現在の城址公園の本丸跡には天守閣と常磐木門が再現されています。
又、動物園や売店、貸甲冑などがあり、市民の憩いの場となっています。
この本丸は当初北条氏が八幡山から機能を移したと言われましたが、
近年の発掘及び文献調査の結果から大森氏の時代から利用されていたようです。
江戸時代では将軍家の上洛の際の宿泊所として使用されたようです。
小田原藩主の居住区は二の丸になります。
天守閣の脇にあった井戸の跡です。
常磐木門の近くにある井戸の跡です。
小田原城にかつてあった動物園の人気者は、
昭和25年9月に推定年齢3歳でタイからやってきたインド象のウメ子です。
残念ながら平成21年9月17日に老衰で急死してしまいました。
ありがとう。安らかに・・・
その動物園名残で現在は日本猿だけが飼育されています。
かつてはライオンやアシカ、孔雀などが飼育されており、
規模の割には立派な動物園でした。
記念撮影用に甲冑と打掛を貸りることができます。
大人は200円、子供は100円です。
売店と食堂です。
天守裏の屏風岩という曲輪になりますが、子供遊園地になっています。
100円以下の料金で乗り物が利用できるので、
休日は小さいお子さん連れに大人気です。
かつては観覧車もありました。
本丸の城壁上段には周囲をめぐる鉢巻の石垣がありましたが、
関東大震災でズレ落ちてしまいました。
これもズレ落ちた石垣ですが、中央に排水溝の跡があります。
完全に崩れ落ちた石垣です。
関東大震災の破壊力と恐ろしさがわかります。
引用・参考文献
小笠原清ほか小田原市編さん委員会 1995 小田原市史 別編 城郭 小田原市
諏訪間順ほか小田原市教育委員会 2008 シンポジウム中世小田原城と石垣山一夜城そして近世小田原城へ記録集
佐々木建策 2011
中世都市小田原の風景講演会配布資料及び解説
森幸夫 小田原市郷土文化館研究報告No45 戦国期の小田原城-北條氏歴代当主は何処にいたか
史跡本丸跡説明板