浜降祭の概要      

私たち神輿好きにとっての最大のお祭りです。私は「菅谷神社」で参加しています。
写真は平成15年寒川4社の揃い踏み。右から寒川神社、菅谷神社、倉見神社、八幡大神。
2003年 1月20日作成
2010年 7月20日更新 
 
◇浜降祭
 はまおりさいと読みます。
 湘南地方に本格的な夏の到来を告げる浜降祭。
私たち神輿好きにとって最大のイベントである浜降祭。神社神輿がこれだけの数集まる海の祭典は、この茅ヶ崎をおいて他にはないと思われます。
 この浜降祭には、寒川神社・鶴嶺八幡社を始め、寒川町・茅ヶ崎市鎮座の33神社38基の華美絢爛な神輿が出輿し(平成15年)、祭り場は暁の渚に旭日を浴びて乱舞する勇壮・華麗な神輿を一目見ようと、10数万人にのぼる観衆の熱気に包まれ、「ドッコィ、ドッコィ」の掛声も勇ましく海に入って禊(みそぎ)をする神輿に、観衆や担ぎ手の興奮も最高潮に達します。

 昭和36年神奈川県無形民俗資料。      
 昭和53年神奈川県無形民俗文化財。   
◇浜降祭豆知識
1.由 緒
 浜降祭の起源由緒は、定かではありませんが、江戸時代安永9年(1780年)の古記録が寒川神社に残っています。又、これには三つの説が知られていますが(3)の説を子供の頃から聞かされていました。
 (1)南湖浜が、寒川大神降臨の故地との伝承。
 (2)雨乞い信仰と関係の深い八大竜王が南湖浜の禊場の一隅に祀られて   いるところから雨乞い行事として農耕関係神事とみることもできる。
 (3)寒川神社の神輿が、天保年間の国府祭(現在も5月5日斎行)の帰路、  相模川に流失し南湖の浜に打ち上げられ、戻ってきた故事。
  
  関連ページはこちら
 「ちょんまげ塚」 「菅谷神社と天保神輿」
  「平成22年濱降祭」
2.みそぎの神事
 みそぎとは、身体に着いた汚穢を洗い落として、清浄にすることです。浜降祭は、一名「みそぎ」とも「はまくだり」とも言われ、神輿が海に入りみそぎを行うことにより、水の力、水の霊力によって一層の神威を高めようとする「みそぎ神事」が行われます。

3.「はまごう」の花
 はまごう(クマツヅラ科の落葉低潅木)は、暖地の海浜砂地に自生し、幹は砂土を横走し、夏期に深紫色の花をつけます。浜降祭には、このはまごうを、寒川神社の神輿の下に敷き祭典を行います。御祭神が鎮座する「しとね」とも伝えられています。

2003年度 参加神社と浜での席順
昭和54年(1979)から基本的には、これらの33神社(十間坂神明宮を入れると34)が参加している。年度により1〜2の減あり。
寒川の神輿は午後12時頃に寒川神社お旅所(寒川駅周辺)に帰ってきます。そこから各神社に別れて行きます。

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みそぎをする神輿