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平成17年度予算賛成討論

私の討論

18番渡辺順子です。私はこのたびの議案第20号平成17年度大磯町一般会計予算並びに21号から24号までの平成17年度大磯町特別会計予算に対し、賛成の立場で討論いたします。

まず、私はこのたびの予算審議に当たって次の点に留意して審議を行いました。すなわち、本予算は

などであります。

さて町長は施政方針の中でこれまでも人件費の削減、事務事業の見直し、経常経費の抑制を図ってきたが、今後さらにそれらを進めていくと申されていますが、私はまず将来の財政状況を見定め、計画的な財政運営の指針となる、財政健全化計画の策定を急いでいただきたいと考えています。その計画あればこそ更なる行政改革や機構改革、補助金制度の0ベースかの見直しも進むのではないでしょうか。

さらに17年度の重要施策をみてみますと、第4次総合計画、まちづくり基本計画、町営住宅の検討、港の再開発、ごみの広域化など、大磯町の将来に関わる大事な事業が多く見られ、慎重かつ、大胆な選択をせざるを得ない場面もあると思います。その意味で17年度は大磯町にとって重要な通過点であると推察できます。

賢い選択をするためには職員の意識改革、資質の向上が重要であり、能力向上に向け研修を積み、組織の活性化を図ることでこの難局を一体となって乗り越えていただきたいと期待しております。

それでは第3次総合計画に沿って17年度重点施策のうち数項目について述べさせていただきます。

*まず【健康で安心して暮らせるふれあいの町】につきましては

地震のみならず、昨年日本に10回台風が上陸し大きな被害をあったことを考え、自然災害に備えての防災対策が重要課題であることはいうまでもありません。町からは消防団と自主防災組織を関連付け、各地の災害対策に学び、実践的な地域防災計画を立て防災行動マニュアルを策定すると説明がありました。町民の期待がかかった大きな事業になると思います、それこそ各課が連携して全力を挙げて行っていただきたい。

私は中でも手助けを必要としている、いわゆる災害弱者と言われる方々の対策には特に力を入れていただきたいと申し添えます。

次に防犯対策は地域との協働作業によって、パトロールに力を入れ、子供たちの安全を確保するため、学校などの施設に防犯カメラを設置する予算付けがされていたことに安心しました。

職員の資質の向上には17年度には防災対策、人権、政策形成、接遇など各種研修会を行うことが確認できました。

精神障害の方には相談窓口が設置され、これまで手が差し伸べられなかった精神障害の方がたに、僅かではありますが、支援体制の一歩となると思います。手話通訳を必要としている方々に通訳の派遣を行う支援も、これまでの実績に見合った予算付けがされています。

長い間手をつけてこなかった町営住宅の建ての検討をはじめることなどは評価に値しますが計画の策定には十分な調査を行い、生活困窮者の方に相応な手助けとなるように期待します。また老人福祉施設建設に補助を行うことも、地域の方への助けになると思います。

次に戦後60年となります今年、戦没者の追悼を行うことは今の私たちの生活が、戦争で命を落とされた方たちの尊い犠牲の上にあることを思い、平和に対する認識を新にする機会となり、意義ある事業であると思います。

子育て支援センターが動き出します。世代交流センターとして、また子育てに悩む母親の交流の場として機能していくように期待しています。

*【豊かな自然と歴史が調和した風格あるまち】につきましては

西久保・黒岩方面の方々には、バスによる生活交通を確保するに当たり、地元との話し合い、朝夕の利用時間帯に合わせたバスを運行することで納得していただけたようで安心しました。

緑となぎさの保全活用におきましては、みなとまちづくり協議会を立ち上げ大磯港の再整備を検討していく中で、海岸の保全、海の汚れ、も視野に入れ考えるということでした。今後の計画策定には関係団体や年齢層、関心のある方にも意見を求め、先進地では運営が難しくなったところもあるように聞いていますので視察も行い、あらゆる角度から大磯らしい港のあり方を検討して下さることを期待たします。

また景観法に基づいて新たな景観づくりに着手することはまちづくり基本計画とともに重要な施策であります。まちづくり条例や環境基本計画、緑の基本計画なども有意義に活用していただきたい。

*3番目の【心豊かな教育と薫り高い文化を育む施策】でありますが、

地元の芸術家の育成を目的として行っている「こゆるぎコンサート」が年1回になるのはは残念ですが、その分工夫を凝らし、内容を充実させ、子供たちにも音楽にふれる良い機会となるよう努力していただきたい。

昨年からの懸案でありました大磯中学の耐震・改修工事は、昨年町長が計画を見直した際厳しい批判がありましたが今回の工事では、約2億640万円の工事費のうち、4千670万円を補助金でまかなうことが出来ました。以前の工事予定では数百万円の補助金しかつかなったことを考えますと、財政面で大きな助けになりました。また気がかりでしたシックスクール対策を、専門のNPO法人に依頼していることも分かり安心しました。

教育研究所は教師の資質向上に役立つ研究行うことで、子供の教育を確かなものとし、その存在意義を見出すよう期待します。

*4番目の【生産性豊かな活力あるまち】についての事業のうち、

観光協会との協力でなぎさの祭典、白ギス大会、西行際など従来のイベントを行うことははもとより、観光客に対する配慮としてトイレの設置や藤村邸前の公園の有効利用を考えては、の意見もありましたが、大磯の観光をどのようにしていったらよいのか、そのあたりの見定めが必要であると思いました。

    農業の支援には職員を増員し業務の円滑化を図っていること、また市民農園事業や農作業を体験することで交流を持つ機会があることは町民のニーズにこたえるものとして賛同します。また地産地消を進める観点から直売所も、体制を整えて続けていただきたい。

町のホームページを充実させることによって、町民だけでなく広く町外に大磯町の情報を提供するためにアルバイトを採用することに賛成します。

昨年起こった生涯学習館の不祥事を教訓として備品管理はパソコンで行い、年1回の棚卸など管理体制を立て直し、執行していることを確認しました。また管理監督責任を鮮明にし、処分を行ったことも今までの大磯では行われてこなかったことで、あたらしい改革の意思が見えてきたといえます。

*次に特別会計でありますが

国民健康保険特別会計では収納率を上げるため、訪問徴収や口座振替などを推進すると説明があり期待しております。

老人保健、介護保険対策は、国の制度の見直しによって介護を受ける範囲も大きく変わっていくと予想されます。支援体制の充実を図り細かい配慮をされるよう希望します。

下水道事業は独立採算制の原則に沿ってさらに努力をしていただきたい。

以上数項目にわたり、このたびの予算私の意見を述べさせていただきました。

最後に申し添えますが、このたびは14年度、15年度、16年度、17年度の予算書を比較しながら見て参りましたが、年々予算規模が縮小されていますことを実感しました。そのような中でも特に今年はマイナスシーリング10%を指示され、担当課は必要な財源を確保するのに大変な努力をされ、予算を組み立てたのではないかと推察いたしました。

私達はこの5日間真摯に審議を行って参りました。そして、その中で見直すべき点がまだまだ多くあり、より一層の意識改革、機構改革が必要であることが分かりました。職員の方へはさらによりよい行政の実現に邁進していただきたいと申し上げまた議員の皆様へはこの予算案へのご賛同をお願いして私の賛成討論といたします。

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