だんご焼き
正月も半ばになった14日は、「だんご焼き」です。だんご焼きは他に「どんどん焼き」とか「せいとばれえ」といわれます。
前の日の13日に、家族総出で赤や白、緑に染めたダンゴを作り、神さまに供えます。また、ダンゴは「マユダマ」ともいって、山から切り出した雑木の枝につけて、神棚の前に飾ったり、水神さんや稲荷さん、物置などに備えます。
14日には、夕方の3時から集落の人たちが道祖神に集まり、道祖神の周りを掃除したり、家庭から出た「煤払いの竹・古い大神宮さまの社殿・お札・門松・注連縄(しめなわ)・お飾り」などと「山から切り出した木や竹」を積み上げて準備をします。
点火は、集落によって4時・5時・6時とまちまちですが、点火すると火は勢いよく燃え盛り、夜空を赤く染めます。
この火でダンゴを焼き、それを家族全員で食べると、病気にならないとか、虫歯にならないといわれています。
また、「書きぞめ」を燃やしその燃えさしが空高く上がると「字がうまくなる」とか「学業成績があがる」といわれています。
村の境に火を焚き、悪魔を退散させ、歳の神がこの煙に乗って天に帰るともいわれています。
ここでは、惣領分の上谷地区と八坂下地区の「だんご焼き」のようすをご紹介します。
点火は、上谷地区が午後5時、八坂下地区が午後6時でした。
だんご焼きの準備
だんご焼きのようす
だんご飾り
八坂下の道祖神とだんご焼き