November 30,2002

マーラー:交響曲第6番 イ短調
Gary Bertini & 都響 2002 Live
(FONTEC FOCD9182)

 ベルティーニと都響は、2000年4月からマーラー・シリーズをスタート。 年2回のペースで、マーラーの交響曲とオーケストラ付きの歌曲の演奏を行なっている。
 私が聞き始めたのは第2回(2000年11月)の「復活」から。 回を追うごとに、指揮者とオケの息が合い、完成度が高くなっていると実感している。
 第5回の演目は、交響曲第6番「悲劇的」。 2002年6月30日の横浜みなとみらいホールでは、ステージの上部に、このシリーズで初めてマイクが設置された。 これまでの実績から、録音できるレベルに達したということであろうか。
 この、横浜みなとみらいホールでのライヴが、標記のCDに収録されている。


 演奏時間(CDに記載)は、つぎの通り。

1楽章
2楽章
3楽章
4楽章
合計
22:08 13:12 15:18 29:06 79:44
 

 第1楽章が始まるや否や、異様な熱気に包まれ、指揮者もオケも何かに憑かれたように演奏に、のめりこんで行く。 荒れ狂い、畳み掛けるような力強さ・テンポの動きが際立つ。 その一方、感情に流されず、緩・弱奏部がしっかりと印象深く位置づけられる。 精魂が込められ、第4楽章までこの調子が持続できるか、心配になるほどだ。
 第2楽章では、強い推進力を背景に、軽快な歌い回しが、良く調和している。
 第3楽章は、静かで落ち着きのある演奏が主体。 中間部や終盤の盛り上がりも含め、簡潔な、さりげない表現で、素朴な世界を描き出している。
 最終楽章では、鋭い弦、咆哮する金管、『弓がギリギリまで引き絞られた後に、放たれる矢』のようなハンマーが胸を打つ。 最後の一撃まで展開されるドラマは、感動的!
 生で聞いた時との顕著な差は、ほとんど感じられなかった。 唯一、CDに収録されているハンマーは圧倒的な威力。ビックリするほど音が大きかった。




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