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渡辺順子の議会報告No.12

はじめに

トリノオリンピックで見せた荒川静香の優雅な滑り。「マイペースでクール、孤高の人」というこれまでのイメージを一新したWBCでのイチローの活躍。日本中が1つに沸いた今年の冬でした。きびしい戦いに耐え抜き勝利した選手の姿は喜びと自信と誇りに満ちていて、見る者に深い感動を与えました。

市街地の樹木の保全を望む
町民4,000名の署名。
宅地開発で失われる樹木や
景観を守り、
創造する条例はいつできるのか。
 (一般質問から)

昨年高麗の旧大森邸跡地開発の際、開発地の樹木を保全し、景観を守ってほしい趣旨の陳情がありました。また近隣住民からは開発予定地の道路側の石垣と樹木の保存を望む要望があり、それに賛同する署名は4,000名を超えました。

大磯町では平成15年に「緑の基本計画」が策定され、その中で既存樹木の保存や指定樹木制度など、緑地保全についてのさまざまな施策を提案していますが未だに何も実施されていません。

 4,000名の署名は町民の思いの表れです。まちづくり条例に、一定規模の開発では既存樹木の保存や接道緑化を率を加えるべきと考えますが。

 本町のまちづくり条例の施行規則の緑化率はマンション建設の場合などに適応し、宅地造成には該当しません。接道緑化は地区計画で定めることです。

宅地造成の場合でも緑化率や既存樹木の保存を決めているまちづくり条例もあります。たとえば鎌倉では「緑地の保全及び創造に関する条例」で「緑の基本計画」を定め、またまちづくり条例に位置づけられた「開発事業等の基準に関する条例」の施行規則で、緑化面積率や接道緑化率を定めるなど、あらゆる角度から緑化政策を進めています。

さらに秦野市や鎌倉市では「多層林の創造」という考え方があり、道路側に木を植えるときは、将来高木・中木・低木が重なり合った多層林となるように植えるように条例の規則で定めています。

大磯町には古くからの別荘地などで先人が残した多層林が多くありましたが、それを守る条例が無いためにこの20数年の宅地開発でほとんどが伐採され、町並みの景観は大きく変わってしまいました。

 町の緑地政策は遅れています。緑の基本計画は条例で定めなければ何も進まないのでは。

 他の事例を参考に前向きに考えたい。

斜面地開発などは20年以上前から懸念されていたことで、早くに取り組むべきでした。

 町は町民と事業者との紛争をいかになくして行くかを考えるべきです。その認識は。

 緑地保全に努めたいが法整備を超えた部分をどのように行なうかが難しい。住民の希望と地権者の権利を勘案し整合性を図って進めたい。

生涯学習館をどう使うのか?
 (一般質問から)

高麗の生涯学習館はスポーツや芸術、語学や趣味など、町民の生涯学習の拠点として大きな役割を担っています。大磯町は今年度県から買い取った生涯学習館をどのような方針で運営していくのでしょうか。担当の教育委員会では利用料の有料化、利用時間や利用スペースの見直しなど、課題について検討会を立ち上げ利用団体等の意見を聴きながら考えるという答えでした。

私は生涯学習館をボランテイアやNPO育成の拠点として利用することを提案します。

以前、日本ではボランテイアなどの奉仕活動は根付かないと言われていました。

しかし最近は自分の能力や経験を活かしたボランテイアやNPO活動に関心を持ち、特に定年後の暮らし方として、非営利の活動を通して社会参加をしたいと考える人が増えています。

これからのまちづくりは町民との協働が重要になってきますが大磯町には町民の活動拠点となるところがありません。私は生涯学習館がボランテイアやNPOの活動に関する講座や体験学習などを企画することで、町民活動の支援センターとしても有効に機能してほしいと希望します。

18年度予算から

*なぜ? 大磯駅バリアフリー化事業が延期
 

町は18年度予算で今の駅舎の風情を残し、エレベーターとエスカレーターをそれぞれ2基新設し、トイレも段差をなくし建替えるなどの「駅バリアフリー化事業を計上しました。しかし1部の議員から「駅バリアフリー化は大いに賛成だが事業の内容をもっと検討したいので予算から切り離したい」と言う意見が出て過半数の議員がそれに賛同し予算案からこの事業を削除してしまいました。これを受けて議会は「大磯駅バリアフリー化対策検討委員会」を設置して検討を始めました。議員の中には駅舎も建替えるべき、駅を橋上駅にしてはどうか、などの意見もあります。

しかしこの計画は国とJRと町が共同で行う期限付きの国の補助です。私は時期を逃さず多くの方が希望している駅のバリアフリー化を進めるべきだと考えます。

なぜ予算から削除したのか理解できません。

*その他の主な事業は

東海大学病院前の歩道整備・町営住宅建て替えの基本設計・山王町松並木敷の整備など、長年懸案になっていた事業に向けて予算が計上されました。さらに磯中体育館の耐震改修設計・学童保育の施設やさざんか荘の改修も行います。

*ブックスタート始まる

赤ちゃんへの絵本の読み聞かせは心のミルク。言葉の大切さ、本を読む楽しみ、豊かな感受性を育てます。昨年6月の私の一般質問が実現します。ボランテイアとの協働が試される大切な事業。十分な準備を望みます。

*高田公園がきれいになります

トイレの改修、展望台の再整備、高田保の墓の周囲や紫陽花も剪定し、明るい公園になります。

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