ミニゲーム
1999.11.1更新
コーチの経験から(低学年)
- 低学年の子供達はミニゲームが大好きです。と言うか、単純な練習をあまり好きではないようです。
- 1〜2年生では団子状態になってボールを追い掛け回す傾向にあります。
その一方で1年生ではゲーム中でも砂遊びをしたり、虫を追いかける子供も最初の頃にいました。
- 基礎技術を身に付け、ポジションを理解し始めると「遊び」の領域から「試合・勝ち負け」の領域に入り始めました。
- 勝ってうれしい、負けてくやしい。
3年生になると自分に足りない技術、チームメートに足りない技術を自覚し始めます。
チーム内でメンバ同士での戦術やコンビネーションに関する具体的な発言が出てきました。
- 子供達は比較的上手なチームメイトと同じチームになりたがります。
たまに子供達だけでメンバを決めさせたことがありますが友達関係などが反映されることになり、妙な片寄りが出ました。
低学年ではメンバを固定せずにチーム力が拮抗するようにチーム分けをした方が良さそうです。
いろいろなポジションを経験したり、誰とでもコンビを組む練習になるようです。
- 大き目なコーンを二つずつ置いてゴールにし、ボールを一つにしました。
たまに一方のゴールを通常のゴールにしてGKを付けて、他方をコーンのゴールにして練習したこともあります。
ベルマーレの子供の指導にはいろいろとバリエーションを付けていました。
ゴールを4つにしたり、ボールを2つにしたり、高学年ではツータッチに限定したりするミニゲームを取入れていました。
低学年の指導では時間の都合や子供達の個人差など考慮してしまい、
バリエーションつけることができず単純に1対のゴールだけを中心にしました。
- 1チーム6〜7人でチーム数を二つにしてしまい、狭いコートでゴチャゴチャにしたことが何度かあります。
ポジショニング、オープンスペースの使い方などを身に付けるには人数を多くしすぎない方が良さそうです。
4対4、4対5くらいが良いようですが、個人差が大きくチーム分けに配慮が必要です。。
- 7〜8人ずつでも練習場所の広さなどによりますが、ハーフコートゲームをやりました。
ミニゲームと違って実際の試合に近い形式での練習になります。
通常のゴールを使います。
他学年と合同の練習で人数を揃えることができたり、大会前の練習では時々ハーフコートゲームをやりました。
3年生になると実戦形式での練習をすることができました。
- 「より多い回数ボールに触れる。ゲームの中の生きたボールに触れる。」が指導のポイントのようです。
練習時間の都合やコーチ・子供の人数の都合でなかなか効果的なミニゲームにできなかったことを反省しています。
- M−T−M(Match‐Training-Match:4対4などのミニゲームの中で技術面、戦術面での問題やテーマを取り出し、個別のトレーニングを行い、子どもたちに理解させ、矯正し、またゲームの中に戻す指導方法)が「サッカー指導教本」に載っています。
コーチとしてこの指導を実践できるレベルに程遠く力不足を痛感しています。
コーチの経験から(高学年)
(1)4年生
- 4年生になってミニゲームする機会が減ってしまった。
練習日が少なく試合が増えたこと、試合の反省点のボールコントロールなどの基礎練習・対人動作に練習時間を費やしたことによる。
4対4でもボールキープの練習にしゴールを使わないケースが増えた。
(他学年と一緒の練習になることが多くあまり広く使えない背景もあるのが実情)
- キックのスピード、走るスピード、ボールコントロール、パワーいずれも向上が著しい。
久し振りにミニゲームをするとかなり激しい活動量になっている。
またレベルの高い子供達にはもっと高度なスキル・運動量・スピードをミニゲームを通して指導できそうになった。
- 練習時間、練習場所、コーチ数などに制約がなければもっと向上できると思う。
月3〜4回の練習・試合では限度かもしれない。
- M−T−Mによる指導を取入れたいが、個人差が大きく全員を一律に扱えない。
個々の子供に応じたメニューができれば良いのかもしれないが事実上困難である。
- 地域に根差した指導をできる組織が欲しいものだ。
ベルマーレもサッカー教室をやってくれているが、数多くの子供達を継続的に指導することはできない。
我々コーチがウィークデイの夕方に子供達とサッカーができるフレキシブルな時代はいつ来るのだろう。百年構想は先は長そうだ。
練習方法
(1)コーンのゴール
- 大き目のコーン2つをゴールにする。
- 得点はコーンの高さくらいまでとし、高いシュートはノーゴール。
- 人数は4対4くらいが良いが、練習場所の広さや器具(コーン)の数に限りがあるので2〜3チームにしても良い。
- 人数が多くなればコートも大きくする。
- 全員がゲームに参加できるように2チームに分けるか、3チーム以上にして交代でゲームをする。
- 低学年ではボールに集まりすぎるが、人のいないところ(オープンスペース)を使うと有利になることをアドバイスする。
- 全員がオープンスペースを理解できるわけではないので、根気良く練習回数を積み重ねる毎に意識できるようにアドバイスする。
- 2年生になって「シュートはインサイドだけ」、「シュートは相手陣内からだけ」とか制約を付けてもよい。
- サイドラインをボールが出た時の再開はキックインにしたり、やや広めのコートではスローインにしたりする。
子供に選ばせても良い。
- コーナーキックは通常のゲームでの「ショートコーナー」の練習になる。
アドバイスをしないと常に強く蹴るようになってしまう。
キックする前に味方の位置を確認する習慣、キッカーに寄ってショートコーナーでボールをつなぐ習慣を付けさせたい。
(もう少しこの点を指導しておけば良かったと反省している)
- ゴールイン後の再開はゴールキックからにすると良い。
わざわざセンタースポットからキックオフにしても良いが、すぐに再開した方が時間の節約になる。
(2)通常のゴールとコーンのゴール
- 通常のゴールにはGKを付け、コートはやや広めにする。
- フィールドプレーヤーは5対5程度。
- 他は(1)と同様。
- 通常のゲームでのGK+DF、FW+MFにチームを分けたり、日頃経験していないポジションを経験させるようにチーム分けを工夫する。
いわゆる「フォーメーション練習」としてポジションを意識させた練習にしても良い。
- メンバを固定にせずゲーム中に交代させても良い。
(3)ハーフコートゲーム
- 通常の11対11のゲームで使うコートの半分くらいの大きさのハーフコートでゲームをする。
ゴールは通常のゴールを使用する。
- 人数は1チーム7〜8人。
GKを付ける必要はないが、付けても良い。
- 意図的に5対7のように人数をアンバランスにしてもよい。
攻撃の練習・守備の練習・逆襲の練習などの変化を付けることができる。
- ミニゲームより実戦に近い形でポジションを意識した練習ができる。
- 3年生くらいからはオープンスペースを常に意識させる指導を徹底したい。
(4)フォーメーションを意識したミニゲーム
- 以上(1)〜(3)に示したゲームであるが、チーム構成を固定しない。
コーチがDF・MF・FWのポジションに応じて随時メンバを交代させる。
- 大会前などの練習で子供達の得意なポジションを考慮して実践的な練習にする。
- ゴールキーパーを置いて通常のゴールを使う場合にはCKキックなど実戦的に練習する。
- 高学年では効果的な練習を短時間にすることができる。
(ポジションを固定してしまうと子供の成長の芽をつぶす恐れがある。
強いチームにしたいと言う気持ちとのジレンマにコーチは悩み続ける。)
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