最終話「聖人の誕生」
どうやって終わらせたものか考えました。もともと私はキャンペーンを終わらせる……というか、諸国漫遊型のキャンペーンしかやってない人間なので、終わらせるという技術を身につけていないのです。とはいうものの、PLである、学校の後輩たちよりは無駄に年をとっているわけですので、見苦しい終わらせかたはできないし……ね。
とりあえず、大ボス的存在には「ヴィフィーナ・バーゴ」が落ち着いています。でも、彼女は聖痕を20個以上持っているキャラクターです。また、自分に近接戦闘能力がないことくらいわきまえているので、やばくなったらすぐ逃げます……。どうやってこの娘を倒すのだ?
ルールブックをぱらっと眺めます。このシステムの目的は、英雄物語を紡ぎ出すこと、だそうです。英雄物語……、なんだろうなぁ。
【導入ステージ】
(導入1)ゴルダムの誘い
聖戦士団に誘われます。小隊長(部下4人)〜中隊長(同16人)のクラスを提示。先程の戦いでの功を聞いたそうです。
(導入2)サクス=バーゴ
ヴィフィーナを探す若親父と出会います。
PCが一緒に探すことを了承するととても喜びます。
「一度、聖女様に会ってみたいのさ」(嘘)
「おれっちかい? サクス=バー……、そう、サクス=バーゴンさ! よろしくな」
(導入3)襲撃!
「貴様●●だな! ダムナム様の仇!」
ダムナム死去に関わったPC向けの導入だが、生き残っているPCはアインしかいないねぇ。
(導入4)依頼
ぱっつんねーちゃんが依頼しました。
依頼内容は、ヴィフィーナまたはアインへ敵討ちです。報酬は100Cより上(ダイスロール次第)
【展開ステージ】
舞台はミナタム家の治めるオロールの街です。先代当主ダムナム=ミナタムの死去に伴い、後継者争いでもめています。ガイリング2世はこの街の荒れ具合を気にしていませんので、数ヶ月続いています。
ダムナム=ミナタムに狂的な忠誠を持ち続けている人々です。また、忠誠は持っていないものの過激な思想の持ち主も混じっています。
先代君主の仇をとることで、自派の担ぎ出している頭目をミナタム家当主にまつりあげることができると思っています。純粋に敵討ちをしたがっている人も少なくないですけれど。(関連→依頼3)
また、ダムナムをヴィフィーナが見捨てなければ、まだ彼が生きていたはず……とヴィフィーナも仇に数えています。
- (頭目)エジム=ミナタム(31歳)(殺戮者/アダマス=アクア=グラディウス)
武闘派・タカ派の筆頭です。ダムナムに輪をかけて血に飢えています。 - (愛人)シャリーナ=ネダバ(21歳)(ゲスト/アクア=ステラ=マーテル)
武闘派です。旅の殺し屋を使って敵討ちのきっかけを作ろうとします(関連→依頼4)。
超人だったダムナムの代わりにPCを利用しようぞ。ダムナムを倒したPCたちならば、今まで以上にすごい戦力として、ミナタム家の家名を高めてくれるはずだ。(関連→依頼1)
教会勢力との関係を維持するために、ヴィフィーナとも組むぞ。
- (頭目)エマニエル=ミナタム(23歳)(エキストラ)
無力な若造。へなちょこ。
- (キングメーカー)ゴルダム=ミナタム(58歳)(エキストラ)
森首相に対する野中さんみたいな感じ。
- サクス=バーゴ(34歳)
- エキストラ。
- クレアータになったヴィフィーナは兄のことを憶えていない。
- ヴィフィーナを売って、生活費を得た父が先日死去した。その父が死に際にヴィフィーナを解放してくれ、と息子に懇願したのでした。
【実際の展開】
実際、どんな展開でセッションをすすめたのかを、ほとんど憶えていません。断片的に憶えているのが下記の内容です。
アインは何度もトループ(熱狂派)に襲われます。
PC3人(アイン含む)は穏健派の話を詳しく聞くため、彼らの住まいに接待されます。そこで、一服もられて軟禁されます。
アインを狙う殺し屋PCが穏健派の屋敷に忍び込みます。それと同時に熱狂派は頭目自ら部隊を指揮し、穏健派住まいを囲みます。ごたごたのなかPCは集結し、住まいから脱出します。
PCらは個人的な感情などからヴィフィーナと退治します。サクス=バーゴを見たヴィフィーナはZがンダムの強化人間のように不安定になりました。そして、不安定になった彼女はサクスを殺すのでした。
そして……。アインらは後の世の教会に列聖化されるのでした。