坂田よう子

議会活動報告 ひまわりのタネ №51 平成28年1月7発行

新しい年の始まりに

新たなる年を迎え、皆様方のご多幸を祈念申し上げます。
昨年は、町議会選挙が執行され、皆様方の多大なるご支援を頂き、5期目の当選を果たすことができました。また、副議長に選任を頂き、重責を強く感じております。
地方分権の時代、自治体の自己責任と自己決定の範囲が拡大し、二元代表制の一翼である議会が担う意思決定や行政監視の役割と責任は、更に重要となっております。
議会基本条例の理念に基づき、議会運営ルールの遵守・実践により、町民から信頼され、存在感ある大磯町議会を築くため、議長の補佐役として、懸命に努力致します。

新年度予算に繋ぐ平成26年度 決算認定

≪平成27年9月議会決算認定における総括質疑より抜粋≫

重点政策に対する実績・効果

坂田よう子
平成26年度は、健康につなげる福祉・スポーツ・食文化・教育・観光に力点を置き、町民の心身の「健康」につながる事業展開を大きく図る。また、そこから生れる活力をもとに、地域経済の活性化に挑戦するべく「観光」に力を注ぐとする予算方針でした。町民は中﨑町政一期目の集大成として、公約との連携も視野に、その実現性を大いに注目しました。平成26年度重点政策に対する実績と効果を伺います。

●福祉
おあしす事業は4年目、参加者数は3,794人と過去最大となりました。介護予防の視点から、足腰の機能強化と脳の活性化の双方に効果がある「スクエアステップ」に取り組みました。「母と子のおあしす」は、若い世代に増えている子宮頸がんや大腸がんの検診説明を行い、改めて自分や家族の健康について考えるきっかけとなっています。県のモデル事業「プレミアムおあしす」や産・官・学連携事業「アンチロコモ教室」を展開し、大きな成果を得ることができました。

●スポーツ
「大磯ビーチフェスタ」を北浜海岸で開催し、ビーチスポーツや親子体操など小さなお子さんも楽しめるスポーツイベントとしました。
「子どもスポーツチャレンジ事業」では、子ども水泳教室や体操教室、テニス教室を実施しました。小学生駅伝では、子ども達が一生懸命にタスキをつなぐ姿が印象的で、大いに盛り上がりました。

●食文化
小・中学生が地場産の食材を使った「Oisoレシピ」を考案し、学校給食に採用しました。今後は、生産から調理、食事と連続した学びへと発展させたいと考えます。「子ども議会」では、朝ごはんの大切さなどを伝える「おいしく、おかわり、いきいき、そだつ おおいそごはん宣言」の提言を頂き、子どもたちの「食」に対する関心が高まっています。

●教育
児童・生徒用コンピュータを新規リースし、ICT環境を充実しました。今まで以上に意欲的に授業に参加する子どもたちの姿が見られました。
また、学校図書館司書を各学校に1名ずつ専属としました。目を輝かせて学校図書館を利用する子どもたちが増えています。
更に、学校内における指導協力員の配置時間数を拡充し、学習面でのサポートが必要な児童・生徒に対して、個別的な学習支援ができる体制づくりを進めました。

●観光
県の新たな観光の核づくり促進交付金を活用し「ポートハウスてるがさき」の整備や「おもてなしの心育成」講座を開催しました。合併60周年記念事業では、「大磯お茶の間映画館」や「大磯うつわの日」を実施しました。また、海水浴場開設130年事業では、海水浴場の新たな魅力の創出を目指し、ビーチテニスコートを4面設置しました。更に、「大磯オープンガーデン」や「アートウォークイベント」の拡充を進めています。

人口減少社会を見据えた定住促進政策

坂田よう子
人口減少社会を見据え、大磯町が果敢に取り組まなければならない、交流人口の増加や定住人口の安定化の推進が求められています。定住促進政策の進捗について伺います。

町長
全国的な規模で加速的に進む人口減少、そして少子高齢化社会の到来は、町にとっても避けて通ることはできない。
定住人口の安定化を図るためには、まず何より、大磯を知ってもらい、気に入ってもらうこと、そして、気に入ってくれた方が、希望にあった住まいを見つけ出す環境を整えていくことが重要です。
そのため、「新たな観光の核づくり事業」をはじめとする、大磯の魅力を高めるための取り組みに力を注ぎ、情報発信を進めています。また、希望に沿った住まいの情報を提供できるよう、空き家対策との連携も図りながら進めていきます。
交流人口の増加を目指す「観光の核づくり事業」の取り組み、定住人口の安定を目指す「地域再生」への取り組み、「定住促進」に向けた取り組みは、階段をじっくりと着実に一歩一歩上っています。
「定住促進」は町の最重要課題です。大磯の持つ自然や文化、歴史などの魅力を活かした、若い世代が大磯を選び、そして、定住してもらえる施策に取り組みます。

12月議会一般質問 大磯町総合教育会議の展望

大磯町教育大綱

基本理念

「いのち」「こころ」
自らの可能性を求め、
新しい時代を心豊かに生きる人づくり

基本目標

 ~「いのち」と「こころ」を
輝かせる3つの力をはぐくみます~
「知力」「体力」「共感力」

基本方針

~「大磯らしい」美しい自然と由緒ある歴史・文化を大切にする教育をめざして取り組みます~
子育て 幼児教育 学校教育
生涯学習 教育環境整備

坂田よう子
総合教育会議は、平成27年4月に「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律」が施行され、新しい教育委員会制度として始まりました。
その主な目的は、教育の政治的中立、継続性、安定性を確保し、地方教育行政における責任の明確化や迅速な危機管理体制の構築を町長と教育委員会が連帯し行うことです。
現在、本町における教育行政の方針である「大磯町教育大綱」の策定作業が行われています。教育大綱に沿った教育行政の向上を期待します。また、策定後、その運用に関しては、広く町民への理解と協力を得なければならないと考えます。
町長公約に掲げられた「教育優先の町」それを樹立すべく、大磯町総合教育会議の展望を伺います。

町長
総合教育会議は、首長と教育委員会が相互に連携を図りつつ、より民意を反映した教育行政を推進していく会議です。
教育大綱の策定、教育、学術及び文化の振興を図るために重点的に講ずべき施策や児童、生徒等の生命・身体の保護などの緊急の場合に講ずべき措置について、協議・調整を行います。
これまで4回にわたり会議を開催し、11月25日に教育大綱を策定しました。今後は、教育大綱を大きな柱として、町の教育を教育委員会と更なる連携を図りながら進めます。
教育とは、子育てから生涯学習まで、生まれてから亡くなるまで、家庭や学校、社会、そして、地域と様々な場面で一生涯にわたり続くものです。 町や教育委員会だけではなく、家庭における保護者、学校におけるPTAやボランティアの皆さん、また、地域の方々から多くのことを学び成長し、そして、自分たちが学んだことを子どもの世代に教えていく。その中で、我々大人も、子どもたちから多くのことを学びます。
「いのち」、そして、「こころ」。この基本理念を、教育現場に理解してもらうことはもちろんのこと、町民の皆さんにも理解いただき、教育大綱を町の教育の新たな一歩として、町全体で進めていきます。

坂田よう子
大綱の意義は、地域の実情に応じた、町の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策を推進するものです。予算に明確に反映した施策の推進を求めます。

担当参事
教育大綱を、町も教育委員会も互いに尊重し、町の教育施策や予算の編成に関しては、教育大綱を念頭に進めます。

坂田よう子
法改正のきっかけとなった「児童、生徒等の生命・身体の保護などの緊急の場合に講ずべき措置」に力点をもって進めるべきと考えます。

担当参事
いじめ事件などを契機に、教育委員会制度が大きく見直され、民意の代表として首長の意向を教育行政に反映させるため、総合教育会議が新設されました。
いじめ以外にも、災害や事故、犯罪の発生により児童・生徒の生命や身体に被害が生じる事や、生じるリスクも想定されます。そのような場面、状況を総合的に捉えた中で、総合教育会議において協議・調整を進めます。

坂田よう子
教育長が強い意志を持ち、大綱を尊重し、教育行政の舵取りを力強く進めていただきたい。特に、子どもたちを取り巻く多様化する環境の中で、学校のみならず地域・家庭に踏み込んで行かなければならない場面もあります。「児童、生徒等の生命・身体の保護などの緊急の場合に講ずべき措置」に対する責務は今まで以上に重要と考えます。

教育長
責務を自覚して教育行政の推進に努めてまいります。

坂田よう子
この教育改革は、いじめ事件、自殺・不登校・虐待等が頻繁に社会問題化し、教育委員会への責任追及のみならず、社会全体が取り組むべき重要課題となってきたことから始まりました。その点からも学校関係者、元PTA、青少年指導員の経験者等で構成される社会教育委員会議が教育大綱のより良き理解者であり、協力者となっていただくことが重要と考えます。

教育長
大綱策定を機に、改めて社会教育委員に対して、それぞれの実践経験や専門的な知識、さまざまな活動の中から町民の声を吸い上げていただき、町の社会教育の方向性、行政が果たす役割、具体的な施策についてのご意見や助言を期待します。

坂田よう子
教育大綱「いのち」「こころ」この基本理念を町民全体に理解をしていただき、町の大切な子どもたちの生命・身体の保護などの危機管理及び緊急対応に対して、町全体が意識をもって取り組むことを期待してやみません。
教育関係者はもとより、家庭・地域、町民一人一人が意識をもって「いのち」「こころ」を輝かせる町を創りあげていきたいと考えます。
教育で確かに輝く町、そして、崇高な「いのち」「こころ」に感謝できる町、町民全体の意識啓発への更なる一歩を期待します。

担当参事
新たな教育制度の元年です。教育大綱を大きな柱として、大磯町の教育は進んでいきます。町全体に周知、啓発を図り、更なる教育の充実に努めます。

湘南国際マラソン会場にて大磯町をピーアール

湘南国際マラソン会場にて大磯町をピーアール