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工房の釉薬【釉薬配合例】


<釉薬の作り方>
1:各種原料を準備して重さを計り分けます。
2:全ての原料をよく混ぜてから水を足していきます。
3:100番の篩(フルイ)で2回以上漉します。
4:沈殿後に釉薬の濃度を調整します。
5:出来上がりです。
※陶器の場合はポットミルが無くても作れちゃいますよ!


1:3号透明釉(さんごうとうめいゆう)

市販の3号透明釉粉末を水で溶いたもの


絵付け作品に施釉・粘土の種類を問わず良好

(写真は唐津粘土 : 酸化焼成 : 1240℃ : 16時間)



2:藁灰釉(わらばいゆう)

福島長石 : 20%

合成土灰 : 40%

天然藁灰 : 40%

厚めに施釉で良好、流れやすい釉薬

(写真は唐津粘土 : 酸化焼成 : 1240℃ : 16時間)



3:飴 釉(あめゆう)

福島長石 : 50%

合成土灰 : 42%

ベンガラ :  8%

流れやすい釉薬

(写真は唐津粘土 : 酸化焼成 : 1240℃ : 16時間)



4:長石白釉(ちょうせきはくゆう)

福島長石 : 75%

合成土灰 : 10%

天草磁土 : 15%

絵付け作品に施釉、磁土の影響で生地が透ける位の白さ

(写真は唐津粘土 : 酸化焼成 : 1240℃ : 16時間)



5:瑠璃釉(るりゆう)

福島長石 : 65%

合成土灰 : 25%

カオリン : 10%

酸化コバルト : 外割1%

透明感の無い深い青色

(写真は唐津粘土 : 酸化焼成 : 1240℃ : 16時間)



6:黒マット釉(くろまっとゆう)

福島長石 : 42%   仮焼タルク : 20%

福島珪石 : 20%   ベンガラ  : 外割6%

カオリン :  8%   酸化コバルト : 外割1%

白石灰  : 10%

透明感の無い真黒なマット釉

(写真は唐津粘土 : 酸化焼成 : 1240℃ : 16時間)



7:土灰釉(どばいゆう)

福島長石 : 50%

合成土灰 : 50%


流れやすい釉薬

(写真は唐津粘土 : 酸化焼成 : 1240℃ : 16時間)



8:黄土灰釉(きどばいゆう)

福島長石 : 40%

合成土灰 : 50%

天然藁灰 : 10%

ベンガラ : 外割2%


流れやすい釉薬

(写真は唐津粘土 : 酸化焼成 : 1240℃ : 16時間)



9:織部釉(おりべゆう)

福島長石 : 60%

合成土灰 : 40%

酸化銅  : 外割4%

流れやすい釉薬

(写真は唐津粘土 : 酸化焼成 : 1240℃ : 16時間)



10:トルコ釉(とるこゆう)

福島長石 : 42%   炭酸バリウム : 18%

福島珪石 : 28%   炭酸リチウム : 10%

アルミナ :  2%   酸化銅   : 外割3%

厚めに施釉、焼成温度は1200℃程度、非常に流れやすい

(写真は磁器土 : 酸化焼成 : 1240℃ : 16時間)



11:白 釉(はくゆう)

1号透明釉 : 80%

白石灰  :  5%

珪酸ジルコニウム : 15%

かなり厚めに施釉すると鬼萩状になる

(写真は唐津粘土 : 還元焼成 : 1230℃ : 16時間)


上記釉薬は当工房で実際に使用している釉薬の配合です。
なるべく簡単に・かつ本格的な釉調を目指して制作しております。
新たな釉薬が出来た際は追加掲載していきますので時折ホームページを覗いてみてください。

当工房では電気窯焼成
     酸化焼成 1240℃ 16時間
     還元焼成 1230℃ 16時間で焼成しております。

あなたの陶芸ライフのお役に立てれば幸いです。