WAKABA MARK-V  初心者マーク-V
                TOPICS
           ● ORIGINAL SHAPE
           ● MY FIRST JOB


  初心者マーク、あるいは若葉マーク、初々しい運転のクルマに貼っ付けてある、例の
  アレを模したV型エレキです(タイトル・ロゴは「初心者」をアルファベット表記にすると
  やたら横長になるんでWAKABAで逃げましたっ)。

  で、コレはコーコー2年の夏休み丸々掛けて作って、2学期明けカラダ真っ白大爆笑って
  いう、よくありがちな光景の主人公の憂き目にもあったんだけど、今それ思うと、なんか
  あの頃の方が集中力あったのかなぁ。それまではギターの改造なんて、ホンのチョロっと
  程度しかしたことなかったんだけど、なのにネック流用とはいえ、いきなしオリジナル・
  シェイプのギター、コサえてしまったんだからねぇ。

  まあ当時は、リプレイスパーツ個人で取り付けるのがようやく表立ち始めたかなくらい
  のトコで、ギターの改造も今ほど一般的ではなかったと思います。だからそこら辺を
  スルーしてひとっ飛びにギター作っちゃうのも同程度みたいなモンで、そんな大それた
  こととも思わずにやっちゃったってカンジなんだけど。でも回りはけっこう驚いてくれた
  から、有害な紫外線も浴びずに済んだことだし、いい夏休みだったじゃんっ。

  さて、コレをコサえたのは80年代半ば辺り。当時はLAメタルってんですか、オラ全く
  受け付けられないのが流行りで(おかげで暗いセイシュンだったぜ)、またソイツらの
  ギターが揃いも揃ってエディーが先鞭つけた、PGレスのストラト型に1ハムで1VOL
  のみ&ロックトレモロ搭載、トドメに広々余ったボディのスペースにお絵かきするってな、
  ジツにチャラいエレキが蔓延しとったんですな。

  なのでそのアンチテーゼとして、パーツのスペックは敢えて同じ仕様でいったろかい、
  ってコトよりは、単にシンプルな電装の方がお金掛からないじゃ〜んていう、今も全く
  変わらぬコストにゲスいトコは、既に第一号から始まってたのね(涙)。ま、てワケで
  結果的には時代の空気読んだというか単に迎合しちまいました(恥)。

  それからコレもその当時ぐらいまでが全盛期で人気あったんだけど、M・シェンカー、
  カレならワシも好きでねぇ、同世代前後の方なら何かしらコピーした思い出おありで
  しょ。で、マイコーといえばあの白黒V、ゴテゴテ色々付け足すコトなく、センスいい
  塗り分けだけでバッチリとキャラ立てたお見事さ。今日び乱立するシグネイチャー・
  モデルよか、よっぽどオリジナリティ高いです。そーいやアレ自分で考えたのかね?

  まソレは置いて、あのカッコいい塗り分けをパクっ・・・、いやオマージュってか、今で
  いうとこのリスペクトでんな、そういうテイで初心者マークをフライングVに見立てて、
  そのカラーリングで左右に塗り分けることにしたのです。なので冒頭の水色囲みに
  オリジナル・シェイプとは謳っても、交通安全協会に感謝しなければ、ってヤ〜な
  こったい天下りファ〇ク。まナニよりはウケ狙いでのこのカタチなんだけどねっ。

  そんなこんなで仕様も決まり、考えてみればスデにこの当時からお世話になってる
  ホームセンターに木材買いに行くワケですが、
「SALTY−Jr」んとこにも書いたけど
  H・センターってギターに適したカットの材木ナニゲに売ってないし、増してや当時は
  今より更にお金ない学生サン、とにかく安上がりに済ませたいワケです。あと運搬も
  チャリなもんで、建築用材なんて買ったらエライことになるし。

  で、今でも覚えてるけど、このそんなに大きくはないボディも(PUとかの相関比で、
  だいたいの寸法お解り頂けると思いますが)単板では成立せず変則的な4ピースで
  構成してます。2センチちょいの厚みで幅20センチくらいかなあ、そんな板材を2枚
  貼り合わせ、それだと余りにも幅狭いんで両脇に長方形の角材足して貼った、そんな
  作り方だったハズ。つまりはボディ輪切りにすれば、接着面が「H」型になってるのね。
  全くのセオリー無視、けどとにかくカタチになればそれでよかったんだも〜ん。

  で、その2枚貼り合わせて4センチ強になった厚みに、サイドの角材の厚みが足らん
  ので、その段差削って繋げ、なだらかに仕上げました。なのでレスポールみたいな
  稜線の如き複雑なアーチド・トップじゃないけど、少なくともセンターからサイド側に
  掛けては、厚みが緩やかに薄くなっていく簡易型アーチ形状になっとるのよ。ビンボ
  っちさを逆にナニかに変えてしまうここら辺、やっぱオイラって昔の子供やね(哀)。

  ボディのザグリなんかは、トリマーなんてその頃存在すら知らんので当然未使用、
  けど電ドリは家にあったので、ソレでザクザクと。ま今もトリマー使う前には同様に
  ドリルでアタリつけて掘るけど、でもボール盤使うしね、電ドリじゃ穴ズレてまう〜
  とか思うの、この当時の状況からすればナニ甘えちゃってるのってカンジです。

  ただ、実はコイツ、パーツとかプレートで隠れてはいるけど、ドリルで掘削後ノミで
  削った箇所もあれど、多くの部分はドリル痕残したままにしてるから、その点では
  ワテも成長は辛うじてあるね。今では見えないトコでもけっこう執拗に作り込むし。

  けど当時はもうB型マルだしの大ざっぱさ、兎にも角にも完成させりゃよかったし、
  当然プレート類の落とし込みなんて、ナンですか〜ソレ?ってなモン。てかオイラ
  ふつートレモロのバックプレートなんて付けないんだけど、内部事情が今記した
  ようなコトになっとるもんで、しっかり隠しとかんとねっ。ソコに書いた「初心(者
  マーク)忘るべからず」って文字が、あまりにもサブイっス・・・。





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