キックの練習方法
2001.5.31更新
キックの練習方法には、パス、シュートを含めるといろいろありますが、市販本にもかなり載っています。
ここでは、具体的に低学年の練習で行った練習方法について述べます。他の練習方法は参考書を参照して下さい。
練習にあたって
- ・コーチと1対1の時間
- 子供の人数に比べてコーチの人数がかなり少ないのが普通ですが、できるだけ子供とコーチが1対1で指導・アドバイスする機会を作ります。子供同士でやっている合間の1〜2分でも構いません。
- ・子供の観察と修正
- 子供のキックを観察し、まずいところを修正します。口で説明してもなかなか低学年の子供は理解できません。
- 子供の足元にかがんでコーチの肩に手を置かせ子供がバランスを崩さないようにして、手取り足取りで指導・アドバイスします。
・立ち足の位置、
・蹴り足の足首の形、
・上体の姿勢、
・蹴り足の振り、
・立ち足による体重移動、
・手・腕の位置・振り方、
・ボールに当てる足の位置、
・足を当てるボールの位置、
などがポイントです。
- 子供のキックの欠点を悪い見本として再現して「君のキックはここが良くない」と具体的に指摘し、キックの良い見本を子供に良く見せるようにします。よくあるのは、立ち足がとんでもない方向を向いている、足首がダラリとしている、ボールを当てる位置が違う、などで子供によってまちまちです。
- ・誉める
- 子供が修正して少しでも上手くいったら、必ず誉めるようにします。良くなった点を誉め、まだ修正がいる点に対しては再度修正します。
- ・時間配分
- 短時間ではなかなか修正できないのが現実です。限られた時間での指導・アドバイスなので特定の子供にだけ時間を割くのが困難です。
気を長くして、次の機会で修正する時間配分も考えねばなりません。
- ・レベルアップのポイント
- 上手な子供、フォームの綺麗な子供に対しては、キックの強さやキックの正確さを向上するように課題を与えます。
- 右足だけ、または左足だけ上手な子供に対しては、利き足と反対の足でもチャレンジさせます。
練習方法
(1)的当て(コーン当て)
- 1〜2年生の時に「遊び」感覚でやりました。
- コーンを4m、6m、8m、10m、12m位のところに置き、近い所から順番に当てます。
- 最初は的のコーンに当てる「遊び」から始めるのでキックのフォームなどはうるさく言いません。
- インサイド・キックを使うようにとか、左足でとか、もっと強くとか、上達の早い子供に対しては課題を与えてチャレンジさせます。
- コーンは大きめの工事用の物を使いました。
- 「キック・ターゲット」を子供達はやりたがりますが、大掛かりな道具なので用意できません。
(2)ペンデル(紐付きボール)
- ネットに入れたまま紐を持って蹴る練習です。子供達は練習前や練習後に無造作にネットに入れたままボールを蹴っています。
- 右足だけ、左足だけ、両足交互、インステップだけ、インサイドだけ、アウトフロントだけ、など課題を与えて連続10回程度キックします。
- ボールが足に当たる感触を覚えるのに良いようです。キックだけでなくストッピングの練習にも使えます。
- ペンデルという人が考えた方法と30年以上前の本で読んだことがあります。
- 昔はボールに金具を付けて専用の「ペンデル・ボール」がありました。紐の長さが5m以上の所からぶら下げた専用施設もあったようです。
- 今では紐の長さが1m強のネットが市販されています。
- 紐を継ぎ足してゴール・バーからぶら下げて、地面に近いボール、子供のひざ位の浮いたボール、など結構子供達は楽しんでいました。(ゴール・バーでは少し低いので、もう少し高くて安全な所があるとよいのですが・・・)
(3)ボールリフティング
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(4)2人1組(コーチと)
- 子供もコーチも同じキックをするパス練習と、コーチがトスして子供がキックをするトス練習の2パターンがあります。
- 子供のキックを観察し、まずいところを修正します。子供の足元にかがんでコーチの肩に手を置かせ子供がバランスを崩さないようにして、手取り足取りで指導・アドバイスします。
- 子供のキックの欠点を悪い見本として再現して「君のキックはここが良くない」と具体的に指摘し、キックの良い見本を子供に良く見せるようにします。
- 子供が修正して少しでも上手くいったら、必ず誉めるようにします。
- 上手な子供、フォームの綺麗な子供に対しては、キックの強さやキックの正確さを向上するように課題を与えて1対1の指導の中でアドバイスします。
- 右足だけ、または左足だけ上手な子供に対しては、利き足と反対の足でもチャレンジさせます。
(5)2人1組(子供同士で)
- 子供同士で同じキックをするパス練習と、一方の子供がトスして他方の子供がキックをするトス練習の2パターンがあります。低学年ではトスを合わせることが子供には難しくほとんどできませんでした。
- 低学年では子供達のレベルに差があります。なるべく同じレベルの子供同士で組ませます。または、一方を上手い子供にして見本(コーチのかわり)にします。
- コーチは、子供達のキックを観察し、まずいところを修正します。必要に応じ、状況に応じ、コーチと2人1組で指導・アドバイスします。(ただし、時間配分に注意!)
- キックを受ける子供はボールコントロールの練習を兼ねても良いのでしょうが、低学年では両方同時は難しい子供が多かった。
- 低学年では、主にインサイド・キックの練習をやりました。インステップ・キックは蹴れない子供や、コントロールができずボールがとんでもないところに行くことが多く、受け手もコントロールできないことが多いので時間をかなり浪費してしまいます。
- 練習方法にはバリエーションを付けて、子供達にあきさせない工夫をしました。
・単純に2人が向かい合ってキックを繰り返す練習
・1〜2m間隔に置いた2個のコーンの間を通す練習
・一方の子供は1〜2m間隔に置いた2個のコーンの間を通し、他方の子供はコーンの外側を通す練習
・2個のコーンにバーを渡し、バーの上をバウンドさせて通過させる練習(→サッカーテニス)
など。
- 2人1組ではありませんが、2組に分けて先頭が5m位離れて縦一列になります。先頭の子供はインサイド・キックで正面にパスをし、そのまま反対側の組の最後に着く「パス&ゴー」の練習を全員でやりました。ミスキックせずに全員で連続何回続けられるかチャレンジします。3年生では100回以上できました。ウォーミングアップには良い練習だと思います。
(6)トライアングル
- 2人1組の練習だと正面からボールを受けて、正面にキックすることが多くなりがちです。
- 3人1組で、一辺が5m位のトライアングル(三角形)を作ってパスを回します。右回り、左回り、両方とも練習します。ダイレクトにパスを回す練習とワンストップしてのパス練習をします。
- (ストッピングの練習を兼ねて、ボールの止め方を指導します。止めてから次にキックしやすくする体勢(ボディ・シェイプ)、ボールタッチをできるようにします。)
- 6人以上(全員でも可)で、一辺が5m位のトライアングル(三角形)を作ってパスを回しますが、キックしてからキックした方の組の列の最後に着きます。右回り、左回りとも練習します。ダイレクトにパスを回す練習とワンストップしてのパス練習をします。
- (全員が動いてパスを受けるのでキックを足元ではなく、少し前を狙うように指導します。)
(7)シュート板/壁
- 昔はシュート板のある学校があったのですが、今は丸い的が描かれた「壁」が各学校にあるようです。
- 子供達の遊びの中で自然と「壁あて」をやっています。一人の時でも、複数でもいろいろなルールを決めて遊んでいます。
- 練習では、壁から2m、3m、4m、5m・・・と離れたところに壁と並行にラインを引きます。
- 壁に向かってキックし戻ってきたボールを蹴り返し、連続10回でクリアとします。
- 近いラインから順番に始め、クリアできたら順々に離れたラインからにします。
- 最初は「遊び」から始めるのでキックのフォームなどはうるさく言いません。一度クリアできたら、キックのフォームや強さ・正確さについて修正するようアドバイスします。
- インサイド・キックだけとか、アウトサイドだけとか、左足だけとか、両足交互にとか、もっと強くとか、上達の早い子供に対しては課題を与えてチャレンジさせます。
- (実は、当クラブのホームグラウンドにも「壁」はあるのですが、地面と壁の境に排水溝のための高さ10cm弱のブロックが敷かれており、グラウンダーのボールの「壁あて」ができません。特にインサイド・キックの練習ができません。仕方がないので板で作ってみたのですが、大きくて重くて持ち運びに耐えられず失敗しました。)
(8)シュート練習
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(9)PK合戦
- 子供達はゴールがあると結構PK合戦をやるようです。得点したらGKを交代するなどルールを決めて遊んでいます。
- 走り回る練習の合間に時折PK合戦をやるようにしています。
- 初めの頃は、子供達の遊びと同じように単にGKを交代したりするだけでした。
- 最近では、ゴールを外したり、GKに防がれたら40〜50mのダッシュとかドリブルとか、キッカーにペナルティを課すようにして、「遊びの中でも真剣さ」を持たすようにしました。子供達も抵抗なく受け入れています。
- キックの種類については、個々の子供の好きなキック、得意なキックでやっています。
- ゴールポストの下隅を狙うように指導します。最初の頃には、単に思い切り蹴るばかりで狙っていない子供が結構いました。
- 4年生くらいになると公式トーナメントがあり、PK戦で決着を付ける機会が増えるようです。慣れておくためにもPK合戦をやっておいた方が良さそうです。
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