きのこと中毒

 昨年、腎臓を患っている人がスギヒラタケを食べて急性脳炎になり、何人か の人が死んだことが話題になった。本当にスギヒラタケに毒性があるのかどう かそのうち明らかになるだろう。
 いろいろきのこの解説書を読むと、食とあるきのこでも人によっては中毒す る場合があると記していることがある。これに似たことを身近で経験している。 私の家内である。数年前私が採ってきたきのこをきのこ汁にし、家族皆で食べ た。食後、家内は激しく嘔吐し、腹痛を訴えた。私を含め、他の者は何の反応 も示さない。当然原因にきのこが疑われたが、その時当たったのは家内だけだ ったので、断定はできず、また何種類も混ぜて食べたことから疑わしい菌種も 特定できなかった。
 そして、昨年7月のことである。富士山に出かけ、ハナビラタケとカヤタケ を採ってきた。この時期カヤタケは珍しいなと思いながら、それをてんぷらに し、家内と二人で食べた(この時、ハナビラタケは食べていない)。以前のこ とがあるので、家内には絶対大丈夫と思われるきのこしか食べさせないように していた。カヤタケはその絶対安全なきのこに入れていたのである。ところが、 またも家内は食後激しく嘔吐してしまった。私は全く問題ない。この時は、他 に疑わしい食材はないので、犯人はカヤタケと断定せざるをえなかった。そし て、以前の事件の原因もきのこにあったとこの時結論づけた。
 家内は特定のきのこに反応する特異体質なのであろう。以来、以前にさかの ぼってこれまで食べて問題のなかったきのこしか食べさせるわけにいかなくな った。新規のきのこに挑戦させられなくなっている。
 一種のアレルギー症であろうが、きのこアレルギーというのはあまり聞いた ことはない。

カヤタケ

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