よく起こるスポーツ傷害腱鞘炎(ラケットスポーツ)
本文へジャンプ 2008年4月15日 

 

 
ラケットスポーツで起こる腱鞘炎(テニス・卓球・バトミントン)

腱を通すチューブ(腱鞘:腱を骨にとどめる繊維性のトンネル)が炎症を起こしている状態。炎症が起きるとトンネルが腫脹とて隙間が狭くなるため摩擦が強くなり更に炎症がひどくなります。安静にしていれば数週間で自然治癒しますが、手は使わないわけにはいかないので、こじらせて慢性症状に移行する人が多いようです。

◎好発部位
腱鞘はいろいろな部分にあるので様々な部分で発生する可能性がありますが、ラケットスポーツで最も発生しやすい部位は、可動範囲の広い手首周辺(特に母指)になります。
           
◎原  因
関節の無理な可動域への進入
直接に腱鞘のダメージ
疲労による老廃物質の蓄積


◎対  処
安静。使った後や痛みが強い時(触って熱感がある時)は、アイシング。
※自然冷却は、状態を最も悪くするので普段は、温めておく。―37℃がベスト
              
当院の対応は、急性期は、安静が必要。慢性期はプレー続行可。局所に過度の負担をかけないようにして、プレーを続けさせながら治療する方法をとっています。もちろん、使用による疼痛は発生しますが徹底したケアーサポートを行えばあまり治癒期間への影響はないと考えています。
また、慢性化してなかなか直らない患者の特徴の1つに肩甲骨から指先にかけてのアライメントの乱れが生じている場合があります。こういう患者さんの場合は、腱鞘炎の局所だけの治療だけでなく、肩甲骨の動きを調整することにより劇的な回復する場合があります。

◎関連症状からのメカニズム
痛み・コリ・疲労・寒さなど様々な原因が肩甲骨の動きを小さくします。すると通常より指先の関節の動きが大きくなりこ腱鞘のダメージを誘発します。肩甲骨の1ミリの働きに対し、それを指先だけでカバーするには、数センチの働きが必要になります。特別にフォームの改良をしたわけでもなく、いつもと同じように練習量をこなしていたのに腱鞘炎になってしまった場合などは、このようなことが考えられます。