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渡辺順子の議会報告No.16

いつの間にか秋も深まり、日々の暮らしも落ち着きを取り戻してきたこの頃ですが、皆様は如何お過ごしでいらっしゃいますか。6月の議員改選では、暖かいご支持をいただき、おかげさまで2期目を迎えることができました。篤くお礼申し上げます。

さて、私は7月に開かれた臨時会で副議長に選出されたほか、「総務建設常任委員会」、「議会運営委員会」、「議会だより編集委員会」の3委員会の委員になりました。それぞれの委員会での役割をしっかりと果たし、議会が皆様の代表機関として正しく機能するよう努力いたします。

また、副議長になっても一般質問をしてほしいというお声を頂いています。ご期待に沿えるよう12月定例会から再開したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

今回は近々の議会や町の課題をお知らせいたします。

議会のルールをつくる

10月から議会改革の委員会を月1度開催することに決定しました。

大磯町議会はこれまでの4年間で、議員定数の削減、費用弁償の廃止、ケーブルテレビの議会放映、一般質問の一問一答方式と質問回数の撤廃、質問席の設置、ホームページでの会議録の公開など、数々の改革を行ってきました。

これは4年前視察に行った宮城県の本吉町議会を参考に、さらに大磯町議会独自で実現させました。また、これまで大磯町議会では、議案審議や陳情審査の際、町側に質問を行うだけで、議員同士の討議を行っていませんでしたので、私はこれでは議論が深まらないと感じていました。

議員同士の自由な討議を行って合意形成に努めれば、より良い結果を引き出せるのではないかと思います。さらに、住民に身近な議会になるために、議会主催の「議会報告会」や「住民との意見交換会」などを行って、情報公開や住民の政治参加の場づくりが必要だと考えています。

最近はこのような改革の内容を制度化し、「議会基本条例」を策定する機運が高まっており、機を得た感がしています。創るだけでなく実施できる条例でなくてなりません。時間をかけて取り組みます。

ごみ処理の広域化

大磯町と平塚市はごみ処理の広域化を行うため、19年度に「ごみ処理広域化実施計画」を策定する予定で、このたび計画案が出されました。私は、6月の一般質問や委員会審議などで、温暖化が進み地球環境の悪化が問題になっている今、過大な規模の施設は造らず、環境に配慮した安全なごみ処理を行うよう求めてきました。

しかし、広域化検討会議での審議内容は公開されておらず、議会へは決定した事が報告されるだけです。会議でどのような話し合いが行われているか、計画の透明性を持たせるために、会議の公開を望みます。

また広域での経費負担は、処理量50%と人口割50%で按分します。一人一人がごみを減らす努力をしないと町の負担は増え続けてしまいます。

H17年度 ごみ処理経費の比較

平  塚大  磯
人  口259,01732,598
総排出量t101,60312,651
g/人/日1,0751,063
収集運搬費(千円)1,257,878150,829
中間処理費(千円)1,415,616379,733
最終処分費(千円)149,961106,103
経費/一人(円)10,90119,518
経費/t(円)27,78950,293

人件費・燃料費・光熱費・維持管理費を含む(計画案より抜粋)

※大磯町のトン当たりの経費は最終処分を委託しているため、平塚市を上回っています。

保育園の民営化

大磯保育園の民営化は、このたび社会福祉法人「恵伸会」((株)サンライフ)へ移管が決定し、来年4月から運営されることになりました。

三位一体の改革で、平成16年度から国・県の補助対象が民間保育所のみになったため、行財政改革で行われた民営化です。子どもたちが安心して保育を受けられるよう、移管先との話し合いが行われています。

大磯駅付近に 2棟の5階建てマンション計画

JRで東京方面から大磯駅に入る直前の北側に、高さ15m・1部5階建てのマンションが、隣接して2棟建設される計画が進行しています。(事業者は別)

2棟合わせて81戸、駐車場は3〜4段の機械式で60台分。「騒音が懸念され、住宅地に相応しくない」と近隣住民は地下駐車場を希望しています。また、背後の斜面地はがけ崩れの危険があること、マンションの前面道路幅は、まちづくり条例の規定を満たしていないと思われるなど、問題があります。

町が策定中の景観計画では、駅周辺は重要地域になっており、建物の高さ制限をすべきですが町の対応は遅れています。

町を縦断する道幅21mの道路計画

1日4.000台の交通量が予測される道路に、幅が21m、事業費88億円という計画が出されました。

ルートが検討されたのは (仮称)大磯藤沢線。平塚市で都市決定されている「湘南新道」を大磯側で受ける新設道路ですが、現在県や平塚市では事業化の見込みはありません。

ルートは西湘バイパス大磯西インター(プリンスホテル)から北に向って国道1号線を横断し、JRを潜って運動公園の西側を北上。平塚市へと抜けるもの。議会の中に、町が計画を推進すべき、という意見もありますが、必要性が十分議論されていません。

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