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渡辺順子の議会報告No.9

はじめに

梅雨が明け、いつもは静かな大磯駅に家族連れや若者の姿が目立ってくると大磯の四季のなかで一番活気にあふれた夏の到来を実感します。今年は野村跡地で"せみの観察会"や"体験教室"などのイベントも行われます。子供たちに海で、山で、楽しい夏休みを過ごしてほしいと願います。

一般質問 読書の薦めとブックスタート

今、自分の知識や能力に自信が持てず仕事に就けなくなっているニートと呼ばれる若者が増え、大きな社会問題になっています。原因は色々考えられますが、不登校で社会参加の機会を失いそのまま職に就けなくなることも多いようです。

幼児虐待や子供に対する凶悪な事件も後を絶ちません。子供を取り巻く環境が劣悪になっていることが、子供の心の成長に大きく影響していることは誰もが感じていることでしょう。

このような中、読書は言葉を学び、表現力を高め、知性や感性を豊かにし、子どもが人生をより豊かに深く生きるために欠くことのできない『生きる力』を育むために必要であるとして、神奈川県は「かながわ読書のススメ」を策定しました。

また国民の活字離れや読み書き能力の低下傾向が指摘され、公立図書館の充実や、言語力の向上が求められる中、「文字・活字文化振興法案要綱」が国会に提出されました。

読書週間初日10月27日を「活字の日」とする動きもあります。そこで私はわが町の学校図書室と図書館の現状、家庭での読書環境のあり方について質問しました。

学校図書がこんなに不足しているとは!(H16年度)

    蔵書数標準数購入数
大磯小7,07412,160167
国府小9,96211,360158
大磯中7,05611,200145
国府中16,31710,160183
生沢1,600※6,0801,093

不足数約1万冊以上に対し、平成16年の図書購入費は4校で年間約120万円。到底約1万冊以上の不足を補える額ではありません。さらに図書購入費は年々削減される傾向です。蔵書の充実と年齢にふさわしい本の設置を望みます。

また、子どもの読書時間は高学年ほど低下しており、高校生が1ヶ月に読む本は1冊に満たないといわれています。 幼い頃に"本を開いて読む楽しさ"を覚えた子供は大きくなっても本を読みます。

大磯中学校では、子供の活字離れを危惧する保護者が率先して家庭で不要になった本を募り、身近に本に触れるようにと教室に「移動文庫」をつくりました。教育予算が不足しているのは非常に残念です。

図書館の位置づけと、指定管理者制度導入は?

町は行財政改革の一環で、公共施設を民間に委託する「指定管理者制度」を検討しています。町が図書館にこの制度を導入する場合の基本的な考え方を教育長に聞きました。

「図書館への指定管理者制度の導入は、単なる行革であってはいけない。現状では文化発信や教育機能を充分備えているとは考え難い。業務によっては司書資格にこだわらず有能な人材を中心に配置している事例、またNPOに運営を委託し、貸し出しだけでなく教養講座などの事業を行っている事例も参考に考えている。最終的には町民のためになり、文化や教育の発信に積極的に活動する図書館のあり方を考えたい」という答弁でした。

図書館は町の知的な財産であり、文化的な顔となるものです。またボランテイアとの協働によるおはなし会や紙芝居を通じて、子どもの育ちの場としての役割も担っています。町民の声に耳を傾け、関係者と話し合いを重ね、今後の図書館のあり方を充分検討していただき、"文化の香りする大磯"にふさわしい図書館のあり方を検討してほしいと思います。

大磯町でもブックスタートを始めては?

乳幼児期には、自分が愛されていると感じる「愛情体験」、人と心を通い合わせてともに感じあう「共感体験」、自己評価を高める「自尊体験」を充分味わう事が大切で、この体験を通して、豊かな人間性が育まれると言われています。

今、赤ちゃんへの語りかけができない、接し方が分からない親が増えています。ブックスタートは、赤ちゃんの心を豊かに育むために、家庭で保護者が赤ちゃんに絵本を読み聞かせ、語りかけながら暖かい時間を持つことを、応援する運動です。

全国で高い評価を得ており、すでに逗子市や小田原市、中井町などで行っており、平塚市でもこの9月から始めます。

将来を担う子どもの心の豊かな発育を願い、また子育てに悩む保護者の支援も含めたこの事業に対する町長の意向を聞きました。

「虐待問題など、親子関係が難しい時代になった。親が子どもに絵本を読み聞かせるふれあいの時間、静かに過ごす時間は貴重だと考える。 平塚などを参考に積極的に考えたい」との答弁がありました。

ブックスタートに対する町の取り組みに期待します。(6月9日午後行いました)

7月20日 臨時議会が開かれました

新たな正・副議長の選出を行い、委員会構成・議席も変わり、今後2年間の体制が決まりました。

私は議会運営委員と総務企画常任委員になり、議会だより編集委員会では委員長に選任されました。議会の動きを分かりやすくお伝えし、議会に理解と関心を持っていただける「議会だより」を発行できるよう務めます。

ちょっと一言

議会が住民の代表機関として機能するためには議会の情報を皆様にお伝えし、理解を得ることからはじめなければと思います。昨年からSCNによる議会放映が始まりましたが、まだまだ議会の動きは見えにくいのではありませんか。

最近、議員全員が地域に出向いて住民の皆さんと懇談し、議会に対する意見や要望を話し合う「議員地域懇談会」を行う自治体が出てきました。

将来大磯町議会もこのような活動ができるように、まず町民に信頼される議会を目指して微力ですが尽くしたいと思うこのごろです。

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