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ふるさと土屋で活動するグループ

平塚市でも唯一「里山らしさ、ふるさとらしさ」が残っているここ土屋において、これを後世に残し伝えていこうというグループの活動があります。

以上3団体のみなさんが、未来を見据えながら活動に勤しんでいます。
この活動は、メンバーのみならず地域に住んでいるみなさんのご理解とご協力により、有機的な活動によって、その効果が期待されるところです。

〜〜〜 継続は力なり 〜〜〜

まさに、そのとおりだと思います。
ぜひ、末永い活動を期待しています。

ささりんどうクラブ    会 則
郷土土屋の歴史・民俗・文化等を調査、研究、発表する目的で、平成8年(1996)11月8日に12名のメンバーで発足しました。
自分たちの住んでいる土屋の先輩方が、永い間守り育ててこられた文化的遺産や精神的遺産を、次代を担う人たちに伝え継承していくことが、我々の責務であると考えています。
しかしながら、近年における生活様式の多様化、農業後継者問題それに伴う里山の荒廃、無計画な開発行為による自然破壊、産業廃棄物の不法投棄、大型家具や電化製品の雑木林等への不法投棄など・・・・いろいろな問題を抱えてきています。
このような中で、土屋の未来を考えた時、

  1. 土屋における有形無形の財産を、後世に維持伝承していくためには、どうしたらよいのか。
  2. 以前のように、先輩方から「土屋の自慢話」を聞かせていただくことがなくなった今日、次世代にどう伝えてあげたらよいのか。
  3. 郷土のことをより多く知っていただき、なおかつ自らが「郷土を愛し誇れる」ような知識と自覚を持っていくにはどうしたらよいのか。
  4. 未来に「誇れる土屋」として、良好な自然環境を維持しながら、調和のとれた開発をしていくにはどうしたらよいのか。
  5. 大事な遺跡が徐々に消滅しつつあり、つい最近も良識のない方々のために、1400年も続いた「源水の横穴古墳群」が一瞬にしてその姿を消してしまいました。このようなことが、今後あってよいのか。
  6. 新旧住民の方々が、互いに自分たちの住む土屋について、共有の知識や情報を持つにはどうしたらよいのか。

以上のような問題解決のひとつとして、私たちの住んでいる土屋そのものの姿をみなさんに知っていただき、さらには「郷土愛」を育みながら未来を語っていただくため、「ささりんどうクラブ」を結成しました。
主な活動は次の4つから成っています。

  1. 土屋の歴史・民俗・文化等現状をふまえながら調査、研究する。
  2. 「郷土史」等の資料を作成する。先輩方が「自慢できる土屋」を語ってこられたことを、文字に置き換えて「土屋郷土史」を作成する。
  3. 古くから伝わる「遺産」を、維持・保存していく。
  4. 次世代へ諸所の場を借りて、発表・継承していく。
  5. 他の活動グループと連携をとって、「土屋の歴史めぐり」等に協力していく。

ささりんどうクラブは、時代とともに変わりつつある土屋が、歴史と文化の街、そして未来に活きた「平塚市のオアシス」でありつづけるように願っています。
そのためには、文化財・遺跡・民俗伝承の保護、さらには荒廃した雑木林の有効利用(下刈り・薪づくり・しいたけ栽培・炭焼き等)・荒廃した谷戸田の利用(とんぼ・ほたる・めだか・たにし・どじょうなどが住める水辺の確保)等生態系のバランスを考えた施策の実現など、土地所有者と地域の方々のご理解、さらには行政の協力によって、積極的に取り組んでいくことが重要と考えています。
それはまた、子供たちへの生きた教材として、未来へ残してあげる私たちの遺産でもあります。
今後は、「ささりんどうクラブ」の活動に賛同される方を順次募っていき、活動をより充実させ、郷土土屋のために貢献していきたいと思います。

[具体的活動結果]
      現在行われているささりんどうクラブの活動状況は 

  1. 平成11年(1999) 「土屋郷土史」の発刊
  2. 平成12年(2000) 「土屋郷土史」の解説会、「土屋の里」の歴史散策
  3. 平成13年(2001) 「ぶらり土屋の里めぐり」(土屋郷土史副読本)の発刊
  4. 平成14年(2002) 「ふるさと土屋いろはかるた」の作成開始
  5. 平成19年(2007) 「ふるさと土屋いろはかるた」の完成
  6. 平成19年(2007) 「相州土屋の里うた」(唄と甚句と民謡と)の発刊
  7. 平成20年(2008) 公民館まつりで「かるた大会」実施(80名) ・「第1回土屋の里ぶらりかるためぐり」実施(26名)
  8. 平成20年(2008) ”土屋を見る・知る”ためのE-BOOK「我が土屋の里」CD(Win版)完成 ・「土屋検定」(案)が提案される
  9. 平成21年(2009) 「(仮称)ふるさと土屋検定」素案づくり着手・・「かるた」「神社寺院」「里うた」「地理自然」完成
  10. 平成22年(2010) 「(仮称)ふるさと土屋検定」素案問題完成 ・PCによる「検定問題演習システム」完成(Win版)


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土屋の里山をよみがえらせる会   会 則  「里山をよみがえらせる会」のホームページへlink
失われつつある里山を以前のように蘇らせようと、平成12年(2000)10月21日に発足しました。
ここ土屋は農村地域で、昔から苗床用の堆肥作りに雑木林の落葉をかき集めて利用していました。農業活動によって、里山は自然の恵みをたくさん生み出し、なにもかもがバランスよく営まれていました。
ところが、近年は生活用様式の多様化や文明の進化により、農業そのものが大きく変わろうとしており、それに伴って自然の様子も一変しようとしています。
雑木林は、アズマネザサ(地元では篠竹という)が一面に生い茂り、従来の生態系すなわち昆虫(カブトムシ・クワガタ・カナブンブン等)や山野草(エビネラン・シュンラン等)が激減して、絶滅の危機にさらされています。また、下刈りや薪山(12から15年周期で伐採)が行われず、子供たちも雑木林で遊ぶことがなくなりました。
このような危機を少しでも回避して、次世代の子供たちに里山の良さ、楽しさ、大切さを知っていただこうと活動を始めました。
里山とは、広義にはその地域に存在する山林・斜面林(主に雑木林や竹林)、田んぼ・畑などの農地、小川や湿地・ため池、さらにそこに住む人、人家・家畜小屋・堆肥小屋等、農村地域における自然と人との関わりの深い地域をいいます.
「自然と歴史と人と文化の博物館」といっても過言ではないここ「土屋の里」は、そのような環境の中で土屋の人々によって脈々と営まれています.
土屋の先人たちは、自然に対する鋭い感性と豊かな感受性を無意識のうちに養い、この多様な自然を決して損なうことなく、時には畏敬の念をもって崇め、また、ある時には生活の糧をそこに求めるなどして、生活の中でごく自然体で自然と密接な関わりを持ちながら、自然をうまく利用しつつ生活をしてきました.
農業そのものが、無意識のうちに良好な自然を維持してきたといっても過言ではありません.
しかしながら、近年の急速な文明の発達と、それに伴う生活様式の多様化は、人と自然との関わりを激変させ、自然は人から見放され始めてきました.
里山などの自然は、人が管理することにより維持されるものであり、管理されなければ植生遷移などにより荒廃していきます.
農業後継者不足と農業従事者の高齢化は、農業の衰退につながり、自然の荒廃はますます深刻化しています.
これらのことが地球環境の悪化(二酸化炭素の増大・温暖化・異常気象・有毒ガスの発生・水質土壌の汚染等)の一因ともなっています.
また、里山における森を中心とした雑木林や水田等は、蒸散作用による気候の緩和・水源の涵養・洪水の防止・土壌の侵食防止等が図られ、生物の生息に適した環境を保つ役割や二酸化炭素の吸収源になっています.
以上のことから、良好な里山を維持し保全することは、21世紀の極めて重要なテーマのひとつといわれています.里山の保全をすることにより、生物の多様性が確保され、それが良好な地球環境を維持するための貢献へのひとつの手段ともなります.
自然のしくみと自然と人との関わりを学びつつ、自然と人との共生を図りながら、本来あるべき土屋の里山の姿を取り戻すことにより、また、”新たな土屋の里の文化”を生み出すことにもなります.
ここに「土屋の里山を蘇らせる活動」を展開して、会員相互の資質の向上を図りつつ、未来への持続可能な社会の実現をめざすものです.

この「里山の会」は、「日本財団」の助成(里山の保全活動:雑木林や休耕田、小河川などを保全・創出することで、いきものと共生し、自然とのふれあいによる体験学習の場とするような活動事業)により山林所有者と隣接する畑所有者のご理解とご協力によって実現することになりました。

本会は、次のような事業を行っています.

  1. 本来の里山を保全するための保全事業
  2. 広く市民による身近な自然とのふれあいの場の創出に関する事業
  3. 小中学生などの自然環境学習や自然体験学習ができる事業
  4. 会員相互の連絡・情報交換や親睦を図るための事業
  5. 地域と市民と行政に対して、里山の重要性を理解していただくための事業

”土屋から新しいレクリェーションのプログラムを発信しよう”

〜〜〜このような身近な自然とのふれあいの場として、「里山」が体験できるフィールドを自分たちで作っていこう 〜〜〜

$$$ 活動経緯 $$$

      現在行われている土屋の里山をよみがえらせる会の活動状況は こちらへ



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ふるさと土屋いろはかるた実行委員会
ふるさと土屋の歴史や民俗や文化を次代を担う子どもたちに遊び感覚で伝えようと、11の地域の関係団体が一丸となって「いろかはるた」作りに取り組みました。
平成12年(2000)6月25日に「ふるさと土屋いろはかるた実行委員会」を立ち上げて、目的達成に向けて作業を進めています。
これは「ささりんどうクラブ」の発案で、土屋地区自治会連絡協議会・公民館・子ども育成会・青少年指導・小中学校・PTA・地域教育力ネットワーク・俳句の会(木の芽)・ささりんどうクラブ等がそれぞれ分担を決めて、以下のとおり進行しています。

〜〜〜作業経緯 〜〜〜
・H12.05.14 かるた作成発案、作成動機(案)づくり 7名
・H12.05.28 作成委員会及び手順(案)の検討 7名
・H12.06.11 構成員への依頼事項の検討 4名
・H12.06.25 第1回全体会議(かるたの名称、委員会の名称) 18名
・H12.07.09 作成手順・担当者の選考(案)・お願い文書作成 5名
・H12.07.18 小学校への句の募集依頼文書配布
・H12.07.23 自治会への句の募集依頼文書(案)の検討 6名
・H12.09.10 全体会議の資料チェック 8名
・H12.09.15 「公民館だより」(第5号)かるたの作成と委員会の紹介を掲載
・H12.11.05 かるた解説書(案)の検討 9名
・H14.02.10 今後の進め方の検討 7名
・H14.04.21 自治会への句の募集文書(案)の検討 2名
・H14.05.17 第2回全体会議 13名
・H14.06.20 自治会へ句の募集文書配布依頼
・H14.09.08 応募期限(8月31日)までに、15名231首応募された
・H14.09.22 231首について各々句の「題材」を指定する作業に着手する。全体会議及び句の選考委員会に提出する資料作成の準備に入る。 6名
・H15.05.23 第3回全体会議 「小委員会」の承認・句の発表・題材(案)の発表・題材及び句の選出について討議 13名
   (討議結果) ・作業の円滑化、効率化を図るため「小委員会」を設置する。担当は「ささりんどうクラブ」とする。
            ・「小委員会」は、各作業の原案資料を作成し、「各委員会」へ提出する。
            ・「各委員会」は、原案を審議検討し、結果を「実行委員会」へ提出する。
            ・「実行委員会」で最終決定する。
            ・「題材」は、ささりんどうクラブで選考した資料の「1〜45」番のものとする。
            ・「句」は、題材に対応する応募された句の中から、実行委員会全員・小学校の児童保護者・公民館利用者等幅広く「投票」により選定していく。
            ・投票結果を小委員会でまとめて、「句選考委員会」へ提出する。まとめには相当の時間がかかるものと予測される。
・H15.07.20 土屋小学校PTA・実行委員会会員・地域のみなさんによる「応募句の投票」最終日。投票総数57票(内訳:PTA47票、会員10票)。投票率38.5%(内訳:PTA38.8%、会員37%)
・H15.07.31 第1回小委員会 6名
   (討議結果) ・投票結果について、「句選考委員会」へ報告する。
            ・今後の「句選考」について、基本的な考え方(案)を検討した。
            ・「第1回句選考委員会」を8月24日に開催し、投票結果と基本的な考え方(案)を提示する。
・H15.08.24 第1回句選考委員会 8名
   (討議結果) 

      1. 「応募句の投票」結果について (別紙資料) 
       (1)投票状況 
         ・投票総数 57(内訳:会員 10、小学校PTA 47)
         ・投票率 38.5%(57/148)[内訳:会員37%(10/27)、小学校PTA38.8%(47/121)]
       (2)投票用紙に記載されたご意見  (2件)
        ・題材に対して、一句しかないところがあったので、再募集されたい。
         ・皆それぞれに味のある句でした。すべてに丸(○)をつけたい気持ちです。
      (3)投票内容
         ・ほとんどすべての句が、投票されていた。
         ・題材によっては、小学校と会員とでは得票数の逆転が散見された。
     2.会議決定事項
      (1)「句選考」の考え方について
        ・題材分類番号#1〜44については、その中から一句を選んでみる。
         ただし、「捨て難い句」があれば、複数も許容する。
        ・題材分類番号#45(その他)については、「土屋にふさわしい・望ましい句」を
         複数選んでみる。
        ・選句の観点について
         @題材に対して「歴史的な観点」から子どもたちに「伝え残したい・土屋らしさ」を
          表現した句を選句してみる。
         A子どもたちが「親しみやすい表現の句」を選んでみる。
         B子どもたちに「理解される句」に近づけるため、元句の補正を許容する。
         Cその題材にある複数の句の「語句」の引用を可能にする。
     3.今後の進め方について
      (1)別紙のとおりの投票結果であるが、今後の「句の選定」の進め方については下記のとおり。 
         @句選考委員16名が、第1回句選考委員会で確認した「句選考の考え方」に則り、
          別紙「句投票結果表」の1〜45の題材について、「かるたの句」として相応しい句を
          選び、その「候補句」欄に○印をつけ、公民館の窓口(箱を用意)に提出する。
         A提出期限は、平成15年9月10日(水)までとする。
         B小委員会は、提出された資料を基に、その「句選出の考え方」に則り、候補句を
          絞り込んでいき、最終的に45句(い〜京)(案)まで作成してみる。
         C小委員会で作成した45句(案)を句選考委員会に提出し、句選考委員会で審議し、
          「かるた句候補」として決定して、実行委員会へ提出し最終決定する。
         D応募された231句は、その想いが伝わるように「かるたの解説書」に掲載する
          とともに、その想いや事項を45句の解説に合わせ盛り込んでいく。

・H15.09.14  第2回小委員会 5名
   (討議結果) 
  ・題材#1〜44について、候補句を選定した。
  ・#44の「その他」は、その後に検討していく。
  ・「いろは・・」順に並べた時、ダブリがでるが、その都度調整していく。
・H15.10.03  第3回小委員会 6名
  ・各題材毎に、候補句を一句選択する。当然、頭文字のダブりが出るが、捨て難い句を除き、調整検討していく。
  ・今後、試行錯誤の作業が続きそうである。
・H15.10.26  第4回小委員会 4名
  ・各題材毎に、候補句を検討し、選定していく。
・H15.11.02  第5回小委員会 3名
  ・各題材毎に、候補句を検討し、選定していく。
・H15.11.23  第6回小委員会 5名
  ・各題材毎に、候補句を検討し、選定していく。
・H15.12.07  第7回小委員会 3名
  ・各題材毎に、候補句を検討し、選定していく。
・H15.12.14  第8回小委員会 9名  (これまでに「かるた」作成に関わった人数は、392名です。
                             ただし、資料作成や応募のまとめは含まれていない。)
  ・各題材毎の候補句(案)の選定作業終了。
・H16.01.18  第2回句選考委員会 6名
  ・小委員会から提出された「かるたの候補句(案)」の検討。
   土屋としてふさわしいかるたの句(案)を選定。
・H16.1.25  第9回小委員会 2名
  ・第4回全体会議準備、第1回絵選考委員会準備
・H16.02.8  第4回全体会議    10名
  ・「いろはかるたの句」の決定
  ・今後の進め方(絵、読み札、絵札、解説書)
・H16.02.8  第1回絵選考委員会    10名
  ・絵の募集について討議。(詳細は小委員会において検討)
・H16.2.15  第10回小委員会 5名
  ・第2回絵選考委員会準備と絵募集要領の検討
・H16.3.14  絵の説明会 6名
  ・小学児童・保護者・一般に呼びかけて(回覧)説明会を開催。
  ・出席者は一般2名のみ。(学校関係の応募は困難か)
  ・句に対するイメージづくりに、説明会や現地見学等を実施していく。
  ・旧油絵同好会の皆さんに声を掛けて、「CD・句の解説書・他地区のかるた例」を参考に作成する。
・H16.4.  絵の説明会 5名
・H19.4.  かるた「解説書」完成
・H21.3.31 市教育委員会社会教育課にお願いして、「館跡・土屋一族の墓・墓前祭」のかるたについて、解説表示板を設置した。

 かるたづくりが完了し、今後は機会をとらえて「かるた大会」を実施する。本会の活動等の掲載は、一時停止にさせていただきます。


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土屋三郎宗遠公遺跡保存会      会 則       土屋氏族のルーツへlink
この会は、平安末期から鎌倉時代に活躍した土屋三郎宗遠公の遺跡遺物等を文化財として重んじその保存に協力し、併せて遺跡保護の精神の普及と高揚を図り、もって地区内最古の由緒ある霊場を、史跡として相応しい景観に整備して、これを後世に伝えることを目的として、昭和53年(1978)10月15日に発足した。
この会の目的を達成するために、以下の事業を行なっている。
  1.霊場・館跡・仏像等の整備保存
  2.史跡・文化財等の調査研究
  3.資料の作成配布
  4.その他会の目的達成のため必要なこと
会員は、この会の目的に賛同する有志者をもって会員とし、また事業ごとに賛同される賛助会員をもって組織する。
この会の事務所を星光山大乗院に置き、会長1名、副会長2名、書記2名、会計2名、理事若干名の各役員を置く。

参考資料(遺跡保存会資料)昭和53年(1978)
・土屋三郎宗遠公の生涯のあらまし
土屋三郎宗遠は、父中村荘司宗平の第三子として、大治3年(1128)に相模国大住郡中村で生まれた。
宗遠は長じて武門に志し、兄の土肥次郎実平とともに関東武士団の強力な一陣営をなしていた。
当時伊豆の蛭ケ小島に14歳から20年間流されていた源頼朝が、源氏再興の旗挙げをしたのが、今から約800年前の治承4年(1180)8月23日で、頼朝は石橋山に陣を布き、手勢は北条・中村・岡崎等一族300騎で、平家方の大庭景親の統監する3000騎と対戦したが、衆寡(しゅうか)敵せず敗走して、土肥の椙山に逃れ、山中の洞窟に身を隠し、あるいは山中の堂宇に難を避くる等辛うじて大庭軍の目を眩まし、8月28日岩の海岸から漁船に乗って、房州に落ち延びた頼朝主従七騎であったといわれ、世に「頼朝の七騎落ち」(よりとものしちきおち)とよばれている。(この七騎のうち、土屋三郎宗遠の名もあり)
頼朝の蹶起(けっき)によって、平家が滅び日本の王朝政治が終わり、武家政治の時代が開かれ、日本歴史を転換させた旗挙げから平家滅亡の戦役に参戦し、鎌倉幕府の確立に歴史的功績を残した。
しかし、源氏三代(頼朝・頼家・実朝)に仕えた後、その領地であったこの「土屋」に居住して、多年の敵陣における殺生(せっしょう)を深くかえりみて、阿弥陀寺(芳盛寺の前身)を建立し、また大乗院(宗遠の菩提寺)を修復する等、善行に励んだ。そして、建保6年(1218)90歳の高齢でこの世を去ったといわれる。

・宗遠公の遺跡について
全国の土屋姓発生の地ともいわれている。ここ土屋字大庭(前大乗院所有の老杉木立の山で、昭和13年ころ畑に開墾し、農地解放した所)は、宗遠の館跡といわれています。
当時は、付近一帯の自然の地形を利用して、砦(館)を構えていたものと思われます。
この館跡の一角に、宗遠一族の墓地があり、鎌倉・室町時代の様式を持つ五輪塔や宝篋印塔などが揃っています。
また、来年(昭和54年)NHK大河ドラマ「草燃える」が放映されることになり、この原作の一部である「相模のもののふたち」(永井路子作)にも、この土屋の郷が紹介されており、歴訪者も多くなっています。
この由緒ある墓地の保存と宗遠一族の霊を供養・管理等は、大乗院住職をはじめ杉山憲三氏(先代鐸之助氏から)ほか有志の方々が長年続けてこられました。
私たち、この土屋に縁あり住むものとして、この数百年連綿として絶えなかった遺跡の保存を、この方達だけにお願いしていては心苦しく、進んで手助けに賛同して、これを郷土の子孫へと引き継いでゆきたいと思います。


これまでの会の活動状況
 ・昭和53年12月1日現在の会員数 97名
 ・昭和54年5月13日石橋山古戦場、岩の浦、伊豆山権現、城願寺見学会
 ・昭和55年1月「石橋山参陣八百年記念及び浩宮徳仁殿下御一行当地見学記念碑」建立の件趣意書提出
 ・昭和55年5月8日「記念碑」開眼追悼式・開眼読経念仏
 ・昭和55年7月13日甲斐路の史跡見学(恵林寺)
 ・昭和56年6月28日中伊豆の史跡見学(三嶋大社、蛭ケ小島、修善寺、願成就院、北条寺)
 ・昭和57年6月19日伊豆の史跡見学(伊東祐親公墓苑、東林寺)
 ・昭和58年7月2日三浦半島の遺跡見学
 ・昭和59年6月16日曽我兄弟史跡見学(富士の裾野一帯)
 ・昭和60年6月22日鎌倉逗子史跡見学
 ・昭和62年5月30日実朝首塚(秦野市田原)安達盛長供養塔(厚木市飯山)見学
 ・昭和63年5月20日現在の会員数 107名
 ・平成2年61日月現在の会員数 108名
 ・平成3年5月27日甲斐の旅(大善寺、甲州善光寺、武田氏館跡見学)
 ・平成4年6月10日足利学校、佐野厄除け大師、金龍寺(新田義貞公建立)見学
 ・平成4年5月現在の会員数 115名
 ・平成5年5月27日甲斐の遺跡見学(放光寺、信玄火葬場、河尻塚)
 ・平成6年6月1日諏訪大社、高島城、陣屋(岩波家)の遺跡見学
 ・平成6年5月現在の会員数 112名
 ・平成7年6月12日掛川城、賀茂花菖蒲園、庄屋屋敷、医王山薬王院油山寺の見学
 ・平成8年6月12日駿河路の史跡見学(川越遺跡、島田宿大井川、興津の清見寺
 ・平成8年5月現在の会員数 110名
 ・平成9年6月10日沼津の史跡見学(浮島原の松陰寺、土肥金山跡)
 ・平成10年6月11日山梨の史跡見学(窪八幡神社、万力林、銚子塚古墳)
 ・平成10年5月現在の会員数 105名
 ・平成11年6月14日恵林寺、西沢渓谷、秩父神社、長瀞の史跡見学
 ・平成11年5月現在の会員数 104名
 ・平成12年5月現在の会員数 112名
 ・平成12年6月12日川越の史跡見学(喜多院、川越城跡)
 ・平成13年6月12日東海道遠州路の史跡見学(新居関所、舞坂宿場跡)
 ・平成13年5月現在の会員数 115名
 ・平成14年6月14日千葉水郷佐原市の史跡見学(香取神宮、伊能忠敬記念館)
 ・平成14年5月現在の会員数 112名
 ・平成15年6月12日真田十万石城下町「松代」の史跡見学(真田邸、文武学校、松代城跡、長国寺)
 ・平成15年5月現在の会員数 111名
 ・平成16年6月10日新撰組のふるさとを訪ねる(調布市・日野市)
 ・平成16年5月現在の会員数 114名
 ・平成17年6月14日新田一族ゆかりの史跡を訪ねる
 ・平成17年5月現在の会員数 113名
 ・平成18年6月6日土浦城下町と霞ヶ浦・筑波山を訪ねる
 ・平成18年5月現在の会員数 113名
 ・平成19年6月7日常陸太田市の史跡を訪ねる(西山荘・佐竹寺・袋田の滝)
 ・平成19年5月現在の会員数 111名

   本会の活動は、順調に推移しており、以降の活動・行事等の掲載は、一時停止にさせていただきます。


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