KIWIETY


  キュイーティーちゃん。
「TWEETY」兄弟の三男坊扱いです。その1号2号に貼りっ付けた
  デカールも尽きてしまったので、オリジナル・キャラを創作するとともに命名致しました。この
  色からキウイ・フルーツを連想し、またその名のモトとなったキウイも鳥なので、こりゃトゥイ
  ーティーちゃんと鳥繋がりでイケると思い、それら掛け合わせてネーミング、したはいいけど
  出来上ったキャラの方はといえば、ご覧のようにちょい前流行りのキモカワイイ(可愛くない
  って?)物体に。オノレの絵心のなさをただ嘆くばかりです(まっ、酔っ払って書いたしぃ〜)。

  とはいえ、キウイ・フルーツのような色を狙って着色したわけではなく、往年のスーパーカー、
  特にランボルギーニ系に散見されたこの色をギターにも、という狙いでのチョイスで、数年前
  にも現ランボルギーニの親元アウディからリバイバル・コンセプトとして復活させたミウラを
  この色で登場させてましたな。またほぼ同時期、ランチャ・ストラトスを出典としたフェノメノン
  というコンセプトカーもやはりこの近似色(ちょい薄)で出展してたし、だもんで開発者のなか
  にはワテと同じくこの色にスーパーカー感じる人がいて、ゴリ押しでチョイスしたのかもっ。

  そーいえば、どちらも生産化の計画があるってハナシだったけど、昨今トンと聞きませんな。
  まあオリジナルにゃかないっこないんだし、オラとしちゃ買えないヤッカミも含めてイッコーに
  構いまへんけど。どちらもオリジナルは、知ってる人にはまあ耳タコなガンディー二・デザイン
  だけど、彼の鬼才っぷりには勝てんでしょ。

  いやいや〜、ギターにはまったく無関係なことをツラツラと、肝心のコイツのハナシには殆ど
  触れてませんな。失敬っ。さて、このエレキのモトになったのは、後から調べて解ったのです
  が、セイキマツ(変な当て字がついてるのは知っとるが調べるのもイヤどす)のギタリストの
  モデルとのこと。アリアの製品で、機種名は既に取っ払った不格好なトラス・ロッドカバーに
  記してありましたが、アーマード・ウォリアーっていうらしい。クラクラするほどサブイでんな。

  殺意こそ芽生えど(冗談だし捕まりたくないので通報しないでね)、その音楽にも演奏にも
  まったく興味なく、ついでにいえば大相撲中継でヤツが出るとイラッとするこのワテが、この
  エレキを指名買いするワケござんせん。これは当初部品取りにと思うも、欲しいパーツは
  1〜3弦側ロト・タイプの黒色ペグのうち2つのみ。それ目当てにギター丸々購入ってのも
  どうかと躊躇するもお値段三千円ナリ。ギブソンとかの純正リプレイス・パーツだったら、
  小物でもこれよか高いのいくらでもあるのにそれ以下で本体ごと買えるとは。ゲットです。

  で、購入して見ると、キズや欠けなどはあるものの、機関良好問題ナシ。はぁ〜、モノの
  値段てナンなんと思うも、しかしそのカタチ。流石は悪魔のギターだけあってケバケバしく
  アチコチがトガっとる。画像が残ってたんで斜め下に添付したけど、ボディのホーンなんて
  ご覧のようにオドロオドロしいでしょ。元の電装はPGレスでの2ハムPU、1VOLね。あとは
  トグルSWとミニSWで、後者はありがちなPUのタップ等でなく、スイッチングでのトーン
  切り替えみたいな仕掛け。ヘッドが写ってる画像は残ってないんだけど、同じく悪魔の靴下
  みたいな形で、菱形っていうか手裏剣の如くってか。オラには持ち合わせないセンスです。

  さて、そんなこんなでペグ取っ払って当時作ってたギターに装着し、メデタシメデタシだった
  んだけど、一方この残りをどうするべぇかとも思案していたものの、特にナニか閃くことも
  なく月日は流れていきます。しかしあるときギッチョ用のストラト系エレキを入手、それは
  右用のストラトのペグに対して逆巻きのペグが、しかも6ケ手に入ったということになり、
  更にそれは黒色のロト・タイプなのです。なのでなんのことはない、またコイツのパーツが
  フルに揃ってしまったということなんですな。

  ネックもボディも他にたくさん手持ちはあるものの、このエレキのものと組み合わせても
  特に面白い仕上がりになるアイデアも浮かばず、ならば既製品、せっかくネック・ポケット
  だってそれなりピタリと合っているので、スマイソンみたいな工作はヤメ(別メイカーの銃身と
  胴体を組み合わせて作った銃なんだけど・・。たとえ悪いのと説明が長くなってスイマセン)、
  モトのネックとボディ同士でラクして1本仕上げてみっか、となったのです。

  またロック式のトレモロはあんま好きじゃないとは思うも、手持ちに1本はあってもいいか
  と制作した
「オレンジ2号」(実質的なこの兄弟の二男坊)のデキが悪く、しかもそれは
  ワテの工作故でなく、搭載トレモロの出来、というか好みとして置きましょう(詳細はその
  項ご覧あれ)、それがアカンかったので、その仇討ちというか代替エレキとしての役割も
  狙いました。それになにせコッチはライセンスものとはいえ、ロック式トレモロの本元さん、
  F・ローズのユニットだし、一応「押さえ」でコレ付のエレキ一本はあってもいいかな、とね。

  で、作業に入るワケですが、ラクしてコサえようとしてるのだから、ヤマとなる工作箇所も
  特になく、悪魔っぽいトンガリを極力排し、反対に天使のようにキュートなエレキに仕上げて
  しまえっていうのが、コンセプトといえばそうでしょうか。ま天使は言い過ぎだけど、カワイイ
  っぽいシェイプにするのが、この兄弟一連に共通させてるポイントでもあるし、元はそれぞれ
  別種のボディ使って整形したにしちゃあ、どれも同じようなシルエットになっているでしょ。

  ただしヘッドは他のように4対2のペグ配列でなく、3対3のオリジナルのまま。元々の
  ペグ配置場所やその間隔が独特で、イジろうにもいい修正策が浮かばず、よって断念
  しヘッド形状のみを変更するに留めました。それでも悪魔の靴下みたいだった形状から
  すれば、だいぶプレーンなシルエットになったとは思うけど。反面、ESPやヤマハにある
  モデルのパクリっぽいというか、なんか一般普及してるようなカタチになっちゃいました。

  外周的な変更はそんなところで、お次はお腹の方。先にも記したように元のコイツは裏
  ザグリのPGレス2ハム仕様なワケですが、他項にも何度か書いたようにフロントはワシ
  シングルの方が好みだしナニかと使い勝手いいんで、ソッチに変更。とはいえザグリ
  埋め直したりはメンドイし、増してやアタイはPG付のルックスの方が好きなモンで、
  
「青メタちゃん」と同じくASSYの台座にはならない、PGのみの役目のPGを装着ナリ。

  但し青メタちゃんのPGは、留めネジとVOL等のノブ外せば簡単に取り外し出来るんで、
  ボディに直留めしてあるPUの高低調整もそうやって行えるんだけど、コイツにゃリアハムの
  エスカッションをネジ留めするしトグルSWもナット締めするんで、簡便にPG外す仕組み
  にゃ出来んのです。かといって薄い塩ビで作製したPGにフロントPU吊下げるなんて
  不安定極まりなし。ハウるで。だもんでPUはボディに直留めもそのスクリューのアタマの
  上に小孔を設け、そこからドライバー突っ込んで回せるように。これにて一件落着です。

  コントール系は、どうもオラってロック付式レモロに偏見があるのか、メタルとか近代系
  ハード・ロックってイメージなの。だからTONEなしの1VOLってカンジになっちゃうのよ
  ねん。で、このギターでは通常TONEのある位置にPU切り替えのトグルSWを持って
  来てみました。確かそんなヤツ見たことあるし。でも通常のTONE位置っていっても、
  元ザグリはその範囲まで施されてはなかったので、わざわざ堀り拡げてそうまでしたん
  だけど、完成して実際使ってみたら、アームバーがジャマになって少々使い難いのよね。
  チッ。あとはお約束のトライ・サウンドをミニSWで付けておま。

  さてと、塗装のことは前口上で触れたし、完成して弾いてみての感想はといえば、音と
  しては特に可も不可もなく、この元のギターがいくらかはしんないけど、定価5万前後
  とかもうちょい上くらい?、まあそこら辺の一般的な音です。ただやっぱロック・トレモロ
  搭載だから、音が少々薄いかなぁ。でも「オレンジ2号」でアレコレ書いたそのヤマハの
  トレモロに比べれば、どこまでがその要因でとは断定出来ないけど、それよりはボディが
  響いている感はあるし。流石本家ね。

  それもさることながら、トレモロ自体の使い勝手もコッチのが断然いいっていうか好みです。
  ミテクレはホント無骨でへヴィ・デューティだけど、これがオリジナルだっていう説得力は
  あるわね。アームのアクションも当然やっこいけど、無闇なほど過敏にはフラッター掛から
  ないし。またトップ・ロック付ならではの急激な音程可変、これが普段使い慣れてない故に
  違和感覚えて避けちゃうトコでもあるんだけど、それはこのユニットの個性だし、だから
  手持ちに1本押さえて置くっていうのは当初の目論み通り、アリですな。

  あと、オラのHP上では、トップ・ロック付のことを総じてロック式トレモロ(ユニット)としてる
  けど、やっぱこの本家F・ローズみたいにブリッジ側でも弦をクランプして挟み込むヤツが、
  やっぱ真のロック式トレモロと呼称出来るシロモノじゃのう(一部ではこれらをダブル・ロック
  式、とも言っとるみたいだけども)。もどきのヤツや廉価ヴァージョンだと、ボールピース
  引っ掛けてお茶濁すヤツ多いもんね。まあ普通のシンクロだってそうなんだから、それが
  ダメってワケじゃないけど、やっぱロック式を名乗るんならソコまでやってもらわんと、
  ですかね。

  それにそのテのタイプには裏ワザあって、どうせトップ・ロックしちゃうんだし、弦の巻き方
  なんてどーでもいいじゃん、だから多めにペグへ巻いとくのよ(まあテンションとかにシビアな
  人には向かんけど)。ほんで弦切れるときはたいていブリッジんとこだから、待ってましたと
  ばかりにペグ弛めて弦伸ばし、もっかい張り直しちゃうの。古々になった弦なら取っ換えた
  方がいいけど、タマに新しい弦張って間もないのに切れたり、アーム無茶な使い方して切れ
  ちゃうときあるじゃん。そんなとき有効よね。あとライブやスタジオのときそれで対処しても
  いいし。ワテはライブとかでロック式使ったことはないけど、なんといっても家でホロ酔い
  加減で気持ちよく弾いてるとき、そこで切れた日にゃあハナから弦張り直す気力なんて
  出ないんで(酒入ると腰が重くなってのう)、そんなときサイコーに重宝するがねっ!














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