SALTEISCO

PIEZO&MAGNETIC PICK UP’S GUITAR


      《TOPICS》 

  ●
  バランバランだったジャパン・エレキの始祖、テスコちゃんを、
      昭和の残滓としてではなく、世は平成、コンテンポラリーwな
      ルックスに仕上げてみました(でも結局ナンだか、ジャガーor
      ジャズマスターみたくになってしまったけど…)

  ●  ピンクペイズリー・テレも裸足で逃げ出す(?)、我が国の至宝
      『友禅和紙』を、ボディ&ネックヘッドに貼り付け青サンバーストで
      キメた、鯔背なその艶姿〜

  ●  音質にも演奏機能にも全く寄与しないけど、ダンパーのチカラで
       スコッと、まるであのルッアンボルギー二・クワゥンタックの
       ガルウィング・ドアのよに跳ね上がり開く、ピエゾ・プリアンプ部の
       エルボー・カバー!



 ・・・改造テスコのソルテスコちゃん。何だかムダに時間食ってしまったが・・・

  
  日本エレキ黎明期の、テスコ。その人気は言わずもがなで、ライ・クーダーや
  デビ・リンが甚く愛用している、ってのが常套句のように付いて回ってるけど
  (ギタ・マガの影響か?ワシャもそのテスコ特集号はしっかと持っとるが)、
  エディー(VH)もコレクションに加えてたり(じゃなくて、初めて買ったのが
  テスコだったんだっけ?忘れた〜)、どっちかといえば海外で評価が高くて
  再認識された、みたいなとこあるわね。

  んで、ハナシでは特にそのピックアップがヨロシイらしい。まぁそのボディ・
  デザインや各部パーツもオリジナリティに溢れ素晴らしく、画一化され
  ちまった昨今のエレキを見ると虚しさが・・・。ま、それは兎も角、そんな
  情報耳に入っちったら、ワシャも欲しいがね欲しいがね〜。

  ただ、高いお金出して買う気はありまっせ〜ん。掘り出し物的な、安価な
  ヤツでなくちゃね。そんなこんなで今から何年前かなぁ、もうヘタすりゃ
  6、7年前くらいだと思うけど、今では殆ど利用しないヤフオクも、当時は
  ワリにチェックしてたんで、ソコで「おっ」とくるのを発見。

  目当てのテスコ、それもシンプル過ぎない、ゴーカ過ぎない、ちょうどいい
  ランクのモデルと、それに同じくテスコのベース、グヤのモズライト・コピー
  的なエレキ(ワシャの持ってる
グヤンキーと全く同型)、そしてそれらとは
  打って変わって現代的なFローズ付のシェクターSTタイプと、以上の4本が
  まとめて、八百屋のザル盛りキューリ宜しく(前にもこのフレーズ使ったな)、
  ジャンクとして出品されてたのだ。

  ただ、どれもホントにボロボロだし泥もかぶってるし、実用はモチロン部品
  取りに使えるかさえ解りませんよ〜的なコメントが添えられており、一抹の
  不安もあったんだけど、取り敢えず入札し、そして2、3の競合はあった
  ものの七千円くらいで落札しちゃったんですな。う〜ん一本あたり二千円
  弱ですか。悪くないのぅ。

  ただ、送られてきたのがホントに泥も付着してるし、そういうイミでもまさに
  土からの掘り出し物的なブツをつかんでしまったらしい。モチロン、それを
  解って手を出したし、取引相手も四国の方のオンナのコで「今度夏祭りで
  演奏しま〜す」などと記してあり、微笑ましい。ナニを文句を言う道理が
  あろうか(実はその後デビューしてチャットモンチーに、ってこたぁナイわな)。
  ただ、コレらのギターのどれからかは忘れたけど、分解したら、そのなか
  からクワガタ(コクワのメス)、しかも生きてるヤツが出て来たのにはジツに
  タマゲたけどのぉ〜(お庭に放してやりました〜)。

  い、いかんっ。いつものことだが前口上で既にこんなに書いてしまった。
  先を急ごう。そんなこって分解し回路確認の上目当てのPUに通電して
  みると、シェクター以外は全員存命、イマっぽいソレが死んでても全然
  モーマンタイ!それよりお目当てのと他の古いモデルのPUが総て生存
  していたなんて、それだけで落札した甲斐ありましたっ。

  なんだけど・・・、日々の怠惰でやさぐれた生活ゆえに、一向にコレらに
  手をつけず、その優秀だと言われるテスコPUの音を聴くことのないまま
  前述したように6〜7年も経っちまったんですな〜。

  しかも昨今1年半ばかしギター制作から遠ざかり、しかしやっと去年夏、
  シクった
Weevilちゃんの再塗装に手を付けてからは創作意欲が戻り、
  けど久方振りの作業だからフルスクラッチではなく、改造エレキでも
  久々カマしてみるかと、そこでようやく、このテスコちゃんに白羽の矢が
  当たったってな、う〜ん、馴れ初めだけでこんなに文字使っても〜た。

  んで当初はもっと簡単に、例えばボディ色も、このテケテケの頃の時代の
  エレキって私見ではソリッド・レッド(か水色、もしくはサンバーストね)って
  いう印象強いので、赤いギターしかもメタでなく素色のヤツはワシャの
  手持ちのなかにはないこともあり、それでいこうと思ってたの。

  ただ、隣りの画像にもあるようにボディはバッランバラン(送られてきた
  当初は辛うじて繋がってたんだけど、そのままでは接合作業不可だった
  んで清くバラしてしまった)。それらをいくら丁寧に結合しシーラー&塗装
  作業を慎重に行おうが、目視する光の照らし加減ではその結合ラインが
  絶対見透けてしまうから、ワガママなワシャは「それじゃイヤじゃ〜」と、
  早くもオノレのなかでのダダこねが始まって・・・。

  貴兄貴女も楽器店等で既製品エレキのボディを斜めあたりから、光に反射
  させるように見てたもれ。2ピース3ピースのボディなら、必ずソレが見える
  から。ポリウレタン、ラッカーに関わらずね。まあホントはポリやエポキシ・
  パテ使ったりプラサフ吹けば回避出来るけど、クルマじゃないし楽器だしっ。

  そこで思ったのがボディ表面に紙を貼り付ける方法。イニシエのフェンダー
  ピンク・ペイズリー・テレの手法ですな。以前にもポニーさんの
バター
  そのテク使ってピンク唐草模様貼ったものの、仕上げのクリア塗装の
  段階ではもうひとつ、の出来になってしまったので、捲土重来、その仇を
  討つ為にも(?)再度挑戦と相成ったのだ。

  して、ワシャの場合ナニ貼ろうってなトコだが、アタリはついてまんがな〜。
  実は工作リストのなかにはフライングVもあって途中まで手を付けてあるし、
  完成の暁には爆笑メカを搭載した和柄Vになる予定なのだが(早く仕上げ
  なければっ)、それに『友禅和紙』貼り付けようと思ってたの。ソッチはピンクの
  和紙をと思い既に購入済みなのだけど、おっと〜、フライングっ(Vの話が
  出たんでヤヤこしい・・・)、先んじてテスコちゃんにその手法使っちまえ、
  とね。キレイな青と水色ストライプの花柄和紙見つけたこともあったし。

  よく見れば解るのだけどこの柄、単に青・水色のシマシマの上に白っ花が
  咲いているだけでなく、枝のような模様や、更にはその上にランダムに金粉
  (もどき)が散りばめられており、この和紙の上にクリア塗装したら、それは
  キラッキラ、キレイになんじゃね?と思い購入したのだ(気に入ってもう少し
  買い足しとこうと思ったら、既にこの柄、廃番らしい。あぶね〜)。まあ他にも
  シルバー基調の和紙とかもついついキレイに思い、お財布のヒモ緩めちゃっ
  たりしてるのだけど。でもいつになったら使うことやら〜。

  と、まずはコレを施工することにより、想像してたよかだいぶ大幅に作業が
  長引き、一向に完成の日の目を見ないことになるのだけど、しかしそれ
  以上に作業をジャマする(?)難敵がいたのだな〜。それがTOPICSの欄
  にも記したけど、音質にも演奏機能にも全くカンケーない、エルボー・コンター
  部分に配したピエゾPU・プリアンプ部の、『勾玉』のようなカタチのカバー。

  画像でもお解かりのように、この部分は貰い受けた当初から吹き飛んで
  しまっていたのだけど、でもまあココは最初、テスコの特徴的な穴開き、
  昨今で云うトコのアイバ/ヴァイ・モデルのモンキーグリップを再現する
  だけでいいっぺ、と思っていたのだ。何ならケシ飛んだ部分に丸パイプ
  でも這わせてボディ外周にしちまお〜か、という乱暴な案もあったのだが・・・。

  しかし、いつ何時そんなヨケーなことを思い付いたのかは今となっては
  定かではナイが、「この部分を可動式にしたら面白いんじゃなかっぺや?」
  などと、ホントにくだらないことを考え付いてしまった。が、いくらくだらない
  ものであろうが、思い付いてしまったらやらずにはいられない、頑固で
  ワガママ、メンドくさい性分である、ソレに手を付けちゃったのですな〜。

  コイツには実際の工程もそうだけど、考えるのにも時間食っちゃってね〜。
  まずデザイン的にはご覧のような勾玉のような形状にすることはすぐに
  決まったのでけど、ソレをどう動かすかってことにね。その勾玉状パーツを
  ボディよか幅広に設定すればナンてことはなく可動させられるのだけど、
  それでは余りにミテクレがカッコ悪い。あくまでボディとその部分は
  ツライチでなければならんっ、とまたもワガママ炸裂。

  結局は画像にもあるように可動する支点周りの形状を円形とすることで
  事なきを得たのではあるけど、コレを仕上げるには精度高い工作が
  要求されてね〜。よく思うのだけど二つ折りケータイのパチンと閉じる
  サマや、ハウスorS&Bのラー油ビンが、同じくパチンと何気なく閉じる
  サマに、貴殿達はカンドーすることはなかろうか?ワシャなんかは
  ギョーザ食べる度に身も震えるのだけど(大げさな・・・)。意識せずに
  何気ナシに使用可能というクオリティが、実は如何にスゲーことなのか
  ということを、幾ばくかの工作や設計に手を染めたヒトはお解かり頂ける
  かと思うのだが・・・(なんかエラソーね自分もシロートのブンザイで)。

  だもんでねぇ、アイデア上ではソレ、とうに浮んではいたんだけど、ムリ
  かなあとも思い、その勾玉パーツが一端、表ボディ側にせり出してから
  上に跳ね上がる、なんて方法も考えたんだけど、それはそれで動きが
  複雑になるし・・・。いやぁなかなか、タイヘンだったっス。

  そのヤマを乗り越えても、ちゃんとツライチに可動し元に戻るか、勾玉
  パーツの末端部分もボディとツライチに着地するか、その動きはシブく
  ないか、逆にグラグラで演奏時ヒジ乗せたとき心許なくないか?その
  ときの耐久性は?等々、もうホントこんな余計なアイデア、考え付かな
  きゃよかったと思ひました・・・。

  その勾玉パーツをボディに固定する留め金もねぇ、ボディ裏やサイドに
  ボタンを設け、そこパチッと押すと跳ね上がるようにしようかとも思案した
  んだけど、それを収めるのに適当と思われる裏側の場所には、既に
  バッテリーBOX設けてあったり、またサイドじゃストラップがジャマに
  なり操作し辛いだろうということで、最終的にはご覧のような形状の
  モノになりやした。けどミテクレ的にはソレなりメカニカル(?)で
  カッコよくない?少なくともオノレではミタメ結構気に入ってま〜す。

  んで、上にバッテリーBOXと記したけど、コレ当初はブースターを
  カマそうかと思ってたの。その勾玉状パーツ、ただ可動するだけじゃ
  ホントにバカ丸出しだから、エクスキューズとして直下にその回路
  及びSW&コントロール部を収めよう、とね。けどブースターは
  
ドーフィンちゃんにも内蔵したし、実はこれも作りかけのレスポール
  系モデル(そんなんばっかや)にもソレを搭載済み、なのでこれ
  では余りにも芸がないなと設定変更、ピエゾPU搭載にスルリと
  路線転進。う〜ん人生と同じで、ジツに行き当たりばったりだ・・・。

  そのピエゾ、そう思い新たに買い足したモノではなく(このケチな
  ワシャがそんなことしまっかいなっての)、このMY・HPのトップ
  にもリンクしてある、奇人いや貴人ミュージシャンとしておこう、
  ミィはんにとある実験を頼まれ、代理に購入してあったモノ。残念
  ながらその結果は芳しくなく採用されずに結局貰い受けたのだけど、
  やっとソレがココで日の目を見ることとなりました。

  等々、他にもアルミぶった切ったり・チギったり・ブン曲げたり
  して、自作のブリッジ・ベースプレートやアームバーその他を
  こしらえたり、プラ板で同じく自作のPUカバー作ってみたり
  (なにせPUが独自規格の大きさだし)、そんなこんなも時間が
  掛かった原因かな〜。

  その他にも様々なトラブルとかもあり、ブログの方にも記した
  けど、最後の最後のワイアリング作業のとき、シールド繋ぎ
  音出ししてみたら、ミャ〜ン、ミャ〜ンって泣き声がするのよ。
  同じこと書くけど、ハテ?
我が家の愛猫ニャータローは、とうの
  昔に天に召されたハズだが?まさか神サマが絶対に完成
  させんが為に、今度は愛猫を化かし刺客として送り込んで
  来たのか?と邪推するも、よく耳を傾ければ、それは一定の
  周期を保って発生していて・・・。

 
  コイツには本来、3色LED、それの混ざり具合によって7色に
  可変するブツを、先に記したピエゾ用プリアンプのパイロット
  ランプとして配してあったのだけど、な、なんと、まさかのソレが
  変色するタイミングで、「ミャ〜ン」と奇声(声じゃないか)発生
  してたんよ。道理はワカランがきっと、その変色がドコかの周波
  数帯の信号を発し、それをピエゾか、あるいはアンプ自体が
  拾ってしまっているといったトコだろう。
 
  くっそ〜、他のモノも物色はして来たけど、先月アキバに足を
  運んだのは、コレがイットーの目当てだったというのに、一体
  ナンの恨みがあって・・・、と、涙に咽びながらソレ、取り外し
  しましたよ。とっころがエポキシ接着剤でしっかり固着してある
  為にまったくスポッと取れん。破壊して取り去るも接着部分は
  執拗にもこびり付いたままなので、結局再度孔開け作業した
  ようなモンです。トホホホ・・・。ほんで手持ちにあった青LEDを
  ボディ同系色ということで失意のなか、再接着したのでした・・・。


  そんなマヌケな失敗談は、旧ブログ、そして途中からヤフーの
  モノホンブログに切り替えたソッチの方にも記してあるので、
  おヒマあったなら一読頂き、せせら笑ってやって下され(ただ
  塗装工程の半ばを過ぎたあたりはいちばんテンぱってたんで、
  ソコらへんのハナシは見事に抜け落ちてるけどっ)。

  まあ、斯様のようなアンバイで、何だかエラく完成までに時間が
  掛かり、一時はどう足掻いても仕上がんないじゃないかと、まるで
  サグラダファミリアbyアントニ・ガウディのように(そげな大そうな
  モノではゼンゼンないが)未完のまま終わっちまうんじゃねえか?
  と思いましたよ。何せこの文中でも何度か触れたように実際、
  そんなギターが何本か、ワシャの回りには転がっているんでね。

  けど何とか踏ん張り、どうにかこうにかゴールインのテープ、切る
  ことが出来ました〜。工作リハビリで臨んだ積もりが、なんか
  よっぽどフルスクラッチでの作業の方が楽だったんでないの?
  ってな猜疑心芽生えてしまうもののの、でも苦労したヤツが
  仕上がるとさすがにその開放感

  実際の完成した姿も、各工程ゲロ吐きそうなくらい苦しんだ箇所が
  多々あったけど、それらを妥協せず乗り切ったこともあって、
  アタマに思い描いてた想像図にほぼ寸分違わない仕上がりに
  なったし、だから自分自身での満足度はけっこう高いエレキっす。

  けどねぇ〜。

  実際の楽器として見ると、お、重い。PUキャビティ&ピエゾの
  プリアンプを収める部分もかなりくり抜き、ほぼホロウ・ボディと
  言っても差し支えない仕様なのに(オリジナルの状態で持った
  とき重いと感じたこともあって、その作業を行ったんだけど)、
  やはり金属製のピックガードやその他同じく金属パーツが多い
  このモデル、それしきのことじゃ体重、そう簡単にダイエット
  出来ませんでしたな。ピエゾのプリアンプ・システム&006P
  バッテリーによる増量なんて、たかが知れてるんだけど・・・。

  他にもトレモロ(ヴィブラート)・ユニット、こういうテイル・ピース部
  可動のタイプも緩やかな音程可変で味わい深く、いいんだけど、
  やはりシンクロ系に馴染んだこのワシャのオテテには、アッチの
  方が性に合うなぁと、改めて思った次第。

  ちゅうワケで作品というか工作としては大変気にいった一本ながら、
  メイン・ギターにはならないかなぁ(音の感想については下に別途
  記載ナリ〜)。ま、生け花代わり(?)、お部屋のインテリア的には
  華やかだし、なかなかいいカンジよ〜。

   
   上画像が落札した4本。テスコを手に入れる為とはいえ大枚を
   叩く気はサラサラなかったのだけど、だからといってコレらに手を
   出すとは、ワレながらなかなかのチャレンジャーではある・・・。

   
   
   4本が揃って写る先の画像では、ギターのテスコ君、一部損傷は
   あるもそのボディ、健常に見えないこともないけど、実際はヒビが
   入って・・・、というよりは殆ど割れているに等しく、首の皮って
   いうか木の皮、いや繊維数本によって辛うじてくっ付いていると
   いった状態・・・。なので修繕作業をし易くする為にも潔く分割っ!

   
   と、コイツの製作回顧録と(例により思い入れたっぷりに記し、
   ゴッツ長くなってしまったので)、そして一応完成後に弾いて
   みての感想等は別途PartUのページを設け、そちらに記し
   ました〜(ページの出来、あんまよくないけどっ)。
 
   
   コレがオリジナルのお姿。TG−64という名前らしい。64って
   ことは、1964年に発売開始されたモデルなのかしら(ワシャ
   よかお兄さんで助かったぜ。ってナニが?)

   で、同じボディ形状を持つモノは国内のサイトでも多数見つけた
   ものの、トレモロ(ヴィブラート)・ユニットをはじめとして各部の
   パーツが微妙にドレもコレも違っていて、ワシャの手に入れた
   モデルにドンズバと思われるこの画像は、海外のサイトにて
   ようやく発見。まあその方が「ナニ勝手に貼り付けてんでぃっ」
   って怒られる確率も少ないだろし、逆に苦労してよかったかな〜。

   
   対抗心メラメラ〜、ってワケじゃないけど、同じような角度の
   ショットを並べてみました〜。どう?《TOPICS》んトコにも
   記したけど、昭和の残滓ではなく、ソレなり新しげなカンジの
   エレキのルックスにしようと思ったし、多少はそうなったんで
   ない?とオノレ自身では思っちょるんだけんど・・・(ダメ?)。

   
   その昭和的な(勿論オリジナルはそこが個性的&味のある
   部分でもあるんだけど)古臭いディテールを払拭する為、
   ボディ・シルエットをはじめとして各部もアップデート。

   アームバーなんかもそのひとつなんだけど、オリジナルは
   その曲がり加減も好きではなかったし、魔女の靴みたいな
   先端のバー・キャップもまた然り。取り付けるネジなんて
   『−』、マイナスよ・・・(まぁ拳銃とかはマイナス・ビスの方が
   カッコいいけど・・・)。ましてや、何といってもそれ以前に
   サビサビなんで、自作と相成りやした〜。

   画像中央に写るアルミの平板棒を曲げて切って穴開けて
   磨いてコサえてみたんだけど、どう?なかなかいいカンジ
   でしょ。取り付けるビスなんかも丸頭のヘキサ・ボルト奢って、
   う〜ん現代的ぃ〜。


   
   ヘキサ・ビスといえば細かい部分、PUを昇降させるネジも
   タップしPUのネジ穴切り直してソレに交換、ご覧のように
   精緻なルックスに(元々はココもマイナス・ネジで、そして
   そのアタマもデカかった)。また当然、ヘキサ・レンチにて
   簡単・確実に調整可能ナリ〜。

   VOLポッドは本来、黒いコントロール・パネル(といっても
   ワシャがセミグロス・ブラックで再塗装、キリッさせたのさっ)
   の方に設置されていたのだけど、個人的にはストラト系に
   馴染んでいる為、ソレはリアPU付近に居て欲しいんで、
   シマシマ・ピックガードの方にお引っ越し〜。
   
   また、そのVOLノブの前にある黒い丸は、ピックガードに
   円形の穴を開けており、そこから僅かにノブが露出して
   いるんだけど、コレはナニかといえば、ピエゾ用のVOL。

   エルボー・カバー直下のプリアンプ部にもVOLはあるけど、
   素早い操作なんて位置が位置だけに望めないんで、ココに
   マスターVOL、というワケ。まあプリアンプのVOL位置
   によっても音色・音質変わるから、好みの音にプリセット
   しておいて、コチラにて音量可変ってトコね。

   んで、ナニゆえこんなにイジけたようにちょびっとだけしか
   ノブを露出させていないかというと、ピエゾで音拾うときは
   ジャンジャンジャカジャカ〜♪とアコギみたいにストローク
   弾きするケースも当然想定されるので、そのとき手が触れて
   アレ?消音・・・、ってことのないようにのぉ〜。

   その為にわざわざ、ポッドはピックガードに固定するの
   ではなく、ボディ側へとなったんだけど、そのおかげで
   組み立てやメンテが煩雑に・・・。故レオ・フェンダー様に
   怒られてしまうわ。けどそのピエゾ用ノブは、僅かしか
   露出してないけど、とても操作し易かよ〜。

    
   ↑コレがちょーメンドく、その作製には翻弄させられて
    しまった、音にも演奏性にも一切無関係なエルボー・
    カバー(TOPICSんトコも記したようにね〜)。全く
    ムダなエネルギーを浪費したもんだ。

    もっとも画像に写るサスペンション、というかダンパー
    部分は、ワシャこんなん好きなだけにそんな苦労せず
    アタマんなかに構成図思い浮んだんだけど、手間
    食ったのは本体の設計と、いかに正確に精度高く
    思った通りの位置へ動き、そして戻るかってことね。

    本来ならこれらの臓物なんて隠した方がいいだろうし、
    そのような造形にするのも容易かったけど、けど
    やっぱオトコのコはこういうのがチラ見えするのが
    コーフンするんじゃ〜ん。ということで敢えてワザと
    このようにオープン構造にしました〜。

       

  ↑そのカバーを閉じるとこんなカンジ〜。根詰めて頑張っただけに
    ご覧の様に収まるときもボディとツライチに、パチッとな。その
    カバーを留めるストッパーも、波型ゴムなんか貼り付けてあるから、
    実にスライドさせ易そうでしょ〜。


    そのストッパーの上にあるヘキサ・ビスのアタマは、ソレ回す
    ことによって、エルボー・カバーがボディに対して押し付けら
    れる圧力の度合いを可変させる為のもの。ガッチリと密着して
    ないとこの部分、弾き難いことこの上ないと思うし(肘が乗るしね)、
    さりとてあんましギュウギュウに圧着しちゃうと、折角キレイに
    仕上げたボディにキズ付いちゃうじゃ〜ん(メカ的にもあんま
    いいことではないし)。

    そんな機構を設ける為に、実はこのカバー内には板バネ機能を
    持たせるべくアルミのフラットバー材が長々と入ってるの。そんな
    ことやってっから、なかなか完成しなかったのよね〜。
   
   またもアルミ加工・・・。ブリッジは欠品だったんだけど、ワケ
   あって(詳細は製作回顧録に記載)Oマチック等の既存品
   流用して使いたくなかったし、またこのテのテイル・ピース
   可動型のトレモロ・ユニットにはローラー・サドルが気分だし、
   また作動的にもよりマストなんで、やはり自作の道に・・・。

   フロイド・ローズのサドルの(蝶番的に繋がれてる)前半部分
   だけをサドルとし、しかも本来とは逆さ向きに使用という、出たよ
   必殺の天の邪鬼っぷり。いやぁホントなら順向きで使いたかっ
   たんだけど、その場合ブリッジ位置がオクターブ合わせの
   都合上、ピックガードとツライチ、もしくはカブってしまうんで、
   それだとミテクレかっこ悪いじゃん、という理由でね。

   そして、蝶番的にサドルを留めてたロッドに、ベース弦のボール
   エンドを通してサドルにブチ込むという傍若無人な構成にて
   ローラー・サドルを完成。んで、ソレらを載っけるブリッジ・
   プレートをアルミ板から自作したってワケ。

   なんだけど〜、画像にあるように完成品含めナゼ2枚ある
   かっていうと、未完のヤツは気に入らなかったから。僅かに
   左右のスタッド・ボルトを通す孔がズレてたんでね。他人
   様の目にはまず気付かれないだろから、スルーしちゃえば
   いいじゃん、とはワシャ、思えないんだな〜なんか。

   コレは普段の生活が余りにもズボラ過ぎるが故の反動?
   まあソレはどうでもいいけど、この加工した2枚のアルミ板を
   見比べると、完成品の方は4カドやエッジ丸めたり磨き
   込んだりして、結果まるで既製品と見紛んばかりっ(なんて
   自画自賛)。あ、ピエゾPUはそのブリッジ・プレート裏側に
   ぺタッと貼っ付けてま〜す。
   

   
   リアPUの真っ黒なカバーも同じく、プラ板にて自作。まるで
   アクティブPUの如くだけど(中身はシングル・サイズのツイン
   バー・ハム)、理由はオリジナルのリアPUの金属カバーが
   ひしゃげてしまっていて、それをせっかく各部キレイに仕上げた
   このギターに載せるの、若干の抵抗があってね〜。

   本来はセンターにコレを委譲して、「おっ、コレは懐かしの
   ノイズ・キャンセリングPUですか?」って思わせ振ろうと
   いう画策するも、塗装前の段階の借り弾きでは、センター
   PUの音がいちばん好みだったんで、そのままチョクに
   取り替えて、結局こげな姿に。まあリアをリ・アッセンブル
   するというのは常套手段だしベタなルックスにもなるし、
   これはコレでアリでしょ〜。

   またこのモデルの特徴の三連シーソーSW、本来は
   アイボリーのプラ地肌色だったんだけど、それをテスコの
   上級機種、スペクトラム5にあやかってカラフルに塗り分けて
   みました(アッチコッチに書いたけど)。ただ、その横のスライド
   SW、コレを(グラデーションに使った青の塗料が余ったからと
   いって)同色に塗り染めてしまったのはチョイ失敗。なかなかに
   安っぽくなってしまった・・・。

   その他、トレモロ用のコイル・スプリングは、ホンダのAPE
   っていう50ccバイク用の強化クラッチのモノ。オリジナル・
   ネックに採用されてた、アジャスト・トラスロッドを廻す為の
   ネック・エンドから突き出たパーツ、ソレはエアツールの
   ジョイント・プラグを加工して作製し再現。まあここいら辺の
   ネタはブログの方にも記したけど、本来のギター・パーツ
   以外のモノも多数流用して作製したのよ〜ん(そうそう、
   書き忘れたけどネックは非オリジナルね。見れば解るか)。


   
   裏側はこんなカンジ〜。その昔はウラなんて手抜きもひでぇモン
   だったけど、オッサンになった今はキチンとやってまっせ(人生・
   私生活はオトナになっても全然キチンとしてないのだけど・・・)。
   
   ボディ中央に見える、チクビの如き2つのポチは、大径のヘキサ・
   ボルト。これを裏通しし、ネジ切り部分を表側に露出させ、
   ブリッジのスタッド・スクリューにしているのだ。ガッチリ強固に
   弦振動、受け止めまっせっ。

   その昔イバニーズが自社ブリッジのことをジブラルタルって
   名付けてエバってたが(と言いつつとっても好き。新・旧両方
   持ってる)、それならコチラは差し詰めフォートレス、ってとこ?

   
   もう一枚、同じく裏画像を。ヘッド部ね。コッチ側も手抜きせず
   和紙貼り付け(もっともそうせんと木材のツギハギがバレて
   まうのだ)、そしてしっかとグラデーション塗装、吹いてまっせ。

   ペグは、やはりここでも現代的なエレキの雰囲気を醸し出す為に
   ロトマチック・タイプを使用。クルーソンもテレキャスやオールド・
   ストラトには似合うし好きだけど、基本はワシャ、コッチの方が
   メカっぽいというか洗練されたフォルムで好きだしの〜。

   もっとも、テスコちゃんのオリジナルに付いてたペグのウォーム・
   ギアなんて、その歯車手作業ヤスリで削ったんですか〜?って
   代物でなかなかにスゴかったけど・・・。

    
    またまたウラの画像を。ちゃんとバック・コンター部分にも
    和紙貼り付けてまっせっ。コンターのラインが、その先の
    エルボー・カバーの白いパーツにもしっかりと繋がっている
    のがお解かり頂けるかな〜。

    んで今にして思えば、ネック・ジョイントの方法、いくら
    オリジナルの元穴使ったからといって、こげな凡庸な
    留め方にせず、もうひと捻りすればよかったかな?
    (ってもそのスクリューの受け金はギター部品に非ず、
    お馴染みホームセンター・パーツだけどねっ)。

 
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      飛びま〜す。お隣はトップページに移る、で〜す。

    
 
   え〜い、最後も裏側の画像でまとめちまえっ。ストロボ焚いて
   写すと、ちょい他の写真とは違うカンジに写るねっ。それは
   ともかく、この非オリジナル・ネック、ネックエンドの縦の嵩が
   薄いってかホントはフツーなんだけど(オリジナルがやたらに
   厚いのね)、このテスコのトレモロ・ユニットの構造上、ココに
   ゲタをカマせてを調整するのがてっとり早いんで、ネック
   ポケットに収まる部分にチーク材貼り付け厚盛りし、そして
   ネックと同体化させるべく削って整形しました〜。

   こんな方法にせず他の対処法、ギブソン系その他のセット
   ネックみたいにネック角を付けて対処するテもあるんだけど、
   でもそれだとこの場合、相当角度付けなきゃセットアップ
   出来なさそうだし、それにその場合、PUの高低調整の限界
   とか、他にも色々弊害あるしね〜。

  
PartU


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