木曽 駒ヶ岳  
( 標高 : 2,956 m )
    N  35°47′22″
    E 137°48′16″
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所  在  地 : 長野県上伊那郡宮田村
            /木曽郡上松町/木曽福島町の境
           飯田線駒ヶ根駅の北西14km

 伊 那 側

1 山名の由来 : 駒の雪形が出ることによる
             別名「西駒ケ岳」とも云う 
            これは、甲斐駒ヶ岳を「東駒」とい
            うのに対しての西駒・西駒ケ岳に
            由来する

2 雪   形 : 黒い駒の雪形が出る(「下り駒」とも云
           う)

3 出現場所 : 中岳から駒飼の池に向かった辺り

4 出現時期 : 5月中旬

5 望見地域 : 伊那市高遠付近、富県からの眺めが
           最高

6 農 事 暦 : 春の農作業の目安とされてきた

7 雪形の伝承 : この雪形が出ると 高遠の殿様が
            太鼓を打ち鳴らして 領民に田仕事
            の始まりを知らせたという
                   (会友・北村健治氏談)

 木 曽 側

1 雪   形 : 一般的には「蛇頭」が知られている
           (木曽福島町総務課・小林昌治氏)
            
           右向きの黒い「昇り駒」
            (田淵行男著山の紋章「雪形」)

2 出現場所 : 駒ヶ岳本峰西面

3 出現時期 : 5月中旬
       
3 望見地域 : 開田村西野付近

4 農 事 暦 : 農作業との関わりは不明



        「木下蔭」の記述 
 
 高遠藩士の歳々庵紀流葛上源五兵衛の『木下蔭』
(1779年)には、次の記述がみられる。
 「絶頂より下る駒の形、遠方よりありありと見ゆ。春秋
の雪のむら消、また雪のうすき頃、猶一体まして見ゆる
なり。木曽路より見れば、此駒登る形に見ゆるとぞ。」


双  馬
 
 この駒ヶ岳連峰には、この他にもう一つ、駒の雪形が
見られる。
 それは、将棊頭(しょうぎかしら)の南方に、5月上旬、
二匹の黒駒が、あたかも「天馬空をゆく」がごとくに天か
けるさまが、駒ヶ根市中沢方面から望まれる。

木曽駒ヶ岳の駒の雪形 
 写真:伊那市史から 伊那市役所提供


左が前岳、中央が中岳、右奥が木曽駒本峰
出始めは、子供の駒を従えているという
 写真:毛賀澤貢氏
     (2001年5月13日 伊那市富県地区)


木曽駒ヶ岳の登り駒(開田村西野付近)
 写真:山の紋章「雪形」から


将棊頭の双馬
 写真:田淵行男氏(伊那耕地から)
木曽駒が岳古絵図
 
 中村元起著『駒ヶ岳紀遊』天保13-14年
(1842-43)登山記に残る絵図の一部分
 乳ヶ嶽(駒ヶ岳本峰)、駒嶽(中岳)の駒の雪形、その前方(黒川谷の源辺り)、駒飼池、駒がその
水を飲むと言い伝えられている。ノウ池(農池)、
錫杖嶽(宝剣岳)、その下方が千畳敷カール、天
狗岩、大瀧(中御所谷)がみられる。