗方調律してから弦をロックし、その後の微調整する為の、音程
   可変域が狭い、所謂ファイン・チューナーだったんだけど、ワテ、
   ソレ改造して、テイル・チューナーオンリーで調律可にしました。で、
   この超マイナーな珍品ユニット、何だか無駄に凝っていて、チューナー・
   ノブ内部に各々、計6個もベアリング入ってたり、そのノブ回してネジ山
   ナメないよう、サドルにはわざわざタップ切ったスリーブなんか埋め
   込んじゃったりして、かなりコスト掛けて作ってあるの。にも関わらず、
   実は完成品ってば見事に欠陥品・・・。まあそのダメなトコ改造した
   からこそ、テイル・チューナーとして機能させられたんだけど。

   けど、ワテもさんざトレモロ・ユニット自作しては失敗したから、その
   とっ散らかった設計と、そこからどうにかしようとアレコレ付け足して
   いったと思われる部品の数々にその苦労がよく見えるような気がして、
   まあそこら辺は気が向いたらいつか別項にでも、画像も付けて詳しく
   記してみまっす。あと蛇足の蛇足で、ネックはフェルのレスポール系
   的なモデルに使われるヤツね。詳しい人はインレイ見てすぐ解るでしょ。
   ミディアム/ギブソン・スケール。何故かバラ売りの新品、二千円ゲット!

   さてようやく本題に戻るけど、その心配してた、好みではない音に
   なってしまってはいないかという事態は、見事杞憂に終わったん
   だけど、しかし・・・、アンプに繋いでの第一声、そこから飛び出して
   きた音はその真逆、「ならよかったじゃん」と、本来ならそう祝福
   されたいのだけど、余りにも限度を越えたような音の暴れっぷりで、
   大変困ったモノだったのです・・・。

   ワシャは多少音が暴れるくらいのエレキの方が好みではあるの
   だけど、コイツはそれを飛び越え、なんていうか音の粒立ちが
   もう、一音一音バラバラっ!1弦から6弦までの違い、ピッキングの
   強弱、右手(ピック)の弾く位置、もちろん、フツーのギターも同様、
   それらの違いによって音圧や音質変化するし、そこら辺を上手く
   コントロールして音色を紡ぎ出していくのが醍醐味なワケだけど、
   コ、コイツってばそれらを制御して演奏するのが不可能なカンジ・・・。

   ワスはピアノ、ドラムは殆ど弾けない叩けないに等しいのだけど、
   ああいう生楽器のナニが難しいかって、フレーズ弾き熟す&叩き
   熟すことよりナニより、まずは一定の音圧・音質をキープし続けて
   演奏することの方が難しく感じ、で、ニュアンス的には正にそんな
   カンジ・・・。けども、木材や革とかの有機物で作ってそういう音に
   なるなら解らないではないけど、アルミとブラス、FRPとプラの
   無機物で構成した物体が、こんな盛りのついた暴れ馬みたいな
   イナナキ発するとは・・・。

   ただ、その感想は組み立て完成した直後のモノで、音質もホントに
   もぉ1弦はチョー耳障りでキンキン、6弦はブーミーと、そういう意味
   ではアルミ&FRPで形成されたギターのイメージっぽさそのままの
   音でもあったのだけど、なんだか日を日を追うごとにそれらが緩和
   いき、今では弾いててそんな気持ちよくはないけど、けどどうにか
   使用には耐えられる程度には収まったかな、というカンジです。まあ
   コイツに合わせたアンプのリ・セッティングに追う部分も大きいけど、
   でもギター自体も、ショッパナよりは確実に音がまろやかになって
   きました。う〜ん、ギターもクルマと同じで、ナラシの期間が必要
   なのかねぇ〜(またもや蛇足だけど、コイツ再製作してる最中、
   ニュー・マイカーが来たものの全く構ってやれず・・・)。

   そうそう、以上の音の印象は、クリーン、浅めのクランチでのモノで、
   またそのときの音色そのもの自体は、いかにも木材以外で作製
   しましたぜ的な奇異なモノではなく、一般的なエレキのなかにも
   こんな音するのゼンゼンあるでしょ、ってなカンジのモノです。まあ
   ツルシの木製ネック使用してることもあるしね。

   んで、歪ませての音だと、もっとフツーになるというか、ワシャ
   弾くときゃ殆どチューブ・アンプなんでコンプレッション掛かる
   からクリーンのときとは段違いに弾き易くなるし、そのときの
   音色の方は悪くないんで、ドライブさせた音ならば、気持ちよく
   弾き続けることが可能っす。

   特にフロントPUでの音、コレ、ミテクレはシングル形状だけど、
   中身はツインバー構造のハムで、PU自体の音も特にシングル
   っぽく設定してないようなブツなんで、それで弾くと「おっ、サンタナ」
   ってなカンジにかなり近い音が出るんで、ついつい長く弾き続けて
   しまいます。普段はあんましイジんないトーンなんか絞ちゃったり
   して・・・(まあ普段イチバン活用してるのがブギで、それでの音
   だからってこともあるだろけど。でも昨今はカルロス様、色々
   アンプ使ってるんだよね)。ただ反面、オラの好きなホントの
   シングル構造のPUの、そのフロントでの音ってのは、どう
   転ぼうが全く出ないんで、痛し痒しではあるんだけどっ。

   とまあ長くなっちゃったけど、大体そんなカンジですかね。
   実用に持って出掛けたり、普段頻繁に手に取って弾くかは、
   ビミョーなトコ?ですかな。先に触れたように、割に完成して
   から音色が早い勢いで変化してるから、その成熟を待って
   愛用するか考えますか。けど、無機物で出来てるモノの
   熟成を待つのって、なんかナンセンスな行為のような気も
   してしまうのは、気のせいだろか?

  
      以下は、近況報告的撮影の3枚。今ではちゃんとウラブタ、丸頭のヘキサ・ビスで留めて固定してま〜す。
      以前のヤツは画像、お日様の下で写したのが主だったけど、これらはスタンドの明かりで撮ったんで、
      また雰囲気違うでしょ!


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