(1)インステップ・キック | (2)インサイド・キック |
(3)インフロント・キック | (4)アウトフロント・キック |
(5)アウトサイド・キック | (6)トウ・キック |
(7)チップ・キック | (8)ヒール・キック |
学年別の指導計画私案
- 「足の甲」で蹴るキック。
- 低学年の多くの子供がインフロントかインステップができるようになるのが早い。
- ただし、正確にインステップを使える子供は少ないと思います。
- と言うのも、立ち足はヒザを曲げ、蹴り足はつま先を伸ばしますから、どうしても地面を蹴りやすいことによります。
プレースキックのような地面のボールに対してはインフロント気味でよいと思います。- 軽いボレーキックからボールに慣れる練習を始めました。
- キックのポイントは他のキックも同様ですが、
(1)立ち足をキチンと踏み込み、立ち足のヒザが柔らかくバランスを取れること。
(2)ボールの中心をキチンとあてること。
(3)ボールにあたるインパクトの瞬間に足首をブラブラさせないこと。- インステップキックの事例はこちら「インステップ・キックによるゴールキック」(gif形式320×240の画像情報)
- インステップは足の甲を使いますが、堅く重いボールをつま先側にあてると、低学年では足首が弱く、捻挫をしたり、剥離骨折になる恐れがあるので気を付けましょう。ケガについてを参照
- (2001.3.21追加)
@ボールを当てる箇所
ボールの真ん中
:低く強い弾道のキックボールの下側
:高く遠くへフライ性の弾道のキック
A踏み込み方=ボールの当て方
いずれのキックもボールの真ん中をヒットさせる。
少し斜めに踏み込みボールの真ん中をヒットさせるとより強いキックができる。
キックの使い分けができるように指導したい。
まっすぐ踏み込む
(脚から足首が地面と垂直な)キック
:低めの弾道斜めに踏み込む
(脚から足首が地面と角度をつける)キック
:さらに強いライナー性の弾道
- 「足首の内側」で蹴るキック。
- 多くの子供がインフロントかインステップができるようになるのが早いのですが、インサイドが上手でインステップが苦手な子供がいます。
これも個性だと思います。コロンビアのバルデラマと言う有名な選手はインサイドでプレーすることが多いそうです。
インステップ系のキックの練習は他の子供たちと一緒にしますが、インサイドをもっと伸ばしてもよいと思います。- 低学年の子供にインサイドを先に教えるか、インステップかインフロントを先に教えるかでコーチの意見が分かれます。
インサイドを優先させたい方々の意見は、主にショート・パスをキチンとできるようにするためだと思われます。- キックのポイントは他のキックも同様ですが、
(1)立ち足を蹴る方向にキチンと踏み込み、立ち足のヒザが柔らかくバランスを取れること。
(2)立ち足と直角に、蹴る足の足首の内側をキチンと蹴る方向に向けること。
(3)ボールにあたるインパクトの瞬間につま先を上げ足首を固定すること。
(4)ボールの中心をキチンとあてること。- 蹴る足はヒザを中心に回転させるような振り方をさせないことです。蹴る足がボールを押し出すように、足首が地面を軽く這うように(カミソリで剃るように)することがポイントです。これには立ち足の柔軟さと強さが必要です。
- 「足の内側の甲」で蹴るキック。
- 強く、遠くに蹴れるので、実戦ではよく使います。
- キックのポイントはインステップと同様ですが、
ボールをあてる場所が足の甲の内側よりであり、つま先をピンと伸ばしません。
足首を軽く曲げるインフロントと、足首を深く曲げるインフロントを、カーブの角度の付け方、ボールを上げる角度(高低)に応じ使い分けます。- インステップとインフロントの厳密な区分けをせず、積極的に使える子供に対してはドンドン使わせています。
インサイドとともに一番使わせています。- 遠くに飛ばしたい、または強く飛ばしたいプレースキックではインフロントを使うことを、子供たちは自然と身につけるようです。
- 「足の外側の甲」で蹴るキック。
- 1〜2年生では多くの子供がアウトサイドとともになかなか覚えません。
- 足の外側を使えると実戦でも役に立ちます。
アウトサイドとアウトフロントの厳密な区分けをせず、積極的に使える子供に対してはドンドン使わせたいと思います。- 低学年でアウトフロントを使いこなせるのは、結構レベルの高い子供です。
ドリブルとともに使いこなせる子供を増やしたいと思っています。
- 「足首の外側」で蹴るキック。
- 親・兄弟・友達などの「キックの見本」となる人々がいると使える子供がたまにいます。
- しかし、1〜2年生では多くの子供がなかなか覚えません。
- ボールキープでスクリーニングしながら近くの味方にパスを出す時や、ショート・パスの練習で使います。
- 足の外側を使えると実戦でも役に立ちます。
アウトフロントとアウトサイドの厳密な区分けをせず、積極的に使える子供に対してはドンドン使わせたいと思います。
- 「つま先」で蹴るキック。
- 「初めてサッカーをやる子供たち」の多くは、つま先で蹴ります。
- 子供たちへの指導にあたっては低学年からインサイドまたはインステップで蹴るように、「なるべくつま先で蹴らないように指導」しています。
パスやシュートをキチンと自分でコントロールできるようにしたいためです。
また、つま先を傷めないようにするためでもあります。- ところが、トウ・キックは次の時に有効です。
・少しでも早く相手よりボールにさわれる
・雨の日の試合でボールが重くなったり、水溜まりのあるグラウンドでの試合でつま先で水溜まりからボールをつま先で蹴り出せます。
(インステップだと捻挫してしまうことがありますが、トウなら大丈夫です)- 自分自身で意識してコントロールし「つま先」を使えるレベルになるまでは、つま先で蹴るよりも他のインステップやインフロントなどでキチンと蹴るように指導します。
- インステップやインフロント、アウトフロントでも、トウに近い方でのキックでカーブやスライスをかけたり、チップさせたり、ループさせたり、いろいろ使えます。
これらができる子供がいたら相当ハイレベルです。
- 「足の甲のつま先側」で蹴るキック。
- 地面にあるボールの下側を蹴って、ボールを浮かす高等技術。
- ボールを高く上げて相手を越したい時のパス、蹴り足をバックスイングせずフワリと浮かすループシュートなどです。
- ミニゲームや試合の中で、子供自身の発想から使うことがあります。
コーチが時折使ってみせるのもよいかもしれません。- しかし、低学年の練習の中で積極的には「チップ・キックのメニューを作りません」。
- チップ・キックを使いこなせるのは、結構レベルの高い子供です。
- 「かかと」で蹴るキック。
- ヒール・キックは、少し「遊び心」がないとできないかもしれません。
- ミニゲームやボールキープ、ターン、フェイントなどの練習の中で、子供自身の発想から使うことがあります。
コーチが時折使ってみせるのもよいかもしれません。- しかし、練習の中で積極的には「ヒール・キックのメニューを作りません」。
- ヒール・キックを使いこなせるのは、結構レベルの高い子供です。
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