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〈口では〉TRPG好き/おしごれ編
第1回 プレイへの3つの難関(2003/05/15)
第2回 世界観とPCの目的
第3回 キャラメイク編1
悠々TRPG好き
第1回 TRPGってどれだけ買えばいいの?
第2回 TRPGって道具いる? その1
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「お城と街とご令嬢」用シナリオ「3000人の指輪」
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菊「そろそろよかろう?」
助「いやぁ、久々に蒲焼きが喰えた。くぅ、礼を言うぜ」
八「私までごちそうになって本当にすみません」
菊「では、食事もすんだことであるし、続きを頼むぞ」


一茶助八〈口では〉TRPG好き 〜おしごれ編〜第2回

《■世界観とPCの目標■》

■ロット・アングリーフ■

助「〈おしごれ〉の舞台は『ロット・アングリーフ』と呼ばれるファンタジー世界だ」
八「何か変わったところでもあるんですか?」
菊「ご令嬢に逆らえないような法則でもあるというのか?」
助「ま、ご令嬢を主人公に据えるために、ご令嬢を優位にするような設定はいくつか準備されているな。だが、そのあたりはまた今度だ」
八「わかりました、まずは世界のあらましを」
菊「拝聴するといたそうぞ」
助「冒険の舞台は『ロット・アングリーフ』の中心である『ブレシード王国』が都『キャッスルターフ』。その都よりしばし離れた山に女神が住まうという。王家は幾度か女神と接触しながら、辺りを開墾していった。
 そして建国から80年、ゲーム開始年代よりおよそ150年ほど前に、ご令嬢の神秘の力――《大魔術》が世に知られることになったのだ。
 《大魔術》に代表される魔力をもって国王暗殺を阻止した、王女レアンは王城都市に魔術学院を築き、国中より魔力を持つ少女を集め、教育を施した。少女たちは、それ以来、王都と騎士団を幾度となく救ってきたという」(註1)
菊「すると、魔術学院の生徒である少女たちがPCになるというわけか」
助「察しがいいねぇ。その《大魔術》といった力こそが〈ご令嬢〉たちの特別な力になるのさ」
八「それ以外にも、いくつかキーワードが出てきましたね」
助「そのキーワードについては後で見ていこう」(機会があれば)
菊「うむ、なかなか雰囲気が出ているな、さすがは宮様が選ばれただけある」
助「もう一つ、〈ご令嬢〉を際だたせるのが、『美しさ』だ」
八「いわゆる魅力度ですか?」
菊「『ソード・ワールド』には魅力度なんてなかったな。『美しさ』とはどのようなものなのじゃ」
助「データ表記としては、『ペンドラゴン』の性格表記法と似たような感じだな」(註2)
八「『ペンドラゴン』なんて日本語版出てませんって」
助「そうか? リプレイが出ていたくらいだからすっかり日本語版が出ていたような気になってた、すまねぇ」

■美的パワー■

菊「結局『美しさ』とは何なのじゃ?」
助「〈ご令嬢〉は『美しい』から、男性陣がいろいろと気を遣ってくれる、ということさ。どれくらい気を遣ってくれるかを決める判定値が《美的パワー》になる。そうそう言い忘れていたが、公式サイトのなかの『キャラクターエクスプレス』(キャラクター用紙)があると、わかりやすくなるぞ」
八「《美的パワー》は、〈美しい←→かわいい〉〈わがまま←→奥ゆかしい〉〈華やか←→素朴〉〈清楚←→艶やか〉〈淑やか←→活発〉〈グラマー←→スレンダー〉〈知的←→情熱的〉の7種類ですか」
菊「〈←→〉はなんじゃ?」
助「矢印の左右で対立する《美的パワー》だということを表してるのさ。〈美しく〉て〈かわいらしい〉ということはなくてな、〈美しい〉ご令嬢は、あまり〈かわいらしく〉はなく、〈わがまま〉なご令嬢は〈奥ゆかしく〉ないってことよ」
八「たしかに〈わがまま〉と〈奥ゆかしい〉などは逆ですねぇ」
助「対立する《美的パワー》の合計値は定まっているので、左が減れば右が増え、右が減れば左が増える、と」
菊「派手なドレスを着れば〈素朴〉が減り〈華やか〉が増える、ということじゃな」
助「飲み込みがはえねぇ。で、たいていのNPCへの対応はこのパワーで判定する。〈ご令嬢〉は自ら手を汚すよりも他人の助けで事を済ますほうがメインなのさ」

■〈ご令嬢〉が目指すところ■

八「女性優位の世界なんですね。《大魔術》に《美的パワー》ですからね」
菊「菊は〈奥ゆかしい〉を使ってご隠居殿に助を紹介してもらい、〈美しい〉を使ってこうして、〈おしごれ〉を教えてもらえるようになった――確かに《美的パワー》は強力だな」
助「自分でいうかい……」
八「PCである〈ご令嬢〉は結局何をするんですか?」
菊「魔術学院から与えられる事件に対するトラブルシューター(もめ事解決屋)になるのであろう?」
助「それもありだろうな。まぁ、世界観・システム的にも〈ご令嬢〉への目的は準備されているから紹介しておくぞ」
八「お願いします」
助「まず《大魔術》は結婚適齢期に発露する力らしい。そして、学院にいられるのは20歳までだ。これまでに結婚できないと〈行き遅れ〉となる。世界観的に女性はそれまでに結婚して家庭に入ることが求められているから仕方がない」
菊「現在も田舎に行くとそういう考えが支配的じゃな」
助「学院を卒業すると、職に就き生活のために時間を必要とするので、自由時間が減り、冒険ができなくなる。冒険をすることで伴侶に巡り会うことが多いこの世界ではなかなか厳しい」
八「〈ご令嬢〉が冒険に出るんですか?」
助「セッションで描かれるトラブルのことを暫定的に〈冒険〉と呼んでみたのさ。
 世に出た元〈ご令嬢〉は自由時間が減り理想の結婚から遠のく羽目に。伴侶に会うきっかけの冒険へ出られにくくなるからな」
菊「確かに出会いがなければ、結ばれぬな」
助「30歳になると選択の時だ。
 魔力にしがみつくために、悪しき〈魔女〉になるか。
 それとも美しさと魔力を捨て、善良なおばさんになるか。
 そうなる前に、旦那様を見つけなければならないのだ!」
八「旦那様を捜すための冒険ですか……」
菊「乙女としては切実じゃ、うむ」(断言)
助「旦那様と結ばれるには、うちから輝く魅力を持たねばならない。その輝きを裏付けるのは、《自信》だ。その《自信》を身につけるためには、様々な経験を重ねていくことが早道だ。その過程で素敵な旦那様候補(〈ブリザーブ〉と呼ぶ)との出会いも待っている」
八「お菊さんは《自信》ならたくさんありそうですねぇ」
助「いや、虚勢だろ。虚勢じゃ魅力には結びつかねぇ」
菊「ほぉ、菊は魅力的ではないと申すは、この口か、えぇ?」
八「助さんの口を左右に引っ張るのはあまり〈奥ゆかしい〉とは……」
助「ほぉだ、ほぉだ」
八「助さんも言いすぎですけれどね」
助「これで、とりあえず、世界観は終わりだ」

■判定はタロットで■

助「サイコロといえば、普段の生活ではどこで見る?」
八「TVの時代劇の半丁賭博ぐらいでしか見かけませんねぇ」
菊「生活の中ではなかなか見かけないな、たしかに」
助「そういうわけで、だ。サイコロというのは、あまりいい印象を持たれていない。特に時代劇のような白地に黒い出目のサイコロなんて使うのは、あまり見栄えがよくねぇな」
菊「たしかに、宮様は半透明などのカラフルなサイコロしかお持ちでないな」
助「さらに、あのサイコロを〈投げる〉というアクションもどちらかといえば、男性的だ。食卓で雑談するという『テーブルトーク』という単語にもどうにも似つかわしくない」
菊「たしかに食卓で投げ合う、あの姿は異様といえば異様じゃな」
助「というわけかどうかは知らねぇが、〈おしごれ〉では、サイコロを使わない。使うのは〈タロットカード〉だ」
八「西洋占いで使うあのカードですか?」
助「その〈タロット〉だ。しかもワンド(杖)、ソード(剣)、カップ(杯)、ペンタクル(硬貨)のスートで、10がスクワイア(従者)のパターンのタロットがお勧めだ(ページ/従者表記のものもある)。ペンタクルの代わりにコイン(硬貨)表記などのものもあるが、プレイ中に混乱しなければ、そういったタロットでもプレイは可能だ」
菊「占い専門書についていた〈タロット〉でもいいか?」
八「トランプでもいわれることですが、占い用と遊び用はわけたほうがいいですよ」
助「また、〈おしごれ〉発行元が、専用タロットも発行している。各種チャート事項がカードに記入されているので、チャートの参照を減らすことができてお勧めだ。長く使うならば、ついでにラミネート加工をすればなおさらグッドだ」
八「でも、ラミネート加工にはお金がかかりますし、滑りやすくなるんですよねぇ」
菊「しかし、ラミネート加工しておけば茶をこぼしても安心じゃな」
助「あとは、通常のTRPGと同じようなアイテムがあれば便利だろうな」

第3回予告
《■ご令嬢、来場■》
菊「ふぅ、疲れました」
助「なんでぃ、ふつうに喋ることができるのか?」
八「というわけで、お菊さんの緊張も解けてきたので安心してキャラメイク編です」

 次回は、いよいよキャラメイクだ! キャラメイクに必要なデータはお届けできないが、作り方の解説はやっていくぜ!


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