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JGC2000のこと

作成:2000-09-01
修正:2001-08-29
作成者:たまねぎ須永

 今回は、宿泊参加者が700名に及び、今までで最大規模のイベントだったようです。会場運営は手慣れきていますが、例年、どんどんおみやげがしょぼくなってきているような……。

【会場】

 東京ホテル浦島(東京都中央区晴海)の2階と晴海客船ターミナルホール(東京都中央区晴海)の4階を使用して開催されました。また、宿泊参加者はスタッフ、招待者などの関係者を含め3階より上階の宿泊施設を利用していました。
 今年も昨年、一昨年に引き続き、青少年の水泳関係の合宿と重なり、参加証を首からぶらさげてホテル内外を動き回るJGC参加者に奇異の目を向けていたのが印象的です。
 東京ホテル浦島の会場は、菊の間、虹の間、あやめの間、梅の間、松の間、竹の間、高砂の間、萩の間が使用されました。
 萩の間は物販スペースとして、各参加出版社、(株)書泉などにより、TRPG、TCG、ボードゲーム関連商品やイベント限定品、先行発売商品などが販売されました。
 虹の間は35卓の6人掛けテーブルが展開され、JGC開催期間中ずーっとフリープレイがされていました。今年は、例年のフリープレイスペースに対する苦情を受け入れて、スタッフが頑張ってGMのドタキャンに対応しようと壊れながら頑張っていました。
 東京ホテル浦島で一番大きな部屋である「菊の間」は(普段の宴会場としての使用では、半分ずつ使用されることが多いようです)、いくつかの企業イベントが同時に開催されることが主です。メーカー主催によるイベントでデザイナーをGMに迎えてのセッション、TCGのレクチャー会などです。テーブル数は48卓を超える量が展開されていました。夜間など、企業イベントが少ないときには、スタッフが柔軟にフリープレイスペースとして貸し出していました。
 昼間は、「菊の間」の奥で(株)ホビー・データがプレイ・バイ・メイル ゲームの体験会を行い、リアルタイムにリアクションを発行していたようです(たぶん)。
 その他の部屋は、10卓前後のテーブルを展開できるような大きさで、企業イベントが行われていました。「あやめの間」、「梅の間」では、2日目早朝にサークルさんによる同人誌即売会が開かれ、10近いサークルさんが参加されていたのも印象的です。コミケに出店されていない遠方のサークルさんも参加していたり、コミケとは違いSWを扱っているサークルさんが少数という感じでした。SWを扱うようなプレイよりも同人活動メインのサークルさんは、JGCではなくこの土日に開催された同人誌即売会に出店されていたのでしょう。

 晴海客船ターミナルホールは、昼間(9:00〜18:00)だけの使用で、TCGの大会やボードゲーム「トレインレイダー」(メディアワークス/やのまんなど)のイベントが開かれていました。


 今年は、昨年より遊んだような気がしていましたが、よくよく思い出してみると、あまり遊んでいないような気もしたりします。とりあえず、運び込んだゲームのリストは下記の通りです。

【持ち込んだゲームリスト】


【プレイしたゲームリスト】

【わしの過ごしたタイムテーブル】

【特記事項】

 この項では、タイムテーブルにあげられた事項の中で、特に別項を持って記しておくべきと考える内容を記していく。

8月25日

『開会式』
 午前中PCゲームをやっていて、出がけまでHTTのシナリオを作成していたため、開会式に遅刻してみる。おかげで、壇上の人の姿を見るだけで一苦労。鈴木銀一郎氏、安田均氏、メディアワークス所属宮野氏などの挨拶があったみたい。とりあえず鈴木氏の話しか印象がないけれど。
 鈴木銀一郎氏の話は「1月に韓国のゲーム大会に招待されて行ってきました。さすがにJGCと比べればまだまだですが、気迫はやはりゲーマー通じるものがありました」とかいった内容で皆を盛り上げていた。すっかり開会式、閉会式では鈴木銀一郎氏のアジテーション(鈴木氏「みんなゲームをやろうぜ!」参加者「おー!」×3)がお馴染みになってしまいました。他のゲストは自分の存在意義を増大させるこのチャンスをみすみす鈴木氏に渡したままでいいのだろうか? 来年こそはその他のゲストもなにかすべきとか思ったり。

『物販スペース』
 富士見書房の「モンコレ2」の先行発売ということで、開会式終了後すぐに物販スペースに長い列ができる。『日刊TRPG総合メールマガジン語り部日報』によれば、行列が解消されたあとで売り切れていたものはなかったそうな。ま、今年は昨年と比べればぱっと人目を引く新製品はなかったしね。

『HTTセッション』
 18:50頃、夕食の買い出しをすまし、部屋へ戻る途中、フリープレイスペースの前を通ると、会場10分前というのに、20人くらいの人だかりができています。てぇしたもんだな、とか思いながら部屋に戻ります。
 そして、18:55頃、スペースの前につくと、先程の人だかりがちょっと大きくなっています。19:00まで入場待つのかぁ、とかめんどくさいと思っていると、GMは先行して入れるらしい。そんな告知はどこにもないのですが、10分以上待っているっぽい人の話だとそうらしい。というわけで、どうにかスタッフをつかまえて確認。
「いや、今回はイベント前にテーブルを予約された方にも、シナリオ内容などをプレイヤー募集用の告知ペーパーに書いてもらおうと思って、予約時間30分前にきてほしかったんですよぉ」とか言われながら、ようやく入場。昨年のフリープレイスペースの混乱ぶりや、GMの無断ドタキャンの多さを反省するのはいいけれど、今回の計画の説明が不十分なのは困るなぁ。入場時に受付でその旨を書いた紙を配るか、口頭で説明してくれればいいのに。
 さらに、今回は初日の19:00には入場を5名ずつにして、落ち着いてゲームを選んでもらうそうだ。などの説明を聞きながら、慌てて今回のシナリオ内容、きてほしいプレイヤーの傾向などを記入する。
 2LVキャラクターを作成し、ダンジョンシナリオ1編とオープンアドベンチャー1編と書いた記憶がある。

 プレイヤーは一人を除いて初対面の方。昨年のセッションに懲りずに参加してくださる人がいてくれて嬉しい。また、今年は初対面の方がほとんどなので、新鮮なプレイをすることができた。社会思想社版のルールブックを持ってきている人がいないのが心残り。おまけに25歳のわしがこのテーブルで一番年上、というところもいたいなぁ。
 今回は、新作シナリオ1編と、昨冬にオニオンワークスから発行したシナリオ集(公称発行部数8部なので知名度はないが)に掲載したシナリオで昨年のJGCでプレイしていないシナリオを持参した。新作はプレイ直前まで手直しをしていた、なかなかの意欲作(ということにしておこう)。

 今回のプレイヤーさんは、HTTはじめてという方と何度もやったことがある方で、だいたい半々くらい。男女比は5:1。昨年のJGCのサークル企画でUFOキャッチャーのぬいぐるみを配布していた方が参加なさっていたので、昨年ピカチュウを頂いたお礼を述べる。
 やりこんでいる方は、高レベルなPCを作成したがっていたような気もするが、私が低レベルじゃないとバランスがとれないので、いつも通り2LVキャラでのプレイとなる。第一、初めてのシステムでいきなり高レベルのPCを与えられてうまく操れますかね? 高レベルなシナリオは、本当に気を抜くと死ぬぜよ(←なにかトラウマがあるのか?)。
 作成されたPCは、下記の通り。

 キャラメイクのあと、一休み中、物販スペースに行くプレイヤーさんに「天羅万象・零」を買ってきてもらいました。「天羅」自体には興味はないものの、ライブRPGの予習と、世界最速のシステムという売りに興味をひかれた、という理由からです。
 プレイをしていると、グループSNEの安田均氏が通りかかり、HTTということで喜んで覗き込んでくださいます。そして、物販スペースのグループSNEのコーナーでT&Tなどの社会思想社本をサイン入りで販売していることを宣伝して去って行かれました。現在の経済状況でなければT&Tルールブック5冊目を購入するんだけどねぇ。

「第1シナリオ内容」
 今回のテーマは、宇宙。
 シナリオ詳細については「スペースゴブリンの襲来」をどうぞ。

【シナリオのできるまで】
 例年通り、JGCにまでゲームをやりにやってくる物好きな人々を驚かすシナリオのネタに悩みました。夏コミで入手したT&Tの同人誌に〈別にファンタジーにこだわる必要ないじゃん〉という記述があったことを思い出し、ほかのジャンルとの融合を検討し始めます。SFといえば、社会思想社刊の「ウォーロック」に清松みゆき氏がT&TでやるSFの可能性に関する記事を載せていたことを思い出します。というわけで、早速その記事を読み返します。ふむふむ。「アキラ」「スタートレック」「火星人襲来」「ホラーもの」「ロボット戦争もの」……、いくつかのアイディアが提示されていました。
 さらにT&Tのソロ・アドベンチャーではいくつか宇宙からの旅人がPCの前に姿を現します。「恐怖の街」の犯罪者と彼の護送官、「ゲームマンの挑戦」の〈ゲーム〉の主人。
 結局、宇宙人を直に出しても、エルフとかの異種族以上の異質さを出すのは難しい、ということで宇宙人は出さないことにします。そして、「ゲームマンの挑戦」で集めていた冒険者の遺体を運ぶ宇宙船を舞台にすることにしました。宇宙人の代わりに宇宙船を管理する、独立知性を持つ人型ユニット(俗にいうロボット)を依頼人にすることにします。
 とりあえず、無重力と人型ユニットの存在だけで、通常のHTTのセッションとは違った感覚を味わってもらえるでしょう。

 以上の設定が決まったのが、セッション当日の昼食後。慌ててスペースシャトル関係の資料を探しますが、見取り図の載っている資料が見つかりません。あきらめて、「スタートレック」シリーズに出てくるシャトルをイメージしながら冒険の舞台になる宇宙船をデザインします。
 小田急で移動している際に考えてみると、宇宙船が舞台になっているだけで、単なる「ゴブリン退治」シナリオだと唖然とします。まぁ、どこかの誰かさんが「アイディアとは既存の概念の、新しい組み合わせである」とか言っていたので問題はないでしょう。

【セッション風景】
 まず、PCはすでに仲間でいくつか冒険をしているという設定をプレイヤーに告げました。前回の冒険で得た報酬を使って酒場でくつろいでいるところからスタートします。
 酒場に駆け込んでくる若い娘さん。それを追い掛けて入ってくるごろつき風の男たち。べたべたの導入にいいノリで応えてくれるプレイヤーたち。
 酒場のテーブルの下から隠れながら、ごろつきにスリングで痛手を与えていくナナシ。
 ごろつきは腕を骨折しても、うつろに「娘を渡せ……、娘を渡せ……」と繰り返します。傷口からは火花が散っています。
 この状況はプレイヤーさんに驚きを与えたようでした。ありふれた導入からPCに知識のないメカな世界へと流れが変わっていくのです。
 戦闘は、当然、PC側の勝利です。戦闘終了後、娘さんに話を聞くために、ごろつきから娘さんに注意を移しました。話に一息ついて、フェルシアがごろつきに刺さったジャベリン(投げ用の片手槍)を回収しようと視線を移すと、ごろつきと一緒に槍はなくなっていました。「物質転送機?」とプレイヤー知識でびっくりするプレイヤーたち。
 そんな状況も気にせず、娘さんは自宅に来てくれれば今回のお礼と、仕事の依頼ができるのですが……、と語ります。槍がなくなって悔しがるプレイヤーなどがその話に乗ることにしました。

 酒場を出た一行は、夜道を郊外へ向けて進んで行きます。娘さんの言うには「もうちょっと先です」とのこと。PCたちが疑い始めた頃、知性度で「感知」判定をしてもらいました。フェルシアが一番高いレベルで成功したので、彼女は青白い光がPCたちに迫っている、ということを知ることができました。ま、転送ビームに抵抗することはほぼ不可能(幸運度「科学抵抗技能有効」で15LVの成功判定)だったので、〈知ることができた〉だけに終わりましたけれど。
 というわけで、PCたちは分子レベルに分解され意識を失います。そして、気がつくと、未知の金属に覆われた部屋にいました。娘さんが不自然なまでに明るく、「あなた方の腕を試させてもらい申し訳ありませんでした」と謝ります。
 てな感じで導入を済ませ、素敵な「酸欠ルール」「無重力ルール」にPCはかなり厳しめに苦しめられながらも、PCは宇宙船の運航を停止に追い込んだスペースグレムリンとスペースゴブリンを退治します。
 PCが苦しんだのは、娘さんから宇宙船内で活動するために、「酸素供給首かけ」と「磁力靴」を貰ったものの、スペースグレムリンの側に行くとその装備の効力も無効化されるからでした。
 そのほか、詳しいシナリオ内容は近日公開のシナリオ「宇宙船を取り戻せ!」を参照ください(追記:公開時にタイトルは変更になっています→「スペースゴブリンの襲来」)。

8月26日

「第2シナリオ内容」
 次のシナリオはオニオンワークス発行のシナリオ集「将軍KKの置き土産」所収の「丘巨人の慟哭」です。GM自信満々でシナリオを運営しましたが、自分の作成した本ながら、非常に見にくい……。豪快にシナリオを間違えて運営してしまいました。イベントをとばしてしまったというミスです。今回もいつも通りプレイ時間的に厳しいものがあったので、途中のイベントをとばすというのはかえってよかったのかもしれませんけれど。
 しかし、イベント表をただ単に振り続ける冒険というのは……、思ったよりも……、プレイヤーは暇だね。いい勉強になりました。これならPCにもう少し動く幅のあったダンジョンもののほうがよかったかもなぁ。一緒に持っていったトロール退治のほうがよかったかも。

『就寝』
 今年は相部屋でした。午前3時にプレイを終え、部屋に戻ろうとスタッフさんからルームキーをもらいます。スタッフさんからキーがもらえたということは、相部屋の相手が室内にいないことを表します。こんな時間にまだいないなんて、すごくモンコレ(モンスターコレクション トレーディングカードゲーム/富士見書房)が好きなんだなぁ、と驚きながら部屋にたどり着きます。
 相部屋の人が来たことをどうやって知ったもんだかと悩みながら、容赦なく、ビジネスホテルのせまーいユニットバスに入ります。予想通り、シャワーを使ったり、おけにお湯を入れていると、内線の鳴る音が全然聞こえそうもありません。それでも扉を叩くノック音や、内線の音を聞き逃すまいと注意を払いながら入浴。いやぁ、汗の臭いが消えると気持ちいいですな。
 その後、軽く水分を補給したあと、4時頃ベッドに入ります。いつ相部屋の人が来ても大丈夫なように聞き耳をたてて横になっていました。

 相手がきたのは、午前5時頃。挨拶をして眠りにつきます。

『起床』
 8時頃、二人とも起きます。そういえば、結局、相手の名前を知らないまま終わったなぁ。相手がのんびりシャワーを浴びている間にサラダを食べます。やはりクーラー部屋に一晩寝かしたサラダは、むしゃむしゃ。ホテルの目の前にある、サンクスのサラダはドレッシングが別売りなので、安心して素材の味を楽しめます。
 一応、たがいの本日の予定を確認しあって別れます。

『物販スペースなど』
 イベント開催前に予約されたフリープレイ卓のリストが掲載されている、ガイドブックを見た結果、10:00からHTTのテーブルが予約されていました。そのテーブルのGMはJGC初期の頃からHTTを毎年予約している方でした。私も一回くらい、そんな方のマスタリングを受けてみたい、と思い、ゲーム紹介ペーパーがフリープレイ スペースの告知掲示板に貼られるのを見に行きました。
 ペーパーは見あたりませんでした。同じ卓を狙っている新潟のM氏に遭遇します。数年前のJGCで私のHTTをプレイしてくれた善良な方です。とりあえず、会場がざわめいているので、挨拶だけで別れます。

 しかし、物販スペースにものを見に行って時間を潰していてもなかなか貼り出されません。
 というわけで、物販スペースで購入したものについて触れておきましょう。
 まず、郵便振替だと手数料を取られるということで、それをケチってJGCで、ゲーム・フィールドの「ゲーマーズ・フィールド」と、スザクゲームズ/アトリエサードの「RPGサプリ」の定期購読1年分を申し込みます。これで今回持ってきた金の7割近く消えます。それから、今年は限定もの以外購入するまい、と計画してきたので、限定ものを探します。小学館のスペースで、「ビースト・バインド ミレニアム」が限定「博愛チケット」「罪悪チケット」つきで販売されているので、使用する予定はないもののとりあえず購入します。そして、あとのJGC期間中、バターロールだけで生活することを覚悟します。
 昨晩宣伝を受けたグループSNEスペースを覗くと、安田均氏がゲームブック「ファイティング・ファンタジー」シリーズの魅力を語る本(「ゲームブックの楽しみ方」というタイトルだっけ?)と「ウォーハンマー ファンタジーロールプレイング」のシナリオ以外はすべて持っている本が並べられています。おまけに社会思想社版の「ハイパー・トンネルズ・アンド・トロールズ」は置かれていません。3冊目ほしかったのに……。版権の関係で回収されたのかな? 昨年と比べれば、どうも、さびしい物販スペースでした。
 エンターブレインのスペースでスザクゲームズ デザインで来春発売予定のシステム「ブルーローズ(仮)」のテストプレイ版をもらってきました。9月末までにテストプレイしてレポート送らなければ……。こういう配布は嬉しいですね。

『TORG』
 9:50頃まで待っても、HTTの告知ペーパーを見つけられなかったので、あきらめて別ゲームを物色。大学の後輩T氏より「オーロッシュソースブック」と「GMスクリーン」以外を譲ってもらったあと、異様に興味を抱いていた『TORG』のプレイを決定。
 芸名でフリープレイ卓を予約しているGMさんなので、若干の不安を感じつつ、参加(基本的に実名で登録するっぽい/芸名だめとは書いてないがOKとも書いてないので、毎回数名の芸名登録者がいる/なお、ここの芸名はデザイナーなどのものではなく、在野のGMさんのもの)。テーブルにつくと、TORG初心者がわし以外に1人。あとはGMもやってしまうような人を含め手慣れた方ばかりで、安心です。

 新紀元社から訳出されていたころのゲーム世界からみると、かなり世界が侵略されているらしく2つ、3つ、未知のコズムが掲載されていましたが、とりあえず、TORG初心者用ということで、基本のコズムだけでプレイされました。
 今回、選択されたアーキタイプは下記の通り。

PC名(アーキタイプ名/出身コズム名)の順

 シナリオは、ドイツ・ベルギー近辺の、アイル(ファンタジー世界)、サイバー教皇領(サイバーパンクと中世暗黒宗教時代のブレンド世界)とコアアース(我々の住む地球)のリアリティのぶつかりあう地点を舞台に繰り広げられました。街で続出する巨大昆虫の目撃事件。その事件に遭遇したPCたちは、裏で街の制覇を狙う、ナイル帝国の悪の怪人たちに気付きます。ヒーローであるPCたちが怪人を倒して、人々の心から不安を取り除いて終了。
 初めてのTORGでしたが、他のプレイヤーさんのノリもよく、なかなか楽しめました。ロールプレイに自信がなくとも、PCの戦力に自信がなくとも、ゲームシステムに組み込まれたカードの推奨行動をやっていくだけでも、なかなかヒーローっぽくなれます。また、やってみたいシステムだと判明。でも、GMの持ってきたサプリメントの山を見ると、わしはプレイヤーがいいな、という気がします。

 16:00まで予約がとってありましたが、さくさくプレイが進み、15:00頃には終了しました。このさくさく感は、自分のマスタリングを振り返ると学んでおかなければならないな、と思いさらされます。プレイ後、30分ほど、TORGのいいところ、コンシューマーRPGに対するテーブルトークRPGの優位性について語り合ったり、「パワープレイ・プログレス」(ゲーム・フィールド)の山北氏はまだTORGに未練があるんだろうなぁ、という話がなされました。

『Japan Rails』
 クレヨンで白地図に各プレイヤーの担当する自社路線を書き込んでいく、といったボードゲーム。古くからの名作なので、プレイしているといろんな人がいろいろコメントをかけていってくれます。「3人じゃ、あまり荒々しい展開にならないねぇ(残念っぽい)」など。
 今回は、宿泊参加者だけでなく、当日参加者(9:00〜18:00)とも遊びたい、ということでルール説明も含めて2時間だけのプレイです。プレイヤーは3名募集して、募集告知ペーパーの整理券がわりの半券はすべてだれかがもらっていてくれていました。でも、テーブルに行ってみるといるのは1人だけ。あれ? イベント並ぶ人が中に入れなかったようにフリープレイの半券を持っていっておく、という噂のドタキャン? 一人テーブルについている人に軽く説明しながら、やるゲームがなく暇そうにいろいろなテーブルを見て回っている人間を一人捕まえ、わしを加えて合計3名でプレイスタートです。
 テーブルにきてくれた二人は、初めてプレイするそうで、しかもこれに似たゲームの「トレインレイダー」(メディアワークスなど)も知らないということでした。こういった方々に負けるのは、ゲーム持ち主として恥ずかしいぞ、っと頑張ってプレイします。でも、結局、負けてみました。あぁ、恥ずかしい。報酬$10以下の小さな仕事ばかり追い掛ける自分のプレイスタイルがとことんだめということを感じ取りました。ソロプレイで訓練せなあかんのかな(偽大阪弁)。
 最後に、当日参加者の方に「翌日もやるならやりたい」というコメントを頂いたのは非常に嬉しかったです。そのコメントに応えられなかったけれど。

『新戦国ライブRPG』
 昨年に引き続き、「どうせ、高い金払ってるわけだし、多数の参加者のいるイベントらしい出し物に参加した方が勉強になる」ということで「天羅万象」世界を舞台にしたライブRPGに参加してきました。昨年のJGCのライブRPGで配られていた景品の山がJGCのなかではトップを荒そう利益率だという、思想にも影響されて参加決定でもありますが。

 私のやったのは、北軍(「天羅」作品総トップの井上純弌氏が総大将)のサムライ(戦闘バカ)です。1日目に行われたライブRPGでは北軍が勝利を収めたということで、2日目も勝つぞうっとガッツもりもり(←死語)な北軍でした。
 このゲームは、第1部は、オリエンテーリングとTRPGを組み合わせたようなものです。マスター陣にクエストをもらい、それに基づき、指示された場所へ行き、その場所にいるマスターさんに状況を説明してもらい、それに対してプレイヤーは行動を決めます。行動の成果を決める、行為判定には昨年のライブRPGと同様にじゃんけんを使用しました。各プレイヤーの持つクラスにより、行為判定の難易度が変わります(例:サムライならば戦闘はじゃんけん1回負けても問題なし。でも他の判定は2回勝ってようやく1回分の勝利として扱われる)。そして、クエストを達成すると、クエストに対応する番号のビンゴカードに穴をマスターに開けてもらえます。この穴が多かったり、うまく並ぶと、第2部の南北軍の対決の時に有利になります。
 てなわけで、1時間半いろいろなクエストに従事した結果、ビンゴな列を作ることはできなかったものの、6つの穴を開けることができました。2日目の中では平均値よりも高い数値のようです。みんな、ビンゴねらいなんて高望みしたせいで平均値が4くらいになっていたようです。

 第2部は、北軍・南軍に分かれての戦争です。11部隊に分かれて、勝負が行われました(勝負の判定にはじゃんけんを使用)。で、私は第1部隊で二人勝ち抜きという(北軍内ではなかなかの)好成績を残しました。結果、0対11で、北軍の完敗。参加者だけでなく、マスター陣も非常に驚く結果になりました。一番偉いマスター山北氏曰く「これだけの決着はなかなかみられんでぇ」。
 私は、結局、北軍約40名内では7人以内に入る好成績で、ちょっと満足。景品は昨年よりもしょぼくて、不満足。
 メディアワークスより、

 エンターブレインより  角川書店・富士見書房よりなどが提供されました。

『深夜』
 ライブRPGが終わると、夜中の「ブレイド・オブ・アルカナ」までなかなか時間がありました。前日のHTTと違い、シナリオはプレイを2回したことのある自信作です。とはいうものの、いろいろ確認したい項目はあります。
 さぁ、部屋に戻り確認しようとすると……、部屋で相部屋の方が寝てました。入り口にスリップをはさみオートロックが作動しないように細工してありましたので、無事入室することはできましたが、狭いビジネスホテルの1室です。
 電気をつけることができません。まさか別室になっているトイレ兼バスルームで電気をつけて確認するか? とか思いながら、荷物の整理、夜食で眠りを覚ますような音を立てます。コンビニでくれるビニールな袋は、どうもがさこそ音がたつので、来年からは音のたちにくい布製の袋にしようと反省。
 1時からの「ブレ(中略)カナ」は5時に終了予定です。プレイ終了後にシャワーを浴びる体力が残っている自信がないというのが第一の理由。とりあえず暗闇ですることがなくなったというのが第二の理由。
 というわけ勝手な理由で、寝ている人に不評だろうなぁ、と思いつつ、シャワーを浴び始めます。音を立てないよう最低限の水で入浴したため、ユニットバスに不慣れな私は、非常にぬるい湯に浸かることに。ぬるい湯、寝室のクーラーから流れてくる冷たい空気、あまり寝ていない頭、様々な要因から風呂で眠気と戦い始めます。
 最終的に30分で風呂を切り上げ、今度はホテル前のコンビニで40分近く立ち読み。そうしてプレイ時間まで時間を潰したのでした。

8月27日

『ブレイド・オブ・アルカナ』
 多少、足下をふらつかせながらテーブルに着座。TORGをやっているときに、このゲームの卓もプレイヤー人数不足で潰れている傾向が見られる、という話を耳にしていたので、潰れたら嫌だなぁ、と思っていたので、4人の方が既に卓についていられたので一安心。私の足取りを見たプレイヤーさんから不安そうな声も挙がるが、わしは酔っぱらった演技もなかなかかな、と悦に入る(プレイヤーさんを不安がらせてどうするの?)。
 最終日の食料として購入した「干し芋」を食べながら、5人目のプレイヤーさんを待つ。うぅむ、ロールパン系がコンビニで売り切れていたための購入とはいえ、中国産の干し芋は非常にまずい。飲み物で送り込まないとなかなかのどを通らない。キャラクターシートなどの印刷費を徴収できればもう少しましなものが食えるのになぁ、とむちゃくちゃなことを思い始めたり……。と、ちょっと不機嫌になり、プレイヤーさんへの対応もおざなりになっちゃったな。
 さて、30分待っても、5人目が来ない。また、同じ時間に同じゲームを予約していたGMさんがドタキャン(深夜の場合は寝過ごし……もありがちです)したらしいのでギャラリーをしていた人が少しいたので、その中から1人採用する。採用されなかった人は、3時に突然始まったデザイナーの鈴吹太郎氏のテーブルに入れて嬉しそうでした。わしも行きたかったなぁ……。

 シナリオ内容は2000年春から夏のキャンペーンのシナリオメモ第1話を参照ください。このシナリオメモの普及版(一般PC向けに修正したもの)が2000年冬のコミックマーケットに発行予定ですので、よろしければ入手してくださいね(宣伝)。
 プレイヤーさんは関西からお越しの方が半数を数え、しかもその中に普段一緒にプレイされている方が混ざっていました。普段一緒にプレイしている人が同じ卓に入るなよぉ……と、GM用ハイテンションになりきれていない私は不機嫌に思ったりしたのでした。もしかしたら口に出していたような。
 なかに2人、このゲームのルールブックは購入したものの、未プレイの方がおられました。また、数年前のJGCでHTTのプレイをしてくださった方もいらっしゃいました(その時名刺を頂いたので憶えていました)。自分のマスタリングを以前受けてくれたかたがいるとうれしいですね。
 あとのベテランの方々にはサポートにまわってもらいキャラメイクを1時間半で終わらせます。もっと早く終わらせたかったのに、初めての人に簡単キャラメイクルールでキャラを作ってもらっていたところへ、ベテランの人が、もっと戦闘向きになれるキャラメイクを進めるから……。ただでさえ、22のあるカナが魅力的にあって、初めてのプレイヤーさんはアルカナを3つ選ぶだけで時間がかかるのに……。
 ま、ベテランさんにキャラメイクを任せたおかげで同人誌スペースを覗いてこれたのですが(いいものはなかったけれど)。でも、ベテランさんのおかげで、GMががんばってプレイヤー募集告知ペーパーにシナリオメモなどを書き込んできても、その情報を読んで理解してくれないことがよくわかりました。謎解きシナリオで、新しいキャラ作成します(PC持ち込み要相談)とあるのに、数百ポイントの経験点を使用したPCの持ち込みをはかろうとします。不機嫌な須永GMは反感を隠しきれなかったようです。まだまだ大人になりきれないなぁ、と自戒を込めて。

 できたPCは以下の通り。

 今回のシナリオは、05/27、08/19と2回プレイしたものなので、それなりに出来を気に入っています。さて、今回のプレイは、なかなか難儀でした。謎解きのシナリオをやります、と幾度も口を酸っぱくしていったのですが、戦闘主体型のキャラクターが多かったのも一因ですが、GMとして、物語の紬方に問題があったような気もします。
 別にPCがパーティを結成して村に行く必要もなく、バラバラに行って全然かまわないや、とGMは思っていたのですが、プレイヤーは必死に1時間近くかけてスタート地点の街をでるまでにパーティを組みます。
 事件の起きた村に着いたものの、殺人鬼との遭遇を期待してなのか、村の見回りをするだけでなかなか現場を見たり、聞き込みといった地味な作業をとってくれません。やはり、このシステムで、地味な行動をするというイメージが、今回のプレイヤーにないのかなぁ、とか思うGMでした。
 プレイ時間が残り少なくなってきたことに焦るGMは、牧師の口から尋ねられるまで語らない話を、自発的にいろいろ語らせます。これをいかしてか、とりあえず怪しいと思う陶芸家の家へPC一行は向かいます。そして、陶芸家に対して、マーティンが∵呪縛∵を宣言します。容疑者を降伏させて、あることないこと自白させようと思ったようですが、戦場から離脱させようとする奇跡なんですねぇ。
 でも、この奇跡がきっかけで(聖痕の共振が発生)犯人が判明し、ボスとの戦闘が始まり、あっという間に終了します。
 いちおう、今回が初めての「ブレ(中略)カナ」だという人も満足してくれたみたいだからよかったよかった。今回はベテランの人とルール運用に関してもめるシーンもあったのでちょっと反省反省。

『チェックアウトなど』
 チェックアウトを済ませ、会場内を迅速に動き回るために荷物を預けようと、預かり所へ向かうと……。さすが、今までで一番宿泊参加者が多いだけあります。見事に満杯で一時預かり休止とでています。とほほ、な気分におそわれながら立ち去ります。

『トーキョーN◎VA トークショー』
 もってもいないし、やったこともないシステムのトークショーを覗きに行く。理由としては、中途半端な時間なので暇だったから。
 話の内容としては、科学技術の話。N◎VAのSFチックな新技術の数々に現代技術は追い付き、追い越し始めているというものでした。一度、時間をとってN◎VAの技術について考え直さなきゃ、という鈴吹氏の話でした。

『ブレイド・オブ・アルカナ トークショー』
 まず、13時からの「ブレ(中略)カナ」セッションに参加するには、このトークショーを聞かずに並んだ方がいいかもしれませんよ、という話からスタート。それを聞いて数名の方が飛び出していきました。私としては、セッションよりもこういったデザイナーの目指すものを聞くことのできるトークショーのほうが興味があるので、残りました。
 鈴吹太郎氏、田口順子氏、田中天氏、佐藤俊之氏、久保田悠羅氏、などが出席。
 話の内容は、このシステムのシナリオの作り方として、〈殺戮者の作り方〉と〈新サプリメント「ランド・オブ・ギルティ」の話〉。以下は、話をもとに私が編んだ文章です。もともとの話の内容とずれがある可能性は十分にあります。ご了承ください。
 〈殺戮者の作り方〉。ようやくすれば以下の2点。
  1. ゲームバランスよりも美しい物語に重点を。
  2. 善い殺戮者→→どんなに我慢しても出てくる悪徳

〈殺戮者の作り方〉
 ゲームバランスは、プレイ中にどんなGMでもどんどん修正しているものです。鈴吹氏曰く、「いつも2人は死ぬようにマスタリングしています、それでもプレイヤーさんは納得・満足してくださっています」
 また、徒党を組むことの少ない殺戮者が持っていても、使い道の難しい奇跡の使い方についてもちょっとだけ触れられました。「最初のラウンドにPCが∵大破壊∵を放ち、殺戮者がそれを∵拡大∵しました。運の悪いことに最初の奇跡を放ったPCがダイス目が悪く死んでしまいました。それに対して、殺戮者は『そんな奇跡の使い方はいかんねぇ』とあざけりながら、∵再生∵を使いそのPCを生き返らせました。そのPCのプレイヤーはむちゃくちゃ悔しがったそうです」
 ガイリング2世などのように、いい人なんだけれど、力を追い求めすぎて殺戮者という人は案外います。というわけで、なかなか使われないそうですが、いい理想やいい思想をもっているんだけれど、「悪徳」に負けて邪悪な行為をしてしまう殺戮者の話もやってみましょう。
 ついでに、「ゲーマーズ・フィールド」氏で展開されたリプレイ「ウィング・オブ・ディステニィ」の話も出てきました。どうやらあの記事は鈴吹氏がGMを務めたことが暗に示されます。そして、殺戮者の持っている奇跡をプレイヤーに提示してセッションを行ってみるのも、詰め将棋みたいで面白いですよ、という話になりました。こうすると、GMもプレイヤーサイドで考えることができるそうです。さらに、王都はセッション中いくら壊しても大丈夫という話にも言及されました。王様の常備化装備だから次のセッションにはなおっているそうな。

〈新サプリメントの話〉
 「伝説」をテーマとしたサプリメントが来年1月刊行を目指して動き出しているそうです。「伝説」を「因果律」として扱い、その伝説をシナリオソースとして活かすための「追加因縁」「追加モンスターデータ」などが掲載されるそうです。D100のROCということで102の伝説(因果律)表が掲載され、その伝説(君の家系は〜〜という伝説をもつご先祖様を持っている等)ごとに祝福(魔剣が貰えるとか)と呪い(こんな強い魔獣が敵としてつきまとうよん、とか)を提示。
 1つの伝説が見開き2頁+GM用情報半頁ということで、これだけで250頁を超過しそうという話。モンスターデータとしては、魔神関係を充実させ、殺戮者の代わりにボスとして使用できるように拡充させたいということです。
 以上だけでもサプリメントとしてすごいのに、更に、フルキフェルのアルカナで選ぶことのできる「追加種族」が収録されます。ルールブック、「ロード・オブ・グローリー」でモンスターデータとして収録されていた、ドワーフ、ザルム(鮭型半魚人)、エント、ハイオーク、猫人、オオカミワシがPCとして使用可能になるそうです。そして、おまけに北欧神話でお馴染みの戦乙女っぽいものが〈魔神の娘/息子〉という種族として登場するのです。
 これら各種族が田口順子氏の華麗なイラストで紹介されます。また各種族ごとの追加特技が1頁ずつ収録されます。
 この種族の話の際に、ザルムの親戚である「鮭」があの世界の人間に食されているのか、という話が出てきました。鮭は「ザルムの友」であるので、ヴァルター人は食べる風習がない、という設定が提示されました。てな感じで、鈴吹氏はザルムが非常にお気に入りらしく熱くザルムのことを語り続けたのでした。

『列に並ぶ』
 トークショーが終わり、慌てて午後のブレカナセッションの列を探します。とりあえず並んでいる列があったので並ぶと、この列は「F.E.A.R.ゲームショー」でした。ブレカナセッションは、「菊の間」の中で並んでましたよ、という情報が途中で入り、あわてて中に行って並びなおします。でも、スタッフさん列の整理くるの遅すぎるよ〜ん。
 列に並び始めると、鈴吹太郎氏が整理券を配ります。私の目の前、2人前の人で整理券は終わります。丁重に鈴吹氏が謝意を表して去っていきます。で、整理券を貰えた境目の人は、2人組で並んでいて一人が貰えて、もう一方の人が貰えませんでした。この2人の雰囲気だとキャンセルしそうだなぁ、と思い、話し掛けてみましたがくれそうもありません。仕方なく、ゲームショーに並ぶため菊の間を出るのでした。

『F.E.A.R.ゲームショー』
 廊下で並んでいると、各アトラクションの整理券を配り始めました。〈セブン=フォートレス ダンジョン攻略〉〈ギア・アンティーク ルネッサンス キャラクター作成〉〈パワープレイ・プログレス 世界をつくってみよう〉〈魔獣の絆 キャラをつくって絆を結んでみよう〉〈井上純弌サイン会〉の5つです。
 とりあえず、井上純弌氏のサイン会の整理券をもらうのでした。あんなにサイン会がスピーディに終わるのならば、本命のパワープレイをもらうんだった、何でサイン会を選んだだっけ。そうだ、JGCで買ったものにサインを入れてもらって割高に販売しよう……とか思ったんだ。
 サイン会の整理券の番号は9番。ほとんど待たずに番がきます。あっという間にサインを入れてもらってこのアトラクションは終了。

『再度、サイン』
 サイン会のあと、パワープレイを申し込もうと受付に行くと、現在、整理券制作中ということで、数十分後にきてくれ、といわれます。
 というわけで、買い出し後に行くと、今度は追加分も配り終わったということです。待たずにできるアトラクション、サイン会に再度並んでもう1冊サインを入れてもらいます。今度は時間があったので、お好みのイラストを入れて貰えるようでしたが、わしはリクエストがないので、井上氏の自画像を入れてもらいました。

『うっきー』
 廊下で一休みしていると、目の前を、ブレカナセッションの整理券を1枚だけ入手した2人組が歩いています。セッション中の一休みという雰囲気ではありません。うっきー、わしになんの断りもなくドタキャンしやがったなぁ、と怒りレベルが上昇しました。
 まったく、こういった見ず知らずの人とゲームをやる折角の機会に、普段通りのコンビで活動するかねぇ、君たちは? と怒りを超えて呆れ果てる私がそこにいたり。
 物販スペースでもっと買い物したかったものの、限定品が特になかったのでしょうしょう浪費欲求が満たされていなかったなど、あほな欲求不満を抱えイライラ。

『ギア・アンティーク ルネッサンスPC作成』
 キャラクターデータ記入冊子を購入し、PC作成に参加。このゲームは今や絶版の名作SF TRPG「トラベラー」を彷彿とさせるキャラ作成方法を採っています。社会思想社より訳出されている「キャラクターブック」のように、チャート表をにらんでPCの人生を創り出していくのです。
 さて、昨年のJGCでの開発途中の時のキャラ作成時には初等学校入学(6歳)までで終わったので、今年は成人くらいまでやりたいなぁと思っていました。卓にいってみると、デザイナーの伏見健二氏がルールブック1冊を片手に対応してくれます。参加者は4名。ルールブックは1冊です。チャート1部でキャラクターを4人つくるのはなかなか時間がかかりましたが、各人の愉快な反応を見ながら、どんどんダイスを振り、新製品の追加チャート(軍人・魔道士関係が充実しました)を参照して人生が彩られていきます。
 30分ほどで、17歳で時間切れです。そういうわけで、前回よりは進みましたが、魔道士専用のログブックを買ったのを活かすほどはプレイは進みませんでした。まぁ、それなりに楽しめたのでいいのですが。

『魔獣の絆 PC作成会』
 卓につくと、ルールデザインの藤浪智之氏、ワールドデザインの海法紀光氏、イラストレイターの速水螺旋人氏(サタスペは設定だけでおもしろいだすよ)がおられました。参加者は私も含め、4名。今回はシステムに慣れた人が少ないということで、簡単作成法で作成し、絆の修正を行うという企画でした。そして、そのあいまに仕事の速い速水氏がキャライラストを描いてくれる、というすっごい企画。
 簡単作成法なので、魔物アーキタイプを1つ選んだあと、人間の姿の時の職業を決めておしまいです。そして、各人のもっている人間関係(絆で表されます)を、そのメンバーでセッションを円滑に行えるよう修正します。
 で、できたPCと絆は下記の通り。

 自分のPCに絵がつくなんてことは、絵の技能を育てていない私としてはめったにないことなので、異様に興奮して喜んでしまいました。さらに、「魔剣」と「教祖」の組み合わせはめったに見られないらしく驚かれていました。「KEY THE METAL IDOL」の蛇目教祖を脳裏に浮かべてつくったのですけれど(あの人は別に世界の破壊を目指していませんけれど)。
 さて、今回の絆の結びつけに貢献した人、罪を犯した人に、このゲームでの経験点ともいえる「博愛」「大罪」チケットが配布されました。大罪は、街の平和を裏から乱そうとする罪悪人として魔剣教祖に。博愛はみんなに絆を割り振ったお婆ちゃんに渡されました。
 せっかくPCを作成したので、このシステムもそのうちやってみるべぇ、と思うのでした。イラストも描いてもらったし(スキャナがないので掲載できない、ごめんしゃい/あっても著者承諾をもらい忘れたのでだめだけど)。

『F.E.A.R.ゲームショー閉会式』
 海法氏がじきに閉会式が始まるので、覗いていってくださいな。というので、魔獣の卓で閉会式を見ていく。
 「ぴよぷー生活」の初版が売り切れたという話を営業のたの氏がして、鈴吹氏が青いかりんとう氏に同社の絵描きコンテスト入賞の賞状を渡し、あと一人にゲームデザインの証を進呈して終わり。

『閉会式』
 宮野氏、安田氏、鈴木銀一郎氏が話して終わり。
 銀一郎氏が「JGCウエストで会おうぜ!」と言い、それに皆が「オー」と唱和しました。その後、「来年3月に予定されているJGCウエストは完全宿泊参加者のみで350名の定員枠しかないので、ここにきている皆が予約してくれると抽選になるけれど、私はそうなると嬉しいですね。いま〈オー〉といった人はもちろん参加ですね」と宮野氏が言っていた。

(2001/08/28追記)
 JGCウェストは定員割れしたのか、事前は完全宿泊参加だけだったはずなのに、当日参加も受け付ける事態になっていました。私は当然行けなかったけれど。関西まで移動するお金なんてないのです……。

『閉会式後』
 出口で鈴木銀一郎氏が今年も握手しながら一言ずつ参加者と言葉を交わしてくれていました。みな、銀一郎氏と握手したいので、出口がちょっと混み合っていました。でも、これはいいアクションです。他のゲストが見送りに立たない中で、銀一郎氏だけが立つ。確かに、他のゲストも握手を始めると出口が混乱するかもしれません。でも、デザイナー諸氏は仕事できていて宿泊費などを、一般参加者ほど払っていないことを考えると、もう少し、こういったサービスをする方がいてもいいんじゃないでしょうか? 一般消費者に名前を売るのにも役立つと思うけれどねぇ。


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