技術練習〜ドリブル
2000.10.15更新
コーチの経験から(低学年)
- 低学年の子供たちはシュートの次にドリブルが好きなようです。
- ただし、初めはボールを「蹴っては走り、蹴っては走る」ドリブルです。
「ラン・ウィズ・ザ・ボール(run with the ball)」のようです。
- ドリブルは足で蹴り走ると言うより、足で「ボールを運ぶ」技術です。
従って、
足の様々な部分でボールを押し出したり、
足の裏でボールを引き戻したり、
インサイドやアウトサイドでカットして方向を変えたり、
ボールを運ぶ感覚を教えることが必要です。
- 誰でも利き手があるように、「利き足」があります。
左利きよりも右利きの子供が多いのは、利き手と同じです。
- 両足をキチンと使えることが良いのでしょうが、右足中心の子供、左足中心の子供、それぞれ「子供の個性」です。
- 子供の個性に応じて指導すべきで、無理矢理右利きにするとか、左利きにする必要はありません。
高学年になれば利き足でない方も徐々に使えるようになります。
むしろ利き足でキチンとボールを扱えることの方が大切です。
- 1〜2年生の時は1m間隔位に「コーン」を並べて自由にドリブルさせていました。
- 3年生になっていろいろな「制限をつけてドリブル」する練習をしています。
- 実戦におけるドリブルは、ストッピングやトラッピング、ターンやフェイントなどと組み合わせ、シュートやパスにつなげることになります。
ボールコントロールできるように「ドリブルだけの練習」も行ないますが、「シュートやパスと組み合わせる」メニューも用意すべきです。
- 「足の裏」を使うことが大変重要です。
ターンやチェインジ・オブ・ペースなど実戦向きの足の裏の使い方の練習をしておくと上達が早くなります。
1〜2年生では「左右交互に足の裏でボールの上を軽くタッチ」する練習をしておくと早く慣れるようです。
- ドリブルをする時にボールばかりを見ていることが多くなります。
ボールに触れる時にはボールを見るのは良いのですが、ボールに触れていない時に「回りを視野に入れる」または「ルックアップ」する練習が大切になります。
回りを見ることのできるプレーヤーに育てたいと思います。
フェイントと組み合せてドリブルすることが多いので、「技術練習〜フェイント」も合わせて見て下さい。
コーチの経験から(4年生)
- 低学年ではボールをしっかり見ることを指導しましたが、4年生になるとスピードも増し、ルックアップして周囲を見ることが重要になります。
- 従って、ボールばかりを見ていては味方・相手の動き、オープンスペースの状況把握ができなくなります。
- 4年生になってボールを見つめずに、視野の下の方にボールが見える程度に進行方向の3〜4mくらい先に視点を置くように指導しました。
- 一人でのフリーなドリブルの練習でも、コーンを使った練習でも「視野」について重点的に指導しました。ボール、相手プレーヤー、味方プレーヤー、スペース、そして何よりもゴールを視野に入れてドリブルできるようにしたいと考えました。
- 上手な子供達は結構できます。Jリーグなどの選手のドリブルを見て理解できているようです。技術的に未熟な子供達はまだボールを中心に見ていますが、少しずつ向上してはいます。
ドリブルの種類
- ここでは、ボールコントロールできるように「ドリブルだけの練習」に観点を置き、ドリブルを分類します。
- 自由に制限のないドリブル
- インサイドだけでのドリブル(ジグザグに左右の足を交互に)
- アウトサイドだけでのドリブル(ジグザグに左右の足を交互に)
- 右足だけのドリブル(ジグザグにインサイドとアウトサイドを交互に)
- 左足だけのドリブル(ジグザグにインサイドとアウトサイドを交互に)
- 外側の足のインサイド(または足の裏)でボールを止め、内側にドリブル(ジグザグに)
- 内側の足の裏(またはアウトサイド)でボールを止め、引いて内側にドリブル(ジグザグに)
- 右足の裏でボールを転がして左に進むドリブル
- 左足の裏でボールを転がして右に進むドリブル
- 内側の足でボールをまたぎ、アウトサイドでボールを内側に押し出すドリブル(ジグザグに)[ステップオーバ]
フェイントと組み合せてドリブルすることが多いので、「フェイントの種類」を見て下さい。
練習方法
ここではドリブルだけの練習方法について述べます。
- (1)直径7〜8mの円を描き、円の外側をドリブルで回る。
コーチの合図で逆回り。1辺が7〜8mの四角にしてもよい。(1〜2年生)
- (2)コーンを10m位先に1個置き、ドリブルでコーンまで進み、コーンを回って戻ってくる。(1〜2年生)
複数のグループに分けて競争させるのもよい。
- (3)7〜8個のコーンを1m間隔に直線上に並べ、コーンの間をドリブル。
1〜2年生は自由に、3年生からは制限をつけてドリブル。
- (4)3年生では「ドリブルの種類」に示した順序で一通りを練習しました。
最初はコーンを並べて練習をしますが、慣れてきたのでコーンを置かずにウォームアップの延長にしています。
- (5)子供を横一列に並べ、20m位先にコーチが立ちます。
コーチの合図で右にドリブルしたり、左にドリブルしたり、正面にドリブルしたりします。
コーチの合図で「ルックアップ」するのがポイントです。
ボールをコントロールできる距離に置かないと、ルックアップできなかったり、ボールが離れた所に行ってしまいます。
- (6)6〜8個のコーンを1m間隔に直線上に並べ、更に10m先にコーンを置く。
最初のコーンの間をジグザグにドリブルし、抜けたらスピードを上げてラン・ウィズ・ザ・ボール(蹴って走る)。
10m先のコーンを回って元の位置に戻る。
- (7)10m四方のエリアの中で皆でドリブルをします。お互いにぶつからないように回りを視野に入れることが大切です。
個人差があり結構ぶつかってしまいます。ぶつかった後にボールをリカバーすることも練習になります。
コーチの合図で足の裏でボールを止めたり、ボールに座ったりするのも
ボールをコントロールできる距離を身につけるのに役に立ちます。
- (8)10m四方のエリアの中で皆でドリブルをします。
自分のボールを守ってドリブルし他の子供のボールをエリアの外に蹴り出します。
出された子供はエリアの外でボールリフティングをします。1分間位で残った子供の勝ちです。
ボールコントロールとドリブルをしながら、ルックアップの練習になります。
- (9)10m四方のエリアの中で皆でドリブルをします。
ただし、ボールを持たない鬼を2人作ります。
鬼は他の子供のボールをエリアの外に蹴り出します。
他の子供は自分のボールを守ってドリブルしたり、鬼とボールの間に自分の体を入れてスクリーニングします。
ボールを出された子供はエリアの外でボールリフティングをします。
1分間位で残った子供の勝ちです。
ボールコントロールとドリブルをしながら、ルックアップの練習とともにボールキープの練習になります。
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(10)ドリブル&ターン&ダッシュ
@5m間隔にラインを3本平行に引き、
中央のラインまでドリブルで進む。
A中央ライン上にボールを止め、
ダッシュで戻る。
元のラインでターンして再び中央に戻り、
Bボールをドリブルして反対のラインに進む。
*チーム分けすると子供達は一生懸命です。
足裏で止めることができない子供がいます。
あわてないようにアドバイスします。
ドリブルとターン、ダッシュの組合わせで
ウォームアップに有効なメニューです。
県選手権会場で他チームがやっていました。
(4年生から)
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(11)ドリブル&パス交換
@5m間隔にラインを3本平行に引き、
中央のラインまでドリブルで進む。
A中央ライン上にボールを止め、
次の子供にショートパス。
B次の子供は
ツータッチ/ダイレクトでリターンパス。
C中央の子供はリターンパスを受け、
ドリブルで反対のラインに進む。
*リターンパスを足元に出すか、
少し左右にずらすか
を課題として与えレベルアップさせます。
また、中央でリターンパスを受ける子供に、
ボールをストッピングするか、
少し流してドリブルするか
を課題として与えます。
(4年生から)
フェイントと組み合せてのドリブルの練習方法は、「フェイントの練習」を見て下さい。
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