- どこコレ?!in ひらつか(『レンズが見たひらつか』写真ワークショップ)
- ゲスト:
- 佐藤正実(20世紀アーカイブ仙台、311オモイデアーカイブ)
加藤眞悟(能楽師、公益財団法人梅若研能会理事)
平塚市のみなさん - 進行:
- 水島久光(東海大学文学部広報メディア学科)
太平洋戦争末期に大規模な空襲を受けた平塚は、戦後、焼け跡からの新しい街づくりに邁進し、今日の賑わいを築くことができた。今回のメディフェスでは、この町が活気をとりもどしてきた「復興」の記憶を「写真」を通して確認しなおし、そこに市民の言葉を重ねていくトークライブ&ワークショップの場を設ける。
平塚市では、市制80周年を機に平塚市博物館で企画された特別展「レンズが見たひらつか――あの日、あの場所、あのくらし」(2012年)と、その続編「レンズが見たひらつか2――1976-2016」(2016年)で、市民からの提供や寄贈によって多くの写真が集められた。今回はその中から1950~70年代の風景や人々の暮らしを写した写真約80枚をお借りした。
写真アーカイブをきっかけに人々の記憶を呼び覚まし、街の歴史や出来事、人々の暮らしやコミュニティのあり方について話題を広げていくワークショップは、様々な地域で試みられているが、その中でも今回のゲスト、仙台からお越しになる佐藤正実さん(20世紀アーカイブ仙台、311オモイデアーカイブ)の活動は特筆すべきものといえる。佐藤さんには、仙台を中心に、震災以降力を入れてこられた「どこコレ?!」「オモイデピース」などのプロジェクトをご紹介いただき、「写真」アーカイブを地域に活かす可能性について問題提起していただく。
もう一人のゲストは、平塚生まれ平塚育ちの能楽師、加藤眞悟さん。松風町の造り酒屋に生まれた加藤さんは、学生時代から二世梅若万三郎に師事。能楽の普及に努められる中、最近は『伏木曽我』『真田』など平塚ゆかりの演目の復曲、紹介に力を入れてこられた。ちょうど来年還暦になられる加藤さん。ご自身のお仕事の紹介につづき、1950~70年代の写真を前に、このセッションでは「平塚市民の代表」として、街の風景の読み解きの口火を切っていただく。
※会場の皆さんには、ポストイット(付箋)をお配りします。ステージのトークをきっかけに浮かんだ様々な想い出――平塚以外からお越しの方は、ご自身の「ふるさと」の風景を重ね、コメントをいただければと思います。写真はセッション終了後掲示しますので、そこにポストイットをどんどん張り付けていってください。さてさて、どんなコミュニケーションが広がるでしょうか。
- 現地からの報告:岸本晃(東峰テレビ総合プロデューサー)
「九州豪雨『村民みんなでつくるテレビ』が何を伝えたか~福岡県東峰村の取り組みから」 - 基調講演:岡本正(弁護士・災害復興法学)
「災害復興における市民メディアの役割~被災者の声に学ぶ生活再建情報の伝達~」 - パネルディスカッション
「住民が『自分ごと』にした情報発信とは」
- コーディネーター:
- 山田美智子(FM湘南ナパサ)
- パネリスト:
- 岡本正(弁護士)
中川和之(時事通信解説委員、TEAM防災ジャパン)
古市久紀(神奈川県理容生活衛生同業組合平塚支部)
東海大学生活支援プロジェクト東海大学学生
高秀雄、河田眞道(株式会社エムステックス、ドローン活用防災)
青木純一((株)地圏環境テクノロジー、水害リスク情報の可視化) - 総合進行:
- 鈴木賀津彦(東京新聞編集委員、横浜市民放送局)
これまで平塚の防災市民活動の中心で活動されてきた山田美智子さん(FM湘南ナパサ)をコーディネーターに、あらためて防災と市民メディアの機能、発信すべき情報、市民参加と連携のあり方などを話し合います。
今年の九州北部豪雨でのCATV「東峰テレビ」(インターネット配信一体型)の取り組みの報告、「災害復興法学」を提唱する弁護士岡本正氏の基調講演を踏まえ、平塚での市民の活動(SCNクラブとナパサクラブ制作、SCNとFM湘南ナパサで同内容で放送している番組『地震!その時あなたは』に出演した方々――被災地支援を行った東海大学学生や平塚市理容組合など)が報告。その後、参加者みなさんと防災のネットワークづくりを目指し、ディスカッションを行います。
防災、そして災害復興での市民自らの情報発信の役割を一緒に考えましょう!