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渡辺順子の議会報告No.7

はじめに

犠牲者20万人とも言われているインド洋大津波。苦しい状況の中で新年を迎えられた方々のことを想う年明けとなりました。世界各国で起こっている異常気象や自然災害は、森林伐採や大気汚染などの環境破壊が惹き起こす地球温暖化が原因といわれています。私たち人間への警告のような気がしてなりません。

私の一般質問

「紺碧の海に緑の映えるすみよい大磯」

大磯町の総合計画の基本理念です。 私は、大磯町がこれまで培ってきた文化や歴史、まちなみを大切にしながら、秩序あるまちづくりを進め、より良い生活環境を将来に引き継ぐことは、今の私たちに課せられた大事な責務だと考えています。そのためには町と町民、事業者が相互の信頼と理解、協働により、良識に基づいてまちづくりを行い、責任を果たす努力が必要です。大磯が好きで移り住んでこられる方々が、この町のどこに魅力を感じたのかを考えてみれば、自ずと目指す方向は決まってきます。

12月も、まちづくり条例についての町の考えを聞き、以下のような問題提起をしました。「良い方向になるよう検討します」が主な答弁でした。

公開討論会で町民の意見を

町民との協働はまちづくり条例の基本理念であり、まちづくり条例改正にあたり、公開討論会などで町民の意見を聞くことが町の責務では?

斜面地開発に規制を

すでに横浜や川崎では斜面地マンション対策を始めています。本町の考えは?

地区計画の支援を

重要な景観保全地区を指定し、住民主体の地区計画を支援する施策が必要では?

開発敷地内の樹木の保全を

景観法が制定されたことに照らし合わせ、町は開発敷地の道路沿いの樹木や古木を残すことで緑地を確保し、開発によって周辺の住環境を激変させないように、事業者に理解と協力を求める姿勢で臨んではどうか?

住民説明会の位置づけは

住民説明会は事業者が一方的に行うのではなく、住民の意見を充分に聞き、協議する場とする。事業者が住民説明会の報告書を町に提出する際は、内容を住民と確認する。開発手続の段階を開発構想版に記載し、誰にでも見やすくする。などの項目を今後の検討課題としてはどうか?

いま大磯では

高麗2丁目大森邸の開発

    事業者は3,600m2の土地を、2,600m2と1,000m2に分けて順次開発しようとしています。町は事業者に、3,600m2で開発し、条例で決められている提供公園として道路沿いの樹木を残すよう指導し、住民の要望に応えてほしい。

平成17年度の予算編成は

昨年10月に町から出された平成17年度の予算編成方針をみると、「財政状況は依然厳しく、歳入面では町税、交付金、国庫補助・負担金の大幅な減収が、一方歳出面では扶助金、公債費などの義務的経費の増加、特別会計繰出金の負担増が予測され、これをもとに財政推計を行うと、5億8千万円の収入不足が生じる」とありました。

優先順位を決定し、更なる事務事業の見直しを行い、基金の取り崩しや新たな収入源を確保することが必要になります。独立採算制が原則でありながら一般会計からの繰出金に頼っている特別会計や、7億円ちかいごみ処理経費をどのように削減するかなど、問題は山積です。

12月定例会・監査委員罷免特別委員会報告

*子育て支援センターの設置 (賛成しました)

これまでの老人福祉センター「さざんか荘」に子育て支援センターを併設し、4月から世代交流セ ンターとして発足することになります。相談員による子育ての相談や支援、保護者と乳幼児が集えるサロンとして、たくさんの方に活用してほしいと思います。

*消防団員の報酬10%削減 (反対しました) 

       

消防団員の任務は突然の火事や災害時に出動する危険も伴う仕事です。防災は17年度の重点課題であり、183名の定員を確保するのも難しいのに、僅かな報酬を削減することが行革とは思えません。

*道路占用料金の値上げ (賛成しました)

対象は東京電力、NTT、東京ガスなど。16年ぶりの見直しとなるため、金額は県の基準にあわせて行い、17年度から約1,170万の歳入増となります。今後は3年から4年ごとに見直す予定です。

*監査委員の罷免議案提出 (賛成しました)

町長から、柴崎監査委員が地方自治法198条の「守秘義務」と「監査委員としての義務」に違反したとして罷免議案が提出されました。これを受けて議会は「監査委員罷免特別委員会」を設置しました。

重要な職務権限を持つ議会選出の監査委員の罷免であり、私は事前準備として各種資料や関連書籍を読んだ上で、監査委員が昨年9月と12月議会の一般質問で述べている職務に対する考え方や弁明を基に、副委員長として提案内容を十分に質疑し、慎重に審議しました。 1月11日(火)開催の公聴会後、討論・採決を行った結果、委員会は7対1で可決しました。

私の議案賛成討論の要旨

監査委員はその職務権限が大きく、身分も保証されている分、執行機関としての義務規定も課せられており、責任はきわめて重要です。監査委員として知りえた決裁前の書類を、特定の者に裁判の証拠書類として渡したことは、明らかに守秘義務違反であり、公正不偏の態度を保持しているとは言えません。また大磯町監査委員職務規程に基づいた監査を行っていないことも明らかに義務違反です。さらに本人は自分の行為を違反だと認めず、このような行為はこれからも続けると言っています。

ちょっと一言

神奈川県は一般廃棄物の減量化に向けて、ごみ処理の有料化の研究に入ました。今は目の前から見えなくなれば関心がなくなってしまうごみも、有料になったら最大の関心事になるでしょうか。

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