用語集(強化指導指針1996年版)

2001.3.22更新

日本サッカー協会が示した「強化指導指針1996年版」(JFAニュース増刊号1996年3月)の第2編「サッカー用語の統一」で紹介されている用語です。
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項目原語内容・意味種別
スクエアパス Square pass フィールドを横切るパス。主として攻撃のセットアップに使用。横パスと同義。 技術
スクリーン Screen ボールと相手の間に自分の身体を入れ、ボールを奪われないようにする技術。シールディング[Shielding]とも言う。 技術
スライディングタックル Slidng tackle 守備の時、身体を投げ出して相手のボールを奪う、あるいはパスやシュートコースをさえぎる技術 技術
スワービング Swerve kick キックの一種。ボールを蹴る際に回転を与え、ボールの軌道を曲げる。インスウィングとアウトスウィングがある。 技術
ダイビング Diving ゴールキーパーがキャッチングやディフレクト[cf.ディフレクティング]のために、横に跳んでゴールを守る技術。 技術
チェック Check ある方向へ動き出す前に、逆方向へダッシュしてからその方向へダッシュする動作。 技術
チップ Chipping キックの一種。ボールの下側を蹴り、逆回転を与えボールを高く上げる。ロビングパス・シュートの時に良く用いる。 技術
ディフレクティング Deflecting ゴールキーパーが手のひらを使って、ボールのコースを変える技術。語源はボールが何かに当たって、コースが変わること。 技術
トラップ Trapping 自分に来たボールを止めるための技術。 技術
ドリブル Dribbling 足を用いてボールを移動する技術。相手を突破するために用いる場合、「ドリブル」という。[cf.ラン・ウィズ・ザ・ボール] 技術
ドリブンパス Driven pass パスの一種。スピードのある低い弾道を描き、中〜長距離の時に用いる。反対にフワリとしたものは、ロフティドパス[Lofted pass]。 技術
フィスティング Fisting ゴールキーパーがこぶしを使ってボールを弾き返す技術。パンチング[Puntching]と同義。 技術
フェイント Feinting 相手に自分のプレーを悟られないようにするための疑似動作。ドリブルを使った突破の時などに用いる。 技術
ボールコントロール Ball Control 自分に来たボールを自らの意思のもとにコントロールする技術。 技術
ウェッジコントロール Wedge Control ボールコントロールの一種。身体と地面との間にある角度をつくって、ボールコントロールする技術のこと。 技術
クッションコントロール Cushion Control ボールコントロールの一種。接触面を引くことによってボールの勢いを殺し、ボールをコントロールする技術のこと。 技術
リバースパス Reverse pass ある方向にドリブルすることによって、その逆方向にできたスペースに出すパス。 技術
レイオフ Lay off 後方から来る選手にボールを落とす技術。ポストプレーなどに見られる。 技術
ロビング Lobbing 相手の頭上を越して、パスしたり、シュートしたりする技術。ロフティドキック[cf.ドリブンパス]を用いる。ロブ[Lob]とも言う。 技術
アーリークロス Early cross クロスの一種。相手ディフェンダーが戻りきらないうちに、ディフェンスラインとゴールキーパーの間を狙って、浅い位置から早めに入れる[cf.クロス]。 戦術
アイコンタクト Eye contact 目と目で合図し、味方同士の意志疎通を図ること。 戦術
アンティシペーション Anticipation 予測、読みのこと。サッカーでもっとも大切な能力の一つといわれる。 戦術
ウィング Wing/Winger コートを縦に分けた時、タッチライン寄りの地域。または、その地域でプレーする選手のこと。現在ではフランク[Frank]の方が多用される。 戦術
オーバーラップ Overlap run ボールの後方から、ボール保持者の背後を通過し、前方のスペースに飛び出すこと。 戦術
オフサイドトラップ Offside trap ディフェンス側がラインを操作することによって、相手選手を意図的にオフサイドにする守備戦術。 戦術
カウンターアタック Counter-attack 相手の守備態勢が整っていないうちに、素早くしかける攻撃。 戦術
カバー Cover/Covering 味方ディフェンダーが突破された時、他のディフェンダーがそれを守りに行くこと。あるいは、そのようなポジションを取ること。 戦術
クロス Cross ウィングサイドからゴール前の地域に出すパス。センターリングと同義であるが、国際的にはクロスが一般的。クロスボールとはいわない。 戦術
クロスオーバー Cross-over 2人の選手が互いに逆方向に走り、交差する動き。スウィッチする場合や、ボールなしで相手のマークを振り切るために行う場合などがある。 戦術
ゴールサイド Goal side ボールよりも自分のゴール寄りの場所。ディフェンスに入ることのできるポジション。 戦術
コンパクト Compact 前線から最終ラインまでの幅を狭くして行う守備、またはそのような状態のこと。守備時にチャレンジとカバーが効率的にできる。 戦術
ジョッキー Jockeying ボール保持者をある方向に追い込むようにプレッシャーをかけていくディフェンス方法。馬を繰るようなのでこの名称がついた。 戦術
スウィッチ Switch クロスオーバーしながら、ボールを受け渡すこと。攻撃の方向を変えるという意味にも使われる。 戦術
スルーパス Through pass ディフェンスラインの裏側へ走り抜ける味方へ、ディフェンダーの間を通すパス。キラーパスともいう。 戦術
ゾーンディフェンス Zone Defence 特定の攻撃者をマークするのではなく、マークの受け渡しをしながら、相対的な地域分担による守備戦術。 戦術
ダイアゴナルラン Diagonal runs コート中央部から、サイドあるいはその逆に斜めに走る動き。スペースを創る・利用するために重要となる。 戦術
ダイレクトプレー Direct Play できるだけシンプルに、フィニッシュから逆算した優先順位で、プレーを組み立てていく考え方。反対はポゼッションプレー。[cf.ワンタッチ] 戦術
ディシプリン Discipline チームとしての共通理解あるいは約束事。チームに意志を持たせ、意図あるサッカーを行うために重要なファクター。 戦術
トライアングル Triangle ボール保持者を中心に味方2人と三角形を保ち、サポートできる態勢を作ること。 戦術
バイタルエリア Vital area "D"(ペナルティアーク)近辺のエリア。攻守において非常に大きな意味を持つ地域。 戦術
フォアチェック Fore-checking 守備戦術の一つ。ボールを奪われたら、前線から積極的にプレッシャーをかけ、相手のスペースをなくし、相手ゴールに近いところでボールを奪い、攻撃につなげる。 戦術
プルバック Pull-back クロスの一種。ゴールライン近くまで切り込んでから、後方に戻す。 戦術
ボールウォッチング Ball-watching ディフェンスで見られるミスの一つ。ボールばかり視野に入れて、スペースに走りこんでくる選手を把握できないこと。 戦術
ポストプレー Post play 攻撃の際、トップにいる選手にボールを当て、そこを基点に攻撃を組み立てること。 戦術
ホスピタルパス Hospital pass パススピードの遅い不用意な質の低いパス。受け手を負傷させてしまうことが語源。 戦術
ボディシェイプ Body Shape ボールを受けた時の体勢(身体の向きや姿勢)。良いボディシェイプとは、ファーストタッチで広い視野が得られるようになること。 戦術
マーク Mark 相手選手のポジションに合わせて、自分のポジションをとり、ボールを奪うための態勢を作ること。 戦術
ラインディフェンス Line Defence スウィーパーを置かず、ディフェンダーが相互にチャレンジとカバーとの関係を保ちながら行うゾーンディフェンス。 戦術
ランウィズザボール Run with the ball ボールとともに移動する技術。ドリブルに対し、スピードをもってオープンスペースへ進入する際に用いる。 戦術
リトリート Retreating Defence ボールを奪われたら、全員が自陣にもどり、そこからディフェンスを開始する守備戦術。フォアチェックの反対。 戦術
ワンツー One two 2人のパスの受け渡しによる突破の手段。パスを出す選手は、パスとともに前方に走り、受けた選手は壁の役割をしてリターンパスを出す。Wall pass,Double passともいう。 戦術
第三の動き Third man combination 味方の第三者がより有利なポジションでボールを受けようとする動き。パサーにボールが渡る前に動きを開始する。 戦術
オーバー Over! 「ボールに触れないで次ぎの動きをしろ」という意味で味方同士の意思の疎通を図る言葉。 試合
キーパー Keeper! コールキーパーが「自分が処理するから触るな」という意味で味方同士の意思の疎通を図る言葉で、GK自身が発する。Goalkeeper'S ballの略。DFなどにまかせる時は「クリアー」となる。 試合
ギャップ Gap ディフェンダーとディフェンダーの間にできる隙間。ここを通すパスを味方に要求する時に「ギャップ!」と声をかける。 試合
くさび Forward pass to feet 前方にいる選手(主にトップ)の足元に出す縦パス。ポストプレーなどで重要となる。 試合
クリアー Clear/Clearance 相手の攻撃から逃れるため、ボールをゴールから遠ざけようとすること。キックやヘディングを用いる。 試合
スクイーズ Squeeze! 相手との間合いを詰めて、プレッシャーをかけること。 試合
スプレッド Spread 広がること。 試合
ターン Turn! 「ファーストタッチで前を向け」味方同士の意思の疎通を図る言葉。反対の意味を示す言葉は「マノン」。 試合
ディレイ Delay 守備戦術の一つ。相手の攻撃を遅らせること。 試合
フリック Flick ボールに少し触れて、ボールを後方に送る技術。コーナーキックなどの際に重要な役割を果たす。 試合
マノン Man on! 「相手が来ているから、ボールを奪われるな」味方同士の意思の疎通を図る言葉。ボール保持者の死角からチャレンジしてきた時に味方選手が発する。 試合
ワンタッチ One touch ボールをいったん、止めずに、ファーストタッチでパス、シュートなどをすること。あるいは、ファーストタッチでボールを受けたい時にその意思を伝える言葉。 試合
ゲームフリージング Game Freezing ゲームを行わせながら、問題点があればその都度、ゲームをストップさせコーチングを行う指導法。
サードオブザピッチ Thirds of the pitch コートを3分割したゾーンのこと。ディフェンディングサード・ミドルサード・アタッキングサード。
スウィーパー Sweeper ディフェンス陣の後方に位置し、特定のマークを持たない守備選手。
ディー ペナルティアークの通称。[cf.バイタルエリア]
ボランチ Vorante ディフェンシブハーフ。ポルトガル語で、「舵取り、ハンドル」の意。
リベロ Libero 守備時はスウィーパーの役割をし、攻撃時には積極的に参加し、攻撃を組み立てる。

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