念願だった大磯中学体育館、国府中学B棟と4幼稚園の耐震診断調査や月京児童館の建て替え測量費などが9月議会に補正予算で上程され、賛成多数で可決されました。「調査の結果次第では優先順位を決め耐震化を進める方針」という町長答。子供たちの安全が守られる第1歩になりました。
決算委員として審査に参加しました。議会が賛成した予算が、その目的に沿って正しく執行されたか、その効果はどうだったかを評価します。
小児医療費助成や児童手当の対象年齢の引き上げ、人件費の削減などが予算どおりに使われ、大きな瑕疵はなかったと判断しました。
16年度の町税収入を13年度と比較すると約4億7,600万円(8.2%)の減となっています。
これは個人町民税や固定資産税の落ち込みが主な要因です。また地方交付金や国庫補助金は国の3位1体改革の影響で今後さらに減額されると予想されます。一般会計の収入未済額は2億9,100万円で、このうちの85.3%、2億4,800万円が町税の収入未済でした。
町税徴収の強化は言うまでもなく、企業誘致・雇用対策なども視野にいれ発想転換・意識改革をしなければ安定した財源確保は望めません。
歳出では社会保障制度として生活困窮者や児童、高齢者、心身障害の方を支援する扶助費は 13年度の2以上になっています。高齢化が進み、老人保健でみる一人当たりの医療費は13年度の61万円から16年度は68万円と右肩あがりです。
今、非定職の若者が増えこれまでの雇用形態が崩れつつあり、その経済的な影響は今後の地域社会にとって深刻な問題になると予想できます。
ニート対策で若者の職業訓練や就職指導などの支援を始める自治体もでてきました。若者が社会保障の負担をしながら生産性を高める社会にしなくてはいけません。しかしこうした若者を生み出す社会背景にしっかり目を向けなければ根本的な解決にはなりません。
今こそ教育は国づくりの土台であることを念頭に、日本の将来を託すことができる若者を育てることを真剣に考えるべき時だと考えます。
高齢化で老人医療費は増えていますが、反面元気なお年寄りも多くなっています。 94歳にして現役医師の聖路加病院の日野原氏によれば65歳以上のうち50%は元気、25%は非常に元気、真に寝たきりの方は5%だそうです。
高齢者年齢の基準を10歳引き上げて75歳とし、定年を70歳にしては、などの声もあります。 大磯町も登録ボランテイア制度を導入するなど、高齢者がこれまで培った人生経験や能力を発揮して、まちづくりに参加できる政策が必要です。
住民基本台帳の閲覧は今の法律では、個人の氏名、住所、生年月日、性別の4項目について「何人でも自由に閲覧できる」となっています。
閲覧は主にダイレクトメールに利用されていますが、最近ある事件で逮捕された男性が住民基本台帳から1人親家庭を探していたことが発覚するなど、閲覧を悪用した犯罪が増えていることがわかってきました。
そのため国は来年の夏ごろには法律を改正する予定ですが、そうなると改正前に駆け込みで閲覧するものが出てくる可能性があります。閲覧の悪用から生活の安全を守るため賛成しました。
これまでの手数料は閲覧請求者1人が1時間閲覧するのに300円でしたが、これからは住民基本台帳登録者1人の閲覧を1件として300円になります。
またこのほかの予防措置として閲覧に関する事務取扱要領を制定し、閲覧時間は1時間を限度とし、回数や件数を制限したほか、報告義務などを設けました。また閲覧台帳の掲載方法も世帯ごとではなく、50音順に改正し相当厳しい内容になりました。
議案通過後の9月21日、国は閲覧を「公益性の高いものに」限定すると決定しました。国の改正を前に、台帳の写しを禁止し、見るだけに限定した自治体もあります。
以前から個人情報保護を懸念する声があったのに、事件が起ってからの国の対応は遅すぎたといえます。
国の景観法の施行により大磯町も本年2月景観行政団体になり、景観条例制定に向け景観計画策定が始まりました。この計画は第4次総合計画の重点プロジェクトの1つで、策定は19年度の予定です。
景観法は国が日本を景観立国にするための政策です。大磯町も景観立町を目指すのですか?
町長の答え:景観は人の心を創る上で重要な部分。大磯駅の佇まいなど、今ある風景を守り育て安心感を持っていただけるよう努めますが観光の要素も考えて取り組みます。
山王町松並木敷は東海道の面影が残る大切な地区です。整備はどのように進めるのですか?
町の答え:まず占有問題は判例に基づいて道路としての適正な使用や管理の方向性を定め、基準を作ります。保全や整備はまちづくり基本計画の方針に沿って住民意見を取りいれ検討します。
S62年にも松並木敷の整備が計画されましたが実現していません。今回町はどのような体制で臨むのですか?
町の答え:重要性は充分承知しています。法律的にも対処できるプロジェクトを立ち上げ地域と一緒に考え、説明責任は今後も果たします。今後の整備方針などの説明会を9月以降行います。
景観は私の取り組む重要テーマ、今後もしっかり見届けます。
柿の実が色づき始め、周明菊や不如帰、藤袴など秋の草花が咲きそろいました。
以前は散り積もった落ち葉を集め、焚き火をするのが晩秋の楽しみでした。いつからか焚き火が禁止され今では懐かしい思い出でになりました。